2020/12/05 - 2020/12/06
202位(同エリア6659件中)
ローマ人さん
この旅行記スケジュールを元に
2020年12月に京都を訪れた旅行記の続きです。
1年経過してしましたが、2021年11月に再訪した旅行記もあるので、その前に残りを2回に分けて記します。
古い情報になってしまいましたが、ご覧いただければ幸いです。
旅の2日目は、早くにホテルを出て東福寺に向かいました。
京都を訪れる際には必ずといって良いほど何度も拝観している東福寺ですが、今回はメインの「通天橋」の他に特別拝観など半日をかけてじっくりと拝観してきました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- JALグループ JRローカル 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
- 利用旅行会社
- ジャルパック
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12月6日(日)、京都2日目の朝です。
宿泊したホテル京阪グランデ京都の朝食会場は、2階にあるレストラン「オクターヴァ」です。ホテル京阪京都グランデ 宿・ホテル
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朝食バイキングは、単独だと2,000円(税別)です。
新型コロナウイルス感染症対策でセットメニューになっていたそうですが、11月1日からビュッフェが再開されていました。 -
店内は、天井が高くて開放感があります。
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窓からは、目の前にJR京都駅が眺められます。
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モダンなスタイルの客席。
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ビュッフェコーナーの全景です。
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除菌液とビニール手袋で感染予防。
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サラダコーナー。
ドレッシングは3種類。 -
ホットミールのコーナー。
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ベーコンとスクランブルエッグ。
他には、焼き魚、鶏のから揚げ、ミートボール、スパゲティ等で、こだわりの料理は無し。 -
京都らしさを感じさせるこだわりの湯豆腐があります。
南禅寺御用達の店が製造したものだそうです。
隣の麻婆豆腐の豆腐もそうなのかな? -
お蕎麦も京都らしく「ニシン蕎麦」です。
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凝った料理の数々。
上段左が「牛カルビと温泉卵」、右が「オクラしたしの小エビカクテル」で、下段左が「焼タラコとアンチョビーポテトサラダ」、右が「卯の花とサツマイモ」です。
どれも良い味ですが、とりわけ「牛カルビと温泉卵」が美味しかったです。 -
パンコーナー。
通常にパンの他にもデニッシュ、パンケーキ、ワッフル、ベーグルと、種類が豊富です。 -
フレンチトーストはライブキッチンです。
上にかける蜂蜜とチーズの演出が凄いです。 -
1巡目の料理です。
流石に湯豆腐が美味しい。
「牛カルビと温泉卵」と「焼タラコとアンチョビーポテトサラダ」は、京都らしい優しい味で、とても美味しいです。 -
2巡目の料理です。
フレンチトーストに添えられているのは、「ラスパドゥーラチーズ」と言って、若い熟成のチーズの表面を薄くひらひらに削ってサラダやピザなどにかけて食べる、イタリアのチーズだそうです。
「牛カルビと温泉卵」は2度目。
「オクラしたしの小エビカクテル」も美味しいです。
「ニシン蕎麦」もいただきました。 -
朝食後、8:02発のJR奈良線の電車で東福寺最寄りの東福寺駅に向かいます。
京都駅 駅
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JR東福寺駅に到着。
改札口を出るには、隣の京阪線東福寺駅を経由していくので時間がかかります。東福寺駅 駅
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東福寺に向かう途中にある東福寺の石標です。
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途中の紅葉も美しい。
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東福寺に到着。
写真は、「臥雲橋(がうんきょう)」といって、東福寺境内の北側を東から西に流れる渓流「三ノ橋川」が刻んだ谷「洗玉澗(せんぎょくかん)」に架かる木造の橋廊です。
「洗玉澗」には、「東福寺三名橋」と呼ばれる3本の橋が架かっていて、「臥雲橋」は 一番下流側にあります。 -
「臥雲橋」からの眺めです。
盛りは過ぎているようですが、紅葉が素晴らしいです。
この谷が「洗玉澗」で、上流に架かる「東福寺三名橋」の1つ「通天橋(つうてんきょう)」が見えています。 -
「通天橋」をズームアップ。
「通天橋」は橋の右側にある「方丈」と左側の「開山堂(常楽庵)」を結んで架けられた木造橋廊(橋脚部分は鉄筋コンクリート造)で、京都の紅葉の名所として有名です。
最初に架橋されたのは室町時代で、現在のものは台風で倒壊した後に昭和36(1961)年に再建されたものです。 -
「臥雲橋」を渡って境内に向かいます。
ここの眺めも良いです。 -
「日下門」から境内に入ります。
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境内に入って正面に見えるのが「本堂(仏殿兼法堂)」です。
「東福寺」は、山号を慧日山(えにちさん)という臨済宗東福寺派の大本山の寺院で、禅宗寺院の寺格を表す「京都五山」の第4位に名を連ねる大寺院です。
寺名は、奈良の最大寺院「東大寺」と最も隆盛を極めていた寺院「興福寺」になぞらえようと両寺から一字づつをとって名付けられたそうです。
創建は鎌倉時代の建長7(1255)年で、19年の歳月をかけて都最大の伽藍を完成させたそうです。東福寺 寺・神社・教会
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本堂の手前を左に曲がると通天橋の拝観入口になっています。
「通天橋」の拝観は9:00からですが、既に拝観券を購入する人の列が長く伸びています。 -
拝観入口です。
人が溜まっているのは・・・。 -
美しい紅葉があるからです。
絶好の写真スポットです。 -
澄んだ青空に映える紅葉です。
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中に入っても美しい紅葉が続きます。
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「洗玉澗」の紅葉です。
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「洗玉澗」の紅葉です。
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「経蔵」が見えます。
現在の建物は寛政5(1793)年に建てられたもので、宝形造り、本瓦葺きです。
東福寺を開山した聖一国師(しょういちこくし)が、宋(中国の王朝)から持ち帰った書物が所蔵されているそうです。 -
「洗玉澗」の紅葉です。
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「洗玉澗」の紅葉です。
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苔の「緑」と紅葉の「赤」のコントラストが美しい。
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谷を下って行きます。
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美しい紅葉の奥に通天橋が見えます。
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「三ノ橋川」を渡ります。
正面に見えるのは「臥雲橋」です。 -
谷を上りきると、通天橋から開山堂につながる屋根付き廊下が見えてきます。
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通天橋に行く前に、一段高い場所にある「開山堂」に向かいます。
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楼門を潜ります。
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庭園を囲むように各建物が建っています。
正面に見える、上部に楼閣のようなものを持つ建物が「開山堂」です。
開山の聖一国師を祀っています。
左側には客殿の「普門院」がありますが、修繕工事中で庭園の一部と共に覆いがかかっていました。
庭園は江戸時代中期に造園されたもので「普門院の庭園」として有名だそうです。 -
庭園にある六角形のつくばいです。
中の紅葉の葉が美しい。 -
「常楽庵」からの庭園の眺めです。
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そしてメインの通天橋から紅葉を眺めます。
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進行方向左側に「方丈」の建物が見えます。
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「通天橋」からの眺めです。
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橋の中央にある張り出し舞台です。
絶好の紅葉鑑賞スポットです。
思ったよりは空いていました。 -
記念撮影です。
撮影の順番を待っている次の拝観者に撮っていただきました。 -
「通天橋」からの「洗玉澗」の眺めです。
何度見ても素晴らしいです。
臥雲橋が見えています。 -
ズームアップ。
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「方丈」方向の眺めです。
この辺りの紅葉は特に綺麗です。 -
「開山堂」方向の眺めです。
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「通天橋」を渡り終えたら、次は「方丈」の「東福寺本坊庭園」を拝観します。
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「通天橋」を渡り切った左側にあるのが「庫裡(くり)」です。
「庫裡」は仏教寺院の台所にあたり、建物は正面が切妻になっている典型的な禅宗寺院の建築方式です。
「庫裡」が「東福寺本坊庭園」拝観の入口になっています。
拝観料は400円です。 -
「庫裡」から「方丈」に続く廊下です。
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「方丈」です。
禅宗寺院における僧侶の住居で、現在の建物は、明治23(1890)年に再建されたものです。
「東福寺本坊庭園」は国指定名勝で、「方丈」の東西南北四方に配された「蓬莱」、「方丈」、「瀛洲(えいじゅう)」、「壺梁(こりょう)」、「八海」、「五山」、「井田市松」、「北斗七星」の8つの庭で、「八相の庭」と命名されています。
作庭家「重森三玲(しげもりみれい)」によって昭和14(1939)年に完成されたものだそうです。 -
「南庭」です。
広さ210坪(約690㎡)の枯山水庭園です。
古来中国で信じられていた、東の大海の彼方に仙人が住む「蓬莱」、「方丈」、「瀛洲」、「壺梁」と呼ばれる4つの島(四仙島)があり、島には仙薬財宝があるという蓬莱思想に基づき、四仙島を18尺(約5.5m)の長石を基本に配置して渦巻く砂紋で「八海」を表しているそうです。
西側(写真の右側)には「五山」になぞらえた築山が配置されています。 -
手前の配石が「瀛洲」で、その右奥が「蓬莱」です。
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「壺梁」です。
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「五山」です。
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南正面に設けられた向唐破風の門は、明治天皇の皇后だった昭憲皇太后から寄進されたもので、恩賜門と呼ばれているそうです。
門の右側の配石が「方丈」です。 -
扁額です。
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「西庭」です。
「さつき」の刈込と砂地とを葛石で四角形に区切り、大市松模様に図案化してあります。
この庭は、井の字に等分した古代中国の田制「井田」に因んで「井田市松」と呼ばれています。
季節の頃には「さつき」が美しいでしょうね。 -
北庭に続く廊下の途中には「通天台」と呼ばれる舞台が設けられていて、「洗玉澗」と「通天橋」の美しい姿を一望できます。
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「北庭」です。
敷石が市松模様に並べられ、その周囲を緑色をしたコケが埋め尽くしています。
背景の紅葉の赤色と相まって美しいです。 -
ズームアップ。
敷石とコケの緑との対比も良いですね。 -
「東庭」です。
雲文様地割に円柱の石で北斗七星を構成し、「北斗の庭」と呼ばれています。
生垣は、「天の川」を表しているのだそうです。 -
次に、特別公開の国宝「龍吟庵(りゅうぎんあん)」を拝観します。
「龍吟庵」は、東福寺に25ある塔頭(たっちゅう)寺院の中で第1位に位置付けられている寺院です。
塔頭寺院とは、禅宗寺院で開祖や高僧の死後にその徳を慕って大寺の内に建てられた小寺院で、「龍吟庵」は東福寺の第3世「大明国師(だいみょうこくし)」の住居跡だそうです。 -
「三ノ橋川」の最上流に架かる「東福寺山名橋」の一つ「偃月橋(えんげつきょう)」を渡った向こう側に「龍吟庵」があります。
この橋は、単層切妻造り、桟瓦葺の木造橋廊です。東福寺偃月橋 寺・神社・教会
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扁額です。
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天井の棟札です。
慶長8(1603)年に建築したことが記されています。 -
橋からの「洗玉澗」の眺め。
厳かな佇まいをしています。 -
「偃月橋」を渡ると正面に「龍吟庵」の表門が見えます。
表門は桃山時代のものだそうです。 -
表門の右側が入口です。
拝観料は500円です。 -
左側の唐破風屋根が玄関です。
風情のある石畳です。 -
玄関前から塀越しに望む「方丈」です。
「方丈」は、室町時代初期に建築された単層入母屋造り、こけら葺きの建物で、現存最古の方丈建築だそうです。
建物内部は撮影禁止ですが、庭園の写真は撮影できます。龍吟庵 寺・神社・教会
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「方丈」には東・西・南の三方に面して枯山水庭園が配置されています。
「本坊庭園」を作庭した「重森三玲」により昭和39(1964)年に造られました。
これは「方丈」正面の南庭「無の庭」です。
一木一草をも用いない簡素な白砂敷きになっています。
表門の裏側ですね。 -
西庭「龍の庭」です。
寺名の「龍吟庵」に因んで、石組が龍、白砂が海、黒砂は黒雲、竹垣で稲妻を表現し、龍が海中から黒雲を得て昇天する姿を表しているそうです。
紅葉と相まって美しいです。 -
西庭「龍の庭」です。
写真左下の立った3本の青石で龍の頭を表しているそうです。
光の加減で見づらいですが、写真右中央の竹垣の模様が稲妻になっています。 -
「方丈」の背後(北側)に建つ「開山堂」です。
「大明国師」が祀られています。 -
「開山堂」の扁額の文字「霊光」は、室町幕府3代将軍「足利義満」の筆だそうです。
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東庭「不離の庭」です。
「方丈」と「庫裡」を結ぶ渡廊下に面した長方形の庭園です。
「大明国師」が幼少の頃に天然痘を患い山に捨てられた際に、狼に襲われそうになったところを2匹の犬が守ったという故事を基に作庭されたそうで、赤砂を敷いた中央に長石を置き、その両側に白黒の2石を配しています。 -
御朱印をいただきました。
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「龍吟庵」拝観の後は「本堂(仏殿兼法堂)」の特別公開を拝観します。
「本堂」は、禅宗の寺院らしく飾り気を排除した建物です。
現在の建物は、昭和9(1934)年に建築された重層入母屋造、裳階(もこし)付き、高さ25.5m、間口41.4mの堂で、昭和期の木造建築物としては最大級のものだそうです。東福寺 寺・神社・教会
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正面の屋根と裳階の間に掲げられた扁額です。
「毘蘆寶殿」の文字は、明治から昭和の皇族「賀陽宮恒憲王(かやのみやつねのりおう)」の筆だそうです。 -
大棟の鬼瓦です。
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「本堂」の入口です。
拝観料は大人1,000円です。
内部は写真撮影禁止ですので写真はありません。
須弥壇には、鎌倉時代に造られた御本尊の釈迦三尊像(中央に釈迦如来立像、左右に脇侍仏の阿難と迦葉の立像)が奉られています。
本来の御本尊は、高さ五丈(約15m)の釈迦如来像だったそうですが、明治14(1881)年の火事で仏殿と共に焼失してしまった後は再造立されず、現在の御本尊は東福寺の塔頭の万寿寺から遷奉されたものだそうです。
本堂内に旧御本尊の左手部分といわれる巨大な「仏手」(現存部分に長さが約2m)が保存されていて、創建時の御本尊の姿に思いを馳せることが出来ます。
天井には、大正から昭和にかけて京都で活躍した日本画家「堂本印象」の筆による迫力ある「雲竜図」が描かれています。 -
御朱印をいただきました。
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次は、境内の最も南側に建つ国宝の「三門」です。
応永32(1425)年の建築で、現存する禅寺の三門としては日本最古のものだそうです。
山門とは、仏道で悟りの境地に至るまでに通過しなければならない3つの関門、空、無相、無作の三解脱門を略した呼称で、寺院の正門だそうです。 -
鬼瓦です。
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「思遠池」越しの「三門」の眺め。
正面の柱が7本で柱間が5つ、うち中央3つが通路になっている「五間三戸二重門」です。 -
ズームアップ。
楼上の正面に掲げられた扁額の文字「玅雲閣(みょううんかく)」は、足利幕府4代将軍「足利義持(あしかがよしもち)」の筆だそうです。
大きさは3畳分だそうです。
後に楼上の近くで見ましたが、確かに大きかったです。 -
「三門」の特別公開を拝観します。
拝観料は大人1,000円です。
両側面に設けられている、山廊に覆われた階段から楼上に登ります。
楼上内部と楼上からの風景の写真撮影は禁止されているので写真はありません。
楼上内には御本尊の宝冠釈迦如来像を中心に左に月蓋尊者、右に善財童子が厳かに鎮座し、その周囲には十六羅漢像が並んでおり、室町時代の画僧「吉山明兆(きちさんみんちょう)」と弟子によって天井や柱に極彩画で描かれた、極楽に住む人面身鳥の架空の鳥や飛龍、金襴巻や牡丹唐草などで表された天上界と相まって圧巻の光景です。 -
下に降りてきました。
門の3ヶ所に扉が設けられているのが良く分かります。 -
これで東福寺の拝観は終了です。
貞和3(1347)年に建築された、日本最古で最大、中世から遺る唯一の座禅道場「禅堂」の横を通って日下門に向かいます。
次は、南禅寺に向かいます。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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