2014/09/03 - 2014/09/03
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blumentalさん
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観光最終日となる7日目、ハン・ミュンデンを後にし、最終の宿となるフランクフルトへの移動ですが、まずはフルダの観光です。「D社の歩き方」の中に、フルダの町にメルヘン街道が通っているかのような地図があったため、フルダはメルヘン街道の町とばかり思っていました。とんでもない大間違い。ここはメルヘン街道とは関係ないことを旅行中に知りました。
旅行の日程は以下の通り:★印がこの旅行記です。
8月27日(水) 10:45関空~15:00ヘルシンキ経由17:30~18:30ハンブルク着(ハンブルク泊)
8月28日(木) ハンブルク、シュヴェリーン、リューネブルク(ハンブルク泊)
8月29日(金) ハンブルク、リューベック(ハンブルク泊)
8月30日(土) ベルリン(ハノーファー泊)
8月31日(日) ゴスラー、ヒルデスハイム、ハノーファー(ハノーファー泊)
9月01日(月) ブレーメン、ツェレ、ハーメルン(ハノーファー泊)
9月02日(火) カッセル、ゲッティンゲン、ハン・ミュンデン(ハン・ミュンデン泊)
★9月03日(水) フルダ、
アルスフェルト、フランクフルト(フランクフルト泊)
9月04日(木) 11:45フランクフルト~15:10ヘルシンキ17:20~(機内泊)
9月05日(金) 8:55関空着
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 鉄道
- 航空会社
- フィンランド航空
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ハン・ミュンデン8:33発のREでカッセル・ヴィルヘルムスヘーエ8:52着。9:16発のICEに乗り換えて9:45フルダ着。駅のロッカーに荷物を預けましたが、大が3.5ユーロ、や、やすい!
※コインロッカー(今回の訪問先で確認):ハンブルク、ベルリン、フランクフルト(大6、小4);ハノーファー、ヒルデスハイム、ゲッティンゲン(大5、小3);フルダ(大3.5、小2.5ユーロ)。 -
さて街歩き。駅前から南西に延びるバーンホフ通りBahnhofstr.を進みます。木立ちのさわやかな通りですが、なぜかタクシーがずらりと並んでいたのに驚きです。
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突き当りの大学広場Universitätsplatzを右折、ラバヌス通りRabanusstr.を北西に進むと、通りの西側に見えるのが聖マリア修道院Abtei St. Maria。
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ラバヌス通りの突き当り(シュロス通りSchloßstr.)にあるのがヘール門(陸軍門)Heertorの遺構です。1150年に建てられた、ドイツで現存する最も古いロマネスク様式の街門だそうです。背後に見える灰色の屋根はフルダ市宮殿。
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東西に延びるシュロス通りに沿って伸びる市宮殿の建物。右端が宮殿劇場Schlosstheater。
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シュロス通りから南の眺め。手前は広いバス停です。
後ろの聖マリア修道院はベネディクト会の修道院です(1626-31年建設)。 -
シュロス通りの西の突き当りがボニファティウス広場ですが、その手前に立つバロック様式の建物がフォン・デア・タン宮殿Palais von der Tann。この宮殿は1737-39年に建てられた政府高官の館で、名前は1786年からの所有者、国務長官フリードリヒ・フォン・デア・タンに由来します。19世紀以降は郵便業務やホテルとして使われています。
さらにその向こう(西側)にはバットラー宮殿。 -
(上)フォン・デア・タン宮殿の入り口には紋章を掲げる獅子の黄金のプレート。壁に書かれたKurfürst(選帝侯)はホテルの名前。
(下)建物の前にある魚の泉Fisch Fontäne。 -
ボニファティウス広場Bonifatiusplatzにかっこよく立つのが聖ボニファティウス(675-754)の像。8世紀にマインツを拠点にドイツ各地で布教活動を行った後、オランダで刺殺され、フルダ修道院に埋葬されました。その跡に建てられたのがフルダ大聖堂です。
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広場南側にあるバットラー宮殿Palais Buttlarはフォン・デア・タン宮殿と同時に建てられ、2つの宮殿がフリードリッヒ通りを挟んでいます。
それよりも注目したのは、この樹になっている大きな不思議な実。何かと思えば。。。 -
騙されました。後でよーく見たら作り物。樹はマロニエでした。
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広場からパウルス通りPauluspromenadeをはさんで東側にはフルダ市宮殿Fuldaer Stadtschloss。
門の前の作業車が邪魔。 -
市宮殿の門前から見た西の風景、ボニファティウス広場の北側です。
手前のホイールローダーが先ほどの邪魔者。こんな作業車を観光スポットの門前に駐車しておくとは。 -
市宮殿の門前から北西の方向には大聖堂が見えます。でもこちらは後回し。
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イチオシ
まずは市宮殿。14世紀初めに建てられた修道院長の城砦を基に、17世紀のルネサンス様式への改修増築を経て、1706-14年にフルダ領主司教のバロック様式の城館が完成しました。
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市宮殿中央翼のファサードです。
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市宮殿の中央翼を通り抜けて東側の中庭へ。えっ、宮殿の中庭って駐車場だったの?
中庭から見た中央翼の裏側。 -
この中庭の東側にあったに彫刻。後ろの壁は修繕中。
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どこからだったか、とにかく市宮殿の北側の宮殿庭園Schlossgartenに出ました。
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イチオシ
市宮殿の北側の面です。北翼にはルネサンス様式の八角形の塔があります(1607-12年建築)。
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18世紀初めに造られたバロック様式の宮殿庭園です。庭園は東西に長い(500m)ので、我々は南北の短い方(170m)だけを動くことに。
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宮殿庭園の北側にはオランジェリーOrangerieがあります。
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庭園中央の噴水。今日も曇天、青空でないのが残念。
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噴水を通り過ぎるまでは、噴水と重なって全く気付きませんでしたが、オランジェリーの手前の階段に何やら彫像があります。
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フローラの花瓶Floravase。1728年バンベルクの彫刻家ダニエル・フンバッハの作で、バロック様式の庭園彫刻ではかなり重要なものらしいです。
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オランジェリーの前から振り返った宮殿庭園。
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庭園を北側に抜けるとパウルス通りにパウルス門Paulustorがあります。1711年建造のバロック様式の門で、街の北の入口となります。
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パウルス門から南の風景。パウルス通りの先には聖ブラジウス教会の尖塔が見えます。
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イチオシ
パウルス通りを少し南に戻るとドーム広場Domplatz。広場の東側にはこの街1番の大物、フルダ大聖堂、正式には聖サルバトール大聖堂Dom St. Salvatorがあります。
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でも、その前に広場の北側にある聖ミヒャエリス教会Michaelskircheへ行きます。
820-22年に建てられたドイツ最古級の教会で、ロマネスクより古いカロリング様式らしいけど、その違いって何なんでしょうね。 -
内部の写真が手元にないんで、撮影禁止だったような気がします。確か円形ホールの中央に祭壇があったように覚えています。
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聖ミヒャエル教会は坂の上にあるんで、少し高い所から大聖堂を見ています。
この聖堂はバロック大聖堂ですから、他所のゴシック大聖堂に比べるとそんなに古くありません。建設は1704-12年で、754年に殉教したボニファティウスを埋葬した修道院の跡に建てられ、1752年から司教区の大聖堂となっています。 -
(上)大聖堂の北側側面。大聖堂は長さ99m、ドーム部の高さ39m。
(下)大聖堂の西側には旧修道院部分の建物が続いています。現在はセミナリー(カトリック神学校)になっています。 -
大聖堂のドーム部分。
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イチオシ
大聖堂の真正面。2つの尖塔は高さ66m。東向きの大聖堂は珍しいと思うんですが、なぜ東向きに?
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入口の彫刻。紋章を持つ2人の天使。
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大聖堂の身廊。
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内陣。柱も天井も真っ白。
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主祭壇(1712年作)。祭壇下には地下聖堂があります。
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地下聖堂には聖ボニファティウスの遺骨を入れた石棺があります。彼の遺骸はしばらくユトレヒトにありましたが、やがてフルダ修道院に埋葬され、現在は大聖堂の地下聖堂が墓所になりました。
しかしなぜフルダだったのでしょうか。大司教を務めたマインツの方がふさわしいと思うのですが。 -
拝廊側です。カラフルな大理石やキンキラ装飾のバロックもありますが、こんな純白なバロックも気持ちいいです。
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パイプオルガン。オリジナルは1708-13年に作製、その後数回の修復・改修を経て、おそらく現在のオルガンは1996年のものだと思います。
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説教壇。
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北側側廊にある聖シュトゥルミウス祭壇Sturmiusalter。
聖シュトゥルミウス(705-779)は聖ボニファティウスの弟子で、大聖堂の前身であるフルダ修道院の創設者です。 -
聖堂のどの部分にあったのか。。。死神が手に砂時計を持っている姿がすごくいい。
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これもどの部分だったか。。。何か菩薩か観音像みたいな雰囲気で、思わず手を合わせてしまいそうになりました。こんな髭の生えた菩薩はいませんが。
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ドム広場の東側からの風景。右の坂の上にあるのは聖ミヒャエリス教会。
さて、パウルス通りからフリードリッヒ通りを南下します。 -
南に延びるフリードリッヒ通りの突き当りに見えるのはフルダ市民大学Volkshochschule Fulda。
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その手前にあるのが聖ブラジウス教区教会Stadtpfarrkirche St. Blasiusです。1771-86年に建てられたカトリックの市教区教会で、2つの尖塔は高さ54m。
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ファサードの上部にはアルメニアの司教だった聖ブラジウス(死没316年)の像。
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身廊です。フレスコ画で飾られた天井、バロックですね。
フルダはカトリックのフルダ司教区の司教座都市です。今回の旅行ではほとんどの街はプロテスタントがメインの街でしたが、ここはカトリックが根強い街です。 -
内陣(上)と主祭壇(下)。
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拝廊とパイプオルガン。
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聖ブラジウス教区教会の向かい側にあるのがモーレンハウアーの家Mollenhauer Haus。尖り屋根付きの出窓のある木組みの家です。
1540年に塩の貯蔵場として建てられ、その後様々な用途で使われた後、1892年からモーレンハウアー社の楽器工房と販売店として使われています。 -
教会の東側の小さなボルジアス広場Borgiasplatzから。
写真の左側には見事な木組みの旧市庁舎があるはずなのに、残念ながら修復工事のシートで覆われていました。 -
この広場には3体の聖人像があります。台座には文字が書いてあり、Missio(ボニファティウス)、Regula(ベネディクト)、Fundatio(シュトゥルミウス)のことらしいです。
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いろいろ覗きたい店が並んでいましたが、もう駅に向かう時間なので余裕なし。
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バーンホフ通りを駅に向かう途中、北方向に教会の尖塔を発見。時間がないけど、欲を出してリンデン通りLindenstr.をダッシュ。
クリストゥス教会Christuskircheです(1896年建設)。 -
中はこんな感じ。プロテスタントの教会です。
2回ほどシャッター押したら、駅に向かって再びダッシュ。 -
何とか間に合いました。荷物はロッカーに預けたままで最後の訪問地アルスフェルトへ。この路線は1時間に1本なんで、時間調整に気を使います。
フルダ11:34発のRBでアルスフェルトに向かいました(12:18着)。
(アルスフェルト)https://4travel.jp/travelogue/11690478
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