伊根の舟屋めぐりは大型船もいいけれど、断然おすすめ 海上タクシー「亀島丸」で

2020/09/29 - 2020/10/02

３泊４日の ”海の京都の旅” の最終日です。
伊根湾めぐり大型遊覧船への乗船は2,600円で購入した２日間有効「天橋立伊根フリー乗車船券」に料金込みだったので、こちらも勿論楽しませて貰いました。
でも、泊まった「舟屋の宿 ながはま」隣の「亀島丸」さんの海上タクシーも乗ってみたかった。
なので、二つの方法で伊根の舟屋群を遊覧してみました。

団体ツアーで行った場合にはキャパの関係で大型船にならざるを得ません。
でも、個人手配の「海上タクシー」という小型船を使うと、大型船では行けない舟屋の間際まで行って見学ができます。

大型船は普通に乗ると＠800円。
海上タクシーは2人以上なら＠1,000円で、カモメのエサ遣りカッパえびせん付きです。
個人旅行ならどちらに軍配が挙がるかというと断然後者になりますね。
海上タクシーは「亀島丸」の他にも２船運行されているようです。
私は伊根の旅行を決めたのと同時に手配しましたが、タクシーなので時間が合えば自分の都合で好きな時にお願いもできます。
海上タクシーは「伊根の舟屋」のおすすめの見学方法です。

【旅行4日目　2020/10/2（金）】全日程　快晴
　06：50　宿の御主人に同行して「さかな選り」
　07：30　朝食
　08：40　｢舟屋の宿 ながはま」C.O.
★08：50　海上タクシー「亀島丸」乗船
★09：20　下船
★09：30　｢伊根」バス停発
★09：34　｢伊根湾めぐり・日出」バス停着
★10：00　伊根湾めぐり大型遊覧船乗船　
★10：30　下船
★10：47　｢伊根湾めぐり・日出」バス停発
　10：50　｢平田」バス停着
　10：55　｢向井酒造」で「伊根満開」購入　
　11：50 「WATER FRONT INN 与謝荘」で昼食
　12：40　｢伊根」バス停発
　13：39　｢天橋立」バス停着
　13：48　天橋立駅発「特急はしだて４号」
　16：07　京都駅着　
　16：25 「中村藤吉京都駅店」で抹茶ゼリイ　
　17：33　京都駅発「ひかり660号」　
　20：12　東京駅着

エリア 丹後半島(京都)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 高速・路線バス 船 新幹線 JR特急 JRローカル 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

泊まった「舟屋の宿ながはま」の隣の隣が、

海上タクシー「亀島丸」の船長さんのお宅。
裏側は今風の3階建てです。
伊根地区では、道を挟んで母屋と舟屋に分かれていて海側の舟屋はガレージや離れのような役割を果たしています。

海上タクシー亀島丸 乗り物

海側から見ると切妻屋根の駒形を留めています。
黄色い矢印が「ながはま」、
ピンクが「亀島丸」です。

事前の検索で、大型観光船の他に海上タクシーがあることを知り、YouTubeを見ても面白そうだったのでお願いすることにしました。
しかも、舟屋の宿で一人泊を受け付けてくれる所は数少ない中、「舟屋保存会会長」の「ながはま」さんの隣の家という好立地です。

これは宿の１階から見たお隣さん

夕方、２階の部屋から見た「亀島丸」です

　旅行４日目：最終日　2020/10/2（金）
今日もいいお天気です　^_^)v

09：30 に予約してあるので、
朝食後部屋で寛いでいたら、
08：30 に亀島丸の奥さんが宿に来ました。
予約の際、「ながはま」さんに泊まり、時間になったら家にお伺いすると伝えてあったんです。
「09：00に別の二人のお客さんが乗船する予約が入ったので一緒にどうか？」と誘ってくれました。

海上タクシーは約30分のクルーズで、＠1,000円。
２名～運航なんです。
なので、私は二人分払って一人で乗るつもりでいました。
でも、まさに ”渡りに船” のチャンス！
二つ返事で急いで荷物を持って伺いました。

「亀島丸」の１階の舟屋は見学もできます。
動力船の他に昔ながらの木製の船もありました。

乗船した多くの有名人の写真や色紙も飾られています。
ここの舟屋は誰でも自由に見学できますが、周辺の舟屋は家主の了解なしには立ち入らないで下さいと注意書きもありました。

08：45　近くの「くろち浜」の駐車場＆乗船場で御夫婦が待っていました。
わたし達3人を乗せ、湾岸に添って反時計回りで船は進みます。

「旧芝居小屋」
昔は芝居見物が唯一の楽しみだったそうです。

大きな船も収納できる比較的新しそうな舟屋

和モダンな外観の「INE　CAFE」

切り立った山が海に迫るギリギリのところに約230軒の家が建っています

平成17年に「重要伝統的建造物群保存地区」に指定されています。
会津の「大内宿」なんかと同じですね。

伊根は建物だけではなく山も海も一体となって指定されているそうです

日本で一番海に近い造り酒屋「向井酒造」は女性杜氏さん

向井酒造 専門店

地区住民の生活が第一優先なので軒先に洗濯物などが干してある時など、撮影に際してはプライバシーに配慮するのは当然ですね。
京都では条例で決められているのか？観光客の目に触れるように布団や洗濯物は干してはいけないことになっていますけれどね・・

「八坂神社」の鳥居が見えます

八坂神社を過ぎて日蓮宗「大乗寺」の少し手前に江戸時代の舟屋「ふなや喜左衛門」があった筈なんですが、一般の民家ばかり撮って肝心な舟屋は見落としているみたいです　(-"-)
伊根の舟屋地区にはこんな狭い所にも関わらず宗旨違いでお寺が６寺もあるそうです。

大乗寺 寺・神社・教会

「男はつらいよ」の第29作「寅次郎あじさいの恋」の舞台となった赤い庇のある舟屋

マドンナ役のいしだあゆみ演じる ”かがり” の実家という設定です

このあたりで船は大きく旋回し、湾内の東に向きを変えます。
右手に見えるのは伊根湾の入口で防波堤のような役割を果たす「青島」。
伊根は日本海側の丹後半島に位置しますが、湾は北側の山に守られ、南にはこの青島があるので非常に穏やかな内海になっています。
年間の潮の干満も50cm程度なので、海に面してギリギリに舟屋を建てても大丈夫なんだそうです。

島の周りではブリ・ハマチ・カンパチ・真鯛などの養殖生簀が設置され、良い漁場となっています。
特にブリに関しては「日本三大ぶり漁場」として氷見・五島列島に並んで名声を誇っています。

また、まぐろも養殖されており、値段の安い夏に日本海から曳航生簀で移送し、高値になる冬まで鯖で肥育して出荷するという方法で「伊根まぐろ」としてブランド化されているそうです。

この島は５haの手付かずの原生林があり「蛭子神社」では8/20にお祭りも行われるそうです。

地区最南端　亀山地区の「ガンジャが鼻の赤灯台」は高さ５ｍほど。
ここから船は北東に向きを変えます。

「耳鼻（にび）地区」の舟屋群です。
ここも、観光協会などの在る町の中心部の平田エリアと並んで、伝統的な舟屋が密集する観光スポットです。

天気が良いと逆に午前中は山陰になって少し暗いですね

これは昨日夕方、宿入りした後に散歩に出た時、何の予備知識も無しに対岸から撮った写真です。
矢印の赤い屋根がＮＨＫ朝ドラ「ええにょぼ」の舞台となった舟屋。
以前は「えびすや」という看板が出ていたみたいですが、今は民宿は止めてしまったのかな？
「ええにょぼ」って「良い女房」だとばかり思っていたら、方言で内面・外面とも美人ってことなんだそう。

黄色い矢印は「釣りバカ日誌」の撮影で使われた舟屋です。

この辺りで船長指示で小分けにされたカッパえびせんの登場です

カモメに投げると面白いように船に着いてきます。
船長さん曰く「うちのスタッフ」だとのこと。

私はカッパえびせんは自宅から持参したものも一袋持ち合わせていました。
天橋立や伊根に来る時は、カモメの餌遣りの機会は沢山あります。
宿のベランダから投げても面白いので是非一袋お持ちになっては如何でしょうか。

再び「亀島丸」さんと泊まった「舟屋の宿ながはま」の前を通過します。
奥さんが中で掃除をしていました。
今日もお客さんがあるそうです。
大型遊覧船ではこんなに近くまで来られないし、海上タクシーに乗ってこそ「海側の表からの舟屋の外観」も撮れたんですよね。

有名人も公私ともどもたびたび利用するそうです。

09：13　御夫婦は乗船した「くろち浜」で下船。

私は「七面山 駐車場・乗り場」まで行って貰いました。
本当はこの後、大型船の「伊根湾めぐり遊覧船」に乗るので「日出」の船着き場まで行って貰えれば助かったのですが、海上タクシーは伊根湾の中だけの送迎なんです。

ビュンビュン飛ばしますね

昨日ランチした「道の駅舟屋の里伊根」が高台に見えます

道の駅 舟屋の里伊根 道の駅

南向きの舟屋群は日が当たって明るい

町の中心部に近付いて来ました

09：20　「七面山 駐車場・乗り場」で下船
09：30 　 ｢伊根」バス停から乗車４分、

09：34　｢日出」バス停着

10：00　の大型船に乗ります

伊根湾めぐり遊覧船 乗り物

割引セット券の販売ですが、この他にもコースや日程に応じてバラエティ豊かに色々用意されています。
自分の計画に照らして一番お得なチケットを買うことをお勧めします。
私は、路線バス二日間乗り放題と伊根湾クルーズの大型船乗船券も込みの「天橋立伊根フリー乗車船券」2,600円を購入しているので、何回バスの乗り降りをしても心おきなく利用できました。

乗船場の土産コーナー。
小学生の修学旅行の子供たちが地域共通クーポンを手にして勇んでお土産買いをしていました。

カッパえびせんは60ｇが一袋税込100円。
自宅近くのスーパーで私が買って来たのは100ｇで税込75円でした。
でも、そんなケチくさい計算をするのは大人でもあまり居ないと思うし、子供じゃあなおさら関係ない感覚でしょうね　(u_u)
みんな買っていましたよ。

子供達はほぼ強制的にデッキに上がって行きました

大型船の発着場所はバスで4分掛かるくらいですから、舟屋群までかなり離れているんですよね

往復の時間も含めて所要25分間のクルーズ。
舟屋群までスピードを上げます。

出港すると子供たちはカモメのエサ遣りに夢中です

舟屋の景色もこんな感じです

今さっき、間際から見て来たのでどうも物足りない。
でも、子供たちは多分、舟屋の景観なんて全く眼中には無かったと思いますよ。

まあ、ちょっと違った角度から周辺の景観もワイドに見られるって思えばこれも又ありかなとも・・

お天気がいいのは何よりです。
この景色だけでもありがたい。
旅行は１に体調、２に天気です！　

一般乗客もエサ遣り

誰も座っていない船内の座席

10：30　下船します。
子供達も旅行に来られたし、観光バスも稼働できて祝着至極です。
それにしてもこの駐車の仕方、流石にプロですね。

10：47　｢伊根湾めぐり・日出」バス停発
10：50　｢平田」バス停着。
バスで３分って歩いたら結構掛かりますよね。
リュックも背負っているし・・
　

10：55　｢向井酒造」で「伊根満開」購入　
　

11：50 　少し待ちましたが、予約しておいた「WATER FRONT INN 与謝荘」で魚づくしのランチです　

WATER FRONT INN 与謝荘 宿・ホテル