大阪あそ歩【船町から鶴町・渡し船に乗って巨大工場見学 編】 2021年 1月

2021/01/31 - 2021/01/31

二日続けてのお散歩です。
昨日はお尻がダルかったけど
筋肉痛は回避、元気に歩けそうです。
本日は風が冷たいけど、お天気が
良いので歩いているとポカポカ…

大阪は昔『東洋のマンチェスター』
と呼ばれていたそうで、大正区でも
特に南側の東船町・西船町・鶴町には
今でも巨大な工場が沢山あります。
今回はそんな工場地帯を町歩き。
水の都大阪の足でもある、渡船にも
乗ります！

そして大正内港は千歳橋を歩いて
渡るのも本日のポイントです。

エリア 大阪ベイエリア(大阪)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 高速・路線バス 船 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

大阪シティバスの停車本数が多い
大運橋通の停留所まで市バスで移動。
工業地帯の入口である
東船町のバス停まで一停留所分
歩きます。
木津川運河と工場地帯が見えてきました。

木津川運河に架かる大船橋

中山製鋼所、今日はお休みの様です。

創始者の中山悦治氏像が立っています。

沢山の棟がある中山製鋼所の脇を
歩いていると

眼鏡橋が見えてきました。

橋脚の下には『木津川飛行場跡』の碑
へぇ、こんな所に飛行場があったんや！

大正時代には空の定期便もあったみたい…
日本で初の飛行場。
当時は木津川河口や堺に水上飛行場が
あった様です。

木津川河口に陸上の飛行場も作られた
様ですが、市内からの利便の悪さや
地盤不良の為雨天時の運行の困難から
八尾や伊丹の空港にその活躍の場が
移って行ったみたい。。

登りと降りが交わらない作りです。

並行する渡船を運行する
木津川渡船場へいってみます。

河口側を望む景色です。
織田信長と毛利水軍の合戦があった
木津川口の戦い

第一次木津川口の戦いでは大敗する
ものの、鉄を貼った鉄甲船を造り
第二次木津川口の戦いで織田軍は
見事に毛利水軍を撃破したそうです。

この勝利により石山本願寺は孤立
織田軍の優位が決定、石山合戦は終結に
向かったそうな。。

向こう側は真っ直ぐ降りて行く様ですね。

風力計がフル回転。。

大正側はクルクル回って上り降り。

この近くに千本松橋という眼鏡橋が
あります。規模ももう少し大きいかと…
こちらは橋の両側がクルクル回る
眼鏡橋です。

ここは、違う企業の工場ですが
日曜日でも、稼働してる工場も
ありますね。

何て名前の花なんだろ？！

ここも、中山製鋼所。
本当に広大な敷地です。
中山製鋼所も煙を上げて稼働している
棟もありました。
全館あげてのお休みではないみたい…

明治時代『東洋のマンチェスター』
と呼ばれた工場地帯だそうですが
松田優作さんの遺作
Mr.マイケル・ダグラスと共演した
『ブラック・レイン』
クライマックスの格闘シーンは
中山製鋼所でロケされたと
当時は結構話題になりました。

初めて映画を観た時、見覚えのある
景色が登場してドキリとしました。

船町を『コ』の字に歩くと行き止まり
戻るか渡船を利用する他ありません。

船町渡船場

現在、日立造船がある場所は
藤永田という造船所があったそうです。
藤永田造船所は日本最古の造船所で
日本海軍の艦艇や鉄道車両を製造
していたのだとか。。

特に駆逐艦製造が有名で『西の藤永田
東の浦賀』と呼ばれていたそうですが
昭和には三井造船に吸収合併され
その歴史の幕を閉じたそうです。

戦前の船町には、藤永田以外にも
旭造船、原田造船、新田造船と
造船所が集積していたとの事。

船町渡船場です。
私は船で移動します。

20分になったら、対岸を出発する
様ですね。

半円を描いて船が近付いて来ます。
桟橋以内からは安全の為、撮影禁止

対岸の桟橋を渡り、振り返り撮影です。

鶴町側の倉庫群は日本GM工場跡地。
大正時代、アメリカの自動車会社
ゼネラル・モーターズの誘致に成功
昭和に入り、日本ゼネラル・モーターズ
株式会社が設立されたそうです。

アメリカ人監修で日本人労働者が従事
ここで、シボレーを生産していたと…
しかし、自動車製造事業法の施行で
国産メーカーが優遇され、工場は衰退。
その後撤退したそうです。

トヨタ自販初代社長 神谷正太郎氏は
日本GMで販売広告部長を担当して
トヨタへ移籍。

又鶴町の東側では、クボタ恩加島工場
があり、クボタ創業者・久保田権四郎氏
出資の実用自動車製造株式会社が
快進社と合併して『ダット自動車製造』
となり、日本初の国産自動車メーカー
として日産自動車の前身となったそうです。
ここでは、日本製のクラシックカーが
製造されていたのだとか。。

大正通に戻って来ました。
今では、鶴町のシンボルと化した
IKEAが見えています。

鶴町商店街
お店が点在する商店街。日曜日なので
閉まっているお店もありました。

学生の頃、鶴町を『ウルトラマンの町』
と揶揄したものです。
特撮ヒーローのウルトラマンでは
町に人が歩いていないから。。
実際今回歩いてみて、全く居ない訳では
ないけれど、住宅の数からしたら
人通りは少ない… 当時、鶴町の住人
だった友人達も『う・う・うーっ！』
と言い返せない訳が判りました。^^

鶴町中央公園
公園内に面白いパネルがあった様です
が見逃してしまいました。
又機会があれば…

そして、公園の隣には

神明神社
徳川家康の外孫 松平忠明により
大坂の陣の際参拝。見事勝利して
大阪城主となった事から
大阪に祀られる様になったとか。。

鶴町小学校の玄関には
何故かD51の車輪があります。

色々な水仙が咲いていました。

千歳橋です。

これから歩いて橋を渡ります。

思ったよりもしっかりと歩道があり
一安心。

結構な風があり、ちょっと怖い様な…

大正内港

意外と歩く人（ランナーも）います。

半分くらい来たのかな。。

港大橋となみはや大橋が見えます。
こうやってみると、なだらかそうに
見える、なみはや大橋ですが
この橋は、角度によっては凄い橋に
見えるんですよ！
又機会があれば、なみはや大橋も
歩いてみたいです。

まだあるよー！

ハルカスも見える！

弁天町駅前のホテルと高層マンション
が観えます。

あっ、サンタマリアみっけ！

降る前にパチリ！

千歳橋 名所・史跡

最後まで降りてパチリ！

内港沿いを歩いてみます。

突き出した桟橋に船が並んでいます。

はしけ桟橋と呼ばれているそうです。
変わった形をしていますね。

北村のテニスコートでは
老若男女が楽しんでおられます。

万葉の碑
『難波潟 潮干に立ちて みわたせば
淡路の島に 鶴（たつ）渡る見ゆ』
万葉集 詠み人しらずの和歌です。
古代の海に想いを馳せてみるのも
良いですね。

三軒家には紡績工場、船町・鶴町
には日本初の公共飛行場や
造船所・自動車工場と大正区は
『東洋のマンチェスター』の一翼
阪神重工業地帯の一翼をも担って来た
という事ですね。
船町は、今もその痕跡を留めていると
思います。

三箇所の渡船、並行する橋梁など
運河の町の姿も堪能しました。
橋梁歩きの楽しさも覚えたみたい。。^^

今日のお散歩は13,000歩
約２時間ほどぶらぶらと、気持ちの良い
お散歩が出来ました。