2020/12/19 - 2020/12/20
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ブリッヂ・トレック(橋梁旅行)さん
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明けましておめでとうございます。
名前が変わりましたが内容は変わりませんので、今年もよろしくお願い致します。
空気の乾燥する冬になれば当然ウィルス感染者が急増するのは自明の事なので、緊急事態宣言が出る前に京都へ行ってきました。宇治から京阪線沿いに北上し、翌日は山陰本線に乗って亀山から京都を目指します。東山琵琶湖疏水を手掛けた田辺朔郎先生の圧巻の作品が西にも残っていました。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- レンタカー JRローカル 私鉄 徒歩
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-
特急ひのとり
近鉄が新たに導入した特急に乗って京都へ向かいます。近鉄名古屋駅 駅
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先頭車両は4段の階段を登って高くしてあり、眺望を優先しています。その代わりモニターでの前面展望映像は無くなっていました。
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レギュラーシートもバックシェル型の座席を導入、後ろの方に気兼ねすること無くシートを倒せます。
ひのとり以外の名阪特急も、2021年2月から所謂「無印特急」は全てアーバンライナーに置き換えられ、旅客サービスの向上を図ってJRに対抗しています。 -
大和八木駅で京都線に乗り換え、丹波橋駅で下車。京阪沿線を見て廻るので、京阪の1日フリー切符(京都1日観光チケット)を買いました。京阪は何種類ものお得切符を販売しているので、自分にあった切符を購入しましょう。本当はJRにも乗れる2日フリー切符がピッタリなのですが、JRで京都へ来た人限定のようです。
まずは宇治駅へ。丹波橋駅 駅
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イチオシ
【関西電力 宇治発電所】
1913年(大正2年)竣工、水路式水力発電所。
三脚をフェンスの上に伸ばして、なんとかフェンスが入らないように撮影できました。見事な煉瓦造りの建築です。
【土木学会選奨土木遺産】
カーシェアで宇治川を上流へ -
【白虹橋】(はっこう)
2017年(平成29年)竣工、自碇式PC吊床版橋。
旧橋が天ケ瀬ダム再開発事業のトンネル式放流設備建設に支障するため、下流側に架け替えられました。 -
イチオシ
橋を下から覗けました。床版をケーブルで吊っているのがよく分かります。
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【旧宇治川電気 志津川発電所】
1924年(大正13年)運用開始、ダム水路式発電所。
天ヶ瀬ダム建設に伴い、取水ダムが水没してしまうため廃止となりました。対岸の新しい発電所が代わりに運用を開始しています。 -
対岸からもかろうじて見えました。少し前までは貸し出され水理実験所として使われていましたが、私が行った際には実験が終了したのか、看板は取り外されていました。何らかの形で利用または公開して戴けると嬉しいです。
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【天ヶ瀬ダム】
1964年(昭和39年)竣工、アーチ式コンクリートダム。
治水機能の向上を主目的とした再開発事業が施行中で、トンネル式放流設備が建設中です。天ヶ瀬ダム 名所・史跡
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【山吹橋】
1955年(昭和30年)竣工、上路プレートガーダー橋。 -
高欄に短歌が刻まれています!
「秋風に山吹の瀬の響るなへに
天雲かける雁にあへるかも」
と読むのかな?
万葉集に収められており、宇治川の畔で詠まれた歌と思われます。 -
【天ヶ瀬橋】
1942年(昭和17年)竣工、補剛トラス吊橋。
今年(2020年)木部材部分のみ更新されました。材料は床組や構造部材には強度のあるボンゴシ、踏板や高欄はヒノキ材を用い、無色の防腐剤を使用して木目を生かした仕上げになっています。
宇治駅に戻り、京阪線で途中下車しながら北上します。 -
【陸上自衛隊 宇治駐屯地 旧水槽塔】
1895年(明治28年)築。
京阪の車窓から見えて気になっていたので、帰りに撮りました。旧陸軍砲兵工廠宇治火薬製造所の水槽塔として建てられたそうです。毎年4月(桜祭り)と10月(駐屯地創立記念行事)に一般開放されるそうなので、タイミングが合えば行ってみたいと思います。 -
【伏水街道第四橋】(ふしみかいどう)
1873年(明治6年)竣工、石造アーチ橋。
当時は伏見を「伏水」と表記したようです。 -
この橋はアーチが真円アーチ!
真円アーチは初めて観ました。 -
【師団橋】
1908年(明治41年)竣工、工兵第16大隊架設。 -
この橋の東に陸軍第十六師団があり、そこと師団街道とを結ぶ三つの軍道がありました。この橋は司令部庁舎に至る第二軍道の橋で、橋脚上部に陸軍のシンボルである五芒星が刻まれています。橋脚は改修時に左右に拡幅されているように見えました。
六芒星が刻まれている橋もありますが、そちらは京都市水道局の局章だそうです。 -
親柱も1基残存!
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【旧東海道線稲荷駅ランプ小屋】
1880年(明治13年)築。
1879年(明治12年)に開通した旧東海道線は、京都駅を出ると東山を避けて南下し、現在は奈良線の稲荷駅を通って旧大津駅(現膳所駅)へ至るルートを走っていました。この煉瓦積みの小屋はその当時に油庫として建設された物です。
【準鉄道記念物】 -
【伏水街道第三橋】
1873年(明治6年)竣工、石造アーチ橋。
こちらは第四と違い真円ではない普通の欠円アーチらしいのですが、残念ながら横から見ることはできませんでした。 -
【東山橋(九条跨線橋)】
1933年(昭和8年)竣工、2ヒンジソリッドリブアーチ橋+カンチレバープレートガーダー橋+単純プレートガーダー橋。
京阪本線・JR奈良線との交差部はカンチレバー。橋脚下部の沓座に環状のずれ留めを設置し、落橋を防止しています。 -
鴨川渡河部は2ヒンジアーチ。
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【大谷本廟 円通橋】
1856年(安政3年)竣工、石造アーチ橋。 -
イチオシ
伏水街道第四橋と同じく、真円アーチしかも2連です!立入禁止の庭からでないと、真横からは観られないのが残念。
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旅館やまと
暗くなってきたので宿へ。旅館やまと 宿・ホテル
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この宿には渡月橋を描いた大きな襖絵がありました♪
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【七条大橋】
1913年(大正2年)竣工、RC充腹アーチ橋。
鴨川に現存する橋の中で最も古いRCアーチ橋。設計は柴田畦作氏。
【土木学会選奨土木遺産】七条大橋 名所・史跡
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【東海道線鴨川橋梁】
1921年(大正10年)竣工、上路プレートガーダー橋。 -
開通当初はランプ小屋のある奈良線稲荷駅付近を経由していましたが、新逢坂山隧道等の竣工に伴う配線変更により、現在のルートになりました。
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【山陰本線河原町川橋梁(下り)】
1899年(明治32年)京都鉄道開通、下路プレートガーダー橋。
山陰本線に乗って亀岡駅で下車。 -
右岸方の桁は銘板が残っていました。
THE CLEVELAND BRIDGE AND ENGINEERING CO.LTD
CTK 1897
DARLINGTON
ENGLAND
先日観てきた長野電鉄鮎川橋梁の銘板と全く同じ、英国 CLEVELAND BRIDGE社の銘板です!中国鉄道(CTK)用に発注した物がそちらでは使われず京都鉄道で架設されたのでしょうか。 -
【架道橋】(正式名称不明)
1899年京都鉄道開通、煉瓦造アーチ橋他。
馬堀駅下車。きれいな煉瓦積みの橋が残っていました。奥の方は新線切替に際して、RCのボックスカルバートで拡幅されています。 -
【架道橋】(正式名称不明)
1899年京都鉄道開通、煉瓦造アーチ橋他。
トロッコ亀岡駅のすぐ脇にも同様の煉瓦積みのアーチが残っています。どちらも開通時の物と思われます。 -
【山陰本線旧線 宇野川橋梁】
1899年京都鉄道開通、上路プレートガーダー橋+下路プレートガーダー橋。
煉瓦積みの橋脚・橋台が残っています。手前は新線。 -
イチオシ
【山陰本線旧線 避溢橋梁】(正式名称不明)
1899年京都鉄道開通、2連煉瓦造アーチ橋。
これも前2つの煉瓦積みアーチ橋と同様の構造。暗渠を設置することで、閉塞したようです。 -
【山陰本線旧線 山本避溢橋梁】
1899年京都鉄道開通、上路プレートガーダー橋。
避溢橋が連続。こちらは大堰川(保津川)からの逆流を防ぐ為か、水路幅を狭めてゲートを設置しています。この地点付近で川幅が急激に狭まって渓谷に流れていくので、大雨の際に何度も氾濫しているのかもしれません。
馬堀駅に戻ってカーシェアを利用し、鵜ノ川を上流へ向かいます。 -
イチオシ
【旧王子橋】
1884年(明治17年)竣工、石積アーチ橋。
色の異なる花崗岩をバランス良く配置した石橋です。
【土木学会選奨土木遺産】 -
4~6個の切石を組み合わせ大きな楯状迫石を形成した独特な構造です!琵琶湖疏水着工前の田辺朔郎博士の若さと意欲溢れる作品。
日本一美しい石橋と言っても過言ではないでしょう。
圧巻です! -
【保津峡橋】
1989年(平成元年)竣工、フィーレンディール橋他。
ここまでの搬入路が狭隘で、長尺部材が輸送不可能であったため、短い部材で済み合理的なブロック割りとなるこの形式が採用されました。 -
【山陰本線 第二保津川橋梁】
1988年(昭和63年)竣工、上路アーチ橋。
搬入路がなかった為、大型の仮設索道を建設して資材を運搬し架橋しました。
この後トロッコ保津峡駅まで歩く予定でしたが、足が持ちそうになかったので断念しました。保津峡駅 駅
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【馬坂跨線水路橋】
1898年(明治31年)開通、上路煉瓦積アーチ橋。
要石や橋脚隅角部に石材を配した見事な3連の煉瓦積アーチ橋です。地元では3連のトンネルに見立て、「みつまんぼ」と呼ばれ親しまれているようです。
近鉄新田辺駅から帰路につきます。みつまんぼ 名所・史跡
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大和八木駅「ゐざき」で焼さば鮨とおつまみを買い込み、近鉄特急の車内で戴きました。
2つの真円アーチ橋や田辺先生設計の王子橋、九条跨線橋など、思った以上に印象深い橋が多い旅でした。歴史のある京都にはまだまだ面白そうな橋が沢山あるので、暇を見つけてまた上洛したいと思います。大和八木駅 駅
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トータル 橋18、ダム・発電所3、他2 を巡る旅でした。
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