2023/11/19 - 2023/11/20
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ブリッヂ・トレック(橋梁旅行)さん
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この旅行記スケジュールを元に
その2では京阪沿線を見て廻りましたが、その3では阪急やJR東海道本線沿線を見て廻ります。
東海道線京都~大阪間には明治初期開業時に建設された、多数の煉瓦積みアーチ橋が残っており、以前から観に来たいと思いながら後回しにしていました。
その2はこちら⇒https://4travel.jp/travelogue/11877613
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 自転車 私鉄 徒歩
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-
JR奈良線【鴨川橋梁】
2001年(平成13年)竣工、3径間連続ワーレントラス橋
京阪の東福寺駅から師団街道を通って高瀬川へ向かいます。 -
【上の口橋】
1930年(昭和5年)竣工、上路アーチ橋 -
両端だけオープンなスパンドルの隙間から、鋼材っぽい下弦材がちらっと見えます。石積み風のアーチはメラン式のRCか。
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高瀬川は護岸の修復、水涸れの防止を目的とした再生プロジェクトの施工中でした。
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【六軒橋】(六軒町橋)
1926年(大正15年)竣工、中路2ヒンジアーチ橋
小さい橋には珍しく、大胆に高欄外に主構のアーチを配置した橋。
かなり腐食が進んでいますが、もう架替前提なのでしょうか… -
1907年(明治40年)架設の旧橋は、舟運の空頭確保の為RC充腹アーチの人道橋。高瀬川の舟運は1920年(大正9年)頃には廃止されたようです。
橋台付近にプレートが!
請負人 五十嵐組
でしょうか。 -
市内で一泊し、翌日はバイクシェアを利用して嵐電の橋等を観つつ西院へ向かいます。
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京福電気鉄道嵐山本線 【千本橋梁】
1910年(明治43年)嵐山電車軌道が開業、1976年(昭和51年)架替、槽状桁橋 -
山陰線高架化の際に架替られた、ボルト留めの橋。
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煉瓦積み橋台は中央で縁が切れ、単線を後に複線化した事を物語っています。
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銘板が付いていました。
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山陰線との交差部にも山陰線高架化時の桁が残存していますが、近づけませんでした。
高架橋柱は外部スパイラル鋼線巻立耐震補強工法(APAT工法)で補強されています。 -
京福電気鉄道嵐山本線 【東新橋梁】(仮称)
1910年(明治43年)嵐山電車軌道が開業、槽状桁橋
リベット留めの古そうな桁。 -
八幡製鉄所の刻印が見えました。
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山陰本線京都ー二条間高架化事業に際し、この橋から千本橋梁までの3橋は両側に敷設した仮線に切替え、最大2.3m盤下げして空頭を確保、その後旧線も盤下げして切替え、現在の縦断勾配になったそうです。
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京福電気鉄道嵐山本線 【四条通りの踏切】(名称不明)
歩道路面には歩行者用の灯器が設置され、列車横断時には赤色に点滅していました。
どう見ても3種の踏切ですが、国交省の資料では京福の踏切は全て第1種!?
踏切名の表示も一切見当たらず、軌道法の『併用軌道扱い』で踏切としてカウントしていないのかもしれません。 -
警報器はノスタルジックな電鐘式が現役!!
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リベット留めの架線柱も現役、平面交差していた京都市電から引き継いだものでしょうか。
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阪急京都本線 【大宮~西院間の隧道】(名称不明)
1931年(昭和6年)京阪電鉄が竣工、1963年(昭和38年)延伸
銀座線に次いで全国で2番目、関西初の地下路線。
【土木学会選奨土木遺産】 -
扁額には京阪の太田光凞社長の揮毫で「天人併其功」
阪急京都線は元々軌道法で建設された京阪が輸送力増強として淀川右岸に新線として建設しようとしたのが起源で、その際に新たな鉄道事業者として京阪の子会社「新京阪鉄道」が作られ、京阪の太田社長が社長を兼任した為、この扁額が付いています。
京阪と阪急にはこの様な深い関係があったんですね。 -
扁額の下には鷲の鋳物!
新会社の一層の発展を鷲の像に託したそうです。 -
坑門上両端には立派も。
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阪急の用地境界杭がありました。
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阪急京都本線 【大宮駅】
1931年(昭和6年)京阪電鉄が竣工、
工事画報「京阪電鉄京都地下線の建設工事」によると、隧道中央の支柱H鋼はベツレヘム製との事ですが、刻印は見つけられませんでした…
【土木学会選奨土木遺産】
ここから阪急に乗って水無瀬駅からレンタサイクルであちこち見て廻りました。大宮駅 駅
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JR東海道本線 【七反田拱渠】
1876年(明治9年)竣工、欠円アーチ橋他
【土木学会選奨土木遺産】 -
6径間連続の煉瓦積アーチ!
橋脚上流側には水切りが付いていました。 -
古レールで支えられた橋側歩道は後付のようです。
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「阪神間・京阪間鉄道における煉瓦・石積み構造物とその特徴/小野田滋」では
『煉瓦をげた歯で継いだ痕跡があり…』
とある。迫受石が石から煉瓦に切り替わっている所か… -
上り線橋脚にはRB(リブバー)耐震補強工法も。
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JR東海道本線 【老ヶ辻拱渠】
1876年(明治9年)竣工、欠円アーチ橋他
【土木学会選奨土木遺産】 -
すばらっ!
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JR東海道本線 【小泉川橋梁】
1876年(明治9年)開業、上路プレートガーダー橋 -
下り線に昭和4・5年横河製の桁が使われていました。
「阪神間・京阪間鉄道における煉瓦・石積み構造物とその特徴/小野田滋」によると、当初の桁は錬鉄のプレートガーダーだったようです。 -
JR東海道本線【円妙寺暗渠】
1876年(明治9年)開業、斜拱渠/ボックスカルバート
【土木学会選奨土木遺産】 -
アーチ環の煉瓦が橋軸方向に角度を付けた、所謂ねじりまんぽ!!
線路に対して直角に積まれています。 -
床面には排水溝が敷設されていますが、当初のインバートも残存、こちらも欠円アーチのねじりまんぽ!インバートまで捻っているのは初めて観ました。というか、インバートは普通露出していませんので、今まで観たねじりまんぽの中にも同様の物があるのかもしれません。
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名神高速 【大山崎橋】
1963年(昭和38年)開通、下路ランガー橋
JR東海道本線と阪急京都本線を跨ぐアーチ。 -
両端付近に斜材があるのが独特。
B活荷重対応の為、1998年(平成10年)頃に補強したようです。 -
阪急京都本線 【聖天架道橋】(しょうてん)
1928年(昭和3年)開業、槽状桁橋
山崎聖天(観音寺)の参道に架かる古そうな橋。
開業時の桁でしょうか。 -
【札場橋】(ふだば)
阪急京都本線に架かる跨線橋。 -
水路(高橋川)の上の歩道は阪急を越えると水路と別々になり、JRを横断していました。
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【阪急高槻~大山崎間の旧線】
この区間は新幹線と阪急が並走しています。元々は地上を走っていましたが、東海道新幹線工事誌/日本国有鉄道によると、新幹線の線路選定に当たり、『阪急線を北側に付け替えてもらい、その移設された跡に新幹線を通すことでルートが決定した』との一文がありますが、建設中の写真では阪急の淀川側に両路線の盛土を構築したように見えます。現地にも旧線の架線柱跡と思わしき遺構が残っていました。
(仮線の遺構等の可能性もあります) -
石清水八幡宮付近と大山崎付近、京都~大阪間の前から気になっていた地域を中心に見て廻りました。やはりトレッスルの男山橋梁と6径間連続煉瓦積アーチの七反田拱渠が双璧の素晴らしさでした。
写真は西大路駅高架橋の鋼製パネル組立補強工法。西大路駅 駅
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また、高架橋の耐震補強も色々な形式を観ることができ、とても勉強になりました。
こちらの写真は東海道新幹線第2大山崎高架橋の圧縮型鋼製ダンパーブレース工法(+鋼板巻立て補強工法) -
トータル 橋22、トンネル3、駅3、他5 を巡る旅でした。
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