2018/04/25 - 2018/05/06
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モボ101さん
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2018年のゴールデンウイークは、羽田からドイツのミュンヘンに入りイタリアのローマから帰る航空券を確保。帰国日はゴールデンウイーク最終日の5月6日にして、乗り継ぎ便を通常料金で入手できる4月25日に出発を前倒しした、11泊12日のスケジュール。羽田を出た翌日の早朝にミュンヘンに着き、3日目の午後の国際列車でイタリアに向かうまで、南ドイツに滞在。
ミュンヘンから国際列車ユーロシティーで、オーストリアにインスブルックを経てイタリアのボルツァーノへ。3泊してドロミテと周辺の北イタリアを巡ってから一路南へ。ベローナからボローニャ、フィレンツェ。横道にそれてピサを経由してリオマッジーレに立ち寄りローマに至る鉄道の旅です。
1日目
空港駅からドイツ鉄道Sバーンでミュンヘン中央駅へ
バイエルンチケットでニュルンベルク、レーゲンスブルクを周遊。
https://4travel.jp/travelogue/11663748
2日目
登山電車でドイツ最高峰のツークシュピツェと壁画の街ミッテンヴァルトへ
https://4travel.jp/travelogue/11664007
3日目
ミュンヘンのレジデンスと春のビール祭り、ドイツ博物館交通分館見学後、国際列車ユーロシティーでオーストリア経由イタリアのボルツァーノへ
https://4travel.jp/travelogue/11664031
4日目
ボルツァーノからローカル線をメラーノで乗り継ぎ、スイスとオーストリア国境近くの終点、マッレス・ヴェノスタへ
https://4travel.jp/travelogue/11669950
5日目
ボルツァーノからチャーター車でドロミテ周遊 カレッツア湖、ポルドイ峠、サンタマッダレーナ村
【この旅行記です】
6日目 午前
ボルツァーノからロープウエーでソプラボルツァーノへ レノン鉄道の木造電車に乗車
https://4travel.jp/travelogue/11670195
6日目 午後
ボルツァーノ散策後、イタリア鉄道の快速列車でトレントで途中下車してヴェローナへ
https://4travel.jp/travelogue/11674894
7日目 午前
ヴェローナ散策後、イタリア鉄道の快速列車でボローニャへ
https://4travel.jp/travelogue/11674912
7日目 午後
ボローニャ散策後、高速列車イタロでフィレンツェへ
https://4travel.jp/travelogue/11677296
8日目 午前
フィレンツェからローカル列車でピサへ
https://4travel.jp/travelogue/11677305
8日目 午後
ピサからローカル列車でチンクエテッレ散策後フィレンツェへ
https://4travel.jp/travelogue/11679414
9日目
スリに遭遇したフィレンツェからフレッチャロッサ1000でローマへ
https://4travel.jp/travelogue/11679530
10日目
地下鉄・バス・トラム1日券で巡るローマ
https://4travel.jp/travelogue/11679657
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 同行者
- その他
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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5日目は、ボルツァーノから世界遺産、ドロミテ山塊の日帰りドライブ。イタリアの北東部に位置するドロミテ山塊(イタリア語でdolomite ドロミティー)は、アルプス山脈の南側の分嶺で、優美なスイスアルプスとは大きく異なり、荒々しい岩肌が剥き出しの山並みが続きます。山を構成する苦灰石(ドロマイト)は、日本語で白雲石という別名もある、石灰石(CaCO3)とマグネサイト(MgCO3)の中間の鉱石で、化学式はCa・Mg(CO3)2なのだとか。
ドロマイト(dolomite)は、18世紀末にこの鉱石を発見したフランスの地質学者ドロミウの名によるものだそうで、英語では、ドロミテ地方はドロマイツ(Dolomites)となるらしい。
夏期のドロミテ地方周遊には、日本の定期観光のような、1人から乗れる現地ツアーバスの運行があり、冬は世界各国からのスキー客で賑わいます。日本のゴールデンウイークはスキーシーズンが終わったばかりで、休業中のホテルや夏山に向けた整備で運休中のロープウエーやリフトが多く、バス路線も運休区間があってつながっておらず、まだ降雪の可能性もあるのでレンタカーは避けたい時期。
日本の旅行会社の北イタリア周遊で、ドロミテ山塊をコースに含むパックツアーの設定は、道路に雪がなくなるのを待つのか、早くても5月末以降。悪天候でドロミテ山塊が雲の中で、見えない日に当たったら何のためにここまで来たのやら。スケジュールがガチガチの、日本からのパックツアーはパンフレットだけはもらったものの検討対象外に。 -
ボルツァーノの旅行会社にメールで問い合わせたところ、運転手付きでクルマによる周遊コースを組んでくれるとのこと。今回は4人なので、割り勘にすれば予算的にも無理はなく、運転手が英語を話すというので、費用の高い日本語ガイドは不要。ボルツァーノのホテルに3泊するスケジュールにして、とりあえずドロミテ周遊一日コースを3日間の真ん中の日で予約することに。
直前の天気予報で当日悪天候が予想される場合には、前後どちらかの日に変更したいという無理なお願いにも、オフシーズンで余裕があるので対応してもらえることに。
当初予定の日が一番天気が良さそうなので、予定通りの日程でとのメールを入れたら、前日に旅行会社から、予定していたコースの峠が雪崩の危険があるため通行止めになったので、一部コース変更をするとの返信。この時期、現地旅行会社に任せて正解です。
標高262mのボルツァーノから一路東へ。ドロミテ街道のエガ谷を進んでいくと、前方に見えてくる雪の残る荒々しい岩山はラテマール山群。
ボルツァーノから50分ほどでカレッツァ湖に到着。駐車場に建つ平屋の建物に入ると、 -
その先が道路の下をくぐる、歩行者専用トンネルにつながっていて、
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トンネルを抜けると、目の前に広がるカレッツァ湖。
カレッツァ湖 滝・河川・湖
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標高は1519m、木製の湖畔の展望台からの眺めは、逆光気味ながら秀逸。
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針葉樹林に囲まれた、翡翠色の静かな湖面に姿を映すラテマール山群の最高峰は2846m。
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この季節なら、まだ山にも湖畔にも雪が残り、景色を一段と引き立てます。
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透き通った水から湖底が見え、水深は浅そう。
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湖を一周できる遊歩道があるので、時計回りに少し行ってみたけど、端の方に干上がっている部分があり、こんな景色になってしまったので、わずか8分の1周ぐらいで引き返します。雪解けの時期にこの水量では、夏は大丈夫でしょうか。
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湖畔で見つけたフキノトウ。ドロミテの春です。
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カレッツァ湖からクルマで10分で現れるカティナッチョ山塊。標高1745mのコスタルンガ峠で下車。
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振り返ると、ラテマール山群。
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コスタルンガ峠から、カナツェイを目指してクルマを進めます。小さな町を通過。
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町外れの高台に建つ教会。
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道路脇に、イタリアの他EUや周辺国の旗を立てた教会。看板に書かれた文字から、ここはマッツィーン村らしい。
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車窓に切り立った岩山。
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コスタルンガ峠から30分余りで、標高1460mのカナツェイの町に入ってきました。ここからは、標高3,342mの氷河をいただくドロミテ最高峰、マルモラーダが見えるベルベデーレに登るゴンドラが出ているのだとか。KAIZERKELLERの看板は、ホテルに併設のパブらしい。この辺りに1泊するスケジュールにすればよかったかも。
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雪崩の危険があるため通行止めになったガルディーナ峠を避けて、ボルドイ峠を越えるルートでコルヴァーラへ。
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カナツェイの町を通過してつづら折りの道を上り、山小屋とレストランのあるところで小休止。
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ボルドイ峠に向けてつづら折りの道をさらに上り、
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クネクネ道が続き、
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標高2239mの峠に近づくと、積雪が増えてきた。周辺には数多くのスキー場があるけど、リフトはもう止まっている。
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峠を越えて下りにかかり、
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コルヴァーラの町を見下ろすところで小休止。
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標高1568mまで下ってきてコルヴァーラの町に入り、
TH コルヴァーラ - グレイフ ホテル ホテル
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ホテルのレストランで昼食。スキーシーズンが終わり、オフシーズンの間に設備の改修を行っているのか、レストランは観光客より作業服の工事関係者風の人の方が多い。
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この日の最後の目的地、ドロミテの北東、オーストリア国境近くのサンタマッダレーナ村。コルヴァーラを出るとまた岩山が。
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サンタマッダレーナ村は遠く、コルヴァーラから1時間半以上かかります。
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途中のガソリンスタンドでトイレ休憩。売店もあって、ヨーロッパのコンビニ。表示されている値段を見ると、セルフで給油するガソリン(ヨーロッパにレギュラーはなくプレミアムのみ)が1.969€/L(当時のレート135円/€で換算して266円/L)、軽油が1.859€/L(251円/L)と日本に比べてずいぶん高く、どう使い分けているのかHiQ軽油2.109€/L(285円/L)もあります。向こう側には、スタンドの従業員が給油する場合の価格がそれぞれ1.987、1.900、2.150€/Lと表示されていて、人件費として1~2%上乗せしているようです。
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標高1394mのサンタマッダレーナ村にやっと到着。分かれ道には小さな祠とキリスト像。狭い道をクルマで登ると開ける風景は、
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長閑な緑の牧草地に建つ教会と、雪を抱くガイスラー山群の天を刺す鋭い岩肌。これぞ世界遺産ドロミテ。ちょっと曇ってきたのが残念だけれど、山はくっきり。
ボルツァーノ サンタ マッダレーナ 散歩・街歩き
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丘に咲く満開の桜とタンポポ。サンタマッダレーナ村の春。
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フネス谷の向こうに雪が残るのは、オーストリア国境の山でしょうか。
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クルマで5分ほど移動すると、牧草地の中にたたずむ葱坊主を乗せた小さな教会。
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教会の背後にはガイスラー山群。
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近くの農家の庭先にこんなものが。
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雪解け水が流れる小川。
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村の小さな公園で子供を遊ばせているのは、孫を連れた若いおばあちゃんかな。
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公園にあった彫像。
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公園から見上げるガイスラー山群。
これでドロミテ周遊一日コースは終わり。雪が残り公共交通機関の使えないこの時期に、西ドロミテにサンタマッダレーナ村を加えて、チャーター車で効率よくまわれたけれど、またの機会があれば今度は夏に、東ドロミテを中心にロープウエーで山に登ってハイキングもいいですね。 -
あとは一気にボルツァーノまで帰るだけ。でも遠い。ブレッサノーネの手前で、インスブルックからブレンネロ峠を越えてくる高速道路に合流したあとは、列車と並走する一昨日と同じ車窓風景。山の中腹に建つ城も見たような。
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サンタマッダレーナ村から、1時間40分ほどでボルツアーノに帰着。ガイド兼運転手にチップを渡して、ヴァルター広場で降ろしてもらい、一旦ホテルに戻った後、夕刻の街を散歩です。
ヴァルター広場の真ん中に立つ像は中世ドイツの詩人ヴァルター。 -
ヴァルター広場に建つドゥオモ。
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ボルツァーノ旧市街を行くバス。
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雪解け水を集めたタールファー川の流れ。
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南ドイツ・北イタリア鉄道の旅 2018ゴールデンウイーク
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