鎌倉浅間神社（鎌倉市長谷5）

2020/09/08 - 2020/09/08

　鎌倉市長谷5に鎮座する浅間神社は小高い山の上に鎮座している。浅間神社は天保年間（1830年～1844年）に創建された。
　大仏ハイキングコースから左折して尾根道を相当下った先に頂があり小さな社殿が見える。鬱蒼とした社叢で、西側も開かれてはおらず、富士山が見えるなどということは考えられない立地にある。
　六国見山にある富士塚（https://4travel.jp/travelogue/11291443）や湘南町屋駅東側にある丸山（冨士塚）（https://4travel.jp/travelogue/11295710）、あるいは、その500mほど南にある「富士嶽神社」碑（明治廿四年（1891年）八月銘）が建つ駒形神社（https://4travel.jp/travelogue/10498660）境内からも今でも富士山が望めるのに、あるいは、山岳信仰の石碑が残る八雲神社の裏山からも富士山が望める（https://4travel.jp/travelogue/11415021）のに、鎌倉市内にたった一つ、唯一の浅間神社からは富士山が望めないとは…。
　富士塚もなく、富士山も見えない場所に鎮座している浅間神社も惨めなものだ。どこの浅間神社にも富士講碑が並んでいるものだが、ここ鎌倉浅間神社境内には1基の富士講の石碑、1基の社号標石、しかも、社殿裏に、と他に2基の石碑があるのみであり、富士講碑はたった1基のみだ。
　ここ長谷地区での富士信仰がどの程度の高まりであったのかは社殿の大きさと富士講の石碑が少ないことが示していようか。
（表紙写真は浅間神社社殿）

エリア 鎌倉(神奈川)

山頂に浅間神社の社殿。

浅間神社の社殿。

「大仏ハイキングコース入口」。

「浅間神社」社号標石。社号標石が社殿に裏になどないものだ。

「浅間神社」社号標石。

浅間神社社殿。

「小御岳石尊大権現」碑。たった1碑だけ富士講の石碑があった。

鳥居。「大正十四年六月一日建之」「長谷氏子中」とある。

参道。

鳥居。

「天保九如」碑（裏面）。

「淺間神社奉遷紀念辞
淺間神碑ハ天保年間ノ創立ニシテ嘗テ大佛坂上ニアリ附近ノ祭神
リシガ近時ニ至リ草木繁茂諸道為ニ没スルヲ憂ヒ長谷青年會ノ諸氏
相謀リ多数ノ賛助ヲ得テ新ニ大谷七ノ四ノ地ヲ卜シ共有地一部ヲ○○
シテ遊園トナシ深林雑草ヲ刈徐シ植ルニ緑樹花木ヲ以テシ道路ヲ設
ケ神碑ヲ奉遷シ大正四年参月七日起○同年四月参日竣○同年五月
日奉遷祈念ノ祭典ヲ挙行セシトス諸氏ノ勢以テ多トスベク神霊亦
長谷ニ守護アランコト期シテ待ツベキ也茲ニ因由ヲ略収シ以テ後世
ニ傳フト爾云
　　大正四乙卯年四月中旬　　　　　藤原親忠撰書」
（http://zinzyasanpai.web.fc2.com/14/kamakura/329.htm）。

「長谷５丁目地区急傾斜地域崩壊危険区域　神奈川県」。

「天保九如」碑。

九十九折の弾道。

九十九折の弾道。

九十九折の弾道。

九十九折の弾道。

九十九折の弾道。

「浅間神社」、「浅間山公園」看板。
山頂に長イスが並べられていたことが「浅間山公園」の証なのか？

「長谷５丁目地区急傾斜地域崩壊危険区域」。

「浅間神社」、「浅間山公園」看板。