2020年6～7月守ろう心身の健康！四国テクテク遍路(3)伊予ノ国の涅槃険しき道と明るい海岸を進む

2020/06/28 - 2020/07/09

　2020年の新型コロナウイルス肺炎克服のため、一丸で力を合わせつつ心身の健康維持の外出をします。

　写真は伊予の難所、久万高原・小田の峠超え遍路道です。道なき道を登ります。

　コロナ対応を四苦八苦・満喫しながら鉄分またはテクテク分補給で観光ミッション・コンプリートを目指します。

エリア 今治(愛媛)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.5
• 交通: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 高速・路線バス JRローカル 徒歩

40番観自在寺は愛媛県の最初のお寺で、この寺から、目覚める、悟りを開く（菩提）の札所を巡り始めます。美しいリアス式海岸線を望みながら続く遍路はのんびり、おおらかで明るいです。

観自在寺 寺・神社・教会

背中に2匹のせた、大中小のカエル像がありました。親子孫と栄える・お金と服がかえる・病気が引きかえる、めでたい縁起物でした。

41番龍光寺へ向かう道は53キロのロード。しかも鉄道はなく歩きで進みます。柏坂の急こう配を登ると、つわな奥展望台からリアス式海岸と宇和海の絶景が眺望できました。

室手海水浴場 ビーチ

4時間半歩いて宇和島市に入りました。来村川沿いの道を進みます。

宇和島のドコモショップでガラスの割れたスマホを見てもらいました。修理より安い手数料で新品に交換してもらいました。残念ながら次の日の41番龍光寺、42番仏木寺、43番明石寺を巡った写真がうまく新スマホに移行できず無しになってしまいました。

翌々朝、卯之町から次のお寺まで８０ｋｍあります。昨日の大雨が一転、晴れました。たっぷり水がある水田のお遍路道を、水たまりに気をつけながら歩きます。

お昼過ぎに大洲城が見えました。江戸時代の姿がほぼ正確に復元された重要文化財だそうです。

大洲城 名所・史跡

伊予大洲駅近くで、伊予灘の絶景路線を走るＪＲ予讃線の列車と出会いました。

伊予大洲駅 駅

内子まで歩いて、本日は駅前の民宿やまももさんにお世話になりました。冷蔵庫の中のジュースなどご自由に飲んでくださいと、この旅で一番のお接待をいただきました。

旅の案内所 旅里庵 名所・史跡

途中の小田まで内子町営バスを使い、終点の小田支所からは農祖峠へんろ道を歩きます。道路からは小田川の清流が見えました。

道の駅 小田の郷せせらぎ 道の駅

農祖峠へんろ道は標識がはっきりとしており迷わずに済みました。しかし道は険しいです。大宝寺山門近くの宿まで20km歩いて時間切れとなりました。明朝お参りします。

カフェレストラン こもれび グルメ・レストラン

44番大宝寺への道はお遍路全体で2番目の長距離です。しかも険しい峠を越える難所です。寺に着いて参道を登り切ってもまだ急な石段があります。ここをなんとか登り、正面に見えている本堂、右に大師堂、手前に平和の鐘にようやくたどり着けました。

大宝寺 寺・神社・教会

さらに山深き石鎚山方面へ１０ｋｍほど登ると、深山の絶壁修行道場の45番岩屋寺です。この山門の石段を260段あまり登って本堂にやっとたどり着きました。

岩屋寺 寺・神社・教会

三坂峠を越える旧土佐街道を降りていきます。明治25年に国道33号線ができるまでは松山と高知はこの道を馬で行き来するのがメイン移動方法だったそうです。

峠のつづら折りを3時間歩いて旧遍路宿で今はお接待サロンになった坂本屋に着きました。ここからはのんびり歩けます。難所を越えてひと安心しました。

46番浄瑠璃寺の本道へは石柱門を登ります。境内の大木は樹齢千年を超え、松山市の天然記念物に指定されています。

浄瑠璃寺 寺・神社・教会

47番八坂寺までは綺麗な舗装道をたった１ｋｍの距離です。山門の天井には天女たちに囲まれた阿弥陀如来が描かれており、極楽浄土の世界を表現しています。

八坂寺 寺・神社・教会

５ｋｍ離れた48番西林寺は、境内の土地が低く88か所で唯一石段を下りて仁王門に入る構造です。このことから無限地獄に例えられ、罪のあるものはここで奈落に落ちると言われています。

西林寺 寺・神社・教会

49番浄土寺は緑深い境内です。懐かしい日本のお寺でした。

浄土寺 寺・神社・教会

50番繁多寺は高台にあり、市内や瀬戸内海も一望できました。

繁多寺 寺・神社・教会

51番石手寺の仁王門にはわらじが奉納されています。4年に一度、うるう年に編みかえているそうです。

石手寺 寺・神社・教会

道後温泉に泊まり、翌朝ハイカラ通りの商店街を通りました。いよいよ松山市内です。

山田屋まんじゅう 茶楽 道後温泉店 グルメ・レストラン

市電の道後温泉駅近くにベースボールを野球と訳した俳人正岡子規の像がありました。ユニホーム姿でバットを持っています。

正岡子規像 名所・史跡

松山市内を2時間散策して郊外の52番太山寺に着きました。重要文化財の八脚門の風格に圧倒されました。

太山寺 寺・神社・教会

さらに３ｋｍ郊外に歩き、53番円明寺に着きました。民家が密集した中に立つ庶民的なお寺でした。

円明寺 寺・神社・教会

瀬戸内海沿いに40km歩きます。海には小島が浮かび、道路沿いに1両の電車が走ります。

今治市内に入りました。今日は雨です。54番延命寺は緑深きシンプルなたたずまいの美しいお寺でした。

延命寺 寺・神社・教会

55番南光坊は神社の別坊だったのがお寺に代わり、周辺の領主の崇敬を受けて発展しました。四国霊場中唯一の寺ではなく坊です。しまなみ海道が近いですが、雨が強く立ち寄れませんでした。

南光坊 寺・神社・教会

今治駅を通過して56番泰山寺に着きました。のどかな田園地帯に高く組まれた石垣は圧巻でお城のようでした。

泰山寺 寺・神社・教会

57番栄福寺は今治南西部府頭山の中腹まで山道をくねくねと登ります。竹林が鎮守の森のように寺を覆う山寺でした。

栄福寺 寺・神社・教会

さらに急坂を登り頂上の58番仙遊寺に着きました。仁王門左右の金剛力士が睨みをきかせて寺を守っていました。

仙遊寺 寺・神社・教会

瀬戸内海と今治市内をみながら海岸線に戻りました。59番国分寺は静かな住宅地にあります。奈良時代に国家を鎮め護る全国７０の寺の一つとして建てられたそうです。

国分寺 寺・神社・教会

伊予桜井駅から伊予小松駅まで電車を利用しました。

伊予桜井駅 駅

60番横峰寺行きのバスを待つ間に近くの62番宝寿寺に行きました。境内の水を難産で苦しむ領主夫人に与えたところ無事出産できた故事から安産の観音様とされました。

宝寿寺 寺・神社・教会

すぐ近くの63番吉祥寺もまわりました。ご本尊は毘沙門天でお妃は吉祥天が寺名の由来でしょうか。住宅街の中のこじまんり、風情のあるお寺でした。

吉祥寺 寺・神社・教会

四国最大の難所・60番横峰寺は石鎚山北中腹標高750mの深山幽谷にあります。急斜面の険しい山道を息せき切って登るしかなかったです。しかし昭和59年にできた林道で巡礼バスが運行され１ｋｍの歩きのみで済みました。境内は森閑としていました。

横峰寺 寺・神社・教会

帰りのバスの車窓から黒瀬ダムと石鎚山周辺の山々を楽しみました。

高尾城跡 名所・史跡

64番前神寺は石鎚山のふもと西条市にあり、石鎚神社の西条のお寺として発展しました。境内は奥に長く延びており静寂で凛とした空気に包まれていました。

前神寺 寺・神社・教会

伊予小松駅近くの61番香園寺に戻って来ました。お隣の62番宝寿寺と同じく、弘法大師がこの寺近くの難産で苦しむ女性を加持して無事出産できた故事で安産祈願の子安さんと呼ばれています。境内はコンクリート造りで現代感覚のお寺です。

香園寺 寺・神社・教会

熊本を豪雨が襲っており、伊予三島駅までＪＲで移動しました。特急電車はヨーロッパのようにカラフルでスマートなスタイルです。

伊予三島駅 駅

愛媛締めくくりの65番三角寺は三島南東の三角寺山中腹にあり、急な山道を登りました。

急な石段を登り広大な65番三角寺の境内に着きました。弘法大師が三角の護摩壇を築いてここで修行したのが寺名の由来だそうです。

三角寺 寺・神社・教会