2019/11/01 - 2019/12/16
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グダニスク(Gdańsk)はドイツ領時代はダンツィヒ(Danzig)と呼ばれ、歴史上、幾度もポーランド領となったり、ドイツ領となったりを繰り返している。
近年でも第1次大戦でドイツが敗退した際に、グダニスク(ダンツィヒ)は国際連盟の管理下となったが、長らくドイツ文化圏であり、ドイツ系住民も多かったことから、ヒトラーはこの地の併合を要求し、結果的に第二次大戦の火ぶたもこの地からきられることになった。
グダニスクにある岬 ヴェステルプラッテ(Westerplatte)では、宣戦布告もなくナチスの艦砲射撃を含めた急襲を受けたが、それと同時刻にポーランドの郵便局(Polish Post Office Poczta Polska)でも、激しい攻防戦がおこなわれ、これらの様子を同博物館で知ることができる。
また、開館して間もない 第二次世界大戦博物館(Muzeum II Wojny Światowej w Gdańsku)は、戦争犯罪に焦点を当てており、戦争博物館によくある軍装品や兵器の展示だけによらない、中身の濃い戦争の内実を知る博物館となっている。
そして、戦後のグダニスクもまた、新たな戦いの中心地となる。共産主義政権による暴力的な統制に抗うポーランド民主化の最中、グダニスクの造船所でワレサ(ヴァウェンサ)が自主管理労組「連帯」を立ち上げ民主化を牽引した。この当時の状況を広大なスペースも用いて、解説している博物館 ヨーロッパ連帯センター(Europejskie Centrum Solidarności)も見どころ盛り沢山の博物館である。
● 第二次世界大戦博物館(Muzeum II Wojny Światowej w Gdańsku)
・ウクライナ飢饉と臼石
・レニ・リーフェンシュタール
(Leni Riefenstahl)
・戦時中の差別
(優生思想、身体障害者、ユダヤ人)
・ポーランド人に対する弾圧
・捕虜に対する罪
・飢餓
・強制収容所
・ポグロム
● ポーランド郵便局博物館(Polish Post Office / Poczta Polska)
● ヨーロッパ連帯センター(European Solidarity Centre / Europejskie Centrum Solidarności)
● 第二次世界大戦博物館(Muzeum II Wojny Światowej w Gdańsku)
・ウクライナ飢饉と臼石
・レニ・リーフェンシュタール(Leni Riefenstahl)
・戦時中の差別(優生思想、身体障害者、ユダヤ人)
・ポーランド人に対する弾圧
・捕虜に対する罪
・飢餓
・強制収容所
・ポグロム
● ポーランド郵便局博物館(Polish Post Office / Poczta Polska)
● ヨーロッパ連帯センター(European Solidarity Centre / Europejskie Centrum Solidarności)
● 第二次世界大戦博物館(Muzeum II Wojny Światowej w Gdańsku)
この博物館には、運良く火曜日で無料の日の訪問となった。その割には来館者は多くない。おかげでじっくり見て回ることができる。普通に館内をまわっても2時間を要す大博物館で、興味深いのは大戦の全体像を、圧政を切り口に網羅的に扱っている所である。
通常、こういった博物館は軍装品や兵器に偏っていたり、ユダヤ人問題に限られていたりするが、若干ながら太平洋戦争や日本軍の展示もあり、第二次世界大戦を幅広く扱っている。一般市民を巻き込む無差別爆撃についても重慶やゲルニカから始まるが、広島含めて連合軍の犯罪行為まで描かれている。
捕虜の扱いを網羅的に扱った展示も初めて見た。捕虜の扱いにおいて、数々の不法行為や意図的にドイツ軍がソ連兵を餓死させた話なども紹介している。
圧倒的な展示数とその内容であり、戦争とその余波で、戦場外の恐ろしい実態が浮き彫りになる博物館であった。
詳細はコチラから↓
https://jtaniguchi.com/%e3%82%b0%e3%83%80%e3%83%8b%e3%82%b9%e3%82%af-gdansk-%e7%ac%ac%e4%ba%8c%e6%ac%a1%e4%b8%96%e7%95%8c%e5%a4%a7%e6%88%a6%e5%8d%9a%e7%89%a9%e9%a4%a8-%e9%83%b5%e4%be%bf%e5%b1%80-%e9%80%a3%e5%b8%af/
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