2020/08/06 - 2020/08/06
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たびたびさん
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今日は、富山六日間の旅の最終日。黒部峡谷と宇奈月温泉の散策です。
ところで、富山の黒部と言えば黒部ダムだし、立山黒部アルペンルート。全国的な知名度も抜群だし、その圧倒的な山岳美は富山の観光ならこれが王道といったところでしょう。私もこれまで黒部アルペンルートは三回来ていて、その素晴らしさをいつも実感しています。で、それに対しての黒部峡谷って。。名前は知らないわけじゃないけど、考えてみると実は端々しか分かっていない。しかし、改めて調べてみると、黒部峡谷の電源開発の歴史からするとむしろこちらの方が本来のルートだし、宇奈月温泉もその開発に伴って整備された温泉地なんですね。
今回は、これで富山を一区切りしようとする旅。なるほど。それなら相応しい場所じゃありませんか。
黒部峡谷鉄道は、宇奈月と欅平間、20.1kmを結ぶ観光列車。立山黒部アルペンルートの迫力ある乗り物と比べると、この鉄道は人間味のある手作り感のあるトロッコ列車ですが、かつては黒部川電源開発のための資材運搬用だったという本物の歴史を持つ鉄道。便宜的に旅客を扱っていたかつての切符には生命の保障はしない旨の注意書があったというのも有名な話ですよね。そういう意味ではちょっと身構える気持ちもなかったわけではないですが、黒部峡谷を縫っていく厳しさは心配してたほどではないし、ハラハラよりも楽しい方がずっと勝っていたように思います。魚津市出身の室井滋さんの案内もなんかほっこり。見どころの解説をタイミングよくしてくれるので、大事なスポットを見逃したりもないですね~
そして、宇奈月温泉は、黒部川の電源開発に伴い整備された温泉地ですから、開湯は大正12年と新しい。ただ、温泉街はそれなりにあって、食事処やお菓子屋さんなんかもそこそこ。けっこう楽しめます。やっぱり、黒部峡谷鉄道という強力な観光資源があるので、それと合わせれば観光地としての魅力は十分でしょう。
今回初めて感じましたが、新幹線の黒部宇奈月温泉駅からのアクセスも悪くない。黒部峡谷の魅力は立山黒部アルペンルートとはまったく別物だし、これだけの観光資源からするともっと知られていいはずなんですが、立山黒部アルペンルートがあまりにもメジャー。かなり割を食っているような気はします。
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魚津の観光を終えて、早い時間に宇奈月温泉に向かいます。明日の黒部峡谷鉄道は初めてだし、今日のうちに情報を集めておきたいですよね。
魚津から宇奈月温泉に向かうのに乗った特急アルペン号は、富山地方鉄道立山線の列車。特急なので別料金がかかる分、時間は短縮されるんですが、それにしてもこの列車の乗り心地は最悪ですね。線路がかなり傷んでいるのではないかと思いますが、それをものともせず、ぶっ飛ばす。がたがたごとごとのレベルではなく、脱線するんじゃないかと思うくらい飛び跳ねて、私は恐怖を感じました。ちょっとありえない列車だと思います。 -
宇奈月温泉駅に到着。改札を出て降りたところにある駅前の噴水です。
それが普通の噴水かと思ったら、これが温泉の暖かい湯が噴水になっているんですね。近づいて、触ってみて初めてわかりましたが、宇奈月温泉が豊富な湯量があることの象徴かな。ばしゃばしゃ勢いもいいですね。 -
駅を後にして、
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今夜の宿の
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フィール宇奈月へ。
さっそくチェックインして、 -
早めにゆっくりしますよ~
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宇奈月温泉の市街が見えていますけど、想像していたよりしっかりした市街ですね。
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温泉はこちら。臭いは少な目。これは弱アルカリ性単純泉。ちょっとつるんとする美肌の湯です。
この後、部屋で魚づ鱒寿し店の鱒寿しを食べて、明日に備えます。 -
翌朝、黒部峡谷鉄道に向かいます。
ところで、宇奈月温泉の市街には、気が付くとあちこちにブロンズ像があって、全部で27体。山の上にある「平和の像」は宇奈月町出身の彫刻家、佐々木大樹氏の作品ですが、ブロンズ像は北村西望とかいろんな作家の作品。ちょっとした街の潤いとなっています。 -
黒部峡谷鉄道の宇奈月駅です。
宿からは、すぐ。近いですね。 -
8:17発の始発に乗って、終点の欅平駅に向かいます。
所要時間は1時間15分です。 -
途中に黒薙駅、鐘釣駅の二つの駅がありますが、やっぱり、散策するなら欅平駅ですよね。一日フリー切符を買ったので途中下車も考えましたが、まあそれも効率を考えて、宇奈月温泉市街の散策に時間を使うことにしました。
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これがトロッコ列車。
コロナ過だし、始発だし。周りには誰もいませんよ~ -
さて、出発です。
宇奈月温泉の上手には、二本の赤いアーチの鉄橋が並んで架かっていて、山彦橋と新山彦橋。トロッコ列車は新山彦橋を渡ります。で、隣りの山彦橋はかつてのトロッコ列車橋で、今は人道橋です。 -
そして、すぐに見えてくる宇奈月ダム。やまびこ遊歩道から歩いても行けますが、トロッコ列車から見るダム湖の美しさがやっぱりお勧めかな。
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イチオシ
がっちりしたダムの向こうには濃い青緑の水を満々とたたえたダム湖が広がって、まさに神秘の趣きです。
対岸に見える赤い橋は湖面橋。 -
イチオシ
今度はダム湖の湖畔に西洋の城風の建物が見えてきて、それが新柳河原発電所。
ダム湖の緑色の水とこの建物のコントラストが美しくて、一幅の絵のような感じ。とても印象的な眺めですが、一瞬のことなのでご注意ください。 -
続いて
対岸に見えてきたのは、とちの湯。 -
宇奈月温泉の市街からはちょっと離れますが、週末に無料の接続バスがあるので、それを利用するのが一般的です。私は黒部峡谷鉄道から対岸にあるこの湯を眺めましたが、山懐に囲まれた場所というのがよく分かる。けっこうな秘境の湯だと思います。
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ダム湖を過ぎて。
これは猿専用吊り橋、いわゆるサル橋。黒部峡谷鉄道の車内案内でサル橋の案内があって、それと気が付きました。深い谷間に架かった細いつり橋。人間が渡るのは無理な細い橋だけにそのか細さが余計谷の深さを印象付けているように感じます。 -
仏石は、谷の底の方ですが、緑の木々の間に赤いちゃんちゃんこをまとったお地蔵さんのような感じの石。仏像に似ているから仏石らしいですが、小さいし、遠目で一瞬なのでちゃんと形を確認するまではいかないかなと思います。
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さて、列車は峡谷の切り立ったがけに沿って進みます。
でも、心配していた怖さとかはほとんどありませんね。 -
後曳橋は、黒薙駅を過ぎてすぐに渡る淡いブルーの鉄橋。カーブになっているので、
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青い鉄橋を進む赤い黒部峡谷鉄道の赤い車両のコントラストもなかなかいいかな。
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鉄橋を過ぎるとすぐにトンネルなので、深い谷底を見るのは一瞬です。
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峡谷の景色にも少し慣れてきて、コトコトと進む。
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緑が美しいし、気分がいいですね。
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イチオシ
後曳橋を過ぎた次の見どころは、出し平ダム。昭和60年に完成したダムで、黒部川水系の発電用ダムの中では最も新しいダムだそう。
重力式コンクリートダムの迫力はなかなか。一方でこちらもダム湖の青さが美しい。こちらも見ごたえ十分のダムかと思います。 -
イチオシ
そして、出六峰は、6つの峰が競い合うようにそそり立つ大きな壁。岩肌が出ているところ、緑が濃いところに薄いところ。その間になん筋かの滝が、それもかなり高いところから下り落ちていて、けっこうダイナミック。
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このダイナミックさは黒部峡谷を代表する景観の一つかと思います。
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これもダム湖のまだ続きのような。
鮮やかなモスグリーン。青く光ってます。 -
ねずみ返しの岩壁は、出六峰を過ぎた次の景観スポット。高さ220mの大岩壁で、猫に追われたねずみも登れなかったといわれる急峻さ。トロッコ列車から対岸に見えるのですが、出六峰ほど視界が開けていないので、見えるのは一瞬だけ。全容を楽しむ余裕はほとんどありません。
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ねずみ返しの岩壁を過ぎると黒部川第二発電所。
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振り返るとその向こうすぐがねずみ返しの岩壁。
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でも、ここからの眺めではその迫力はイマイチ感じれませんね。
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東鐘釣山は、名前の通り、釣鐘の形をした石灰岩の山。標高は759m。
トロッコ列車からだと、峡谷の先の方に半分隠れるように頭を出していますが、ちゃんと見ていないと見過ごしてしまうと思います。深い木々に覆われているような感じです。 -
さて、どれくらい来たのかなあ。
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イチオシ
黒部川の上流に向かって
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遡っているのは分かりますが、
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この先に黒部ダムがあるというのは何か不思議な感じです。
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鐘釣駅の手前、鐘釣橋から眺める景色は、錦繍関。視界が開けた河原と山際に沿って流れる青い水の流れがきれいだなと思ったのですが、名前の由来は、秋の紅葉の見事さから。しかし、8月だとそんなの想像できないくらいの常緑樹みたいな濃い緑。ここが錦繍ってなんなのかなって感じでした。
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さてさて、欅平駅に到着。
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けっこう立派な終着駅です。
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欅平駅周辺の地図を確認。
猿飛峡を見てから名剣温泉を訪ねるくらいでちょうどいいかな。 -
欅平ビジターセンターは、欅平駅を降りてすぐの無人の施設。黒部峡谷全般の解説なんですが、
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特に目をひかれたのは、広域地図。黒部峡谷鉄道が走る黒部峡谷と立山黒部アルペンルートや黒部ダムの位置関係が興味深い。欅平から上流に向かうと黒部ダムにつながるんですが、ここはまだ宇奈月温泉と黒部ダムの中間辺り。この地図を見てなるほどこういうことなんですね。やっと合点が出来ました。
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猿飛峡は、欅平駅からだと黒部川の下流。川沿いの遊歩道を歩いて15分くらいでしょうか。
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しばらく下って行って、
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だんだん黒部川の姿が見えてきます。
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猿飛山荘のところで分かれ道。下流の方へ向かいます。
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イチオシ
ここから猿飛峡に向かうんですが
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なんというか。
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この道沿いがずっと猿飛峡ということかもしれませんね。
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切り立った崖の縁を
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イチオシ
豊富な水量の青い流れが滔々と流れて、周囲の山の緑と溶け合う気持ちの良い風景。
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イチオシ
遊歩道の一番奥辺りは山と山の間が狭くなっていて、猿飛というイメージには近いかもしれませんが、それだけではないですね。
なお、欅平駅から上流に向かっても道はありますが、それは遊歩道ではないので川からは遠い。こうやって、川を身近に感じながら歩けるのは猿飛峡ならではかと思います。 -
猿飛山荘まで帰ってきて
ここは欅平温泉の施設。 -
ただ、その先の川端に出たところに足湯があって、
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これも欅平温泉かな。なんだか硫黄泉みたいに少し濁った湯。暖かくて、ほんわかした気分になりました。
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そして、こちらも目の前は清流。
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視界もそれなりに広いです。
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ここからは欅平駅の上流へ。
奥鐘橋は、欅平駅から川の上流に向かってすぐ。赤い欄干のしっかりした鉄橋なんですが、深い谷にかかっているので、それを思って渡るとちょっと足がすくみます。 -
それでも、下の川を覗き込むと青い水の川と茶色の水の川がここで合流していて、不思議な景色が見えました。
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まあ、この風景は
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さっきの足湯から見えていた風景なんですけどね。
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奥鐘橋を過ぎるとすぐのオーバーハングの岩。それが人喰岩。
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岩の下を道が通っていて、その姿が人を喰うってことでしょう。遠目で見るとちょっと怖そうな感じありましたが、通ってみると案外広いのでそうでもない。手前にヘルメットがたくさん置いてあって、一応安全対策になっているのかな。まあ、こんなのでは気休めにしかならないようには思いますが。
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さらに上流へ。
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黒部川が見えますけど、ここからだと谷底。かなり遠目です。
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車も通れる道。
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これなら、何ということはないですね。
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どんどん進みますよ~
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欅平駅から上流へ歩いて15分くらいの場所にある秘境の温泉宿が名剣温泉です。
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ここで日帰り温泉を利用します。
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受付を済ませて、
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そのまま露天風呂へ。
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緑に囲まれた石造りのきれいなお風呂。湯も無色透明なので、余計に清らかさを感じます。
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一方で川の音がずっと聞こえていて、それも気になりますが、谷底が深いので、それを眺めながら湯に入るってところまではいかないですけどね。
時間はまだ余裕があるので、ゆっくりしましょう。 -
では、予定通り、余裕をもって
宇奈月温泉に戻ります。 -
イチオシ
それにしても、黒部峡谷鉄道のこの機関車。ED形電気機関車という黒部峡谷の開発のために造られたもの。コンパクトで格好いいし、オレンジ色が周囲の緑によく映えます。
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帰りもまた車窓を楽しみます。
百貫山に登るのであれば、黒部峡谷鉄道の終点、欅平からになるのですが、それはかなり本格的な登山コース。
鉄道の途中に「百貫山」の矢印があって、それでこの山を確認しました。けっこう切り立った山間の奥。眺めるだけなら問題はないですが、登るとなるとちょっと素人には無理そうな山に見えました。 -
宇奈月温泉が近づいて、
これは平和の像。宇奈月町出身の彫刻家、佐々木大樹氏の作品。トロッコ列車から、はるか高みの山の頂上に見える像を拝みました。けっこう高いと思ったら、これは日本一標高の高い場所に立つブロンズ観音像なんだそうです。遠目でしたが、それでもけっこう雰囲気は伝わってきます。 -
さて、宇奈月温泉に戻ってきました。
駅の向かいに建つ黒部川電気記念館は、関西電力のPR施設。 -
黒部川の電源開発の歴史を説明しています。
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ただ、くろよんの難工事とかがメインにしても、やっぱり黒部ダムを見ることができない宇奈月ではイマイチ気分が出てこないかな。
そこはどうしても限界があるのかなと思います。 -
さて、市街の方に出てみます。
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いくつか通りがあって、ちゃんと市街になってますね。
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で、昼飯は河鹿。宇奈月温泉ではちょっと有名な釜めし屋さん。地元の人の紹介で訪ねました。
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いただいたのは、やっぱり看板メニューの五目釜めし。
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けっこうシンプルですが、味がしっかり染みたきのこなんかもやっぱりいいですね。付け合わせの大根の漬物とかも老舗の感じがしてきます。
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少し山の方に歩いて。
セレネ美術館は、黒部峡谷の大自然をテーマとした絵画美術館。
平山郁夫、塩出英雄といった有名画家に依頼して描いてもらった作品で、秘境黒部の美しい自然の姿をより深く味わってもらいたいというコンセプトです。 -
ただ、正直言えば、少し無理があるかなあ。
あまり黒部の本質には迫れていないような。絵を見ると黒部の風景の迫力が蘇るみたいなことが気持ちにならないといけないと思うのですが、ちょっとそういう感じにはならない。もしかしたら、画家にはまだ十分黒部の魅力が伝わっていないか。それとも、画家のスタイルと黒部の画題のミスマッチのようなものも感じてしまいました。 -
そこから、やまびこ展望台へ。ここも、宇奈月温泉駅の近くです。なんでもないような場所に見えたのですが、これはすごい。
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イチオシ
新山彦橋を正面から見下ろせる絶好のロケーションで、トコトコと橋を渡る黒部峡谷鉄道のオレンジの列車も鮮やかに見えました。
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そのままやまびこ遊歩道に進みます。黒部峡谷鉄道宇奈月駅の脇のところに入り口があって、山彦橋を経由して宇奈月ダムまで続く道。
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新山彦橋を眺めながら山彦橋を渡って、
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トンネルの中を抜けていく。まあまあ変化もありますね。トンネルを抜けた辺りからのぼりになっていくのですが、ただ、宇奈月ダムが見えてきたところで上りが急になったので引き返しました。
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で、向かったのは詩の道遊歩道。この道は、山彦橋を渡って宇奈月ダムに向かうやまびこ遊歩道から分かれて下流の方に進む道。
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渓谷の斜面を進む山道がだらだらと続いて、対岸には宇奈月温泉の市街を望みます。
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そのまま想影展望台の方に抜けるつもりだったのですが、途中で途絶えていて、仕方なくまた元の道を引き返しました。散歩道ならどこかに抜けたいところ。どん詰りの道だとなんか気分的に疲れます。
これはちょっとやり過ぎでしたね。 -
再び、市街に戻って。
カフェモーツァルトは、宇奈月温泉の中心部。見るからにあか抜けた雰囲気があって、温泉街では目立つ存在だと思います。 -
休憩がてら立ち寄って、チョコと珈琲ゼリーのパフェをいただきました。予想に反して、すいかとかフルーツもしっかり乗っていて、お得な感じ。コーヒーとチョコのコラボの味わいもグッドでした。
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さて、この流れで、もう少しスイーツチェック。
「つぼや」と「つぼや煎餅」は並んでいて、セットかな。 -
「つぼや」の方は普通のお菓子屋さんで、
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「つぼや煎餅」の方は小麦粉系の煎餅。「山びこせんべい」とそれにピーナッツが入った「宇奈月散歩」の二種類があります。
私は「宇奈月散歩」の方をお土産にしました。自然な味わいなんですが、食べているうちにだんだんその優しい味わいの良さが分かってくる感じ。やっぱりそういうところが老舗の味なのかなと思います。 -
酒井菓子舗もその並び。
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湯の花ごろもというお菓子だけを扱う気骨のあるお店。餡子の入ったお餅をしそのような葉っぱでくるんだものなんですが、餡子の甘さとしその香りのコラボがいいですね。
ご主人曰く、このしそのような葉っぱは独自の品種改良をしてできたものなんだそう。「自分は年を取ったし、いつまでできるのかなあ」と弱気なことをおっしゃっていましたが、なかなか貴重なお菓子。もう少し頑張ってもらいたいと思います。 -
福多屋菓子舗は、そのはす向かい。この通りには何軒かお菓子屋さんがあるのですが、このお店が一番メジャーだと思います。
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いただいたのは、「越路の旅まくら」。餡子のお餅をしその葉でくるんだお菓子。さっきの酒井菓子舗の湯の花ごろもと似た味わいかな。湯の花ごろもはしその葉の品種改良とかけっこうな苦労をしている話も聞きましたが、こちらでは同じような味をさらりと作っているような感じ。スタイルがけっこう違うものだなと思います。
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さて、市街の奥に進んで。
お湯掛け薬師は、宇奈月公園の手前、樹徳寺の隣り。無人の寺、宇奈月薬師寺の前に宇奈月温泉の守り本尊として祀られる薬師さまです。足元では温泉が湧き出ていて、このお湯を小さな像に掛けるというもの。で、湯をかけたところの病気が治るといわれています。 -
その隣りが樹徳寺。境内もなくて、何でもないような集会所のような本堂らしき建物が建っているだけ。見るからに観光的な要素はないと思ったのですが、御朱印がもらえる寺だったようですね。
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宇奈月温泉にひっかけて。御朱印には
うれしいときも
なむあみだぶつ
つらいときにも
きみょうの心
の言葉があるようです。 -
足湯 おもかげは、宇奈月公園の一角。樹徳寺やお湯掛け薬師のすぐ向かい側です。屋根付きのしっかりした建物で、座る場所はベンチみたい。泊り客のグループが利用していたりしましたが、周囲がそれなりに開けているので気が紛れるところがあるのかなと思います。
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で、これが宇奈月公園。宇奈月温泉の市街の一番下手の方かな。
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規模はさほどではないのですが、児童公園のエリアと池を囲んだ日本庭園のエリアがあります。園内には昭和天皇、与謝野鉄幹・晶子夫妻等の歌碑が点在していて、宇奈月温泉を訪れた人が多岐に亘っていることを感じました。
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最後は、想影展望台。宇奈月公園を過ぎて、黒部川を渡った橋のたもと。現代アートのようなデザインの構築物があって、それが展望台なんですね。スペインの建築家、エンリック・ミラーレスという人が設計したようです。
ただ、建っている場所はまさに崖っぷち。私からするととても危なくて見えて、そこまで行く気にはとてもなれない。橋の上から眺めて良しとしました。 -
意外にすんなり回れたので、予定はしていませんでしたが、もう一度、温泉でゆっくりしましょうか。
ということで、訪ねたのは宇奈月温泉会館に代わってオープンした宇奈月温泉の日帰り温泉施設。一階は休憩所ですが、チケットを買って上階のお風呂に向かいます。 -
新しい施設だけに、脱衣場からお風呂は広くてきれいですね。ほかには誰もいないし、体を伸ばして思う存分。すっかりリラックスできました。
あと畳敷きの休憩室もありましたが、ただ、コロナ過なので長時間の利用をしないようにと注意書がありました。 -
もうこれで後は帰るだけかな。
で、こちらのレストプラザ柏やは、宇奈月温泉駅を出てすぐ。スイカのソフトクリームをアピールしていたので、試しにいただいてみました。スイカの味は思ったよりはまあまあしています。 -
ただ、このスイカの味って、自然なものなんでしょうかね。スイカはものによって糖度が違うし、味が安定しないようにも思うのですが。。その辺り確かめるんだったなあとその後心残りになっています。
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それと晩飯もここで食べて帰りますかね。
おかめんは、宇奈月温泉駅からすぐ。踏切を渡る手前の建物です。
昼間は普通のラーメン屋さんで、夜の居酒屋もむしろ本格的のよう。 -
こうして、昼過ぎにラーメンをいただきましたが、すでに常連風の飲みのお客さんが入っていて、いい感じでいっぱいやっていました。スープは魚介かな。こだわりの感じもしましたが、まあまあかなと思います。
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駅の足湯くろなぎは、宇奈月温泉駅のホームの一番奥にある足湯。けっこうきれいに整備されていて、清潔感もあるしかなり快適です。宇奈月公園の足湯や欅平の足湯もありますけど、きれいな施設という意味ではここが一番。富山地方鉄道がんばってます。
さて、宇奈月温泉駅からは新黒部駅に戻って。黒部宇奈月温泉駅から新幹線で東京に帰ります。 -
黒部宇奈月温泉駅に到着。
のわまーとは、新幹線の黒部宇奈月温泉駅の隣りにある観光施設。一階がお土産物屋さんで奥には観光案内所。 -
二階はギャラリーで、宇奈月温泉や黒部峡谷の魅力を紹介していますが、多分、新幹線の客を意識してか、
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富山湾や北前線の歴史といった富山全般の紹介もしていてちょっと欲張り過ぎかな。それに、黒部宇奈月温泉駅のビルとは違う建物なので、もしかしたら気が付かない人も多いかも。私も駅をうろうろしていて偶然見つけた感じなので、PRの工夫ももう少し必要な気がします。
さてさて、これで富山の旅もおしまい。コロナ過で心配していましたが、最終的にはなんとか問題はなし。お疲れ様でした。
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この旅行記へのコメント (4)
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- ひでじいさんさん 2021/05/05 17:18:03
- お邪魔します。
- たびたびさん
訪問ありがとうございます。私も2018年6月に黒部渓谷鉄道に乗りに行きました。
先日、4Tにアップしましたが。(北陸2泊3日の旅) 車でですが。
列車からの景色、宇奈月駅周辺、はほぼ見覚え有で懐かしいです。宿泊したフイール宇奈月さんも同じです。
行った時は猿飛狭や名剣温泉側通行止めで欅平では時間を持て余してました。
行ける日が来たらまた行きたいところです。
ではまた。
- たびたびさん からの返信 2021/05/22 11:42:16
- RE: お邪魔します。
- 黒部渓谷は、そうでしたか。私は、黒部立山アルペンルートばかりに目が行って、これまで全然気が付かなかったところ。しかし、いきなり黒部ダムを見るのとは違って、自然な秘境感が楽しめて、同じ黒部でもこれは別物だなと感じました。富山の観光地としてはまだまだ認知度が低いとは思いますが、こうした発信で少しでも役に立てたらと思った次第です。
たびたび
-
- takakoさん 2021/04/02 15:30:10
- 宇奈月温泉行く予定でした
- こんにちは
いつも楽しく拝見しています。
そしていつもありがとうございます。
昨年の梅雨前か後だかに予約して楽しみにしていました。が、ちょうど感染拡大しつつのころで迷いながらキャンセルしました。なんだか時期がよめず、未だ遠出が出来ずにいます。宇奈月温泉、リベンジします!トロッコ列車乗りたいです。とても勉強になりました。
来年の二月はたびたびさんが訪ねた伊勢のお雛様を見に行く計画も立てなければと思っています。
次はどこに行かれるのでしょうか(^^)
また楽しみにしています。 takako
- たびたびさん からの返信 2021/04/03 21:21:40
- RE: 宇奈月温泉行く予定でした
- 黒部峡谷鉄道のトロッコ列車は、想像以上の楽しさでした。時間も長くもなく短くもなく。季節はあるのかもしれませんが、これからいい季節になるんだと思います。ぜひ、堪能していただければと思います。
たびたび
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