2013/08/17 - 2013/08/17
83位(同エリア226件中)
群青さん
この旅行記スケジュールを元に
昨日は朝から車を運転して檜枝岐村までドライブした。
檜枝岐(ひのえまた)村ってどこ???
そんな方も多くいらっしゃるでしょうね、きっと。
福島県南会津郡の南西にある山に囲まれた山村で、もっとわかりやすく言えば「尾瀬」への福島県側からの玄関口にあたる場所と言ったらイメージが沸くでしょうか・・・
我が県とも県境を接しているものの、尾瀬沼の向こうに位置する場所故、直接そこへ車で訪れることはできない。
直線距離にしたら100kmない(たぶん90km前後?)のだが、国道121号線で鬼怒川・川治・湯西川・中三依といった温泉地を通り抜け福島県南会津町へ。
国道352号線と合流する三叉路を左折し、そこから延々50kmほど走ると檜枝岐村へと辿り着ける。
それくらいの距離と時間を要するので、早々気軽に足を運べる場所ではなく・・・
やっと念願かなって行く機会を持てた。
*註
この旅行記は以前ブログに書いた文章を、今回フォートラベルに転載しました。
(2020.7.12記)
*追記
旅行記の表紙画像の変更および文章の校正を行いました。
(2022.6.26記)
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 3.5
- グルメ
- 3.0
- 交通
- 3.0
- 同行者
- 友人
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
やはりこの村のイチバンの名所といえば尾瀬ヶ原なのでしょう・・・
登山もトレッキングもハイキングも嗜みのない自分ですが 、せめて尾瀬の雰囲気の数千分の一でも!みたいな気分(苦笑)で、目指す場所はミニ尾瀬公園。ミニ尾瀬公園 公園・植物園
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園内は「山里・山野草エリア」「湿原エリア」に大きく分かれ、中央を流れる川のせせらぎを耳にしながらゆっくりと散策・周回するコース。
入園料(大人500円)を払ってまずは「山里・山野草エリア」を歩く。 -
陽射しはそれなりにきつく、30℃を上回る気温だったが、標高約1000メートルとやはり山に囲まれた場所らしく、吹き渡る風が乾いて心地いい。
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木々や植物が発する匂いを時に感じながら、可憐に咲き誇る花々を愛でつつゆったりと園内を見て回るのは楽しいものだ。
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時に足を留め、写真を撮ったり同行の友と会話したり・・・
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歩きやすいように散策路の整備は十分にされていた!
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水と緑のコントラストの美しさよ!
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まだ夏真っ盛りであることを忘れてしまうような、緑陰でのひととき。
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こんな時、野草に対する知識があればもっと楽しかろうに・・・
と自省してしまうのだが。 -
半分くらいの行程まで過ぎた時、目に前にある建物が見えてきた。
せっかくなので立ち寄ることに。尾瀬書美術館 美術館・博物館
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「尾瀬書美術館 思郷館」
建物内は木の香かぐわしい。 -
僕に嗜みがあれば、書の世界の奥深さをじっくりと味わえるのだろうが・・・(汗)
ただ、幾つのも書の大作が展示されたスペースで、ソファに腰かけ見ているだけでも伝わってくるものがある不思議さ。 -
続いて訪れたのは「尾瀬写真美術館」。
檜枝岐村尾瀬写真美術館 美術館・博物館
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館内は少し湿気を帯びた空間で、1階には尾瀬の山野草の写真が数々飾られている。
それらを見つつ2階に上がると、そこには圧巻!としか言いようのない光景が・・・ -
尾瀬の四季がファインダーによって切り取られた数々の写真の大作が、フロア内の全域を使うような形で飾られている。
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朝日が昇る前の一瞬の鮮やかな赤色あり。
緑まばゆき夏の尾瀬あり。
漆黒の闇へと向かう寸前の夕刻の大自然の色あり。
そして
人の立ち入りを拒絶するかのような一面の銀世界ありと・・・ -
そこを訪れた者のみが見ることを許される美しき世界。
息呑むほどの迫力が僕を覆う。
写真ですらこの光景なのだから、実際に自分の眼でこの光景を見ることができたらどんなにか素晴らしいことだろうか・・・
しばし、己を顧みつつ、それぞれの写真と対話するような、心躍るひと時。 -
半ば呆然とした心持ちで写真美術館を後にして、再び園内散策続行!
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風に揺れる花の美しさ。
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湿原エリア。
とにかく草木が鬱蒼として、個人的には若干苦手な情景。
先程までのようにきちっと整備されているわけではない。 -
草むらの中から、僕のキライな生き物が突如現れてくるんじゃないか?
と慄きながら歩く。
早春の頃ならば、きっと水芭蕉が湿原を覆いそれは見事なんだろうな!なんて想像しながら・・・
木道にまで生い茂ってくる草を急ぐようにかき分け、ただただ歩く。 -
やっと整備された木道に戻って来られた!
とホッとする瞬間。 -
振り返った景色。
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何だかんだ言いながら、1時間超の散策は結構満足感高い。
小腹が空いてきた。 -
せっかくなので、檜枝岐の名物の「裁ちそば」でも食そうか!
朝来た道を引き返し村の中心部あたりにある蕎麦屋さんに。
”裁ちそば”って言葉はあまり馴染みがないですが・・・
つなぎを一切使わない100%そば粉のみで打ったそば生地を3ミリほどの薄さにまで引き伸ばし、それを十数枚重ね合わせ、それから布地を裁つように切っていく行程から”裁ちそば”と呼ばれているのだとか。
テーブルの上に置かれたメニューには「裁ちそばは麺圧が弱いため温かいそばには適さない」との記述が。
僕は天ざるとミニ天丼のセットを注文。
それなりに暑さの厳しい外にいたので冷たいそばは喉ごし宜しい。
そば汁はちょっと甘めで、全体的にややぼやけた感じがした。
だんだん汁が薄まってくるような感があり、ややきつい言い方ながら
「市販の麺つゆを足して食いたい!」
と心の中でそう思った。
当然ながら言葉にはしませんでしたけどネ 。(苦笑)
天丼は揚げたてサクサクで美味しくいただきました。 -
(画像は借り物)
せっかく檜枝岐まで来たので、温泉にも浸かっていくことに!
村内には3軒の日帰り温泉施設があり、どこに行こうか迷ったのですが・・・
アルカリ性単純泉かけ流し湯が決め手となり「駒の湯」を選択。
木の外観が清々しく周囲に溶け込んでます。
入場料(500円)を払い脱衣場へ。
昔ながらのかごに衣類を入れる仕様なので慌ててロビーのロッカーに貴重品を入れた。
内湯は清潔感が漂い、湯も豊富に湯船に注がれている。
さっと汗を流してから足を湯船に浸していく。
最初の数秒は「これはなんか結構熱いな!」と思ったのだが、徐々に湯に馴れていくと決して熱くはない。
アルカリ性の温泉特有の肌にすっと馴染む感じが心地よく、個人的には結構好きだなぁ…この感じ !(笑)
大きなガラスの向こうには露天風呂、そして駒の湯の下には檜枝岐川が流れている。
外の景観が見たくて露天風呂へ。檜枝岐温泉 温泉
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(画像は借り物)
湯の温度は内風呂よりもややぬるく、この時期には最適の温度。
あぁ、このまましばらくのんびり温泉を堪能していたいなぁ…!なんて思ってたのだが、そうは問屋が卸さない!
やはりというか、何というか
アブが数匹ひっきりなしに飛び回っていて、おちおち露天風呂に入ってられやしない・・・
アブはきれいな水のある場所を好む性質なので、ヤツらがいる場所=自然豊かで清涼な場所なのですが・・・
やはりここまでの自然にあふれた場所で露天風呂を満喫するためには季節を選ばねばならぬようです。
新緑鮮やかな5月や、紅葉が目に鮮やかな10月などの季節に、またここ檜枝岐に来てみたいなぁ!!
そんな風に感じた。
今回は多少は下調べして出かけたのですが、いざ一日檜枝岐を観光してみて、実は見ておきたかった場所が幾つもあったことに気づいた。
ガイドブックだけではわからない情報も、現地に行けば吸収できる。
もっときめ細やかにいろいろ発信されていることを知ると、いつかまた今度は季節を変えて再びこの場所へ訪れてみたい!!
そんな気持ちを抱えながら帰路のハンドルを握っていた次第。
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この旅行記へのコメント (2)
-
- 群青さん 2020/07/18 13:40:23
- はじめまして。
- pedaruさん
コメントを頂きまして本当にありがとうございます。
今回のこの「檜枝岐」という旅行記は、以前、自分がやっていたブログに書いた文章でして、明らかに文章先行型ですよね(笑)
フォートラベルを始める前に書いたものゆえ、言葉で風景を描写することの方に注意が向いていて・・・
写真を載せた上でこうした長文は必要なのか?
と時に自分でも迷う部分はあるのですが(汗)
文章も比較的がっつり書きたい&読み応えのある旅行記の方が好き!
という嗜好性に忠実に、今もなお自由気ままにやらせてもらっております。
「群青」の由来ですが、ご推察の通り、僕がかつて「群馬の青年」だったからです。
2006年頃だったかと思いますが、当時、mixiというものがとても流行っておりました。
で、招待を受けて参加する際に特に何も考えず
「群馬の青年だから”群青”でいいや!」(苦笑)
ってノリでございました。
今は50代をのっしのっしと闊歩する毎日ですが、心はいつまでも青年の気概でありたいな!
と思いつつ、でも実際はどうなんだろう???
pedaruさんは同郷の方なのですね!
これからもよろしくお願いします。
群青
-
- pedaruさん 2020/07/18 07:15:01
- 檜枝岐
- 群青さん はじめまして
写真なしでも十分読者を惹きつけられる文章力、無理ない記述のなかにきらっと光る表現を混ぜて楽しませていますね。私も参考にしようと思いました。
昔友人が「群青」という名前のなにかの会報を作っていましたが、他の一人が「群青」って何?群馬の青年ということ?と言ったのに爆笑した覚えがあります。というのも我々は群馬の青年だったからです。
「群青」とはラピスラズリを粉にして作る絵の具の色で赤みをおびた青だということは知っていましたが、素敵な音の響きに、ほかになにか意味があるのではないかと思っておりました。
イメージだけで想像すると、ポジティブ、明るい未来、青年、能動的、など希望に満ちた響きの言葉ですね。
旅行記から離れて、勝手なことを書いて失礼しました。
pedaru
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