2014/07/05 - 2014/07/06
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群青さん
この旅行記のスケジュール
2014/07/05
2014/07/06
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7/5(土)、新潟まで旅に出た。
関東は連日必ず雨が降る天気が続いていたものの、関越トンネルを越えた新潟県側はスッキリと青い空が広がる。
幸先の良い旅の始まり。
*この旅行記は、かつてブログに掲載したものを今回フォートラベルに転載しました。
(2020.7.14記)
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 友人
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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10時半過ぎ、到着した場所はみなとぴあ。
新潟市歴史博物館と正式には言う。
信濃川左岸の河口近く、対岸は万代島。
威風堂々とした建物は、どこか異国の香りすら漂う。
館内に入り入場券を買い求める。
常設展、それに企画展の「新潟地震展」を見るのが今回の目的。
http://www.nchm.jp/contents02_gyoji/02_kikaku_201401_top.html
「みなとぴあ 企画展 新潟地震展 201410時半過ぎ、到着した場所はみなとぴあ。
新潟市歴史博物館と正式には言う。
信濃川左岸の河口近く、対岸は万代島。
威風堂々とした建物は、どこか異国の香りすら漂う。
館内に入り入場券を買い求める。
常設展、それに企画展の「新潟地震展」を見るのが今回の目的。
http://www.nchm.jp/contents02_gyoji/02_kikaku_201401_top.html
「みなとぴあ 企画展 新潟地震展 2014/6/14~8/24」新潟市歴史博物館みなとぴあ 美術館・博物館
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(画像は借り物)
弓納持福夫氏撮影
昭和39年6月16日午後1時1分に発生した新潟地震から50年余り経つ。
僕が生まれる前の話だから、間接的に話を聞いたり当時のニュース映像を見ることでしか知らない災害だが、一方で新潟地震は現代に通じる多くの教訓を残した地震としても有名である。
信濃川に押し寄せた津波、砂地の上に建つ街の宿命とも呼べる地盤の液状化・建物の倒壊、開通してわずか15日で崩落した橋、石油コンビナートから発生した火災etc.
そして多くの困難から新潟の街に暮らす人々がどのように立ち上がって再び生活を再建したのか。
それを知りたかった。
写真や映像が多く残されているのも新潟地震の大きな特徴だという。
高度成長の時代の最中、カメラを所有した人たちがこぞって被災した街の実情をフィルムに収めたことで、発生後の地震の実情を多く捉え、後世に残している。
そうした資料を基に、災害のメカニズムの研究や地震工学、土木建築学に大きく貢献した事実。
そしてまた、当時の新潟に暮らす人々の日記や記録帳なども公開することで、庶民目線での災害の姿も窺い知ることができた。
学校においては、小学生や中学生たちが版画や作文等を通じて、その日からの光景を形に残し、語り継ぐ事業が続けられてきたという。
更には、当時の新潟市では信濃川の分水(関屋分水路)の完成によって生じた土砂を、信濃川の埋め立てに使用する計画も進んでいたそうだが、新潟地震の発生により計画そのものが見直されたといったことを裏付ける資料なども展示されていて、大変興味深い展示ばかりだった。 -
みなとぴあの外観はこんな感じ
2階の常設展示のスペースに足を運ぶ。
郷土の水と人々の歩みをテーマに、新潟平野の成り立ちや人々の暮らしの様子、新潟の町が発展していく歴史などを様々な展示物を交えながらわかりやすく紹介されている。
かなり見応えあり! -
2時間近くいろんなものを見て回って、若干の疲労感と空腹感を覚えたので外に出た。
博物館の西側には、旧新潟税関の荷上場が復元。 -
そして北側には旧第四銀行住吉町支店が移築復元されている。
この建物は現在、新潟郊外にあるかの有名なカーブ・ドッチのレストラン「ぽると・カーブドッチ」が営業している。ぽるとカーブドッチ グルメ・レストラン
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対岸は万代島にある朱鷺メッセ。
すらっと伸びたビルが青い空に溶け込んでいます。朱鷺メッセ新潟コンベンションセンター 名所・史跡
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そして、佐渡汽船の発着場所からはまさに定期便が出航していくところだった。
こんな大きさの船ですら旋回できるほど、信濃川河口の幅の広さはあるのだが、それでも昔に比べれば川幅は半分以下の狭さになっていると知り、驚き -
腹が減ったし、せっかくの海の傍なので海鮮ものでも食いたい。
少し車を走らせて、信濃川右岸のピア万代へ。
廻転寿司屋は40分待ちとの事で、港食堂という鮮魚店に立ち寄った。
海鮮丼。
刺身は分厚く切られ新鮮。
お米も美味しかったのだが、酢飯にしては酢が効いてない。
あれは普通の刺身丼だったのかな?
ヴォリュームがあり満腹満腹 !港食堂 グルメ・レストラン
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今夜の宿がある麒麟山温泉に行く前に、少し時間があったので立ち寄った場所があった。
狐の嫁入り屋敷
津川の街を東西に走る街道からちょっと奥まった場所にある。
この地には”狐の嫁入り行列”という風習があり、その拠点としても用いられている他、観光に訪れた人たちの休憩場所としての機能も備えているようだ。
靴を脱いで館内へ。狐の嫁入り屋敷 美術館・博物館
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狐の嫁入りの様子を描いた絵画
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お面などもたくさん飾られていた。
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狐の嫁入りの様子を描写したジオラマ
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こうした展示を見ながら、建物の背後を滔々と流れる阿賀野川に思いを馳せる。
のんびりと流れる時間、夏の陽射しを浴びながら、自然のすべてが本来の光彩を放っていてとにかく眩しい。 -
麒麟山温泉ってご存知でしょうか?
新潟の隣県に住む自分ですら、その存在を知ったのはここ何年かの事。
行ってみたいと思う直接のきっかけは、BSフジで放送している「絶景温泉」という番組の再放送でこの温泉宿を知ったことだった。 -
今回、念願かなって訪れた宿こそ、ここ 雪つばきの宿 古澤屋。
外観はやや古く感じるものの、建物の中は清潔さが保たれ、日本旅館の落ち着いた佇まいに満ち溢れている。
全15室すべてが阿賀野川沿いに建ち、窓の向こうに見える阿賀野川の流れが出迎えてくれる。雪つばきの宿 古澤屋 宿・ホテル
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ここまで開放的な自然を真ん前にした部屋に泊まった機会がないので、はしゃぎたくなるほど嬉しい。
ガラス戸を開け川の上流方向に目をやると・・・ -
会津方面から果ては山形県境に連なる山々まで見ることができ、川の流れは穏やかに会津の山々を縫って集めた青さが目に鮮やか。
スッキリと晴れ渡った7月の午後4時のきらめき。
ただただ、この景色を何もせず眺めているだけで幸せな気持ちに包まれそうだ。 -
今回、貸切露天風呂を1回だけ利用できるプランを申し込んでいた。
利用時間は17時からの50分間。
脱衣場を出ると、予想以上に広い空間が目に前に現れた。
円形のタイル敷きの内風呂だけでも優に2人は入れそうな大きさ。
なのに、その向こうには川沿いのに露天風呂があるじゃありませんか
ス・ゴ・イ贅沢さ・・・
童心丸出しの自分は内風呂に目も止めずガラス戸の向こうの世界へ。 -
大人が4人同時に入れそうなほどの広さの露天風呂、目の前には視界を隔てるもの何一つない阿賀野川の流れ。
これだけ無防備に裸の自分と自然とが一体化するような錯覚に陥ってしまう貸切露天風呂を持ちあわせる宿はなかなかないんじゃないか・・・ -
川のせせらぎ音を損ねないように、この宿では床面から温泉を注いでいる設えになっていると聞く。
極上の絶景に最大限の敬意を込めて、この宿が細かく目につかない部分にまで徹底してこだわり、その湯に浸かる人たちをもてなしてくれている様子が伝わってきて、それが何よりも嬉しい。
湯に入って、少しのぼせそうになると板張りの床の上に腰かけ川の流れを愛でる。
そんな事を繰り返しているうちに、どうも蒸気機関車の音が聞こえてくる。
もしや!と思い、阿賀野川の対岸を眺めていると、緑深く生い茂った木々の 隙間から、蒸気機関車・それに牽かれた客車が数量ゆっくりと通り過ぎていく。
磐越西線を走るSL「ばんえつ物語号」だ。
まさか露天風呂から見ることができようとは・・・
ゆったり過ごし過ぎて気がつけば残りの時間は僅か。
慌てて全身を洗い、最後にざっと湯に浸かって脱衣場へ。
50分なんてあっという間。 -
夕食は部屋出し。
いろんな料理を盛り付けた皿がテーブルの上を染めていく。
お品書きを見ながら料理一つ一つを目で確かめていく。
今夜の食事は胃袋が喜び舞いそうだ! -
先付 胡麻しぼり豆腐、うぐいす餡かけ
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小鉢 オクラとろろと焼き穴子
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前菜
左上 サーモン西京漬け
右上 村上牛合挽きパテと蓮根照焼き
中央 湯葉田楽
左下 とこぶし
右下 合鴨、グリーンアスパラ -
刺身盛り合わせ 妻一式
マグロ、南蛮エビ、もう一つが思い出せない・・・(汗) -
蓋物 越の鶏 海老芋 車麩 地部煮仕立て
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台の物 和牛しゃぶしゃぶ
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焼物 メロ三五八焼き
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揚物 真鯛白子とソフトシェルシュリンプ 油淋魚
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食事 鹿瀬産コシヒカリ 香の物 海老新丈清し汁
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水菓子 西瓜 青梅
すっかりお腹いっぱいになって、とろ~んとした時間が流れようとしたとき・・・
仲居さん曰く
「すぐそこの麒麟山の岩肌に20時半までライトアップがされているんですが、その近くにホタルが飛んでいるんですよ~!
今日あたりも見えるんじゃないかな~?」
ホタルなんて四半世紀近く見てないような気がするし、腹ごなしに外をそぞろ歩くのも乙の物。
出かけてみることにした。
数組のお客さんがホタル目当てで散策している以外、外は漆黒の闇。
いとも簡単にホタルと遭遇してしまいテンション上がる上がる(笑)
しばし、仄かな光りのペイジェントを楽しませてもらった。
寝る前に一風呂。
大浴場、そして露天風呂に浸かり、今日一日の楽しかった時間を追想。
10時過ぎに早々と就寝。 -
2日目の朝。
早く目が覚めてしまい・・・ -
朝風呂を堪能したがそれでも朝食まではかなりの時間がある。
露天風呂はこんな形。
前日に比べて湯の温度がややぬる目。
のんびり浸かるには格好の温度帯!
ナトリウム・塩化物ー硫酸塩温泉(中性低調性低温泉)
透明でサラッとした湯でさっぱりした印象。 -
なので朝の散歩に出ることにした。
目指すは麒麟山公園。きりん山公園 公園・植物園
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公園内の案内図
かつては山城「津川城」が築かれたこの小山の頂上には展望台が作られ、阿賀野川の流れをより高い位置から臨むことができる。
タオルハンカチ片手に汗を拭き拭き約10分。 -
中央の赤い鉄橋は、津川の街と対岸の磐越西線津川駅とを結ぶ麒麟橋。
水面にくっきりと橋の色が映り込み、鏡のように静か。
今日もまた好天に恵まれそうだ・・・ -
山道を下って河の近くに降り立つと、昨日訪れた”狐の嫁入り屋敷” が見えた。
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再び麒麟山温泉の方向に戻りつつ、散策を続けた。
阿賀町は、新潟県の県花である”雪椿”の発見の地なのだそうだ。
今回宿泊した古澤屋さんは、雪椿の庭園を持っているらしく、4~5月の花の盛りには数々の種類を見ることができるという。 -
前日の晩、ライトアップされていたのはこの岩場。
急峻な岩場に張り付くように木々の緑が色濃い。 -
ホタルが棲息する清流。
前夜の夕食後、外に出て蛍が舞う光景は何と幻想的だったことか!
余韻を噛みしめるように思いを馳せる。 -
朝食は館内の食事処で。
一部バイキング形式になっていて、好きなものも選べる一方で、基本は典型的な正しい和風旅館の朝食といった感じ。
鯖の朴葉焼きはちょっと趣向が変わっていてGood! -
大人のささやかな贅沢を味わえる、落ち着きある宿!
と言ったらいいのかな。
景色良し、温泉良し、食事美味し。
さりげなくも的確なおもてなし。
非常に素晴らしい宿でした。
紅葉の季節や、雪景色の頃合いも良さそうだなぁ・・・
いつかまた訪れたい宿をまた一つ見つけられて、それが嬉しい。
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