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12年前に本丸御殿が再建されたニュースを見て、行ってみたいなあと思っている内に熊本地震。<br />日本は地震に台風と、つくづく災害大国だなあと思います。<br />そのかわり立ち直る事にかけても、ねばっこい国だと思います。<br /><br />コロナ禍の足音が迫る2月1日(土)、隙を突いて見学してきました。<br />もっとも、外観を遠巻きに眺める程度です。<br />それでも、あのテレビのニュースで見た、落城後の会津若松城みたいな無惨な姿から思えばかなりの復興を遂げていました。

熊本城の加藤清正

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2020/02/01 - 2020/02/01

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旅行記グループ 20年九州の旅

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ちびのぱぱ

ちびのぱぱさん

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12年前に本丸御殿が再建されたニュースを見て、行ってみたいなあと思っている内に熊本地震。
日本は地震に台風と、つくづく災害大国だなあと思います。
そのかわり立ち直る事にかけても、ねばっこい国だと思います。

コロナ禍の足音が迫る2月1日(土)、隙を突いて見学してきました。
もっとも、外観を遠巻きに眺める程度です。
それでも、あのテレビのニュースで見た、落城後の会津若松城みたいな無惨な姿から思えばかなりの復興を遂げていました。

旅行の満足度
4.5
同行者
カップル・夫婦(シニア)
交通手段
私鉄 徒歩
  • 午前中に水前寺公園を訪れようとホテルの前から市電に乗ると、たった一駅進んだところで全員降りてゆきます。<br />「電気系統の故障」だそうで、この先何駅か不通。<br />運転士さんにいつ直るか尋ねても、首をかしげるばかりで、「歩いていただくしかありません」とのこと。<br /><br />大した距離を歩くわけではないのですが、普段から公共交通機関に乗る機会が少なく故障などのトラブルに慣れていないので、運転士さんの呑気な返事にイラッときて予定を変更。<br />すぐ近くにある熊本城を先に見る事にしました。<br />まあ、そういうかんしゃくを起こしても、だれも痛くも痒くもないわけですが……。<br /><br />加藤清正公の像がある南側から、行幸坂を渡ってゆきます。<br />あー、やっぱりひどい被害を受けたのだと実感する。

    午前中に水前寺公園を訪れようとホテルの前から市電に乗ると、たった一駅進んだところで全員降りてゆきます。
    「電気系統の故障」だそうで、この先何駅か不通。
    運転士さんにいつ直るか尋ねても、首をかしげるばかりで、「歩いていただくしかありません」とのこと。

    大した距離を歩くわけではないのですが、普段から公共交通機関に乗る機会が少なく故障などのトラブルに慣れていないので、運転士さんの呑気な返事にイラッときて予定を変更。
    すぐ近くにある熊本城を先に見る事にしました。
    まあ、そういうかんしゃくを起こしても、だれも痛くも痒くもないわけですが……。

    加藤清正公の像がある南側から、行幸坂を渡ってゆきます。
    あー、やっぱりひどい被害を受けたのだと実感する。

  • 穴太衆(あのうしゅう)という職人集団を再認識した震災でもありました。<br /><br />

    穴太衆(あのうしゅう)という職人集団を再認識した震災でもありました。

  • 安土桃山時代から活躍する石垣職人。<br />ルーツは古墳の石工だといいますが、主に信長のころから活躍するようになったという。<br />金剛組にはちょっと負けるかな。<br />でも、古墳時代からというなら勝ちか。<br /><br />彼らが修理を手がけるような話を聞いたと思います。

    安土桃山時代から活躍する石垣職人。
    ルーツは古墳の石工だといいますが、主に信長のころから活躍するようになったという。
    金剛組にはちょっと負けるかな。
    でも、古墳時代からというなら勝ちか。

    彼らが修理を手がけるような話を聞いたと思います。

  • おみやげ屋さんのある一角。<br />南側ですね。

    おみやげ屋さんのある一角。
    南側ですね。

    桜の馬場 城彩苑 名所・史跡

  • 未申(ひつじさる)櫓が見える。<br />未申とは、方角を表すそうでこの場合、南西の意味。<br />そういえば、干支で方位を表す羅針盤のようなものを福岡の櫛田神社の門でも見かけましたね。

    未申(ひつじさる)櫓が見える。
    未申とは、方角を表すそうでこの場合、南西の意味。
    そういえば、干支で方位を表す羅針盤のようなものを福岡の櫛田神社の門でも見かけましたね。

  • こちらは美しい石組みが残っています。<br /><br />熊本城というと先ほども銅像がありましたが、どうしても加藤清正が思い浮かびます。<br />しかし、熊本藩というと細川氏がくる。<br /><br />加藤清正は、特に朝鮮出兵の後くらいから石田三成と折り合いが悪くなったのは周知のことですが、それもあって豊臣側から徳川方に転身しています。<br />その後、どこかで失脚したのだろうか。

    こちらは美しい石組みが残っています。

    熊本城というと先ほども銅像がありましたが、どうしても加藤清正が思い浮かびます。
    しかし、熊本藩というと細川氏がくる。

    加藤清正は、特に朝鮮出兵の後くらいから石田三成と折り合いが悪くなったのは周知のことですが、それもあって豊臣側から徳川方に転身しています。
    その後、どこかで失脚したのだろうか。

    熊本城 名所・史跡

  • やっぱり、こっち側も崩れていますね。<br />かなりひどい。<br /><br />加藤清正といえば虎退治が有名。<br />こどもの頃から聞いている話。<br />秀吉の朝鮮出兵で、朝鮮半島で暴れ回った話ですね。<br />朝鮮の人には迷惑な話。<br /><br />もっとも、虎退治をしたのは黒田長政だと何かに書かれていました。

    やっぱり、こっち側も崩れていますね。
    かなりひどい。

    加藤清正といえば虎退治が有名。
    こどもの頃から聞いている話。
    秀吉の朝鮮出兵で、朝鮮半島で暴れ回った話ですね。
    朝鮮の人には迷惑な話。

    もっとも、虎退治をしたのは黒田長政だと何かに書かれていました。

  • いやいや、まだまだ復興には時間が掛かりそう。<br />見事な石垣を豆腐のように崩してしまう地震の脅威を目の当たりにする思いです。<br /><br />築城の名手とうたわれた加藤清正は、豊臣秀吉の親戚です。<br />青空文庫で熊本ゆかりの「宮本武蔵」を読んだ勢いで、同じ吉川英治の「新太閤記」も読んでいると、お母さんの妹の子供という設定。<br />甥っ子ですね。<br /><br />叔母さんが夫に先立たれ、生活にも困窮し、出世した甥の藤吉郎に幼い息子を託しに来て、すでに小姓として仕えていた福島正則の弟分になる。<br />清正と正則、逆だったかな……。<br />まあ、いいか。

    いやいや、まだまだ復興には時間が掛かりそう。
    見事な石垣を豆腐のように崩してしまう地震の脅威を目の当たりにする思いです。

    築城の名手とうたわれた加藤清正は、豊臣秀吉の親戚です。
    青空文庫で熊本ゆかりの「宮本武蔵」を読んだ勢いで、同じ吉川英治の「新太閤記」も読んでいると、お母さんの妹の子供という設定。
    甥っ子ですね。

    叔母さんが夫に先立たれ、生活にも困窮し、出世した甥の藤吉郎に幼い息子を託しに来て、すでに小姓として仕えていた福島正則の弟分になる。
    清正と正則、逆だったかな……。
    まあ、いいか。

  • しかし、よく地震で崩れ落ちなかったものだ。<br />案外、安定した建造物なんですね。

    しかし、よく地震で崩れ落ちなかったものだ。
    案外、安定した建造物なんですね。

  • 裏側に回ると、地震の激しさを実感できる。

    裏側に回ると、地震の激しさを実感できる。

    熊本城 名所・史跡

  • 四年前の地震直後のままだろうか。<br /><br />震度6弱の揺れを経験した玉名市の方と話していて、今年ようやく自宅の修理が終わって入居したと話しておられました。<br />震度7を二度も経験した熊本は、やはり尋常ではなかったと思いいたりました。

    四年前の地震直後のままだろうか。

    震度6弱の揺れを経験した玉名市の方と話していて、今年ようやく自宅の修理が終わって入居したと話しておられました。
    震度7を二度も経験した熊本は、やはり尋常ではなかったと思いいたりました。

  • 西大手櫓門を抜けて、加藤神社のほうに向かいます。<br />見えてきたのは、宇土櫓かな。

    西大手櫓門を抜けて、加藤神社のほうに向かいます。
    見えてきたのは、宇土櫓かな。

  • 加藤清正は、関ヶ原でも石田三成相手に大働きをしたわけですが、光成が擁した豊臣家とは親戚関係ですし、徳川家康にしても、処遇は難しかったでしょうか。<br />今で考えると、想像もつきません。<br /><br />大坂の陣まで生きていたら、結構悩むことになっただろうか。

    加藤清正は、関ヶ原でも石田三成相手に大働きをしたわけですが、光成が擁した豊臣家とは親戚関係ですし、徳川家康にしても、処遇は難しかったでしょうか。
    今で考えると、想像もつきません。

    大坂の陣まで生きていたら、結構悩むことになっただろうか。

  • 加藤神社に到着。<br />大天守と小天守が間近に見える。<br /><br />加藤清正が庶民の敬愛を受けたのは、農業の振興に努めたからといいます。<br />食べさせてくれる支配者を悪く思う臣民はいませんよね。<br />ブラタモリでやってましたが、用水路の目詰まりを鼻ぐりという構造で自然の渦巻きを利用して自動浚渫する構造を考案している。<br /><br />多くの畑が田んぼになって米がとれるように。<br />農民は喜びますよね。<br />しかも、ザルのように水が抜ける田んぼだから、地下水も豊かになった。<br /><br />後代の役人が、鼻ぐりの構造の役割が理解できずにぶっ壊しちゃったというおまけも紹介されていました。

    加藤神社に到着。
    大天守と小天守が間近に見える。

    加藤清正が庶民の敬愛を受けたのは、農業の振興に努めたからといいます。
    食べさせてくれる支配者を悪く思う臣民はいませんよね。
    ブラタモリでやってましたが、用水路の目詰まりを鼻ぐりという構造で自然の渦巻きを利用して自動浚渫する構造を考案している。

    多くの畑が田んぼになって米がとれるように。
    農民は喜びますよね。
    しかも、ザルのように水が抜ける田んぼだから、地下水も豊かになった。

    後代の役人が、鼻ぐりの構造の役割が理解できずにぶっ壊しちゃったというおまけも紹介されていました。

    加藤神社 寺・神社・教会

  • 大天守は、シンボルですから修理が進んでいるようです。

    大天守は、シンボルですから修理が進んでいるようです。

  • こちらは、重厚感のある宇土櫓。<br />櫓というより店主の風格。<br />こっちが、清正の建てた天守ではないかという意見もあるらしいです。

    こちらは、重厚感のある宇土櫓。
    櫓というより店主の風格。
    こっちが、清正の建てた天守ではないかという意見もあるらしいです。

  • 加藤神社では、おりしも結婚式が執り行われていました。<br />新式というのは普段目にする機会が少ないので、興味津々でした。

    加藤神社では、おりしも結婚式が執り行われていました。
    新式というのは普段目にする機会が少ないので、興味津々でした。

  • そのままお城の東側に抜けます。<br />遠く、戌亥櫓。

    そのままお城の東側に抜けます。
    遠く、戌亥櫓。

    熊本城 名所・史跡

  • 戌亥櫓。<br />いぬいやぐら。<br />熊本城の櫓は、十二方位神であらわされた方角で呼ばれています。

    戌亥櫓。
    いぬいやぐら。
    熊本城の櫓は、十二方位神であらわされた方角で呼ばれています。

  • 棒庵坂を下りてゆく。

    棒庵坂を下りてゆく。

  • 熊本城平櫓の城壁。<br />立派です。

    熊本城平櫓の城壁。
    立派です。

    熊本城 名所・史跡

  • 見事な切込み積み。

    見事な切込み積み。

  • 見事な武者返し。

    見事な武者返し。

  • 高橋公園にある、旧市役所正面玄関。

    高橋公園にある、旧市役所正面玄関。

    高橋公園 公園・植物園

  • 横井小楠(よこいしょうなん)と明治の偉人たちの像。<br />横井さん以外は全部知っていました。<br />熊本の偉人をたたえる銅像という事ですね。

    横井小楠(よこいしょうなん)と明治の偉人たちの像。
    横井さん以外は全部知っていました。
    熊本の偉人をたたえる銅像という事ですね。

  • 熊本市役所の最上階展望台。<br />天守閣を眺めるベストポイントです。

    熊本市役所の最上階展望台。
    天守閣を眺めるベストポイントです。

    熊本市役所本庁舎 名所・史跡

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