カザフの自然満喫旅1〜チャリンキャニオン＆カインディ湖〜

2017/07/12 - 2017/07/15

2012年、初めてのカザフスタン行きのためビザを取りに行った大使館で、カザフスタンの名所を収めたポストカードセットをいただきました。その中に、一際目を引く写真が。

カインディ湖。青い湖の中に白く朽ち果てた木がニョキニョキと立っているその湖は神秘的で美しくて、とても行きたかったのですが当時は情報がありませんでした。その後、キルギス生活を経てカザフにも知り合いが出来たので情報を得ることはできましたが、アルマトイから2日〜3日のツアーになること、車をチャーターする必要があること、基本的に5月〜9月の夏季にしか行けないことなどがネックになってずっと先延ばしにしていました。

ところがアスタナ万博の期間中、仕事のスケジュールでぽこっと突然3日間の暇が出来ました。ビシュケクへ帰ることも考えましたが、このタイミングを逃すとまた来年までお預けになる、行くなら今だ、前日にツアーを予約してえいやっ！とカインディ湖に行ってきてしまいました。

休みが決まった瞬間から旅行会社に何社か連絡して、どこもダメだったら陸路でビシュケクに切り替えようと思っていました。引き受けてくれたのがINDY-GUIDEというサイトで見つけたエージェント。このサイトは中央アジア＆モンゴルの旅行エージェントやガイドの登録サイトのようで、1人〜少人数のツアーがたくさん登録されています。気になったツアーの催行者に連絡して、成立したら頭金をサイトを通して支払うシステム。節約のため複数人のツアーがあればそこに加えて欲しかったんですが、平日だったので運転手さんとの2人旅になってしまいました。


今回の旅程

７月12日　アルタナ→アルマトイ
７月13日　アルマトイ→チャリンキャニオン→サトゥ→カインディ→サトゥ　★いまここ
７月14日　サトゥ→コルサイ→サトゥ→アルマトイ
７月15日　アルマトイ→アスタナ

エリア その他の都市(カザフスタン)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: タクシー
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行なし）

12日の夕方にアスタナからアルマトイへ。この区間で飛行機を使うのは初めて。節約でカザフ国内のLCCで行ったせいか２時間ディレイしました。

1時間半の国内線で機内食出るとは思いませんでした(お腹が空いてなかったので朝食用に持ち帰り)。

宿はBAZAという中央バザールの近くのホステルです。いつも泊まってるファイブシーズンズが個室しか空いておらず、調べた時に最安値だったのがここでした。空港着いたのが0時ごろだったので周りは真っ暗ですが、アクセスはいつものところより良いです。

BAZAのドミ。ベッド以外に、寝袋という選択肢もあり、その方が更に安いです。

翌朝宿の前まで運転手が迎えに来ました。ロシア人のおじさん？おじいさん？自分の父親と同じような世代で、向こうも私と同世代の息子と娘がいるとのこと。英語も堪能なようで、普段は主にヨーロッパからの旅行者を相手にしているそう。ロシア語話者の外国人客は初めてだと言っていました。

今回のツアーはチャリンキャニオン、コルサイ湖、カインディ湖が行き先に含まれていますが、チャリンキャニオンは5年前に行ったことがあると告げると、普段のツアーでは行かない上流部分に連れて行ってくれると言います。

アルマティを出て、暫くウトウトして目が覚めると既に何もない世界。キルギスに住んでいた頃はカザフスタンといえば都会、アルマティ行ってMEGAで買い物してスタバ行ってマック行って、という生活に憧れていたけど、アスタナでそれが当たり前になっている現在はこんな景色が愛おしい。

途中の村のバザール。

最初の目的地、チャリンキャニオンに着きました。

チャリン キャニオン 山・渓谷

ここはもう、渓谷の終わりの方。この先、東は中国、南はキルギスとの国境だそう。下の方に道が通っていて、イシククルに続いていると言っていました。

チャリン キャニオン 山・渓谷

中央アジアにおける私の田舎認定は「道に牛が現れたら」。牛に出くわすのも久しぶりです。

チャリンキャニオンから数時間経つと、今度は緑の山がちな景色に変わってきました。

キルギスとの国境地帯のようです。

サトゥ村という所に入りました。ここがカインディ＆コルサイの起点になるようです。

14時過ぎ、るサトゥ村内のゲストハウスに到着。今回のツアーは車の手配料はエージェントに、宿泊や湖までの移動費は別で運転手に払います(ちなみに運転手のおじさん、次回からは直接頼んでくれれば安くすると言ってくれた)。宿泊は自分で手配することも可能だったようだが、よくわからなかったのでお任せにしていたら、運転手さんが最も信頼を置いているというゲストハウスを予約しておいてくれたようです(これも別料金)。

周囲はのどかな景色です。

部屋はツインでしたが、１人で使います。やっぱりグループで来たほうがお得ですね。

トイレはもちろん、外にある小屋の穴です。

こちらは食堂。

おかみさんの手料理はとても美味しかったです。これはディムラマ(キルギスでではドゥンダマ)というカザフ風肉じゃがです。

暗いですが、運転手さんとゲストハウスのおかみさんです。たくさんの観光客をこのゲストハウスに送り込んでるみたいです。

今日は時間が足りないのでコルサイ湖は明日にし、カインディ湖のみ行こうということになりました。

村から舗装されてない砂利道をガッタンガッタン走ること30分。

その道が山に入って暫く上がったところで停車。

湖はその先を降りて約300m、徒歩か馬でのみ近づけます。

運転手さんは車で休憩するので、１人で向かいます。降りて行くと、木の合間から青色が見えてきました。

そして現れた、カインディ湖。思った以上に小さく、向う岸まで簡単に泳げてしまいそうです。

しかし青い湖面から木がニョキニョキ生える姿は、写真で見た以上に美しかったです(いまいち伝わらなくて残念)。

湖畔でアルマトイの学生さんたちに会いました。裏道があるからそっちから登って帰ろうと誘われ、山道を歩きます。

カザフスタンの人はこういう所にバカンスに来るようです。上に戻ってくるとユルタがあって、彼女たちのご家族などがくつろいていました。

あなたも寄っていきなさいとお茶をいただきます。

スイカもいただきました。

湖への徒歩ルートの上にも小さな池がありました。

その池のほとりでレスリングする男の子たち。

運転手さんが待っているので長居はせず、車に戻って宿へ帰ります。

帰ってから、宿周辺を徒歩で散策。

山と川、草原に囲まれた美しい所です。

羊ちゃんたち、かわいい。

子羊ちゃんたちが木登りして遊んでいます。

羊って意外と木登り得意なんですねえ。

夕飯はおかみさんお手製のベシュバルマック。

水道は通ってないし、トイレは外の穴。シャワーも浴びれないか水しかないかだろうと思っていたら、手作りのバーニャ(サウナ)がありました。別料金になるけど入るなら準備すると言われ、課金します。

最高に気持ちよかったです。久々に来ると、田舎は良いなあ。