初日、松山観光後、船で瀬戸内を渡って広島へ

2018/04/28 - 2018/04/28

2018年黄金週間の2泊3日の旅行です。予約が直前になり、7時台の羽田発広島行きフライトが満席だったので、松山に飛んで市内観光を見てから、海を渡って広島へ行くことにしました。検索すると、日の入りが18:52と出たので、松山発16:50のフェリーに乗り、呉付近で、瀬戸内に沈む夕陽を見ようと思い立ちました。

エリア 愛媛

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 家族旅行
• 交通手段: 高速・路線バス JALグループ 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

JAL431便で7:25に羽田を発ち、9時ころ松山空港に着きました。みかんジュースタワーがお出迎えです。

松山空港 空港

リムジンバスで松山市内へ行くと、車窓から、石造りの立派な建物が見えました。90年前に建てられた県庁本館です。あとで調べたら、ここから歩いて、二ノ丸史跡庭園を経て、松山城に行く手もあったのですね。

愛媛県庁舎 名所・史跡

大街道でリムジンバスを降り、アーケードと反対方向にある、ロープウェイの東雲口駅を目指します。

大街道停留場 駅

駅の中には、「坂の上の雲」のモデルになった軍人秋山兄弟を描いた絵がありました。兄弟誕生の地はここから徒歩数分なのですね。

ロープウェイとリフトが平行して設けられています。どちらに乗ってもよいとのことなので、上りはロープウェイにしました。

松山城山東雲登山口～長者ヶ平ロープウェイ 乗り物

到着した長者ケ平駅にある「六実庵」で、メニュー板にはない、抹茶ソフトクリームを頂きました。この旅で最初の「買い食い」です。

六実庵 グルメ・レストラン

松山城天守閣には、大手門跡から向かいました。正面の太鼓櫓の手前で、道は右に折れます。

松山城大手門 名所・史跡

筒井門をくぐって坂を上がると、

松山城 名所・史跡

天守閣前の本丸の広場に、初代城主、加藤嘉明のゆるキャラ「よしあきくん」が見えました。彼の右に長椅子があり、そこに座ると、観光協会の方が「よしあきくん」と一緒の写真を撮ってくれます。

松山城 名所・史跡

石垣の前の改札小屋には、こんなポスターが。右の映画は、ロケが県内３０カ所で行われたのだそうです。左上に横たわるのは「みきゃん」のライバル「ダークみきゃん」。2015年、エントリー中の「ゆるキャラグランプリ」で「みきゃん」を上位にするため、県知事自ら創作したキャラだそう。ただ、最後に「出世大名家康くん」に逆転され、「みきゃん」は惜しくも２位になったとか。

子規が「松山や秋より高き天守閣」と詠んだとおり、天守内では、急な階段を登ります。

松山城 名所・史跡

海抜132mの天守からは、「よしあきくん」がいる本丸のほか、松山市内が一望できました。

下りはリフトに乗ると、足下の安全ネットに、たくさんの鯉のぼりが並んでいました。もうすぐ子供の日ですね。

松山城山東雲登山口～長者ヶ平ロープウェイ 乗り物

下の駅では、姫だるまがお出迎えです。道後温泉で、神功皇后が応神天皇を懐妊されたことを記念したという由来があるそうです。

通りを大街道停留所へ向かって戻る途中、「あか」という店で昼食にしました。

松山鯛めし 秋嘉 本店 グルメ・レストラン

松山鯛めし（炊き込みご飯）と、じゃこ天を注文しました。

松山鯛めし 秋嘉 本店 グルメ・レストラン

大街道から路面電車で道後に向かいます。到着直前、「坊ちゃんとおかしな仲間たち」という壁絵の家がありました。この包み紙のお菓子を売っている店でした。

一六本舗 道後店 グルメ・レストラン

道後温泉駅に着いた路面電車です。モハ２１００形という超低床車です。

道後温泉駅 駅

駅舎です。といっても、中にあるのは、スタバ。

スターバックスコーヒー 道後温泉駅舎店 グルメ・レストラン

駅舎前に展示されている坊ちゃん列車です。そういえば、この形のディーゼルカーが市内の路面電車の線路上を走っていました。

坊ちゃんカラクリ時計です。毎時、障子が開き、中から人形が登場します。
時計の右の赤傘の下には足湯があり、「放生園」と呼ばれています。

放生園 公園・植物園

この足湯、明治２４年から昭和２９年まで道後温泉で使用されていた湯釜（前の写真で傘の後ろに写っています）から出る湯を使っているそうです。

放生園 公園・植物園

前の前の写真の右端に写っている柳原極堂の句碑です。明治３０年、ホトトギスを創刊し、上京後この地に戻り、正岡子規の研究と顕彰に努めた人だそうです。

その句碑の右に、正岡子規の像があります。野球のユニフォーム姿です。

正岡子規像 名所・史跡

近くの道後公園内には、漱石と子規の句を共に刻んだ句碑があります。

道後公園展望台 公園・植物園

次に、国内に三例しかない八幡造りの社殿のある「いさにわ神社」へ向かうため、石段を登りました。

伊佐爾波神社 寺・神社・教会

上に着いてみると、足場が組まれて改修中で、藩主松平定長が流鏑馬の成功のお礼に１６６７年に建立した外観を見ることはできませんでした。それでも、中では、結婚式を行っていました。

先ほど登ってきた石段を下ります。まっすぐな道の先は、道後温泉駅です。そういえば、結婚式の参列者は自動車で来ていました。

先ほどの一本道を途中で右折して、道後温泉本館にやって来ました。

道後温泉本館 温泉

100年以上前に建てられ、改築を重ねながら、公衆浴場として営業を続けてきたので、重要文化財に指定されたのは、1994年なのだそうです。

道後温泉本館 温泉

左から楼閣を見上げると、花火がデザインされたふすまがカラフルでした。2019年初めから改修が始まるそうです。

楼閣の左側に「玉の石」があります。水をかけると願いがかなうというパワースポットだそうです。私がやろうとした時は誰もいなかったのに、終わって振り返ったら行列ができていて、驚きました。

玉の石 名所・史跡

今回は入浴の時間がないので、休憩室で提供されるという「坊ちゃん団子」を、近くの「つぼや」で買いました。２串入りの小パックを売っていましたので、その場ですぐ頂きました。

つぼや菓子舗 グルメ・レストラン

元祖たま屋の「みかんおにぎり」も買いました。果汁入りの甘いごはんです。お詫びの貼り紙がありましたが、「２０個限定」で売っていて、店頭で炊飯器を開けて握ってくれました。

道後たま屋 グルメ・レストラン

路面電車で松山市駅に行き、そこから高浜行き電車で松山観光港を目指します。オレンジ色の電車は、京王井の頭線を走っていた3000系です。港へは松山駅からバスもありますが、鉄道ならでは、の景色があります。

松山市駅（郊外線） 駅

次の駅、大手町駅を出発してすぐの所にある「ダイヤモンドクロス」です。鉄道と路面電車の線路が直交しています。

大手町駅 駅

終点の高浜駅の前で待機していた連絡バスに乗り、数分で松山観光港に着きました。これから乗船するフェリーが接岸するところでした。乗客は、上に見えるブリッジを通って乗り降りします。

松山観光港フェリーターミナル 乗り物

旭洋丸は、瀬戸内海汽船と共同運航する石崎汽船の船です。2時間半以上かけて、島々の間を縫って、広島港へ向かいます。

広島 呉～松山クルーズフェリー (瀬戸内海汽船) 乗り物

出航しました。向こうに見える島は興居島（ごごしま）の南端です。その手前の埠頭に、高速船スーパージェットが見えます。

興居島（ごごしま）の北端です。船ではほとんどデッキに居ました。瀬戸内に沈む夕陽を見るために、道後の湯をスキップしたのですからね。

興居島 自然・景勝地

後から来た高速船スーパージェットに抜かれました。あちらは、1時間ちょっとで松山と広島を結びますが、デッキからのんびり海を見ることはできません。

倉橋島に、太陽が近づいています。海面に光の道ができていました。

倉橋島 自然・景勝地

音戸大橋をくぐるところです。その向こうに、第二音戸大橋が見えます。

音戸大橋 名所・史跡

第二音戸大橋の東には、月が出ていました。

第二音戸大橋 名所・史跡

西側を見ると、太陽が江田島の地平線に接していました。

江田島 自然・景勝地

呉港に着きました。そばに大和ミュージアムがあり、潜水艦も見えました。

呉市海事歴史科学館(大和ミュージアム) 美術館・博物館

江田島に沈んだ陽が、空を赤く染めていました。

呉港 乗り物

呉港の対岸のジャパン マリンユナイテッド呉事業所には、コンテナ船２隻が停泊中でした。あとで調べたら、竣工直前の日本郵船の船でした。

深まる夕暮れに、似島（にのしま）が浮かび上がっています。19時半に広島港に到着した時は、真っ暗でした。

似島 自然・景勝地

広島港からは、タクシーで、陸続きの宇品島にある「グランドプリンスホテル広島」に向かいました。

グランドプリンスホテル広島 宿・ホテル