飛騨街道の関所跡、猪谷関所館

2014/07/19 - 2014/07/19

猪谷（いのたに）は、富山市というものの北陸新幹線が停車する富山駅や県庁所在地の富山市街地とはかけ離れた山の中です。
飛騨市神岡から濃飛バスに乗り約30分、富山市の最南端である猪谷駅前に着きました。
Wikipediaを見ても、交通の要所とあるものの旅行者が過ごすための施設などはなさそうな町です。観光施設としては、駅の隣に猪谷関所館がありました。
それにしても2泊3日で和歌山（紀伊半島）→奈良（十津川村）→京都･名古屋経由→岐阜（飛騨古川･神岡）→富山とよくもまあ移動したものです。しかもちゃんと仕事をしていたので、自分のことながら驚きです。やはり還暦を境に老人になったと感じました。

エリア 富山市(富山)

• 旅行の満足度: 3.5
• 観光: 4.0
• 交通: 3.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 高速・路線バス JRローカル 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

JR高山本線の猪谷駅。この駅より南側（岐阜駅まで）はJR東海、北側（富山駅まで）はJR西日本）の管轄です。

飛騨高山方面。

富山方面。

猪谷関所館。越中と飛騨を結ぶ飛騨街道の要所に置かれた富山藩西猪谷関所跡は南に150mぐらい離れています。

関所周辺のジオラマ。神通川の左岸に儲けられた西猪谷関所。因みに右岸には加賀藩東猪谷関所が置かれました。写真の右が下流。

越中と飛騨を結ぶ街道は3つあり、西猪谷関所を通る西街道が本道でした。

関所が置かれた街道の様子。

関所（模型）の拡大。当時の様子が分かりますね。

飛騨の籠渡し。

荷物を渡す際は、このような仕掛けが使われました。より大型のものでは人を渡すこともありました。

荷馬車。750kgもの荷を運ぶことができましたが、神岡鉱山から富山まで3日程度を要しました。

馬車軌道。枕木とレールを敷き、その上に馬車を通していました。

断崖絶壁に敷設された軌道跡。当時は神通川の右岸を通っていました。

神岡軌道路線図。最初は、神岡鉱山の利権を手にした三井鉱山が鉱物運搬の専用線を敷きました。大正11年から神岡軌道として、一般の人も乗れるようになりました。

東猪谷駅跡。

昭和5年、神岡軌道は川を渡り、猪谷駅で高山本線（飛越線）に乗り入れるようになりました。

平成18年まで走っていた神岡鉄道（猪谷駅から岐阜県飛騨市の奥飛騨温泉口駅に至る）。

猪谷関所館の目玉展示がこれ、円空が彫った神像・仏像8体を常設展示しています。これを見るためだけに訪れる人も多いということでした。

白山妙理権現。円空は元禄2年（1689年）頃に猪谷に来ています。

2014年の時刻表。やっぱり本数が少ないですね。

ホームから見た駅舎。

勘違いして高山方面の写真。左の建物の裏に猪谷関所館があります。

富山駅に到着しました。北陸新幹線が開通する8ヶ月前でした。

富山駅。

北陸新幹線が開通する前は、飛行機で移動した方が便利でした。ぎりぎり間に合った富山きときと空港は土砂降りの雨でした。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。