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獅子吼高原での廃墟探検を終えて、山中温泉に到着しました。<br />金沢には何度も来ている大先輩ですが、「温泉に泊まったことがない」というので、山中温泉に宿を取りました。<br />石川県加賀市と小松市にまたがる加賀温泉郷の中でも、最も古い山中温泉は奈良時代に行基が北陸行脚の際に薬師如来の導きによって発見したと伝わり、およそ1300年の歴史があります。<br />松尾芭蕉は奥のほそ道の道中、曾良とともに山中温泉に8泊し、那谷寺を訪ねています。<br />ノープランな私たちですが、出張の理由は小松市にあるお取引様を訪問するためです。2日目は、山中温泉から出発し、山代温泉にある九谷焼窯跡展示館を見学することにしました。その後、芭蕉を追って那谷寺に参拝し、お取引様を訪問することにします。<br />九谷焼は、江戸時代前期の明暦元年(1655年)に、九谷村(現在の加賀市山中温泉九谷町)で陶石が発見されたことに始まります。初代大聖寺藩の藩主・前田利治公は、後藤才次郎を有田へ行かせて有田焼の技能の習得させ、そして九谷村に窯を築きました。<br />当時の作品は、後世「古九谷」と呼ばれますが、わずか50年で終わってしまいました。ただし、窯跡は発見されていますが、作品は伊万里で焼かれたのではないかという異論があります。<br />江戸後期になって九谷焼が再興され、大聖寺藩の豪商・豊田(吉田屋)伝右衛門が私財を投じて九谷村に窯を開き、2年後に山代に移転しました。その跡が、九谷焼窯跡展示館の場所です。<br /><br />1日目<br />北陸新幹線かがやき号で金沢へ、レンタカーで白山比咩神社へ移動。<br />獅子吼高原で廃墟に辿り着いてから、山中温泉へ向かう。<br />2日目<br />山代温泉にある九谷焼窯跡展示館を見学、那谷寺に参拝。<br />小松市内で取引先を訪問し、金沢に戻る。<br />3日目<br />整備が進んだ金沢城公園を散策し、帰京しました。<br />

山中温泉・かがり吉祥亭に泊まり、九谷焼窯跡展示館を観ました

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2022/06/19 - 2022/06/20

7位(同エリア97件中)

旅行記グループ 北陸の旅

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FUKUJIRO

FUKUJIROさん

この旅行記のスケジュール

2022/06/19

2022/06/20

  • 山代温泉へ移動

この旅行記スケジュールを元に

獅子吼高原での廃墟探検を終えて、山中温泉に到着しました。
金沢には何度も来ている大先輩ですが、「温泉に泊まったことがない」というので、山中温泉に宿を取りました。
石川県加賀市と小松市にまたがる加賀温泉郷の中でも、最も古い山中温泉は奈良時代に行基が北陸行脚の際に薬師如来の導きによって発見したと伝わり、およそ1300年の歴史があります。
松尾芭蕉は奥のほそ道の道中、曾良とともに山中温泉に8泊し、那谷寺を訪ねています。
ノープランな私たちですが、出張の理由は小松市にあるお取引様を訪問するためです。2日目は、山中温泉から出発し、山代温泉にある九谷焼窯跡展示館を見学することにしました。その後、芭蕉を追って那谷寺に参拝し、お取引様を訪問することにします。
九谷焼は、江戸時代前期の明暦元年(1655年)に、九谷村(現在の加賀市山中温泉九谷町)で陶石が発見されたことに始まります。初代大聖寺藩の藩主・前田利治公は、後藤才次郎を有田へ行かせて有田焼の技能の習得させ、そして九谷村に窯を築きました。
当時の作品は、後世「古九谷」と呼ばれますが、わずか50年で終わってしまいました。ただし、窯跡は発見されていますが、作品は伊万里で焼かれたのではないかという異論があります。
江戸後期になって九谷焼が再興され、大聖寺藩の豪商・豊田(吉田屋)伝右衛門が私財を投じて九谷村に窯を開き、2年後に山代に移転しました。その跡が、九谷焼窯跡展示館の場所です。

1日目
北陸新幹線かがやき号で金沢へ、レンタカーで白山比咩神社へ移動。
獅子吼高原で廃墟に辿り着いてから、山中温泉へ向かう。
2日目
山代温泉にある九谷焼窯跡展示館を見学、那谷寺に参拝。
小松市内で取引先を訪問し、金沢に戻る。
3日目
整備が進んだ金沢城公園を散策し、帰京しました。

旅行の満足度
4.0
観光
4.0
ホテル
4.5
グルメ
4.5
同行者
友人
一人あたり費用
5万円 - 10万円
交通手段
レンタカー 徒歩
旅行の手配内容
個別手配

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  • 山中温泉のかがり吉祥亭に着きました。<br />松尾芭蕉も逗留した開湯1300年を誇る山中温泉の源泉を引いています。<br />ホテルの前に車を停めて荷物を下ろし、車は移動されました。

    山中温泉のかがり吉祥亭に着きました。
    松尾芭蕉も逗留した開湯1300年を誇る山中温泉の源泉を引いています。
    ホテルの前に車を停めて荷物を下ろし、車は移動されました。

  • ゆっくりと温泉に浸かり、気分も晴れました。<br />お楽しみ、食事の時間です。<br />食前酒は天狗舞梅酒、八寸は季節の前菜三種、お造里は日本海の幸三種盛り。

    ゆっくりと温泉に浸かり、気分も晴れました。
    お楽しみ、食事の時間です。
    食前酒は天狗舞梅酒、八寸は季節の前菜三種、お造里は日本海の幸三種盛り。

  • しゃぶしゃぶ用の能登豚、金時草の冷やしうどん、合鴨の治部煮。

    しゃぶしゃぶ用の能登豚、金時草の冷やしうどん、合鴨の治部煮。

  • 「加賀・能登 地酒めぐり」が付いていました。<br />私の好みは能登誉 純米吟醸ですね。

    「加賀・能登 地酒めぐり」が付いていました。
    私の好みは能登誉 純米吟醸ですね。

  • 能登豚のしゃぶしゃぶ。

    能登豚のしゃぶしゃぶ。

  • 鮎珠洲の塩焼きは撮り忘れてしまいました。<br />しらすと梅のご飯、赤出汁。

    鮎珠洲の塩焼きは撮り忘れてしまいました。
    しらすと梅のご飯、赤出汁。

  • 白桃シャーベット。フルーツも出たのですが、先に食べてしまいました。

    白桃シャーベット。フルーツも出たのですが、先に食べてしまいました。

  • 食事のあとは、ロビーで和太鼓のショーがありました。

    食事のあとは、ロビーで和太鼓のショーがありました。

  • 演者との距離が近いので大迫力です。

    演者との距離が近いので大迫力です。

  • 素晴らしい演奏でしたが、なぜかSNSには上げないでということでした。

    素晴らしい演奏でしたが、なぜかSNSには上げないでということでした。

  • 部屋から見た早朝の景色。

    部屋から見た早朝の景色。

  • かがり吉祥亭は大聖寺川の畔に建っています。

    かがり吉祥亭は大聖寺川の畔に建っています。

  • 三段重の朝ごはんです。サラダと飲み物はブッフェ形式でした。

    三段重の朝ごはんです。サラダと飲み物はブッフェ形式でした。

  • 一の段は旬野菜のお浸しや烏賊の刺身、二の段は加賀麩と旬野菜の炊き合わせ、能登鶏のオランダ煮、三の段は鮭の塩麹焼き。<br />かがり吉祥亭の温泉と食事に大満足しました。

    一の段は旬野菜のお浸しや烏賊の刺身、二の段は加賀麩と旬野菜の炊き合わせ、能登鶏のオランダ煮、三の段は鮭の塩麹焼き。
    かがり吉祥亭の温泉と食事に大満足しました。

  • 山代温泉にある国指定史跡の九谷焼窯跡展示館にやってきました。<br />営業時間:9:00~17:00<br />定休日:火(祝の場合は開館)<br />入館料:350円

    山代温泉にある国指定史跡の九谷焼窯跡展示館にやってきました。
    営業時間:9:00~17:00
    定休日:火(祝の場合は開館)
    入館料:350円

  • 展示棟(母屋)、旧窯元だった木造建築を修復しており、建物自体が加賀市指定文化財です。<br />江戸中期の建物を明治30年(1897年)頃に移築し、窯元が住居や工房として使用していました。<br />

    展示棟(母屋)、旧窯元だった木造建築を修復しており、建物自体が加賀市指定文化財です。
    江戸中期の建物を明治30年(1897年)頃に移築し、窯元が住居や工房として使用していました。

    九谷焼窯跡展示館 美術館・博物館

  • 九谷焼の体験もできるようです。

    九谷焼の体験もできるようです。

  • 九谷磁器窯跡(国指定史跡)。<br />江戸時代前期に作られた色絵磁器を復活させようと、大聖寺藩の豪商・豊田伝右衛門が江戸時代後期に築いた吉田屋窯の跡を発掘された状態のまま公開しています。

    九谷磁器窯跡(国指定史跡)。
    江戸時代前期に作られた色絵磁器を復活させようと、大聖寺藩の豪商・豊田伝右衛門が江戸時代後期に築いた吉田屋窯の跡を発掘された状態のまま公開しています。

  • 発掘された状態を維持するため、全体を覆屋で保護しています。

    発掘された状態を維持するため、全体を覆屋で保護しています。

    九谷焼窯跡展示館 美術館・博物館

  • 上から見た窯跡。高低差は約4.5mあります。

    上から見た窯跡。高低差は約4.5mあります。

  • 昭和15年(1940年)に作られた九谷焼としては現存最古の登り窯(加賀市指定文化財)。火力の強い赤松の薪で1300度に加熱し、約30時間焼成しました。<br />再興九谷江沼諸窯の平均的なモデルと考えられています。

    昭和15年(1940年)に作られた九谷焼としては現存最古の登り窯(加賀市指定文化財)。火力の強い赤松の薪で1300度に加熱し、約30時間焼成しました。
    再興九谷江沼諸窯の平均的なモデルと考えられています。

  • 展示館でいただいた写真を複写しました。

    展示館でいただいた写真を複写しました。

  • 錦窯(復元)。登り窯で焼き上げた磁器の上に和絵具で絵模様を描き、それを錦窯に入れ約800度で焼成することにより、華やかな色絵磁器ができます。

    錦窯(復元)。登り窯で焼き上げた磁器の上に和絵具で絵模様を描き、それを錦窯に入れ約800度で焼成することにより、華やかな色絵磁器ができます。

  • 豊田伝右衛門顕彰碑。<br />平成14年に、豊田伝右衛門生誕250年を記念して建立しました。

    豊田伝右衛門顕彰碑。
    平成14年に、豊田伝右衛門生誕250年を記念して建立しました。

    九谷焼窯跡展示館 美術館・博物館

  • 展示棟は、九谷焼窯元の住居兼工房として使われた築200年程の古民家(加賀市指定文化財)です。

    展示棟は、九谷焼窯元の住居兼工房として使われた築200年程の古民家(加賀市指定文化財)です。

    九谷焼窯跡展示館 美術館・博物館

  • 素焼きと本焼きの磁器。

    素焼きと本焼きの磁器。

  • ロクロ場。

    ロクロ場。

  • ロクロの作業用具。

    ロクロの作業用具。

  • 展示販売。

    展示販売。

    九谷焼窯跡展示館 美術館・博物館

  • 絵付けが終わった磁器。

    絵付けが終わった磁器。

  • 青手 瓜図甲鉢。江戸後期、吉田屋窯。<br />赤を使わない彩色で、古九谷の代表様式を復元した作品です。

    青手 瓜図甲鉢。江戸後期、吉田屋窯。
    赤を使わない彩色で、古九谷の代表様式を復元した作品です。

  • 色絵 双鳥瀧見図四方端皿。近代。<br />緑・黄・紫・紺青・赤を使った五彩手(ごさいで)の作品です。

    色絵 双鳥瀧見図四方端皿。近代。
    緑・黄・紫・紺青・赤を使った五彩手(ごさいで)の作品です。

  • 赤絵 霊亀図平鉢。江戸後期、宮本屋窯。

    赤絵 霊亀図平鉢。江戸後期、宮本屋窯。

  • 登り窯や錦窯の解説。

    登り窯や錦窯の解説。

    九谷焼窯跡展示館 美術館・博物館

  • 色絵の作品。

    色絵の作品。

  • 染付捻形菓子器。初代中村秋塘の作品。<br />初代中村秋塘は、慶応元年(186年)生まれ、明治初期に衰退していた九谷焼を隆盛に導いた人物で、また、多くの後継者を育成しました。

    染付捻形菓子器。初代中村秋塘の作品。
    初代中村秋塘は、慶応元年(186年)生まれ、明治初期に衰退していた九谷焼を隆盛に導いた人物で、また、多くの後継者を育成しました。

  • 染付芭蕉図筆筒。初代中村秋塘の作品。

    染付芭蕉図筆筒。初代中村秋塘の作品。

  • 古九谷写 染付竹小禽図大皿。二代濱坂楓塘の作品。<br />二代濱坂楓塘は、明治15年生~平成16年没、絵付けに卓越した技術を持ち、また造形にも優れていましたが、職人に徹したことから、在銘の作品は希少です。<br />古九谷写とは、元禄期の伊万里焼の需要が高かった明治~昭和にかけて大聖寺地区で焼かれた九谷焼のこと、大聖寺伊万里とも言われます。

    古九谷写 染付竹小禽図大皿。二代濱坂楓塘の作品。
    二代濱坂楓塘は、明治15年生~平成16年没、絵付けに卓越した技術を持ち、また造形にも優れていましたが、職人に徹したことから、在銘の作品は希少です。
    古九谷写とは、元禄期の伊万里焼の需要が高かった明治~昭和にかけて大聖寺地区で焼かれた九谷焼のこと、大聖寺伊万里とも言われます。

  • 染付鳥図大皿。二代濱坂楓塘の作品。<br />九谷焼窯跡展示館の見学を終えて、次は那谷寺へ向かいます。<br />ここまでお読みいただきましてありがとうございました。

    染付鳥図大皿。二代濱坂楓塘の作品。
    九谷焼窯跡展示館の見学を終えて、次は那谷寺へ向かいます。
    ここまでお読みいただきましてありがとうございました。

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