2022/06/20 - 2022/06/20
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那谷寺(なたでら)は、小松市にあり、真言宗の別格本山です。
2015年の「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で1つ星の認定を受けました。しかし、そんな認定は全く必要ありません。
山門を潜ったときから、ともかく素晴らしいお寺でした。
昔々から白山は、 清らかで優麗な女神の住む山として神聖視され、信仰の対象となっていました。
奈良時代の初め、その白き山に登り、白山の神が十一面観音と同じ神であることを感得したのが「越の大徳(たいとこ)」と呼ばれる泰澄法師です。
法師は、養老元年(717年)霊夢に現れた千手観音の姿を彫って岩窟内に安置しました。法師は「自生山 岩屋寺」と名付け、寺は法師を慕う人々や白山修験者たちによって栄えました。これが那谷寺開創の由来と伝えられます。
寛和2年(986年)花山法皇が行幸の折り岩窟で輝く観音三十三身の姿を感じ、西国三十三観音の一番「那智」と三十三番「谷汲」の山号から一字ずつを取り、自主山厳屋寺から自生山那谷寺へと改名しました。
その後、幾多の騒乱に巻き込まれ、寺を焼かれてしまいますが、江戸時代になり、加賀藩三代藩主前田利常公が復興しました。利常公は寛永17年(1640年)後水尾院の命を受け、名工・山上善右衛門らに岩窟内本殿、拝殿、唐門、三重塔、護摩堂、鐘楼、書院などを造らせました。
明治維新後の廃仏毀釈の影響を受け、一時困窮しましたが、昭和初期に再建計画が進められ、昭和16年には、利常公ゆかりの建造物すべてが国宝(現在は重要文化財)に指定され、復興が進みました。
紅葉の名所のようですが、緑の6月も素晴らしかったです。
営業時間:9:15-16:00
定休日:無休
拝観料:600円
駐車場:200台(無料)
1日目
北陸新幹線かがやき号で金沢へ、レンタカーで白山比咩神社へ移動。
獅子吼高原で廃墟に辿り着いてから、山中温泉へ向かう。
2日目
山代温泉にある九谷焼窯跡展示館を見学、那谷寺に参拝。
小松市内で取引先を訪問し、金沢に戻る。
3日目
整備が進んだ金沢城公園を散策し、帰郷しました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- レンタカー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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九谷焼窯跡展示館から車で10分、那谷寺の大きな駐車場に着きました。
奥の建物はお土産屋さん&茶店です。 -
バスの案内がありました。
コロナ禍のため、小松空港からのバスは中止となっています。 -
那谷寺(なたでら)にはマスコットキャラクター「なたちゃん」がいました。
白山権現の本地仏である「十一面千手観世音菩薩」に由来するキャラクターです。 -
駐車場の隅に交通安全祈願所がありました。
那谷寺 寺・神社・教会
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御柱鳥居。現在も神仏習合の名残を残しています。
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山門。
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山門の傍らに、境内の美化を護る護美小僧がいました。
那谷寺 寺・神社・教会
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山門には、自生山の額が掲げられています。
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高野山真言宗別格本山。
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自生山 那谷寺。
那谷寺 寺・神社・教会
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山門の扉には、仁王像が彫られています。
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仁王像。向かって右側には口を開けた阿形像。
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仁王像。左側には口を閉じた吽形像。
昭和51年、松久宗琳師の作。 -
山門をくぐると、参道は数百年を経た深い樹林に囲まれています。
この杉並木は、加賀藩三代藩主前田利常公が植樹したもので、小松から那谷寺に続く御幸街道杉(約10km)の一部です。開発により杉の多くは失われてしまいましたが、粟津温泉総湯前に1本だけ「黄門杉」として現存しています。那谷寺 寺・神社・教会
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鐘楼へと続く道。
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護摩祈祷所。
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参道が続きます。
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鯉の棲む池が現れました。
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池の対岸に古いお社がありました。
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池には蓮の花が咲いていました。
那谷寺 寺・神社・教会
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蓮の花。
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ここにも護美小僧がいました。
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さらに参道を進むと、奇岩遊仙境が見えました。
そそり立つ奇岩に、いくつもの窟が開口しています。
平成26年に「おくのほそ道の風景地」として新たに国名勝に指定されました。 -
海底噴火の跡といわれ、永い年月、風雨に晒されてこのような景色になったのだそうです。花山法皇が晩年に滞在され、観音浄土不陀落の山に例えて庭をつくりました。
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窟の中には仏様が置かれています。以前は、この奇岩に立ち入ることができたようですが、現在は、安全と景観保護のため立入禁止となっています。
那谷寺 寺・神社・教会
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本堂へ向かう途中に唐門がありました。
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不動明王の霊水(閼伽水)。
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古来より涸れることなく湧き続けている霊水です。
念珠や指輪などに霊水をかけると、不動明王の加護を受けられると言われています。 -
稲荷社の鳥居。明治時代に神仏分離令が出され廃仏毀釈が起こるまで、一般的に神道と仏教が融合していました。多くの寺(仏教)・神社(神道)が分けられましたが、那谷寺は奇跡的に残り、現在も神仏習合の理想郷を表現しています。
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稲荷社の鳥居。奇岩遊仙境の上に稲荷社が建っているそうです(立入禁止)。
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本堂へ向かう石段。
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石段前の狛犬。
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石段前の狛犬。
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本堂(大悲閣)。慶長2年(1597年)建立。一向一揆の兵乱で荒廃しましたが、前田利常公の庇護により寛永19年(1642年)に再建されました。
岩窟内に造られた本殿、その手前の唐門、拝殿の3棟が国指定重要文化財となっています。 -
本殿から先へは進めません。
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本殿前から見た石段。
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拝殿の内部。いわや胎内くぐり。写真はここまで。
この中に、御本尊の十一面千手観世音菩薩が安置されています。秘仏とされ、33年ごとに開帳されます。次は2050年。カーボンニュートラルな世界になっているでしょうか?
「ウマレキヨマル」を体現しましょう。 -
胎内くぐりを終えると、この通路に出てきました。
この先は、大池、三重塔へと続いています。那谷寺 寺・神社・教会
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山道を歩きます。
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山道を歩きます。
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石段を上ります。
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大池に出ました。那谷寺は、約650年前に起きた南北朝の争い以降何度も焼かれてしまいましたが、約30年前に大池より多くの遺跡が発見されました。
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三重塔。寛永19年(1642年)建立。国指定重要文化財です。
徳川家綱公の生誕祝に前田利常公が建立したと伝えられています。 -
三重塔(正面)。昭和16年(1941年)に国宝指定を受けましたが、昭和25年に重要文化財に新指定されました。昭和30年に解体修理を行いました。
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三層とも扇垂木の手法で各層ごとに組み立てられており、扉には唐獅子と牡丹が浮き掘りされています。
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胎蔵界大日如来。
三重塔には、元は那谷寺根本堂の本尊であった胎蔵界大日如来を安置しています。
南北朝の戦乱に際して暦応元年(1338年、足利尊氏が征夷大将軍に任じられた年)新田義貞の軍に焼き払われましたが、白山衆徒の手により火中から運び出されました。 -
この先、鎮守堂へ進む道は立入禁止になっていました。
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楓月橋(ふうげつきょう)。鉄筋コンクリート造り。
奇岩遊仙境を眼下に見下ろす展望台へとつながる橋です。 -
この橋は、寛永時代に前田利常公が計画し、現代になってようやく実現したものです。
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木組の猿。楓月橋建立の際に棟梁が遊び心で作ったものだそうで、頭には鉢巻、手にはバナナを持っています。
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展望台。季節を問わず「境内で最も美しい眺め」と称されています。
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奇岩遊仙境の全景。
金銀珠玉で飾られた極楽への生まれ変わりを望む人もいれば、自然智を尊ぶ人もいます。奇岩遊仙境は素朴に生きようと願う人の理想境を現しています。 -
鎮守堂。展望台の上に建ち、白山妙理大権現をお祀りしています。
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弘法大師像。展望台から階段で庭に降りました。
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白寿観音像。長寿をはじめ認知症や中風封じにご利益があるそうです。
約10年前、平成の高齢化社会を見据え、那谷寺が中心となって「北陸白寿観音霊場」を構成しました。 -
芭蕉句碑。天保14年(1843年)芭蕉150回忌に建立しました。
元禄2年(1689年)、俳聖・松尾芭蕉が「おくのほそ道」の道中に那谷寺に参詣した折の句。
白山の
石より白し
秋の風 -
翁塚。「おくのほそ道」における那谷寺の条を刻んでいます。
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那谷寺の庚申さん。
心の中で願いながら「南無青面金剛(なむしょうめんこんごう)」と3回唱えます。
毎年1月第2土曜日の縁結びまつりでは、縁結びの赤い糸のお焚き上げを行います。 -
那谷寺の境内に鎮座する若宮白山神社。
御祭神は「菊理姫神(くくりひめのかみ)」です。別名は白山比咩神です。 -
鳥居の側には、大聖寺藩第14代藩主前田利鬯(としか)公の歌碑がありました。
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盡忠護国碑。「忠義を尽くし国を護る」の意。
手前は、鎮守之森の碑。 -
昭和留魂碑。私たちのために、命をかけて国を守った殉難者の御霊を祀っています。
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創建不詳ですが、かつては白山社と称していました。
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若宮白山神社の社殿。
明治期に社名を改め、現在地に遷りました。 -
若宮白山神社の扁額。
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金刀比羅宮。
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右の碑には、那谷寺の御詠歌が刻まれています。
この山を
たずねて法の皇も
重き誓いの
石や立てけん
左は太初國之舞の碑。 -
さらに左手には大きな石碑がありました。
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参道に戻り、鐘楼へ上る石段です。
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苔生しているので注意して上ります。
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寛永19年(1642)建立の鐘楼。山上善右衛門の造と伝えられています。
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鐘楼。純和様建築ですが、袴腰の上部まで石造となっているのは、全国唯一とか。
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見えませんが、鐘は朝鮮半島から招来したものと伝えられています。
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参道へ降りる道。
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山門(内側)まで戻りました。向かって右手に金堂華王殿があります。
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名勝(国指定)庫裡庭園(琉美園)の入り口。
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金堂華王殿(こんどうけおうでん)。
平成2年に再建された金堂は、鎌倉時代の和様建築様式、総桧造りです。
金堂の再建に合わせて、京佛師・松久宗琳師作の十一面千手観音立像が安置されました。像は木曽檜の寄せ木つくりで高さ7.8m、金堂の中で厳かに鎮座しています。 -
華王殿には白山曼荼羅、泰澄神融禅師像、花山法皇像なども安置していますが、堂内の撮影は禁止でした。
書院、庭園、三尊石の拝観は、別途200円。 -
書院の奥に造られた琉美園です。釈迦尊の生誕地ルンビニ園に因んで命名されました。
作庭は、足立美術館やボストン美術館の庭園を手がけた中根金作氏です。昭和55年造。 -
元の庭は寛永年間に別部卜斉の作庭と伝わり、琉美園の池の中央には、阿弥陀三尊にたとえて三尊石と呼ばれる奇岩があります。
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自然石が三つに割れ、阿弥陀三尊のご来迎に似ているとされています。江戸時代には滝が流れ落ちていました。
その神々しいお姿に手を合わせましょう。 -
琉美園には小川が流れ、季節により水芭蕉、しゃくなげ、あじさい、つつじが咲き誇ります。その一角には茶室「了了案」があります。
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どことなく異国風の仏像。
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琉美園の出口は、こちらのトンネルでした。
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トンネルの先、普門閣には休憩所が併設されています。庭園を眺めながら抹茶やコーヒーを味わえます。
仕事の時間が迫り、最後は駆け足になってしまいました。本当に素晴らしい境内で、紅葉の季節にも訪れたいと思いました。
ここまでお読みいただきましてありがとうございました。
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