松尾芭蕉が詠んだあの名句の地、山形の山寺へ

2018/11/13 - 2018/11/13

九州旅行から前の週に帰り、今度は東北へ。昨夜は仙台の郊外の作並温泉に一泊。朝一で露天風呂などを楽しみチェックアウト後は、ニッカウヰスキー宮城峡蒸留所見学と朝から慣れないウイスキーに舌鼓を打ちました。そのまま午後は電車に乗り、山形のこちら立石寺（りっしゃくじ）、愛称山寺へ。

こちらは松尾芭蕉氏が詠んだ「閑かさや　　岩にしみ入る　　蝉の声」場所でもあります。自分的には驚きましたが東北2泊の旅で一番人が多かったけれど、大変すばらしかったです。ただ階段が1000段くらいあるので、お気を付けてください。ＪＲ山寺駅でコインロッカーを使用して登山に少しでも身軽にしたのがよかったです。

エリア 山形市(山形)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• 交通: 4.0

ニッカウイスキー宮城峡蒸留場見学を終え、今朝チェックアウトした温泉宿のシャトルバスにまた蒸留所から送迎してもらい、作並駅へ来ました。こけしが有名なだけあります。

作並駅 駅

今晩は仙台市中心部に泊まりますが、仙台方面に行くのでなく、山形へ。そう、山寺・山形方面と書いてある、山寺へ。電車は一時間に一本くらいです。

作並駅 駅

電車が入ってきました。今日も快晴！実はこの駅、待合室にちょっとした歴史などが書かれてあったり、案内の方がいて、日本初の交流電化のことなど、鉄道ファンにはきっと見逃せないはず。

作並駅 駅

とっても綺麗な仙山線。仙台と山形を結ぶ線。途中ハイキングしたいと考えていた面白山高原駅もあり、緑と時々あらわれる渓谷の車窓にへばりついていたらアッという間に山寺駅到着。

初・山形がこの山寺訪問だけなのは勿体ないけれど、またきっと山形に来ることにして、今日は山寺で絶景を楽しむぞ。本当は仙台から北の方面に行き、松島とか塩釜とか考えていたのだけれど、作並温泉に泊まりアクセスのしやすさからこちらを選んだのもあります。

山寺駅 駅

ご覧の通り上下結構歩くので、駅にあったコインロッカーに荷物を預け出発！ と、シャキーラ似のアルゼンチンからの女性と一緒に歩くことにしました。この年の夏はフランスでも一回アルプスで駅からハイキングを数時間フランス人男性と楽しんだな。

彼女は2回目の日本旅で今回は紅葉を楽しむのがテーマらしいです。駅から寺までの道もなかなかきれいです。

朝は温泉宿で沢山食べウイスキーを試飲し、観光にせいを出しているし、夜はごちそうを食べるので、昼はとばします。そばは大好きですが、お寺にむかいます。観光地だからかみたところ普通のそば一杯でも900円近くしていました。

2020年5月現在はコロナウイルスの影響で閉山しています。ここからずっと階段が続きます。

最初の階段をのぼったところ、本堂です。

一緒に歩いている金髪の彼女です。お賽銭を。あげる硬貨の説明とかも簡単に彼女にしました。

立石寺中堂(根本中堂) 寺・神社・教会

なんとも幸せそう。

芭蕉句碑（手前）と清和天皇御宝塔（次の写真）。

1853年に門人たちがたてたここでは最も古いといわれる石塔らしいです。

芭蕉さん。奥の細道行脚でこちらにきました。元禄2年5月27日のこと。

見事な紅葉です。

登山口にて大人300円をはらい「のぼり」ます。登山口と表示してあるのがぴったりです。

なんせ階段計1,000段くらいあるという敷地です。

爽快な自然美。

弥陀洞（みだほら）といい、自然により岩が削れ、そこに阿弥陀如来の姿を見る人には幸福がおとずれるとか。。　

せみ塚の由来は、冒頭で紹介した芭蕉氏の句をしたためた短冊をこの地に埋め石の塚を建てたからだそうです。

山寺 せみ塚 名所・史跡

落ち葉を踏む音と、登山中の人々の声。

こちらも見事な紅葉。

崖の上にたつ納経堂（左）。山内で最も古い建物です。右は開山堂。このお寺を開かれた慈覚大師の御堂らしいです。普段は開山堂は開いていませんし、勿論納経堂も開いてはいません。

少しひいた角度から。

この納経堂の崖の下に大師の御遺骸が埋葬されているとのこと。

今通ってきた奥の院などを五大堂の前からのぞむ。

開山堂の奥にある、同じく崖の上にたつ五大堂からは山形の絶景がのぞめます。

山寺 五大堂 名所・史跡

素晴らしい彫刻も。

山寺 五大堂 名所・史跡

秋深い町の景色。山寺駅方面です。冬はあしもとが勿論危ないらしいですが、白くそまる山々をいただくのも格別らしいです。春夏秋冬、いつきても素晴らしいのだろうな。

景色を撮る彼女を撮る。今夜は彼女も仙台中心部宿泊ということで、私の予約してある小料理屋で夕食を共にすることを提案。

山寺 五大堂 名所・史跡

下山してきました。

「ほろびゆく　もの美しき　遠き世の　供養の文字乃　苔にやつるも」

宝珠山立石寺 寺・神社・教会

「水に浮かぶ落ち葉を写真に撮るのも日本では結構はやっているんだよ！」というと、アルゼンチンの彼女は「へぇ！」と言って一生懸命自分も撮りはじめました。こういうところが、どこへ旅行してもきっと温かく迎えられる彼女の人柄の良さでもあるのかもしれないね、と思いつつ、二人で駅へいそぎます。夕食の予約をしてある仙台の小料理屋さんに彼女と二人で行きます、と電話をかけると、では一人5000円でのお任せコースはどうですか、と聞かれました。ぜひ！

読んでいただきありがとうございました。