2019-2020年末年始バルセロナ&マヨルカ島 その6　シウタデリャ公園とモンジュイックの丘の散策

2019/12/31 - 2019/12/31

旧市街の散策後は旧市街の東側に広がるシウタデリャ公園へ。
ここにも制作にガウディがかかわったとされるモニュメントがある。
本当に今回のバルセロナ観光はガウディ色が強い(笑)。
時間がたつにつれてお天気もどんどん良くなってきていい感じ。
他のヨーロッパの国は大晦日はお店が早めに閉まったりするけどバルセロナはそういう気配は感じられず。
旅行者にとってはありがたい街。
この日のお昼ご飯は絶対にパエリアを食べる！と決めていた。
パエリアは2人前からというお店が多いので1人前からＯＫのお店をチョイス。
食後はモンジュイックの丘に行ってバルセロナの景色を堪能。
詳しくは旅行記をどうぞ。

エリア バルセロナ(スペイン)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 徒歩

ボルン地区観光の締めくくりにシウタデリャ公園へと向かう。
公園の前に謎のモニュメント。
バルセロナの街は謎のモニュメントが多い…。

この旅行記は↓
https://4travel.jp/travelogue/11606584
の続き。

ここでバルセロナの観光周遊バス発見。
お天気がいいからか冬だけど2階にも人がいっぱい乗っていた。

こちらがシウタデリャ公園。
元はこの場所に18世紀のスペイン王位継承戦争で敗北したバルセロナを監視するため、1718年にスペイン国王フェリペ5世が星型の大きな要塞を建てて、一時は軍の刑務所として利用されたりもしたけど1869年に要塞の解体が決定。
その後、1888年のバルセロナ万博を機に公園として生まれ変わったんだとか。

シウタデリャ公園 広場・公園

元は要塞＆刑務所だけど今は平和そのものの公園。
結構広いのでまずは入口で地図をチェック。

こちらは温室みたいだけど中には入れず。

いいお天気になって来た♪

こちらは万博の当時レストランとして使用されていた「3匹のドラゴンの城」。
素敵な建物なのに思いっきり逆光であまり素敵に撮れてないけど…。
この建物は、ガウディと並ぶモデルニスモの建築家モンタネールの初期の作品です。
20世紀半ばまでは自然科学を含む様々な目的のために使用され、数年前までは動物学博物館として使用されていたらしい。
現在は改装工事のため閉館中で中には入れないのが残念。

そして公園の北側に伸びているこの道の先には…

バルセロナの凱旋門が見える。
この凱旋門は1888年の入場門として地元カタルーニャの建築家Josep Vilasecaの設計により作られましたもの。
有名なパリの凱旋門やヨーロッパの他の国の凱旋門の様に戦いの勝利を讃える物では無くあくまでも万博の為だった事もあり材料は安価なレンガできているのが特徴。
また、建設当時に流行しバルセロナの他の建築にも多く見かけられる、アラブ文化の影響が濃いネオ・ムデハル様式で建てられているのも面白い。
近くで見たいなぁ…と思ったけど結構距離がありそうなのでここから見るだけにしておく。

バルセロナ凱旋門 建造物

ちなみにこちらはレンタサイクル。
見るたびに「借りたいなぁ」と思うけど手続きとかがめんどくさそうで結局借りない(笑)。
バルセロナはほとんど平地の街なので自転車でも観光も有りだと思う。

公園内にはよくわからないモニュメントがいっぱいあった。

そしてこちらがこの公園で見たかった噴水。
なぜかというとバルセロナ市の依頼によって、公園の開発を担当した建築家ジュゼップ・フォンセーレが当時まだ学生だったガウディを作業に参加させ、ガウディはこの水場の建設を担当したらしい。
そしてこの公園での仕事ぶりから、その後ガウディはレイアール広場の街灯の設計を請け負うことになったらしい。

噴水の奥の建物には階段で上がれるので上がってみる。

この建物はイタリアのトレビの泉をモチーフに造られたらしい。
トレビの泉も大きいけどここはさらに大きい！
メインのパビリオンの上には馬車を駆るギリシャ神話の女神オーロラの黄金の像が光り輝いている。

建物上にあった彫刻を裏から見た図。
うん…なんだかよくわからないね。

この建物自体に何があるわけでもなく…。

でもここからは公園全体を見渡すことはできる。

で、このドラゴンがガウディが制作したとされるもの。

ドラゴンは全部で4体。
は一見すると似てるけど、よく見ると少しずつ表情や翼を変えてあった。
この辺りのこだわりはガウディっぽいなぁ。

噴水の前にはひょろりと伸びる1本のヤシの木。

公園にあるモニュメント中で一番謎だったのがこのマンモス。
なぜマンモス？
万博で使ったものをそのまま使っているのかな？
が、このマンモス家族連れには人気で記念写真を撮っている人がちらほら。

これも謎の彫刻。
何かスポーツ的なものをしているのかなぁ？

こちらは公園の奥に建つカタルーニャ州議会議事堂。
元はフェリペ5世の時代に建設されたシウタデリャ要塞の武器庫。
1932年にカタルーニャの州議会議事堂として使われ始めたけど、フランコ独裁政権の時代に閉会され、1980年にふたたび開会され現在も使用されている。
内部の見学は事前予約をすれば可能らしい。

基本公園なので地元の人が犬の散歩したりしてた。

公園内のは教会もあったけど開いてなかった。
なんとなく今は使われていないんじゃないかな。

こちらの騎馬像はプリム将軍という人らしい。

で将軍像の前がバルセロナ動物園。
1892年に開園した古い歴史を持つ動物園で13ヘクタール（東京ドーム3個分くらい）にも及ぶ敷地の中には400種2200以上の動物や鳥類が飼育されているんだとか。
シウタデリャ公園の敷地の70％が実は動物園。
つまり広大な公園だけど動物園に入らなければそれほど歩くこともないのかな。

バルセロナ動物園 テーマパーク・動物園・水族館・植物園

もちろん動物園に用はないので公園を後にしてお昼ご飯だ～。

お昼ご飯は海の近くのレストランにしようと決めていた。
少しだけどせっかくなのでバスに乗っていこうかとも思ったけど…バス停がよくわからず。
こちらはバルセロナの玄関口の１つフランサ駅。
バルセロナの鉄道の玄関口といえばサンツ駅だけどここも長距離列車が発着するもう1つの玄関口らしい。

フランサ駅 駅

結局バス停の場所が分からず歩いていたら海沿いに出た。
途中チェックしていたパエリアの有名店「７Portes」も覗いてみたけどまだ開店前だったのと想像以上に高級そうな雰囲気に怖気づいてやめておく。
一人旅にはちょっと敷居が高いわぁ…。

で、チェックしていたもう1つのお店「カル ピンチョ パラウ デ マール」に来てみた。
時刻は13時ちょっと前でちょうど開店したてでお客さんもまだ来ていないのですぐ案内してもらえた。
場所柄もあるんだろうけど食べているうちに満席になっていた。
ちなみにレストランの開店時間は13時～というお店が多い。
お昼が遅めなんだよね。

このお店はなんと日本語メニューがあった。
パエリアを食べることは決めていたのであとは種類を選ぶだけ。
でもここは王道のシーフードパエリアで。
まずは飲み物とサービスのポテトチップとパンがサーブされた。
飲み物はファンタレモン（3.15ユーロ）。
ポテチはサービスだけどパンは1.99ユーロ。
パエリアだからパンはいらないと思う…。
パエリアが出てくるまでポテチを頂く。
なかなか美味しい。

で、ちょっと待って出て来たシーフードパエリア。
このお店は1人前から注文ＯＫなのがとても助かる。
まぁ1人前と言っても結構量多いんだけどね。
お米が鍋にこびりついているのでちゃんと1人前ずつパエリア鍋で作ってくれているのが分かる。
2種類の海老が４尾、ムール貝、イカや白身魚などのシーフードがたっぷり入って21ユーロ。
海鮮の出汁がたっぷり出ていておいしい！
全部食べたらお腹いっぱい。
予想通りパンはほとんど食べずじまい。

カル ピンチョ シーフード

念願のパエリア食べてお腹いっぱいになったところで観光再開。
天気もいいので海沿いを歩くのは気持ちがいい。

それが分かっているからか歩道ギリギリまではみ出してテラス席が設けられている。

歩いていると変なモニュメント発見。
これはオリンピックのモニュメントとして、ロイ・リキテンスタインにより作成された「バルセロナ・ヘッド」。
感想としては…現代アートなんだろうなぁ…

そのすぐ近くにあるアントニオ・ロペス広場。
ガウディでお馴染みのグエル氏の義理父アントニオ・ロペス・イ・ロペスの名前が付けられた広場。
アントニオ・ロペスは1850年にキューバで海運会社を起こした起業家である一方、奴隷貿易で巨大な財を成した疑いがあるというちょっとブラックな人物…。
で、この広場にはアントニオ・ロペスの像があるはずなんだけど…人物像らしきものは見当たらない。

もしかして？と思って広場中央に立つモニュメントを見ると「アントニオ・ロペス」の文字。
なぜかわからないけど台座だけ残して上の像はどこかにお出かけしているらしい。
修復中なのか…黒い噂のせいで撤去されたかは不明。

広場に面して建っているのはバルセロナ中央郵便局。
あとで知ったけどここの中もなかなか見応えあったみたい。
入ってみればよかった。

海沿いになぜか観覧車。

ランブラス通りは海まで続いている。

ランブラス通り 散歩・街歩き

そしてランブラス通りの終点(出発点？)にあるのがコロンブスのモニュメント。

コロンブスの記念塔 モニュメント・記念碑

実はこのコロンブスが指差している方向は新大陸ではないらしい。
…爪が甘いスペインらしい話（笑）。
この塔実はエレベーターで上に上がれたらしい。
知ってたら上がったのに…。
ここからなら旧市街もよく見えただろうなぁ。

コロンブスのモニュメントの足元には大きなライオン像。

ここからバスに乗って…

モンジュイックの丘に行くけーぶりかーが出ているパラレル駅へ。

パラレル駅 (TMB) 駅

ケーブルカー乗り場の表示がとっても分かりやすい。
ちなみにスペイン語でケーブルカーはフニクラという。
フニクラと聞くと「フニクリフニクラ」という音楽を思い出すのは私だけ？

地下鉄の駅からケーブルカー乗り場までは一直線だけど結構歩いた。

ちょうど前のフニクラが着いたところらしく人がいっぱい降りて来ていた。
中央のモニターの表示は現在時間ではなくあと○分で出発しますよ～という表示。
運行間隔は6～7分って感じかな。

フニクラといえばレトロなものも多い中ここのは最新式。

フニクラ その他の交通機関

なので出発するとあっという間に頂上に到着。
さてここからはロープウェイでモンジュイック城に行きたいんだけど？ときょときょとすると…

フニクラ降り場を出てすぐのところにロープウェイ乗り場が繋がっていた。
が、このロープウェイ乗り場が大混雑。
大晦日でも人は多いのね。
記念写真撮れる場所(写真右上)もあって並んでいる間に写真撮っている人も。

チケット買うのとロープウェイに乗るのと合わせて30分位並んだかな。
運賃は片道8.4ユーロ。
往復だとちょっと割引がある。
ロープウェイは何個かに1つは左の写真みたいに宣伝用で人が乗れないゴンドラがあった。
乗り場の手前にはモンジュイックの丘オリジナルチョコレート(？)が置いてあって取り放題。
小腹が空いた時のために2枚いただいておく。

そしてやっとゴンドラに乗り込む。
ガラス張りで景色が良く見えそう！

ロープウェイ (バルセロナ) その他の交通機関

ゴンドラはゆっくりとうごきだして…

バルセロナの街を一望！

ただちょっと遠いかなぁ…。
ちなみにこのモンジュイックの丘はバルセロナオリンピックの時に競技場があった場所。
オリンピック見に来た人たちはこの景色も見たのかな。

楽しい空中散歩はあっという間。

ゴンドラを降りてさてモンジュイック城はどこだろう？と思ったらす降りたらすぐの所にあった。
お城の前には大砲が。

お城のお堀は花壇になっている。

ここが入口。

夕方だけどチケットを買う人の行列が。

モンジュイック城 博物館・美術館・ギャラリー

とりあえず並ぶ。
お城越しに海が見える！

チケット売り場は綺麗。
まだ新しいんじゃないかな？

20分位並んでチケット購入。
5ユーロ。
一緒にパンフレットもくれた。

早速中に入ってみる。
チケット売り場が行列だった割には人がまばら。
それだけ広いってことかな？

モンジュイック城は「城」といってもいわゆる王室や貴族が住んでいたところではなく、16世紀ごろにバルセロナの街を防衛する要塞として建造されたもの。
なのであちこちに大砲があった。

しかしここの売りはお城そのものではなくこの景色！
高台にあるのでバルセロナの海が一望！
前来た時は全く感じなかったけどこうやって見るとバルセロナって港町なんだ…と実感。

お城(というか要塞)の中に入ってみようと入口を探す。

壁沿いに歩いて行くと…

入口発見！

お城はロの字型で通路があって何やら展示もあったけど興味ないので飛ばす。

中央は広い広場になっていた。

広場の端っこにある井戸にタムロする人たち。

景色を楽しむために階段を上がると…

建物の屋上に出た。

海の反対側はバルセロナの街が見渡せる。

塔の上には十字架みたいなものが見えるけど…？

海も見えるけどこれはさっきのテラスからの方がよく見えたかな？

さっきまでいた中庭も見えた。
人はまばら。
まぁお城といっても何があるというわけではないのでここに来る人はお城目当てというよりもここから見える景色目当てなんじゃないかな？

青空にはためくスペイン国旗。
綺麗に広がったところが撮りたいけどそう都合よく風邪も吹かない…

バルセロナの街が見渡せるのは見渡せるんだけどちょっと遠い。
サグラダ・ファミリアだけは高さが飛び抜けているので分かりやすいが、私のカメラでははっきりわかるほどは写らない…。

モンジュイックの丘はオリンピックのメイン会場があった場所。
この向こうにそのメイン会場、オリンピックスタジアムがあるはず。
見に行きたいなぁという気持ちもあったけどロープウェイとお城の入城に並んだことで時間がかかってしまいスタジアムに行くとこの後のカサ・ビセンスの予約時間に間に合わなくなりそうなのでパス。

景色をたっぷり楽しんで出口へと向かう。

トンネルを抜けると出口。
見学は30分位。
並んだ時間を合わせても1時間弱くらいの滞在だった。

行きはケーブルカーとロープウェイでここまで来たけど帰りはバスでスペイン広場まで行ってそこからカサ・ビセンスへ向かおうとバス乗り場を探す。
行きはバスで来てないのでバス乗り場がどこか分からないんだよね(^_^;)

なので地図アプリを頼りに歩いて行ったら無事バス停到着。
しかもバスが来てたので慌てて乗り込む。

この150番のバスがスペイン広場まで行くのでスペイン広場からメトロに乗り換えてカサ・ビセンスの最寄駅、フォンタナ駅まで行こうと思っていた。

が、途中バスがケーブルカーの駅の真ん前に止まったのでそれならこのままスペイン広場に行くよりケーブルカーでパラレル駅まで行って地下鉄に乗った方が断然早い。
行きと帰りで違う方法を使うのが好きなんだけど、時間的にスペイン広場まで行ってたら厳しい。

ということでここは安全策を取ってケーブルカーでパラレル駅に戻ることに。
スペイン広場も寄りたかったんだけど寄ったせいでカサ・ビセンス入れなかったら意味ないもんね。

フニクラ その他の交通機関

ということでパラレル駅からフォンタナ駅へ。
次はカサ・ビセンスだ！

この続きの旅行記は↓
https://4travel.jp/travelogue/11607816