2010/03/11 - 2010/03/16
28位(同エリア74件中)
monkさん
鉄道駅のないオーレスンへ3つの行き方を試してみました。
時系列にまとめてみたので、これからオーレスンへ行く方が参考にしてくれたら嬉しいです。
今回は第一回目の長距離バス編です。
日時は2010年3月
22:00出発 7:30到着(翌日)
交通機関はNor-Way ExpressBus という長距離バスを利用
チケット代は699クローネ
と、書いたところで、現在オスロ~オーレスン間を直通で結ぶバスは廃線となってしまったようです、沢木耕太郎のようにどうしてもバスで行くという方はKors Bluという街で乗換をすることになります。
※所要時間とチケット代は大体の目安です。
もしかしたら誤差があるかもしれないので、確実な情報は個人でお調べください。
沢木耕太郎の深夜特急を読んだ方ならご理解いただけると思いますが、ヨーロッパを旅する際、私は電車で移動するより断然バスを選びます。
メインは移動手段についてですが、今回の長距離バス編は往路のみ乗車で、当時は移動中に写真撮影をしたり、ブログを書くことを想定していなかったので少ない写真で伝えるのが難しく、一泊のオーレスン滞在旅行記も記録させていただきました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 高速・路線バス
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
2010年3月にバスを使って訪問。
チケットは699クローネ程(多分)、当時は安く感じました。
オスロのバスターミナルはオスロ中央駅の東側にあり、場所的に地元の人が時間帯によっては避けるグロンランドという治安が不安な地域の入り口にあります。
とはいえ、ターミナルの待合室は明るく暖房も効いているので居心地はいいですよ。
トイレは有料だったと記憶しています。
このバスターミナルにはオスロ近郊のリッゲ空港(閉鎖中)やサンデスフィヨルドにあるトルプ空港発着バスも止まるので、ローマからノルウェーに行っていたときからよくお世話になっていました。 -
出発は22:00、夜行バスです。
夜行といっても、日本の夜行バスのように窓をカーテンで覆わないので閉鎖感がなくて良かったです。
ノルウェーの道は中心街でなければ最低限の照明しか設置しないので(信号もほとんどない)走行中まとまった灯りを見て街が遠くにあるのを確認するような感じでした。
バスの車内は暗いです。
私のデジカメではナイトモードだと手ぶれで撮影できないので通常モードで撮ったためにわかりにくいかもしれませんが、座り心地の良いシートと静かな車内で、乗客も10人いたかいないかで、長距離バスなのにオスロのガーデモエン空港やリレハンメルなどの小さな街には停留所があり、スキー場などにもリクエストストップがあるので、深夜の2時くらいまでは静かな乗降が度々ありました。 -
この路線はオーレスンからフィヨルドを跨いだ北側に位置するモルデを経由するので結局10時間かかってしまいます。
ホテルを一泊分浮かすつもりで利用したり、夏なら薄暗くなる程度なので外の景色も楽しむ目的で利用するのもありかもしれません。
バスの終点となるのは街の端にあるMIXというコンビニで、そこから街の中心へと向かって歩いてみることにしました。
地図を見ると分かるんですが、ランドマーク的なユーゲンスタイルセンター(アールヌーヴォーセンター)のある地点が丁度、中心に当たるようで橋で海側と山側の街を繋いでいます。
ここから観光案内所や宿泊施設に行きたかったので、道を聞きました。
雨が降っていて人が少なかったので、見かけたら手あたり次第話しかけると、バスを降りたコンビニのあった場所のすぐ近くが観光案内所だということが分かりました。アールヌーヴォー センター 博物館・美術館・ギャラリー
-
小雨が降っていたせいか、道を歩いている人がほとんどいない状態、やっと道を聞いて観光案内所に行ってみるもまだ8時前ということで閉まっていたので、そのまま街をブラブラしました。
オーレスンに来たのは、北欧が大好きというバックパッカーの知り合いから強く勧められたことが一つ、どちらかと言えばオーレスン沖に浮かぶギスケ島の教会訪問が本来の目的だったので、町中の観光スポットについては何の情報もないままフラフラ意味もなく歩いていました。
運よくホステルの受付が開いていたので荷物を預けて観光案内所が開くまでの間、街を散歩して朝ごはんを食べようと安そうなカフェを探し歩いてみましたが、オスロにあるチェーン展開しているカフェ・ブレネリもセブンイレブンもデーリ・デ・ルカもなく、そもそもカフェ自体なかなか見つかりません。 -
カフェを探しながらホステルの前に行くと、受付を開始しているようだったので、チェックインを済ませることにします。
当時はAirBNBも今ほど発達していなかったので、安価で泊まれるユースホステル協会のホステルを使いました。
場所は展望台のあるアスクラ山のふもとにあり、12時には施錠されます。
その日の宿泊客は私しかいなかったので12人部屋を独り占めし、誰も利用しないシャワー、トイレと台所、洗濯乾燥機、安い金額で泊まって贅沢な想いをさせてもらいました。
衛生面に関しては古いホステルなので、突っ込みたいところはいろいろありますが、職員さんたちが親切なので全然OK。
朝食はブッフェ形式。
食パンとバターやジャム、ハム、チーズ(ノルウェーらしくヤギのブラウンチーズもあります)、キュウリやトマトの生野菜にヨーグルト、シリアルというシンプルなラインナップ。
もちろんコーヒー、紅茶、オレンジジュースなどもあります。オーレスン ヴァルダーヘム ホテル
-
女子ドミトリーは半地下にあり、3段ベッドになっています。
流石はノルウェー、12人部屋なのに広いので一角にはソファがあって、部屋の中でもかなりくつろげます。
一人で使うとなると好きな位置で眠れると喜んでいましたが、何故か一番使いにくそうな真ん中で寝てみようとシーツをセットしたものの、就寝前に低いベッドに変えました。
ついでに5月になると夏料金になるので、今なら民泊を利用した方が安上がりかもしれません。 -
宿が決まったところで、また外に出てカフェ探しを再開します。
とりあえず雨具がないことには外で活動できないので、ショッピングモールの中にあるH&Mで傘を買います。
オーレスン・ストールセンターという2階建てのモールで、中の店はオスロとほとんど変わらず、SPARというスーパーもあり便利。
ただ、客より店員が多くて薄暗い印象を受けます。
その後、ユーゲンスタイルセンター近くにもう一つショッピングモールを見つけます。こちらの方が大きくて明るい雰囲気でKIWIという安目でプライベートブランドが充実しているスーパーとその隣にインスタントラーメンが売っている南米系の食料品店がありました。
こちらも2017年時は閉店した店が連なるシャッターモール?となっていました。
ストールセンターの右側の塔の形や丸い窓が正にユーゲンスタイルで、垂れ幕に描かれた模様はバイキング時代の金属装飾でよく使われた造形表現なので気分が上がります。オーレスン・ストールセンター ショッピングセンター
-
函館の景色に似ているという指摘があった界隈。
この写真ではよくわかりませんが、ごみごみしていないちょっと寂しい景色が似ているようです。
何も知らない私は繁華街に行くつもりが遠くに行ってしまい、もう住宅しかないような場所までひたすら坂を上り続けてしまいました。
イタリアでは旧市街といったら、坂の上に出来た中世時代に起源がある街が多いですが、海をベースにした街は海外沿いに街があることはすっかり忘れています。 -
天気が天気なんでこんなファンタジーな景色が見られました。
遠くに見える島は私が目指すギスケ島なんでしょうか?
(多分、エリングス島?)
初めての街なので、こういう風景が見れると戻ることのできない異世界に迷いこんでしまったかのような気分になります。 -
そろそろ観光案内所が開いているのではないかと、来た道を引き返すと運河で船に乗った魚屋さんがありました。
私は菜食なので、興味はありませんが、でっかい魚をビニール袋に入れて持ち歩いているおじさんがいてびっくりしました。
出勤前に買うの?という時間帯だったので・・・ -
街歩きを切り上げてバスターミナルへ。
インフォメーションセンターには赤毛のステキな女性がいて、暇なのかとても親切に相談に乗ってくれました。
ギスケ行きのバスの時刻と乗り場をメモしてくれ、直通バスは一時間に一本程度ということと、最終バスが早いので注意するようにというアドバイスをくださいました。
バス乗り場は市役所前にあるオーレスンバスターミナルが始発でわかりやすく、ギスケ行はアールネスやヴィグラといった島方面行きとしてまとめられていました。
ということで戻ってきたバスターミナル。
バスは出たばかりだったので、ここでコーヒーが欲しいとカフェを探しますが、無難なところでマクドナルドで購入することにしました。
待合室のキオスクでも売っているのにレジに誰もいないのでつい、慣れたお店に走ってしまいました。
そこでぼーっとしすぎて一本逃し、次のバスに乗ってやっと出発しました。
時間にルーズな南イタリアから来るとオンタイムの国でいつも予定が狂ってしまう・・・。 -
ギスケ島のボート小屋が連立する海辺
インフォメーションセンターの方がギスケ島の散歩を強く勧めてくれたので、全長で3キロ程の平たい島を歩きたかったです。
お天気が良ければとてもきれいだとのこと、私には雨が降っていてもキレイですよ。
バスでオーレスンから海底トンネルを抜けて出たところは別世界のような静かな島でした。
人気のない道をしばらく走ると白い壁の小さな教会が見え、運転手さんに帰りのバス停を確認してから下車。
帰りのバス乗り場の場所は降りたところと同じ、通る時間は40分後とのことで、行き先に"オーレスン"の表記があるか確認してから乗車すると間違えないよとのこと。
あまり遠くに行かず教会周辺をウロウロして海辺の岩に腰掛けて過ごすことにしました。
ギスケ島のバスは島を一周してから隣のゴドオヤ島やオーレスンに行くらしく、基本的にバスは一方通行のようです。 -
なのですぐにオーレスンに戻ってきました。
本当はアールネス灯台にも行きたかったんですが、バスの本数的にゆっくりすることはできそうもないので(トイレの心配もある)、今回はこれくらいにして次回のお楽しみと行きたいところです。
インフォメーションの職員もバスの運転手もホステルの職員もみんな親切だったので、もう一回行く価値はあるだろうなと思いました。
この時点で朝から何も食べていないことに気付くものの、幸せ一杯すぎて空腹を忘れていました。 -
ホステルに戻るにはまだ早いので、絶景スポットのスカンセンと表記されたアスクラ山の一部に登ることにしました。
(地元の人はアスクラ山と言っていたけど、地図だと"階段"とか展望デッキの表記になっていて、町中の案内標識には”スカンセン”と書かれている)
当時の階段は磨り減った石段で、今ほどキレイに積まれていなかったので、ある程度の高さになると結構怖くて、一緒に登ってきた英語圏の女性は途中で脱落していました。
右に灯台が見えます。
建築様式が違うので、屋根一つとっても興味深くてテンションあげあげ、あと少しで頂上というところから石段に積もった雪が固まってツルツルの氷になっていたので、怖くて途中棄権しました。
その地点で持ってきたコーヒーを飲み、一息入れてから下りると筋肉がゆるんでしまったのか、下りは視覚的に落ちる感覚で膝が笑ってすごく怖かったです。 -
こちらの写真も登り切る途中で撮ったものです。
その後も2回オーレスンに行っているのに、階段から写真を撮ったのはこの時だけでした。
時期的に氷河の氷も多めで曇り空の空気感がとてもマッチしていて、私はこの日、ギスケ島でもオーレスンでも感動して泣いています。 -
ホステルに戻って休みます。
途中ストールセンターのスーパーで食料品を買い、ホステルで調理しようとしますが、衛生面が不安だったのでインスタント麺を皿でふやかして食べました。
ホステルの台所にあった掲示物にアルコール、タバコ、ドラッグを持ち込んではならないとあるので、守ってくれたら私も嬉しいです。オーレスン ヴァルダーヘム ホテル
-
ユーゲンスタイルセンターの内側を窓越しに一枚。
夕食後、暗くなった街の様子を見たくなり出かけてみたけど、誰も歩いていない。
もしかしたら夕方から営業する店があるかもしれないと、中心部の方やホテルの多い界隈を歩いてみるけど、人がいない。
時刻は午後8時、寒くて道も暗いのでそのまま折り返して海沿いの道を通りながらホステルに向かう途中、しばらく車に付けられてしまったので、車が入れない階段のある道を通りました。アールヌーヴォー センター 博物館・美術館・ギャラリー
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翌朝、バスの時間が11時なのでそれまで散歩します。
昨日よりずっと明るい曇り空で、何だかとても爽やかな気分でした。
実は夜、一人で広い部屋に泊まるのがどうもしっくりこなくて、疲れているのに変な夢を何度も見て目を覚ましてしまいました。
ホステルの職員さんのおかげか、朝食時もチェック時も私のお行儀が良いと笑顔でほめてくれたのがよっぽど嬉しかったらしく寝不足も気にならないほど清々しい気分でバスターミナルへと向かいました。 -
バスターミナルから見えたノルウェーサーモンの広告につかえそうな写真。
オーレスンのすごいところは雲の切れ目がよく見えるところで、今いる地点が曇っていても遠くに陽が射していたりするので、妙に神々しく感じてしまいます。 -
オーレスンを後にして、次の目的地はベルゲン。
同じく西側にある街ですが、オーレスン~ベルゲン間の交通手段は飛行機か船かバスになるので、陸路を使い10時間程かけでフィヨルド表ルートを通って行きます。
晴れたと思ったら、いきなり雪が降ってきて季節が逆戻りしたような街を後にします。
このルートではフェリーにバスごと3回乗り、運転手は4人変わりました。
不思議なくらいの田舎町を通ったり、学生の団体を一緒になったかと思えば、別居している父親に会いに一人で乗車する幼児や何もない山の中で降りて行く人たち、自分の知らない習慣で生きている人たちを見て沢木耕太郎がバス旅にこだわった理由がよく分かりました。
鉄道・バス編に続く。
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