2019/06/07 - 2019/06/17
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monkさん
ペンテコステ明けの月曜日、友人とその友達とで近所の公園を散歩するつもりが、待ち合わせが上手くいかずにノルウェー映画“ホルテンさんの冒険”並に予定外のことが次々起こり、忘れられない一日になりました。
この日のイベント
裏庭でバーベキュー
レーネマリーと待ち合わせ
ブレッケ地区まで散歩、レーネマリーの家でおやつ
聖ヨセフ修道院見物
イーゴル宅で夕食
帰宅
という盛沢山な一日。
いつも想定外なことが起こるので楽しいと言えば楽しいですが、運動不足の私には一年分のウォーキングをした気分。
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相変わらずのグリルセット。
ピンクのバーベキュー用バケツと近所のコンビニで調達してきた木炭。
お天気が良いのであるものをグリルして外で食べようということになった。
ペンテコステの翌日も休日なので、相変わらずお店は閉まっていますが近所の小さな食料品店は営業していたが、割高。
友人が必要だという木炭だけを購入して、自分の身の回りに必要な食材は翌日のスーパー営業再開を待ちます。 -
グリルの上にはソーセージ、パン、レモンの輪切り、ルバーブ。
レモンとルバーブはドライフルーツにしようと思ったそうですが、結局蜂蜜漬けにしていました。
ソーセージは友人が食べ、私はジャガイモを焼いたものを薄焼きパンに挟んで食べました。
2時半には友人の神学専門学校時代の同窓だというレーネマリーと待ち合わせしているという。
もちろん私も頭数に入っていて、3人で友人宅の裏手にある公園のイベントを見物しがてら、何をするか決めようとは言ってはいたが、時間になっても彼女は現れなかった。 -
サグネ地区の教会
友人とレーネマリーは待ち合わせ場所をお互いに勘違いしていたらしく、体調がすぐれなかった彼女は家に帰ったと連絡が入った。
外出はできそうにないが、折角だから家でコーヒーでもどうぞというお誘いを受け、バス代をケチって徒歩で彼女の家へ向かった。
約6キロ、徒歩なら1時間半程度の道のりなので、まずはサグネ地区のカフェでコーヒーを一杯飲んでから出発することにする。 -
サグネ地区の一角
レーネマリーはブレッケ(Brekke)という地区に住んでいる。
コーヒー休憩をしたサグネ地区は何だか古臭さと近未来が隣接した一角がある。
開発が始まったのは30~40年前くらいだろうか?
大きな教会があるので、19世紀にはそれなりの集落があったのだろうが、教会広場から広がる集合住宅は70年代的な雰囲気で、南イタリアの垢抜けない地方都市的、その中に写真のような21世紀的建築が点在し、都市計画的に少し手入れがあった方がいいかもしれない。 -
いきなり緑地と日光浴の人たち
サグネ地区のバス通りを一本外れるといきなり目の前が開けます。
お天気がいいので、緑地で日光浴をする人たちが北欧らしい。
・・・なんでもありのオスロ市郊外といった感じだ。 -
ニダーレン地区
サグネを過ぎると整った集合住宅、いわゆる団地に出ます。
この辺りはアーケルシェルバ川のほとりで、オスロ市で使われている貸自転車のポートはこの地区が終点になります。
建物は不思議な灰色をした木材が使われており、木材の自然なグラデーションが優しいニュアンスを醸し出しながらも青みを帯びた白がモダンな外観。
初夏は緑でキレイですが、秋から冬にかけてはちょっと寂しい印象になるんじゃないかな? -
アーケルシェルバ川
ニダーレンの街はこの川に沿ってあるんですが、街の中心部から上流に向かって行くと元工場と思われるレンガ造りの一角が広がります。
オスロは河川経済が発達していたのか、この川の下流にも似たような工場跡があります。 -
橋の入り口にあった看板。
アーケルシェルバ水車公園?
Miljoは水車とか風車とか自然の力を動力として作業する機械(歯車?)のことを指す言葉だったと思います。
水車を使って何かを生産していたのではないかな?
この道を更に遡っていくと、小さなダムのような場所があり、水の流れが緩やかなので水遊びしている人たちが沢山いました。
水泳は好きですが、底が見えない川や湖では怖くて泳げない。 -
ガラス張りの建物
レンガ造りの建物の間にこんな近代的なガラスの建造物がありました。
ガラスと金属でできた建築物を見ると北欧スタイル的。
やはり太陽光を最大限に活用するためなのか、内側の照明を外から楽しむためなのか、一度中に入ってどんなものなのか見学してみたい。 -
恐怖のエクセサイズ階段
この階段は私にとって地域を二分する目印的なもので、
サグネ、ニダーレンの二つの街を通過して、この階段を登るとやっとブレッケ地区に出ることが出来ます。
ここまで到達するのに既に一時間かかっていて、坂道を登ったり、少々道草を食っていたので、カフェで一休みしたいのに目の前にはこんな階段・・・
写真に写っているのは半分程度で、この長い階段をエクセサイズに使っている人たちも数人いたりして、何だか悪い冗談に付き合わされているんじゃないかという気分。
しかも、足場が透けて下が見えるのでひたすら上を向いて登り続けました。 -
ブレッケ到着
階段を上ると戸建ての住宅街が広がり、ブレッケのバス停とその通りには個人経営の古臭いニューススタンドがあり、やっと目的地に着きました。 -
レーネマリーの家のバルコニー
到着したものの、レーネマリーはなかなか出てこない。
どうやら寝ていたらしく、青白い顔をして私たちをバルコニーへと案内してくれた。
彼女は4人で一軒家の二階部分をシェアしているらしく、階段を上った先で靴を脱いでバルコニーへと案内されました。 -
おもてなしは手作りケーキとコーヒー
ケーキはカスタードクリームにリンゴを混ぜてオーブンで焼いたタルト。
ヴィーガンだからと断れない私、そしてアンティークな北欧柄カップでコーヒーを沢山いただきました。
ノルウェー人はホスピタリティーがあるという話は良く聞いていますが、レーネマリーも例外ではなく、面識のない私を良くもてなしくれました。
ノルウェー語をマスターしていない私には、ノルウェー女子が物腰の優しい存在に見えてしまします。 -
バルコニー活ってこういうこと?
イケアで夏が近づくとバルコニーで過ごそうというスローガンで、屋外設置用の家具を売り出しているけど、この家もお外が気持ちいい居心地の良い椅子やテーブルが置いてあった。
雨が降ったらどうするのだろう?って、クッションだけしまっておくのかな?
時刻は7時近く、台所では夕食の準備をしている女子が二人いて、私たちも退散することにしましたが、“近くに”旧友のイーゴルが住んでいるというので、突撃お家訪問をして困らせようということになりました。 -
かわいいハートが目印のイーゴルの家
レーネマリーの家から歩いて舗装されていない道を進むこと30分、トラムの路線に出ました。
バスが一路線しかないブレッケから考えると、オスロの中心街との関わりが大きい地域なのが分かります。
イーゴルは私たちがナポリの大学で勉強していた頃知り合ったノルウェー人とイタリア人のハーフで、彼の元カノさんが私たちのお友だちでした。
友人がイーゴルの家を最後に訪ねたのは10年前、うろ覚えの道を頼りに歩き、途中、何度も道を尋ねながらなんとかたどり着くと、小柄なイタリア人の(南の)おっちゃんがいて、懐かしい南イタリアアクセントでイーゴルが不在だということを伝えられました。
ノルウェーで初めて会った人たちがイタリア語を話すことが嬉しかったのか、3人でしばし雑談をしていると、3人とも学部は違えど同じナポリ東洋大学で学んでいたことわかり、盛り上がってしまいました。 -
聖ヨセフ修道院のゲストハウス
イーゴルは30分程度で戻ってくるらしいので、その間に“近くの”修道院を見物しようと、まあ、徒歩15分程度のところにある女子修道院へと行ってみることにしました。
午後から長い距離を歩いているので、折角のお天気も体力を奪うばかりで、ここからトラムに乗って帰りたかったですが、景色がキレイなので頑張りすぎてしまいます。 -
修道院入り口にあるキリスト像
上の写真の向かい側に70年代に建てられたらしき、一部がガラスのダサい建物(オーレスンにあるスカンディックホテルみたいなやつ)があるんですが、ここが女子修道院で入り口が施錠されていなかったので、勝手に入ってあたりをウロウロしていると、東洋人のシスターが出てきました。
時間的にシスターの一日は終了している上、私たちはただ訪問しただけ、用事もないのでたわいない話をしてイーゴルの家に戻ることにしました。 -
イーゴルの家の庭
イーゴルの家に戻ると今度はアントネッラというイタリア人女性が出てきて、イーゴルのパートナーだと自己紹介してきた。
大人の女性らしくとても冷静に対応してくれたが、自分のパートナーと知り合いだという女性が訪ねてきたら、心底嫌な気分だっただろうと思う。
ナポリ東洋大学出は一緒にレンジャー訓練を受けて過酷な試練を生き残った的な意識があるので、妙な仲間意識があり、初対面でも結構話ができる。
そうしているうちにイーゴルが帰って懐かしさを味わいたいところだが、彼の中で私たちは過去の人間になっているので、正直迷惑そうだった。
自分が食べるときは他人にも与えるという、ナポリ的なホスピタリティーでイライラしているのを隠せないくせに夕食を食べて行くか決めてくれと言う。
私は帰りたかったが、空気が全く読めていない友人は喜んで参加すると返事をしていた。
メニューは肉のグリルとホットドッグだそうで、ペンテコステの休日続きで家に食材がないと嘆いていた。
私はイタリアに15年住んでいたが、食事を提供するというのに台所では食材がないと大声で叫ぶ声を聞くことが多く、それは私に帰れと言っているのか、それとも本当に調理したい食材がないから行っているのかわからず未だに困ってしまう。 -
やっとリラックス出来た感じ
アントネッラが子供を連れて寝に行くと、やっとイーゴルが重い口を開いて懐かしい話を始めた。
ナポリにいた頃の話は元カノのサンドラの思い出で一杯なので、現在のパートナーであるアントネッラに悪いと思ったのだろう。
4人で記念撮影をしたあと、サンドラに写真を送信して楽しそうにしていた。
イーゴルの話によれば、イタリアには仕事がないからノルウェーにいるが、ここでの生活も気持ちの余裕がなく、自分の築いてきた友人や家族との距離が離れているのが辛いらしい。
ちなみに彼は元プロバスケ選手で、ナポリのチームで活躍していたそうです。 -
イーゴルとの再会をやっと懐かしく思うことが出来、帰宅するのだが、ニダーレンの川辺を歩いている途中、友人が来た道と別の道を歩こうといい、明らかに立ち入りを禁止しているフェンスの裂け目をすり抜け、獣道を伝ってをどんどん暗い森の奥へと進んでいく。
途中までは付いて行ったが、早足で進む友人に付いていけず見失った。その先には下水道があり、そこを跨ぐのがバカらしくなって、引き返すことを大声で叫んでみたが、聞こえていない様子。
来た道を引き返して川沿いを歩いていると、友人の私を探す声が崖の上から聞こえてくる。
返事をしようにも相手には聞こえず、どんどん日は暮れて行く。
川沿いは人通りも少なく、水の流れる爆音と電灯が少ないので日が暮れる前に戻らないと真っ暗になるのではないかと、早足で下流を目指して歩くことにした。 -
サグネ地区の一角
写真は往路に取ったものなので明るいですが、ここに着くまで11時を過ぎていたと思う。
さすがに12時には暗くなるので、まだ薄明りのあるうちに大きなバス通りに出て、路線を辿れば知っている道に出るだろうとひたすら歩いた。
歩いているときに友人の脇道好きを責めたり、今日に限ってポケットWiFiを持って来なかったことを後悔したが、見覚えのある道を見つけて友人の家に灯りを灯っているのを見たときは全てを忘れてお互いの生存を喜んだ。
時刻は12時15分前、突然を姿を消した私と獣道を強引に進んだ友人、お互いに相手を責める理由がありありなのに“良かった!”という気持ちが大きく、ハーブティで一息入れてから寝た。
・・・まあ、こんなこと2度とごめんですが。
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