2019/06/07 - 2019/06/17
751位(同エリア870件中)
monkさん
何度もオスロを訪問しているのにケチな私はお金を払って一度も博物館を訪問したことがなく(無料の博物館は何度かあり)それでも尚、無料開放日を狙ってネット情報を頼りに国立歴史博物館に行ってきました。
オスロで毎日の生活を送る旅なので午前中に家事をすませ、午後から散歩がてら徒歩で博物館へと向かいます。
- 交通手段
- 徒歩
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昼ご飯は友人が残り物で作ったカレー。
カレーにハマって10年、お店の店員さんや買い物客に作り方を訪ねながら、少しずつ上手に作れるようになったらしく、珍しくまともな料理。
ノルウェーで出される食べ物は野菜をクタクタに煮る南イタリア料理の正反対で、余り火を通していない野菜が多い印象。
食事をしながら本日の予定を決める。
午前中に洗濯や買い物を済ませたので、午後はゆっくり中心街や近所の公園でも散歩しようと予定していたが、予報は雨なので博物館に行こうと言うことにした。
ネット情報によれば、国立歴史博物館は火曜日が無料開放日だというので、行かないわけには行かない。 -
10年以上行くべきだと思いながらも一度も行ったことのなかった博物館なのでテンションが上がる。
中に入ると右側にチケットセンターとミュージアムショップがあり、休暇中にアルバイトしている大学生といった感じの店員さんが3人もいて、無料開放はしていないが、ヴァイキングシップ博物館との共通入場券を販売していて100クローネだという。
日本円にして1300円程度なので、購入を即決。
常に節約している私を心配してか、友人が私の分まで払おうとしていたので阻止して自費で入りました。
もしかして期間限定で無料開放日があったのかも・・・
よくあることで、そういう情報はページの端っこに小さく書いてあったりして見落とした可能性が高い。
ネットの情報だと、曜日によって無料開放される博物館があるのでよく調べてから予定を練ることをお勧めします。
と、いうのも以前、ムンクの“叫び”が見られる国立美術館や建築、生活史、演劇博物館など無料で入場しています。歴史博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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垂れ幕は古ノルド語とかいうやつかな?
よく分からなくても“ヴァイキングたち”って書きたかったのがわかります。
石の柱には碑文があったと思う。
ゲルマン文化圏の博物館は説明書きやわかりやすい模型展示もあり、知識がなくても年齢を問わず楽しめる展示が多いのに、ここはイタリアの博物館みたいにガラスケースに品物だけが並んでいる・・・と思ったら、入り口の横に説明書きがファイルに入って置いてあり、それを手にして番号順に進んでいくという合理的で且つ、展示室に多くのパネルを置かずに済むという方法。
ただ、ファイルにテプラで大きく“このファイルは博物館の物です、持って帰らないでね”という注意書きが貼ってあったので、無料のパンフレット感覚でお持ち帰りした人がいたのかもしれない。 -
ヴァイキング時代の展示は金属製品が多く、写真中央の剣や馬具、アクセサリーがあり、写真は好きだけとってもいいらしい。
私も日本人なので写真は沢山取る方ではあるが、東ヨーロッパ系の観光客が展示品とやたらとツーショットを撮っているのが気になった。
チケットセンターから最初は世界の文化を展示してある部屋がいくつかあるのだが、エジプトのミイラやラピスラズリで作られた古代神のミニチュアあたりはわかるのだが、世界の歴史的なお金の展示に始まり、メキシコの“リメンバー・ミー”に出てくるカラフルな骸骨や葬式、南アメリカの民族衣装の展示など、まあ・・・文化人類学的ではあるけど、オスロで期待したいのはやっぱりヴァイキング展示だよね?
不思議なことに、ノルウェーとは関係なさそうな展示室であれだけいた人も地味なヴァイキング時代の展示室になると足を止めて見る人は少ないのか、しばらく友人と私の二人だけになってまった。
アニメ“ヴィンランドサガ”も見ていたけど、最近のアニメにしては地味な作品だったと思う。
やっぱりヴァイキングがテーマだと、その壮大な歴史と反してヴィジュアル的に地味な傾向があるのかもしれない。 -
そういうわけで、二つの小さな部屋に展示されていたヴァイキング時代の展示よりも博物館の建築様式の煌びやかさに目が行ってしまう。
ユーゲンスタイルの典型といった感じの非常によい表現された装飾がよくここまでキレイな形で保存されていたのだろうと、そればかり気になってしまった。
ユーゲンスタイルとは、北方アールヌーボーと呼ばれ、20世紀初頭に優美さを表現した美術の傾向、スタイルで、絵画だとミシャに代表されるパステル調のやさしさとエレガントさが融合されたスタイル。
ノルウェーだとオーレスンという西ノルウェーの街が火災で街が焼けてしまったのを機に1905年に当時の流行だったユーゲンスタイルに建て替えられています。
興味を持った方は訪問して見てください。 -
3階の踊り場には糸を巡らせて描いた船のアートが壁に描かれています。
船の絵の壁は行き止まりに見えますが、壁の左右に廊下が続いていて展示室が両端にあります。
壁から天井にかけて曲線で繋がっている様子や金のストライプに見える植物文様、シャンデリアの金属細工などオーレスンのユーゲンスタイルよりフランス寄りなアールヌーボーといった感じ。 -
船の絵の壁を右に展示室へ続く扉。
曲線を使った装飾がわかりやすい写真だと思います。
この博物館は3階建てで、1階にはチケットセンターやミュージアムショップ、2階と3階に展示室とミニシアターがあり、建物の割には随分展示が少ないと思っていたら、無期限の改装工事中らしくかなりの展示室を閉鎖中とのことでした。
楽しみにしていた中世美術(木造教会に使われていた装飾品やキリスト関係のアート)や世界の文化人類学展示にかけていたアジアや北方民族に関する展示などが現在は見ることが出来ないようです。 -
もう何階に何が展示してあったか覚えていないのですが、展示室から続く使っていいのかわからない細い階段を降りると中近東や中央アジアに関するパネルがあり、ほっかむりを被った女性が料理をしながら携帯電話で通話中という写真が気になりました。
それよりも使用禁止らしき扉の金属装飾がスチームパンクっぽかったので写真に収めました。
ここから廊下を辿って行くと、ミニシアターがあり、そこではメッセージ性の高い映像が放映中でした。
アフリカ系の人たちが無言で佇むだけの映像が10分程流れていて、男性たちがより良い未来を求めて地元を出て行った後、残された女性とお年寄りたちだけが残ったと言った感じの作品でした。
真っ暗な中でこんな作品を大画面で見ると鮮やかな南国の景色にある心霊スポット巡りみたいな不気味さに後味の悪さが残りました。 -
ミュージアムショップの横にある展示室
多分、チケットを買っていなくても入れるのではないかな?
パンフレットによれば、人間の生活環境の限界値のような部屋で雪山のクレパスをプロジェクションマッピングで壁に映し出したりしていましたが、部屋自体が明るいのであんまり記憶に残っていない。
床に傾斜を付けたり、そこにガラスケースに入った展示があったりもするけど、まだ作り途中なのかコンプセントがイマイチ伝わってこなかった。 -
こちらはパネルを動かして人の乗ったパネルをゴールへと運ぶ遊び。
緑が森やフィールドで青が海や湖、白が雪なんですが、ゴールまでにいくつかのチェックポイントを通過するのがルールのようです。
奥には立体のひし形を積むノルウェー賽の河原的遊びがあったり、ガイドのビデオがあったりしますが、まだ未完成の部屋らしく隅っこに妙にごちゃごちゃした荷物が積まれていました。
博物館の滞在時間は1時間半から2時間くらい、見たいものが改装中でみれなかったので、何だか期待外れだった。 -
王宮
博物館を出て海辺を散歩しようということになり、王宮のある公園を横切って行きます。
王室には興味ありませんが、女王の一人が霊能者と交際しているということに親近感を覚えます。
この辺はよく観光客が団体で訪れるようですが、見学でもできるのでしょうか?ノルウェー王宮 城・宮殿
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王宮から海側へ向かう途中の住宅街
私は人口の多い日本から来ているのでオスロ中央駅の近くに普通にこういった住宅があること自体が信じられないんですが、ノルウェーでは当たりまえのように人が住んでいます。 -
道すがら見つけた円形が乗っかった建物
ここも文化遺産として保存されている建物のようですが、特に柵や塀で覆われているわけでもなく、庭にはベンチと手入れのされた花壇がありバラがキレイに咲いていました。
犬の散歩中といったおっさんが休憩中で、みんなとシェアできる環境に北欧の懐の大きさを感じます。 -
突然緑が深くなる
というか、中央駅付近のビル群以外は至る所に緑があり、ランドマークのイメージがないと言われているオスロでも散歩するのはとっても楽しい。 -
海岸線に沿って大きな幹線道路が通っているので、歩道橋を使って海沿いの歩道へ。
歩道に沿って自転車用のレーンもあり、そこを自転車だけでなくローラースケートやスキー板にローラーが付いている夏用クロスカントリーみたいな乗り物も通行します。
私はこのとき、貸自転車を借りて走っていたのですが、周りのスピードに付いていけず、自転車から下りて歩行者レーンを歩きました。 -
曇り空で暗い北欧の陰気な空気が撮れてしまった
奥にビュグドイ半島の端にあるフロム博物館があります。
黄色い三角屋根で目立つんですが、風景に溶け込んでいるのかやっぱり暗い。 -
海辺の散歩に飽きたのでコーヒーでも飲もうと再び街中に戻るのですが、昔からある集落のような木造のかわいい家が多い界隈に出てしまいました。
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いつの時代の看板だろう?と思うようなレトロな注意を呼びかける看板。
子供が多い地域なのかな?
都市部では車が通れるくらいの細い道などに子供が遊べる区域を示す標識や学童注意という看板をよく見かける。
ここを過ぎると石造りの個性的で広い敷地を塀で囲ってある豪邸が連なる地域(マイヨルストアの西側あたりかな?)があり、各国の大使が住んでいたりするらしい。
そこを通ると今度はパリのような街並みと国立図書館があります。 -
家に戻って友人が作ったルバーブのデザート
切ったルバーブに生クリームとクラッカーを散らしたもので、簡単なのにすごくおいしい。
酸っぱいルバーブはレモンをかけたベリーのような風味でお疲れの私にはこの酸味がたまらなかった。 -
ルバーブを食べながら、翌日の予定を立てます。
国立博物館との共通チケットになるヴァイキングシップ博物館に行くのですが、翌日はそのほかにも予定がいくつかあり、友人は午前中に外国人司祭にノルウェー語を教える約束をしているので、私が一人で先に博物館へ行くことになりました。
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