2017/06/12 - 2017/06/16
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monkさん
オスロからオーレスンへ、今回は飛行機を使って旅します。
長距離バス編、鉄道・バス編に続いて3回目、辛抱強く読んでくださった皆さん、ありがとうございます。
今回は飛行機で移動ですが、あまり見せ場がないので、4日間の間に行ったことを少々記録しておきます、これから訪問する人の参考になったら嬉しいです。
航空会社はノルウェージャンエアシャトルというLCC
往路:
オスロのガーデモエン空港6:55発
オーレスンのヴィグラ空港7:55着
復路:
オーレスンのヴィグラ空港6:30発
オスロのガーデモエン空港7:55着
チケットは往復で約800クローネ、ネットで予約時に購入しました。
時刻に関してはうろ覚えですが、所要時間は1時間です。
ノルウェージャンエアシャトルに興味のある方はご存知の通り、この航空会社はノルウェーとスウェーデンの共同資本(だったと思う)のLCCでノルウェー国内を空路で移動する際には一番安くてお得。
例え、グレタ・トゥンベリさんにFlyScamと言われようと、時間のない旅行者には大幅な時間の節約が期待できます。
最近は国際線もアメリカ大陸だけでなく、タイまで就航しているようなので(しかも機材はA350とか最新鋭だったはず)興味のある方は調べてみたください。
参考程度に移動に掛かった時間と片道分の費用の目安をまとめておきます。
長距離バスや鉄道・バスの金額は確実に値上がりしているので、もっとかかると思います。
長距離バスは10時間 699クローネ
鉄道・バスは7時間 700クローネ
飛行機は1時間 399クローネ(399クローネに加え市内空港間の交通費はオスロ市内からオスロ・ガーデモエン空港まで180クローネ、ヴィグラ空港からオーレスン市内まで99クローネ)
ということで、空港までの交通費を考慮しても経済的は飛行機が一番お得です。
しかしながら、私は暗い雪道を進む長距離バスや疑似ミステリー体験できる鉄道・バスでの旅の方がお金で測れない価値のある旅だったような気もします。
- 同行者
- 友人
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 航空会社
- ノルウェー・エアシャトル
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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写真は関係ない建物ですが、6月のオスロは夜でも明るいということをお見せしたかったので23:00以降に撮った写真を載せてみました。
家を出たのが3:30と日の出前ということですが、ご覧の通り、薄暗くなる程度。
夜でもこんな風に明るいので、出発するときは昨日の続きみたいな感覚でした。
このときは3週間程ノルウェーに滞在したので、到着してからオーレスン行を決め、スマホでチケットを予約しました。
出発の数日前に買ったので安いチケットは乗客の少ない始発か最終便しかなかったので、着いたらすぐに楽しめるよう、始発を選びました。 -
オスロ、ガーデモエン空港の制限エリア内。
飛行機は6:55発なので、ほとんど7時出発なのに自動チェックイン機を使ったことがなかった私は上手くいかなかったことを考慮に入れて5時には空港に着こうと同行する友人と話し合って、始発のSASバスに乗りました。
SaSバスの始発は3:30、深夜料金で割り増しされてしまったので、200クローネ程度払ったと思います。
早く着かないといけないと思い、早まってバスに乗りましたが、電車の始発でも十分間に合わった上、切符も90クローネで済んだので、痛い出費になりました。
空港では自動チェックインを試しますが、メールに添付されたEチケットのコード番号がなかなか出てこなくて焦りましたが、何とかなって、簡単に搭乗手続きが完了してしまいました。オスロ空港 (OSL) 空港
-
写真が前後して申し訳ありませんが、こちらは制限エリア外のスタバです。
あまりにもあっさり手続きが済んだので、持ってきたマットパッケ(サンドイッチと果物のお弁当)で朝ごはんにします。
早朝ということで、カフェは営業していないことを考慮して作ってきたというのは建前で、ケチな私は朝ごはんにガッツリ食べられないカフェで浪費したくなかったので、残り物のパンや野菜でサンドイッチを消費することにします。
座っているのはスタバのテーブル席なんですが、カフェは営業していなくても、椅子の撤去はしていないので、そこで一晩を過ごしたような人たちがソファで寝ていました。オスロ空港 (OSL) 空港
-
ノルウェージャンエアシャトルの翼の端には国旗をあしらったストライプが見えます。
セキュリティーチェックも込み合うことなく、空のペットボトルを持ち込んで、制限エリア内にある給水所で水を汲んでいる人たちを多く見かけたので、私も復路で同じように空のボトルを持ち込みました。
飛行機の機種などは、当時興味がなかったので覚えてはいないのですが、座席は左右に3席、乗客率は80%くらいだったかな?
LCCなんで機内で受けられる無料サービスは安全ビデオ鑑賞とトイレ利用くらいです。
窓からの景色を楽しもうにも晴れていたのは最初の10分程度、氷河は雲の下に隠れてしまいました。
全てがオンタイムだったので、飛行機内でぼーっとしているうちにオーレスンの空港に着いてしまいました。 -
オーレスンのダイナーに飾ってある絵画
オーレスンの空港は市街地から外れた"島"にあります。
ヴィグラ島という島で、オーレスンとは海底トンネルで繋がっているのでバスで街まで出られて不便ではありません。
オーレスン~空港間のバスは飛行機の発着時間と時間調整されているので、空港を出るとバスが待っていてくれます。
空港からオーレスンに向かう方法は車がなければ、この方法しかないのではないかと思います。
まあ、海底トンネルに歩道があれば歩いてもいいんですが、トンネル内は制限速度が高めに設定されているのか、かなり飛ばすので歩行者は事故に巻き込まれそうで怖いです。
バスはオーレスンバスターミナルが始発で終点なので、空路を使う場合は乗り場を間違えないですみそうです。 -
オーレスンバスターミナル
鉄道のないオーレスンではこのバスターミナルがアルファであり、オメガであるといっても過言ではないと思います、少なくとも車を持たない、借りない私にはこのバスターミナルに何度もお世話になっています。 -
今回はホステルではなく、知り合いがオーレスンに引っ越ししたので、好意で泊めてもらいました。
普段は民泊をしているところ、親切にも無料で泊めてくれたのでいつかお返しがしたいです。
この部屋は白を基調としたモダンな家具とアンティークなアップライトピアノや伝統柄のラグがかかったソファなど、センスの良さが伺えます。
当時はキッチンも共同でした。
安いものが見つからない地方都市では、ここで調理できたことも節約になりとても助かりました。
オスロには駅近くにイスラム横丁のような界隈があり、ノルウェーのスーパーより安価で買えるものが多かったり、外食もケバブやインドカレーなど安い店があります。 -
アールネス灯台
オーレスン沖のゴドオヤ島にあり、岩山で分断された島の端っこにある村の灯台。
赤の縞模様が入った木造灯台は20年くらい前からの映えポイント(もっと前の可能性あり)で夏にはツアー客もよく来るようですが、自力で行くならオーレスンバスターミナルからバスで30分くらいかかり、最終バスが早いので計画的に行かないと少々心配になります(18時頃)。
数年前にカフェが出来たのでトイレの心配はなくなりましたが、それまでは周辺住民にトイレを借りるよう観光案内所の係員からアドバイスを受けました。
ついでにカフェのコーヒーはお代わり自由ですが、ものすごくまずいので紅茶がおススメです。カプチーノとかラテとかオシャレなメニューはありませんでした。
シーズンでない時期に行くと灯台と白い砂浜、青い海、赤黒い岩山の遮断された世界・・・誰もいない海辺で悟りを開けそうな異世界感たっぷりでおススメです。 -
スモア野外博物館
オーレスンからオンダルスネス方面へ5キロ程にある野外博物館。
友人が近くにあるカトリック教会に行くというので、トレッキングがてらオーレスンから歩いて行くことにしました。
こちらも団体さんのバスが数台止まっていて、丁度お帰りの時間だったようです。
入場券の金額を確認しようとチケットセンターに入ろうとすると閉館時間になってしまったようで扉は閉まっていました(16時頃)。
とはいえ、野外に展示(?)されている家屋や帆船はチケットがなくても公園として開放されているらしく、散歩を楽しみました。
伝統的な家屋が一つの村のように設置されていて、時代を遡って散歩と行きたいところですが、こちらはジョギングに精を出す方々がステキなスポーツウエアですれ違っていくいので、異世界感は皆無です。
チケットを払って入ったら、多分この地方の歴史がよく分かるやその時代のアンティーク家具とか道具の展示が室内にあって、野外では広場でレフセという伝統的な薄焼きパンの実演やフォークダンスを見せてくれるのではないかと思います。
公園の隣には墓地と立派な教会がありますよ! -
Waldehuset 奇跡の家
1904年のオーレスン火災で被害のなかった家なので、"奇跡の家"と呼ばれるそうです。
こちらは無料で拝見できる民家カフェみたいなところで、家主だという女性がルームツアーをしてくれて、奇跡の起こった経緯や当時の新聞の切り抜きなどを見せてくれます。
ツアーは10分程度ですが、百年前の家を見せてもらったあとはお礼に一階にあるカフェで浪費することをおススメします。
見せ場は3階にあるお部屋で、かなりの確率で手が加えられていると思いますが、100年前の雰囲気がそのまま残っていて当時の生活が伺えます。
それとは対照的に一階のカフェはちょっぴりアールヌーヴォーだけどやっぱり北欧スタイルなナチュラルテイストで、誰かの家に遊びに来たような感覚です。こちらのカフェにはエスプレッソマシーンがあるのでオシャレなラテがありますが、ソイラテはありませんでした。
お菓子は全て手作りなので、家を見せてくれたお礼に購入してあげたくなります。
カフェに置いてあるオーレスンの写真集は90年代のもので、アールヌーヴォーセンターがまだ薬局として使われていた頃の写真が使われています。
まだ知られていないスポットなので、訪問者は私たちのみ、おば様は奥から年代物のランプや器を出して見せてくれました。 -
VarFrue教会の野外礼拝堂。
オーレスン市街から5キロ程のところにあり、スモア野外博物館も近くにあります。
滞在中、2回ほどバス代をケチって歩いて行きました。
野外礼拝堂では聖母マリア信仰が行われるのではないかと思います。
もちろんシンプルに祈りを捧げたりもすると思います。
周りは緑とフィヨルドからの水路に囲まれたとても静かな場所なので、私もミサの前にこの礼拝堂にある岩に座ってリフレッシュしていました。
建物は教会をメインに司祭が住む家も同じ敷地内にあります。
この日も室内でミサが行われ、平日にも関わらず、10人程度の信者さんが参加し、そのほとんどがポーランド人、一組のインド風カップル(サリー着てた)とノルウェー人のオバちゃんで、私が珍しかったのか、礼拝後に話しかけに来てくれました。
イタリアでは珍しいからと言って真顔で凝視されるか(怖い)、耳元で大声を出されるか(ある種の暴力)、手を叩いて音を出す(私はフラワーロックではない)など、ストレートに話しかけるということが苦手な人が多いなか、こうしてナチュラルに話しかけてくれるノルウェー人に居心地の良さを感じます、やはり英語教育の徹底が外国人に話しかける敷居を低くしているのでは?と思います。
余談ですが、田舎街で未就学児2人が公園で遊んでいるところを通るとイタリア人と同じように凝視・大声・指パッチンで追いかけられました。 -
フードスタンドPluto
教会に行く途中で立ち寄ったお店で、近くにはオーレスン工科大学NTNUを初め、多くの学校と広い墓地公園があります。
妙に懐かしい感じのお店で店自体は大きいのにスタンド方式で、昔の映画に出てくるパーキングエリアにあるお店みたいだ。
ここに来るまでアップダウンの激しい山道を5キロ近く歩いてきたので、疲れを癒すために甘いものが欲しいとソフトクリームを購入。
オスロの安い界隈だと30クローネ程度で食べられるソフトクリームも50クローネ+トッピング代10クローネとか払っていたんじゃないかな?
同じ金額でオスロではケバブサンドが買えます。
ここから更に歩くと大学があるので、そこでトイレを借り、道沿いを歩いていくとバス通りに出るので、このお店が終点の目印的なものになっていました。 -
ノルマンディー公国創始者ロロ像
展望台に登る階段の入り口付近の公園(Stadtparken)を散策。
フランス北部のノルマンディー地方はヴァイキングが入植して公国となったそうですが、その創始者であるロロはオーレスン出身という説が信じられています。
ノルマンディーと関わりがあったのがデンマークバイキングだという説が有力なんですが、創始者であるロロは遺骨から鑑定した結果、ノルウェー人に多いDNA型を持っているという結果が出たとノルウェー誌AftenPostenに掲載されていました。
この公園はガラス張りの図書館や人工池など、ノルウェーにしては小さいながらも結構楽しめます。
この公園の裏手を海沿いに歩いて行くと、木造住宅が立ち並ぶ人気のない道が続き、途中ドラゴンクエストの世界感たっぷりの墓地があり、さびた鉄の柵を開けて中に入るとバラモチーフの彫刻や天使像なんかもあったと記憶しています。
海を見れば群島が見え、しばし現実世界と別のところに脳みそが行ってしまいます。 -
オーレスンにある灯台(Molija Fyr)
街から見える小さ目の灯台、フィッシュミュージアムがある通りから細長くのびている埠頭を歩いた先にあります。
ここから街を眺めたり、遠くの群島を見たり、ある程度人の出入りはあると思いますが、座ってぼーっと出来る穴場です。 -
3度目で4泊のオーレスン滞在も新しい発見が一杯で退屈することがありませんでした。
名残惜しいですが、朝一番の飛行機を予約しているので翌朝に備えて早めに寝ようと思います。 -
早く寝ようと思ったのに、外が騒がしくて目が覚めてしまいました。
時刻は午前2時、オスロより緯度が高いので更に明るく私には白夜のような感覚でした。
週末ということもあり、ハメを外して楽しむ集団がいるのかと思いきや、バスターミナルの近くで野外コンサートがあったようです。
寝ていられなくなった私は起きて、居間に置いてあるオーレスンの本を読みながら時間が来るまで優雅なひとときを過ごすことにしました。 -
予定通り4時になりバスターミナルへと向かいます。
バスターミナルにはバス一台止まっていない状態で、早朝とはいえ、お日様は高い位置にあり、妙に不気味でした。
とはいえ、真っ暗な中バスを一人で待つよりずっといいです。
バスが来るまで15分はあったので、開いているカフェで朝のコーヒーを飲むことにしました。
スウェーデンのカフェチェーン店ウエインズカフェが開いていたので行ってみるとエスプレッソマシーンの調整が済んでいないのでコーヒーは出せないけど、紅茶ならあると言って大きなカップに入った熱湯を渡されました。
そんなことをしている間に時間が来たのでバスに乗り込みます。
空港行バスはオーレスンバスターミナルの近くにある路線バスの停留所には止まらないらしく、そこから乗ってきた客に運転手が厳しく注意していました。Four Monkeys ホテル
-
オーレスン・ヴィグラ空港
変顔の友人はさておき、空港に着いてすぐ搭乗券の印刷をするため自動チェックイン機を操作、制限エリア外にはレンタカーのカウンターとトイレくらいしかないので、さっさとセキュリティーチェックを受けてすぐに搭乗できるようにしておきます。
CAさんやパイロットさんたちも乗客と同じゾーンを使うのか同じフロアのカフェでくつろぐ姿が珍しかったです。
ショップは他の空港と変わらず免税店的な店、ニューススタンド、カフェ、レストランと小さいながらも一通りのお店はそろっているようでした、どの店も私には無縁ですが。
写真奥に見えるのがゲートです。
ゲートから飛行機までは徒歩となります。
時間的にも乗客が少ないので、ゲートがオープンしてもしばらくは気がつかず、乗り逃してしまうところでした。オーレスンド ビグラ空港 (AES) 空港
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飛行機の中
空からは雲しか見えず、ドリンクサービスも有料なので、ぼーっとしている間に到着です。
この航空会社はベストLCCに選ばれたとのこと、確かに座席の狭さも極端ではないし、機内販売のドリンクや食べ物も街で買うより割安だったりもします。
年々便利だったサービスが削られてオプションとして課金制になっていくのが寂しいです(特に財布に)。 -
オスロシティにあるカフェ
ということで、オスロに戻ってきました。
友人はきちんとしたコーヒーを飲みたいとオスロ中央駅に着いてすぐ、駅の隣にあるショッピングモールオスロシティ地下にあるカフェでエスプレッソを立ち飲みです。
3つの記事を総括すると、飛行機は空港まで行くことや荷物制限があることなど、バスや電車の旅より制約が多いですが、陸路より大幅な時短が期待できます。
駅やサービスエリアで休憩するついでに小さな街を見ることが出来る陸路は、時間はかかりますが、思いがけない景色が見られます。
私は観光目的なので、やはり陸路での行きたいと思います。
絶景が見たいなら、オーレスンからバスで少し走ればいくらでも素晴らしい景色が待っていてくれるので飛行機で行って、オーレスンを拠点に路線バスの旅をするのもいいかもしれません。
まあ、二酸化炭素の排出量を気にするなら電車での旅を強くお勧めします、そして私も次回は陸路で訪問希望です。
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