2020/02/16 - 2020/02/16
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pacorinさん
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「ね、なぜ旅に出るの?」
「行きたいからさ♪」
2年ほど前、「太宰治の『津軽』を読んで、津軽を旅してみたくなりました」ってな感じで旅行記書きたいな~と思い付き(この時点で何か間違えてる)、メルカリでもらったポイントで『津軽』を買ってみたものの、なぜか全然読み進まず・・・4回ぐらい挫折して放置しておりました。『人間失格』だけはものすごく好きで本も持ってるけど、それ以外は教科書の『走れメロス』ぐらいしか読んだことなくて、特に太宰のファンでもなんでもなかったわ・・・
ってことで、「酸ヶ湯温泉に入ってみたい」「八甲田ホテルに泊まりたい」「おいしいもんいっぱい食べたい」「ちょっとだけ太宰を感じたい」という単なる欲望に従って、冬の津軽を旅してみました。
この旅行記は、「酸ヶ湯温泉・八甲田ホテル宿泊編」からの続きで、津軽鉄道のストーブ列車や、太宰治ゆかりの地を訪ねた様子です。
<旅程>
1日目 伊丹で前泊
2日目 青森市内~酸ヶ湯温泉~八甲田ホテル泊
3日目 津軽鉄道で太宰を訪ねる~南田温泉泊
4日目 弘前散歩
- 交通手段
- JRローカル 私鉄
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『グルメに温泉♪ちょっぴり太宰☆欲張り津軽旅 酸ヶ湯温泉・八甲田ホテル宿泊編』からの続きです。https://4travel.jp/travelogue/11602155
<旅行3日目>
今日から2日間は「津軽フリーパス」を使って移動します。青森の鉄道はとにかく本数が少ないので、事前の下調べが必要です。青森駅9時52分発のJR奥羽本線に乗れるかどうか微妙でしたが、八甲田ホテルからのバスが9時40分ぐらいに到着したので無事乗れました♪昨日のうちに切符を買っておいて正解です。 -
川部でJR五能線に乗り換え、五所川原に向かっています。駅名標がかわいかったのでパチリ。
「・・・それから奥羽線で川部まで行き、川部で五能線に乗りかえて五時頃五所川原に着き、それからすぐ津軽鉄道で津軽平野を北上し、私の生れた土地の金木町に着いた時には、もう薄暗くなっていた。」(『津軽』より)
ちなみに、太宰が津軽を旅したのは昭和19年5月、3週間ほどかかって津軽半島を一周しました。 -
岩木山が見えるかと窓の外を眺めていましたが、曇っていて微妙な景色でした。ところで、この沢山の十字架のようなものは何ですか?
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11時8分に五所川原に到着。預けてないけど、ホームの手前にコインロッカーがありました。
津軽鉄道
http://tsutetsu.com/ -
次の津軽鉄道は11時50分発なので、しばらくこの待合に荷物を置いてその辺をふらついてみます。ついでにお手洗いも行こうと、邪魔なコートも置いてNさんに見ておいてもらいました。
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ホームがレトロすぎる*:.。.:* ゜( n´∀`)n゜*:.。.:*
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ストーブ列車と走れメロス号をパチリ。
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激しくボロボロの車両が放置(?)されてる・・・
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こちらはピカピカ。
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このホーム(津軽鉄道)のお手洗いは男女同じ入口で、個室の扉を開けてみたら潔くボットン便器のみ、ペーパーもなく、水道もない感じだったのでJR側に行くことにする。てか、このトイレ、使われているのでしょうか??
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JR側の改札に行くと、電車の発着時間外は閉じられているようで(?)、声をかけても駅員が気づかない。仕方ないから銀色の扉をこじ開けてたら、やっと気づいた!コートも着てない人がガチャガチャやってたら不審者だよね・・・。てか、なんでトイレが改札の外なんだよ~
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おまけに戻るときは津軽鉄道の改札を通れと言われたので、津軽五所川原の駅舎をパシャリ。そんなに寒くない日で良かったけど、コート置いてうっかりトイレに行って極寒だったら悲惨だよ。
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そうこうしているうちに、ホームに人が並び始め、発車時刻の10分前にストーブ列車に乗り込みました。
津軽鉄道は、昭和5年7月に五所川原から金木間が開業、同年11月に全線開業(20.7km)となり、その冬の12月よりストーブ列車の運転が開始されました。 -
昭和19~21年は戦時中の物資欠乏のため中止となりましたが、昭和22年から再びストーブ列車を運転し、現在に至っています。現在運行されているストーブ列車は4代目の客車だそうな。
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発車前から早速ワゴンがやってきました。次々とスルメが売れています。
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お客さんが多くて上手く撮れないんだけど、相当レトロな車両で、鉄道博物館で見たような感じの雰囲気でした。
関連旅行記:『京の週末 「関西文化の日」京都鉄道博物館 & 京都府立植物園』
https://4travel.jp/travelogue/11431990 -
発車と同時にスルメの香りが・・・( *´艸`)
スルメの他にも、90歳を超えるミサオおばあちゃんの笹餅とか、手作りっぽい小物とか、売りに来られます。 -
アテンダントさんによって次々と焼かれていきます。
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ダルマストーブって初めて見たかも。ちょっと調べてみたら、なんと嵯峨野のトロッコ列車でも2015年からストーブ列車やってるのね~
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我々はスルメではなく、昨日アスパムで買ったアップルパイをいただきました。ストーブにのっけてあっためたかったな~半生の林檎が入ったのと、ジャムが入ったの、どちらも美味しかったです♪
ところで、津軽フリーパスはストーブ列車には使えず、別途乗車券+ストーブ列車券400円が必要です。 -
ということで、こんな紙の乗車券と列車券を車掌さんから買いました。最初は金木で下りるつもりだったのですが、ほとんどの人が金木で下りて斜陽館に行くかな・・・と思ったので、先に芦野公園に行くことにします。ちなみにフリーパスは金木までなので、普通車両に乗ったとしても追加料金が必要です。
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津軽飯詰駅ではお見送りの方々が・・・ん?なんかこういうの見覚えあるぞ。あ、富山の「べるもんた」だ!
関連旅行記:『来られ!富山へ 乗りまくり&食べまくりの旅1 氷見乗りまくり編』
https://4travel.jp/travelogue/11211706 -
12時23分、芦野公園駅で下車しました。車掌さんが乗っているのがストーブ列車。
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「走れメロス」号は普通列車です。
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下車したのは我々2人だけ。
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喫茶店「駅舎」
ホームからも入店できるのですが、気づかず表にまわってきました。 -
この建物は芦野公園駅の旧駅舎で、太宰治の『津軽』にも登場します。
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ちょうどお昼時でしたが、貸切状態でした。
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窓口だったところかな。
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レトロかわいい雰囲気です。
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注文したのは、金木特産の馬肉を使った「激馬かなぎカレー」(辛口)。
そのネーミングから味は期待していなかったのですが、スパイシーでめちゃ美味しい☆馬肉もホロホロになっていて、こんなところでと言っては失礼だけど、本格的なカレーを味わうことができました♪ -
流し読みしかしてないから、『津軽』に出てきていたことも気づいてなかったわ・・・(ノ)・ω・(ヾ)
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これがやりたいだけのために持ってきたような・・・( *´艸`)
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天気が良ければ芦野公園にある太宰の銅像と文学碑でも見に行こうかと思っていたけど、わんさか雪が降ってきたので取りやめ。斜陽館に歩いていくのも無理そうなので、タクシーを呼んでもらいました。キャリーケース持ったままのもんで・・・
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太宰治記念館「斜陽館」
https://dazai.or.jp/modules/contents/index.php?content_id=15
太宰が生まれる2年前の明治40年(1907)、父・津島源右衛門によって建てられた豪邸です。津軽フリーパスを見せると入館料が100円引きになります。 -
和洋折衷・入母屋造りの建物は、米蔵にいたるまで青森ひばが使用され、どっしりした重厚感が特徴となっています。
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国の重要文化財建造物に指定され、明治期の木造建築物としても貴重な建物です。
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太宰風マントがかけてありました。
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太宰誕生の部屋
太宰はここで、家の商売や自らの立場を感じ、兄弟の間にも存在する身分の差を実感。親代わりの叔母きゑ、子守のタケとの出逢いと別れを経験し、成長していきました。 -
蔵の手前にあった太宰治像。
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蔵の資料館は写真撮影禁止なのを忘れてうっかり1枚だけ撮ってしまいました。亀型がかわいかったので・・・
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豪華絢爛なお仏壇です。
「金木の生家に着いて、まず仏間へ行き、嫂がついて来て仏間の扉を一ぱいに開いてくれて、私は仏壇の中の父母の写真をしばらく眺め、ていねいにお辞儀をした。」(『津軽』より) -
2階へ・・・・
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ケヤキの階段が素敵です。
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細かいところにまで細工が施されています。
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襖絵も立派ですね。
「私はジャンパー姿のままで二階に上って行った。金襖の一ばんいい日本間で、兄たちは、ひっそりお酒を飲んでいた。」(『津軽』より) -
洋間です。
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先日行った長楽館を思い出しました。
関連旅行記:『京の週末 年明けは長楽館で優雅にアフタヌーンティーを、そして名もなきラーメン屋でつけ麺を♪』
https://4travel.jp/travelogue/11587950 -
学生服姿の太宰が長椅子に寝そべっている様子を想像してみた。
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「金木の生家では、気疲れがする。また、私は後で、こうして書くからいけないのだ。肉親を書いて、そうしてその原稿を売らなければ生きて行けないという悪い宿業を背負っている男は、神様から、そのふるさとを取りあげられる。」(『津軽』より)
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「所詮、私は、東京のあばらやで仮寝して、生家のなつかしい夢を見て慕い、あちこちうろつき、そうして死ぬのかもしれない。」(『津軽』より)
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金木には「斜陽館」の他、戦時下の疎開で妻子と暮らし、23作品を書いた「疎開の家」や津軽三味線会館などがありますが、Nさんは一切興味を示していないので、お茶でもしに行こうと思います。
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最後に土間で遊んでみた。
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斜陽館の前にある金木観光物産館で、津軽フリーパスを見せて買い物すればオリジナルグッズをもらえるというのを知ったのは家に帰ってきてからでした(>_<)
『津軽』の初版本のパッケージにつられてクッキーを買ったのに~
この後、霰のようなものが降ってきたので、近くにあった「珈琲館」を目指すも外観が微妙だったのでスルー、普通の家でやってそうな「ダザイカフェ」は閉まってる・・・ということで金木駅に駆け込みました。ふぅ~顔に霰が当たって痛かったよぅ・・・(>_<) -
金木駅にたどり着くと、そこには太宰作品を津軽弁で朗読している地元の方(?)がいらっしゃって、なんとなくトークをしていると、盲導犬を連れた方が待ち合わせにやって来られ、しばし4人でおしゃべりしました。(今調べてみたら、語り部の対馬てみさんという方でした!)
そして、津鉄応援ソング「津軽鉄道各驛停車」の歌と、『津軽』の冒頭部の朗読をしてもらいました。たまにはこういう地元の人との交流もいいよね。 -
電車が来るまでまだ時間があるので、金木駅2階の「ぽっぽ家」で休憩しましょう。『津軽』にも登場する「十三湖のしじみ」を使ったしじみらーめんがあるお店ですが、ランチのカレーでお腹一杯なのでラーメンは無理・・・けど、しじみのスープを味わいたい!と思い・・・
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しじみ汁を単品でいただきました。ふわぁ~と滋味あふれるスープでした。
先ほどの対馬さんにいただいた、鶴を織り込んだしおりと『津軽』を並べてパシャリ。ほっこりした津軽の旅の思い出となりました(*^-^*) -
改札は発車直前まで開きませんでした。手書きの駅名標。味があります。
「金木は、私の生れた町である。津軽平野のほぼ中央に位し、人口五、六千の、これという特徴もないが、どこやら都会ふうにちょっと気取った町である。」(『津軽』より) -
すれ違いの「走れメロス号」をパチリ。帰りは普通車両に乗ります。
金木 16:12 → 津軽五所川原 16:38 -
JR五能線に乗り換え、今夜のお宿に向かいます。
五所川原 16:46 → 弘前 17:35
「南田温泉宿泊・弘前お散歩編」につづく・・・。
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