マレーシア(9)元Fクラス×４で大回り

2019/12/27 - 2020/01/05

慢性的に波乱万丈のマレーシア航空、心配になるほど頻繁に大特売をやってくれます。その名を「ビジネススイート」と変えたファーストクラスで、成田から最遠ヒースローまで他社のＹクラス正規運賃程度で飛べると分かり、うっかり購入クリック。

フライトありきの年越し旅行でしたが、ヒコーキ好きの聖地や世界一美しい図書館を訪ねたりと具沢山です。先ず、ほぼ旅の主目的である空中部分だけまとめる事に。ひたすら食べ物が並ぶ困った旅行記です。

エリア クアラルンプール(マレーシア)

• 旅行の満足度: 4.5
• グルメ: 4.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 飛行機
• 航空会社: マレーシア航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

転勤先にJALが就航しておらず、唇を噛みながら青組修行に明け暮れた2019年。屈辱に耐え忍びながら解脱を果たし、年の瀬最後の旅は久方ぶりの赤組です。

名称とサービスはＣ寄りに変わったとは言え、実質ＦのＭＨビジネススイート。成田では同じ赤組ＪＬファーストクラスラウンジ利用可だった時期もあったそうですが、この日は敢え無くサクラのご案内。当然シャワーも大激戦の時間帯で、ＱＦラウンジ避難を決断。

すいてて快適、シャワーもすぐに使えます。フードのラインナップは控えめですが、湯上りビールに豊富な豪州ワインで人心地。

A350に4席のみ、やや細長めの印象の初ビジネススイートへ。

スライド扉で個室感。但し往復4レグ毎回立て付けが今一つだったのはMHらしいご愛敬。

乗る度まっ先に届けられるのが、おつまみ１品。居酒屋のお通し感覚で塩辛い系なので出来れば泡が出るものとセットで頂ければ。

MHではお馴染み、離陸前にアッラーのご加護を感じるひと時です。

深夜でもちゃんと出ます、MH名物サテー盛り。絶対ソースが変なところに飛び散るって分かってるのに、大好き。

選べる前菜はもちろんキャビアで。食べ慣れない食材が、更に見慣れぬ組み合わせで登場し戸惑うものの、盛ったり塗ったりするんだろう、と適当に。絶品か不明だけど、お酒は進みます。

ネットで事前にオーダーできる「シェフオンコール」で、深夜でも胃腸への負担がソフトそうな山椒香るチキングリルに。

甘いアイスのお供にはYクラスで供されるナッツを。C向けのごちゃごちゃした豪華めのナッツより、マサラ風味でシンプルなこっちが好物でこっそりリクエスト。

ベッドメイクしてもらい就寝。パジャマセットももらいましたが、着替えるのが面倒で持ち帰り（そして結果的にどっさり4着も持ち帰る事態に）。スリッパはそのパジャマセットの中に入っています。

これまたMH名物、着陸前の謎のガス散布タイム。殺虫剤でしょうが、果たして人間には完全に無害なのかどうか。

乗り継ぎのクアラルンプールに未明着。ゴールデンラウンジも今回は右側のファーストクラス用へ。

かつての喫煙室を改装したVIPルームがあり、ビジネススイート客は利用できると聞いた事があったけど、この日は開けてもらえずラウンジ奥の仮眠スペースでうたた寝を。殆ど人の出入りもないので、目覚ましセットし寝入りました。

こっちサイドには本格的なレストラン仕様のダイニングもあります。すでに満腹で、次のヒースロー便でもブロイラーコースなので利用せず。

チーフパーサーの署名入りウェルカムメッセージ。2レグ目はロンドンまで14時間です。そうそう乗れないこの手の座席は長ければ長いほど良いもので。

どんな高級ワインよりも大好物！！KL発のMH便だけが搭載しているピンクグァバジュースです。

ニコニコ飲んでたらわんこ蕎麦みたいに何度も注がれて、それはさすがに腹タプタプに。

進化した日除け。最初のボタンひと押しで蛇腹が下りてきて、二度目で完全に閉ざされます。しかしこのボタンが気まぐれで丁度いい所で止まってくれないのがMHっぽい。

毎回配られるパジャマは機内販売でも取り扱いあり。

数時間おきにキャビアを食べると罰が当たりそうなので（本当はその旨さがよく分からなかった）今度の前菜はハマチ。こっちの方が分かり易く旨い。

ロブスターはCと恐らく全く同じもの。美味しいけれどもざっくり大味。

映える色合い。インスタ、相変わらずやってないけど。

肝心の旅先の出来事は後日、という事でヒースローから折り返し便について。当然ながら往路と同様、ウェルカムメッセージと重めのお通しと好物グァバジュース。

復路のキャビアはぎっしり瓶のまま出てきて食べ応えがありました。

シェフオンコールで頼んでおいたラムは縮尺を誤ったかのような、ギャートルズ肉状態です。平らげるのは至難。

8割やっつけてぐったり映画を見ていたら、激しく麺類を勧めてくる陽気なCAさん。何度断ってもめげずに「どうしても食べない？」と悲しい顔をされて根負け…あっさりスープで旨いけど、少々苦行の域に。

パンパンに膨れた腹でKLに帰り着くと、ゲートでネームプレートを掲げた地上スタッフ女子がスタンバイ。そのまま二度目のファーストクラスラウンジまで導いてくれて、往路で門前払いに遭ったVIP用の部屋も見せてくれました。

国王も使うという特別な空間。専用のシャワールームも完備です。居座っても良さそうでしたが絶対寝過ごすので、外の席でヒコーキ見ながらネットとか。

貧乏性で最後の成田行きでもロブスター。今、4レグ全ての記録を見返すと、不慣れな上級シートでエキサイトしてひたすら飲んで食って、そりゃ太る。定価で乗るなら、自分の胃袋サイズや肝機能では絶対大損ですが、大特売プライスなら。

機内で増量した分、山登りに街歩き、野猿とのバトルなど激しく燃焼した旅先パートはまた改めて。