2019/11/13 - 2019/11/13
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YS-11さん
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バンコクから西へ、更に南下してマレーシアやシンガポールへとつながるタイ国鉄の南本線にちょっとだけ乗ってタイ国鉄の列車旅を味わう。トンブリー駅から武骨なディーゼル機関車に牽かれた客車に乗り込み、全開にした窓から入ってくる心地よい風にあたりながら目的地へ。
そして沿線にある自動車博物館訪問と最近話題の北海道から南国へ転勤してきた機関車に会ってきた。
....但し本当の目的は果たせず、無念の旅なり。
※時刻や料金、その他状況に関しては2019年11月13日当日のものです。
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11月13日早朝....天気予報は雨だったのでどうなるかと心配していたが夜のうちに降ったみたいでホテル前の道路は濡れてはいただけで今日の予定に影響を及ぼすこともなさそう....ということで行動開始!まずは国鉄駅の THON BURI 駅を目指す。
MRTブルーライン・地下鉄の沿線にホテルを取っていたので始発に乗り込み SANAM CHAI 駅へ。ここから歩いてチャオプラヤー川に出てエクスプレスボートに乗り込んだ。
あの独特な笛(ホイッスル)の音色が印象に残ったけど、お土産に売っているんだろうか?チャオプラヤーエクスプレスボート 船系
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タイ国鉄の THON BURI 駅に近い THONBURI RAILWAY(ターロットファイ)船着場で下船。地下鉄のような混雑も無く快適に移動ができた。このエクスプレスボートを極めることが出来たらバンコク市内移動の飛び道具になりそうだな。(そうでなくても次回来たときは目的もなく観光乗船するのもありかも)
チャオプラヤーエクスプレスボート 船系
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船着場から THON BURI 駅まで約1kmほど。歩いて移動なんだけど、その前に船着場から出てすぐ右側のフードコート(シリラート病院内)でトイレを済ませておく。綺麗なので一安心。
そして歩いて THON BURI 駅 へ向かうが朝の通勤時間帯に重なって人も車も....そしてバイクも縦横無尽に行き交う。
ちょっと混雑酔いしそうな感じになってしまい、駅やチケットカウンターの写真を撮り忘れた。トンブリー駅 駅
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THON BURI 駅 を 07:30 に出発する255列車の切符を購入。なんと約45分の鉄道旅が僅か6バーツ(≒22円)とかなりお値打ち。でも日本と違ってタイ国鉄では普通列車でも列車を指定して切符を購入しないといけないので、当てもない旅をするのはちょっと難しいかも。
ちなみに切符を購入するのにちょっとしたトラブルがあり、WAT NGIU RAI までを購入しようとしたら100バーツを請求された。おかしいな?とも思いつつ切符を受け取ったら NAM TOK までのものだった(←泰緬鉄道やクエー川鉄橋を巡る旅にチェンジしようかと思ったケド、さすがにないよな)。やはり私のコミュニケーション能力が低いんだよな....と凹みつつ正しい切符と交換。トンブリー駅 駅
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バンコクにはタイ国鉄の始発駅が3つあって、今日の目的地へ向かうには KRUNGTHEP 駅(クルンテープ駅またはホアラポーン駅)か、こちらの THON BURI 駅からの2つの行程がある。前者は 09:20 に出発して 10:27 に到着と1時間強かかるが、THON BURI 駅からなら 07:30 発で 08:14 着と45分程度で到着するので始発の地下鉄とボートに乗ってここまでやってきた。
と、定刻より5分ほど遅れて255列車が出発。KRUNGTHEP 駅からの本線(厳密には支線)と合流する CHAN JUNCTION 駅 までは人さまの軒先をぎりぎりかすめるように進む。進行方向を見ようと窓から顔出したら絶対にケガするよ。 -
通勤通学時間に該当していると思われるがバンコク市内から郊外へ出て行く列車なので混雑することも無くボックス席を独り占めすることができた。ちなみに3等客車なのでエアコンがない。だから窓は全開にして車内に吹き込む風で涼を得る....これが今の日本の鉄道旅では味わえない醍醐味。
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車内では「サワディ~カ~、サワディ~カ~」と大きな声を上げたオバちゃんが車内販売にやってきて....カゴの中を覗いてみたら美味しそうなお弁当があったので1つ買ってみた。1つ20バーツ(≒72円)と日本の駅弁から考えるとかなり安いな。ポークかチキンか選べたのでポークを選ぶ。
乗車時間が短かったので残念ながら車内では食べられず、駅到着後に食べることに。 -
無事に WAT NGIO RAI 駅で下車。
乗ってきた LANG SUAN 行きローカル列車が数名の乗客を降ろして出発する。終点には15時半すぎに到着予定。まだ7時間以上の旅が続く。 -
車内で買った弁当を駅のベンチで広げて食べる....美味しい。
すると THON BURI 駅を私が乗ってきた列車の20分後(07:50)に出発した NAM TOK 行きローカル列車がやってきた。この列車はこの先クエー川鉄橋を渡り旧泰緬鉄道を辿る。 -
腹ごしらえを済ませ、いよいよ WAT NGIO RAI 駅 を出発。目的地は2.7km先を約35分で踏破する予定だ。心配していた雨も降らず、高曇りのおかげで暑くもなく快適に歩ける。昨年のメーソート空港からミャワディ(ミャンマー)までの徒歩国境越えに比べたらかなり楽だ。
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目的地である Jesada Technik Museum (ジェサダテクニックミュージアム)に到着。
さっそく中に入って受付....人が居ないので事務所に声を掛け....大声で「さわでぃーかっ」で、やっと出てきてくれた。こちらでは簡単なアンケートなどを記入して注意事項の説明を受けてからの自由見学、そして入場料は無料!。
そうそう、私が目的にしていた 日本国産旅客機の YS-11 を含む航空展示スペースの説明がないよなと思ったら....閉鎖してしまったとのこと。
え゛ーっ、YS-11 が目的でここまで遥々やってきたのに!!
無念....ジェサダ テクニック ミュージアム 博物館・美術館・ギャラリー
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失意の中....気を取り直してミュージアム見学。懐かしかったり珍しかったりする自動車が多数展示されている。特に自動三輪車のコレクションが凄いな。そして車体の状態も良く輝いている。なんでもここの他にも非公開のコレクション倉庫があるらしいから驚きだ。
ジェサダ テクニック ミュージアム 博物館・美術館・ギャラリー
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ちなみに展示していた中でこれがお気に入り。ミニカーというのにふさわしいサイズながら消防車仕様になっている。日本の下町エリア....車が入りにくいようなところにこんなサイズの消防車があれば安心だよ。
ジェサダ テクニック ミュージアム 博物館・美術館・ギャラリー
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結局、道路からちょっとだけ顔を出していた YS-11 の姿を遠目に見て目的完遂。他にも An-24 や G-222 なども展示してあったのにもったいない。そして別の敷地には DC-3 ?の姿も。これも Jesada Technik Museum の所有なのか?。
それにしても DC-3 はまるでジャングルに不時着したようだ。 -
失意のまま WAT NGIO RAI 駅に戻ってきた。
さて、この後はどうするか?。バンコクへ戻るとしたら 15:25 発のTHON BURI 行きがあるがかなりの時間が空いてしまう。心配していた雨も降りそうもないので 13:48 発の PRACHUAP KHIRI KHAN 行きで西へ向かうことにした。 -
それでも出発まで時間があったので WAT NGIO RAI の駅前を探訪する....が、小さな集落なのであっという間に終わってしまった。そこで駅前にテント張って営業している屋台で昼食をとることに。
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屋台にはメニューも何も出ていなかったので他に食べてる人の料理と同じものをお願いする。麺の種類を聞いてきたのでライスヌードルを選択。なかなかの美味だった。
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食後は陽射しを避けるために駅の待合スペースで情報収集と体力温存。ちょうど帰国時の乗継便が遅延するとメールが来ていたので乗継で空いた時間に経由地に入国してどこか行こうかと計画していた。
さて、西行き....PRACHUAP KHIRI KHAN 行きローカル列車の出発時刻が近づいてきたところでチケットを購入する。どこまで行こうか....この先に泰緬鉄道起点駅で記念石碑が残っている NONG PLA DUK JUNCTION 駅まで行ってみようか?そこまで行けばバンコク方面への折り返し列車までの時間も短くて済むし....
ほぼ定刻で PRACHUAP KHIRI KHAN 行きローカル列車が到着。これに乗ってバンコクとは反対方面、西へと向かう。 -
WAT NGIO RAI 13:48 発の251列車に乗車する。目的地の NONG PLA DUK JUNCTION には 14:27 に到着予定で運賃は7バーツ(≒25円)だ。
NONG PLA DUK JUNCTION に到着した後は 折り返し THON BURI 行き 14:40 発の254列車で戻る予定。ちなみに何かトラブルがあっても、その後に THON BURI 行きが 16:02 発(258列車)があるので安心。 -
高くない乗車率でボックス席を独り占めしながら揺れを楽しみ NONG PLA DUK JUNCTION 駅に到着。直前までの車窓は田舎の田園地帯を走っているようで長閑だったが、複線化工事の為かいたるところで工事が行われ土埃が凄いことになっていた。
そして駅に到着する寸前に私の目にとある懐かしいものが映り込んだ。ノンプラドック駅 駅
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さて、折り返しの THON BURI 行きが出発時刻まで13分。けれどこの駅到着間際に目に入ったもので、この後の予定を変更して 16:02 発の列車に乗り込もうと決めた。
そうなれば時間に余裕ができたので、まずは駅に設置された旧泰緬鉄道の記念石碑を拝見。太平洋戦争中にタイとビルマ(現ミャンマー)を結んだ鉄路の起点駅であるこの地に立ち当時に思いを馳せる。ノンプラドック駅 駅
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さて、このあとは到着前に見た懐かしきものを確認しに....あれは幻だったのか?
駅を出て....いきなり駅前食堂のトラップが....グリーンカレーが美味しそう!....をかわして、まず駅前広場を右(東)へ。ちょうどバンコク方面へ戻る感じで300mほど歩く。道は未舗装ながら交通量が多く、また工事関係の車両(ダンプ)が多くて気を付けて歩かないといけない。更に土埃もひどかった。
道はいま走ってきた線路を踏切で渡り南へと向く。踏切を渡ったあと、右手へ入ったところに白い平屋の事務所らしき建物が見える。その奥には倉庫のような建物も。
そこへ通じる小路には立ち入り禁止の標識もなかったので、思い切ってそこへ向かい事務所に顔を出して敷地内への立ち入りと撮影の交渉をする。難航するかと思ったら、意外にも簡単に許可が下りた。ノンプラドック駅 駅
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そしてご対面。
鉄道に詳しくないのだが、これは素人でもJR北海道で活躍していたディーゼル機関車で間違いない!。それも思い出深い夜行急行「はまなす」やブルートレイン「北斗星」を牽引していた機関車だ。
なぜ雪国から常夏の国であるタイに居るのか不思議に思ったが、YS-11 に会えなかった穴埋めのような出会いに素直に喜んでしまった。ノンプラドック駅 駅
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日本に戻ってきて調べてみたら、タイ国鉄の複線化工事の為に導入したようだ。でも紆余曲折があってなかなか大変そうな第二の人生みたい。でも、まだまだ活躍できるって幸運な機関車だよな。これからタイのみなさんの為にがんばるんだよ。
ところで、この写真を見た鉄道ファンの方はすぐに北海道で走っていた時代とのマニアックな差異を指摘してきた。
1)側面にあるラジエター横にある手摺りが逆に取り付けられている(内側向き)
2)運転台の窓が旋回窓からワイパーに改装されている
だそうです。ノンプラドック駅 駅
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元JR北海道のディーゼル機関車(DD51 2両)は NONG PLA DUK JUNCTION 駅構内の車両基地で休んでいた。偶然にもそこへ立ち寄ることができたのだ。
見学を終えて駅に戻ってきたけど....同じ構内に居ながら気になったことがひとつ....14:40 発の THON BURI 行きがまだ来ていない。とっくに出発時間が過ぎているのだが....ノンプラドック駅 駅
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定刻だと 14:40 発の254列車は今朝 05:45 に LANG SUAN を出発して THON BURI を目指している。結局 16:00 にホームに滑り込んだが、長距離列車であればこのくらいの遅れは許容範囲なんだろう。
待っている間に駅員さんと仲良くなり、駅の中のいろいろなものを見学させてもらった。おかげで退屈することもなく列車が来るまでの時間を有意義に過ごす。
そして THON BURI までの切符を14バーツ(≒50円)を払って宿に戻ろう....
と、ちとまて....
行き
THON BURI - WAT NGIO RAI 6バーツ
WAT NGIO RAI - NONG PLA DUK JUNCTION 7バーツ
帰り
NONG PLA DUK JUNCTION - THON BURI 14バーツ
なんで通しで買った切符の方が1バーツ高いんだよ!
と、最後までタイに翻弄されたタイ国鉄の旅になってしまった。
オチはいらないのに....。
YS-11に近づければ100点満点だったけど、なかなか珍しい、そして懐かしい機関車にもあえて充実な1日となった。ノンプラドック駅 駅
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