タイ国鉄で行くメークローン市場弾丸往復

2019/11/14 - 2019/11/14

2019年11月、北京経由便でトータル４日間のタイ弾丸旅。

この旅でのメインは前日（２日目）に探訪した自動車博物館に保管されている国産旅客機 YS-11 に会うことだった（旅行記は下記リンク先にあり　～タイ国鉄で行く自動車博物館訪問とJR北海道で活躍した機関車に再会する旅～）。

そして３日目にしてすでに最終日。この日は深夜に出発する便で帰国するため夜までにスワンナプーム空港に戻ればよく、丸１日行動できる。特にプランを立てていなかったのでどうしようかと悩むが、朝起きた時点でベタな観光地へ往復しようと決め２泊滞在したホテルをチェックアウトした。


ウォンウエンヤイからメークローン（往路）
TRAIN No.4305 WONGWIAN YAI 08:35 - 09:28 MAHA CHAI 10THB
渡し船 MAHA CHAI - BAN LAEM 3THB
TRAIN No.4383 BAN LAEM 10:10 - 11:10 MAE KLONG 10THB

メークローンからウォンウエンヤイ（復路）
TRAIN No.4384 MAE KLONG 11:30 - 12:30 BAN LAEM 10THB
渡し船 BAN LAEM　- MAHA CHAI 3THB
TRAIN No.4324 MAHA CHAI 13:15 - 14:13 WONGWIAN YAI 10THB



今回（2019.11）のタイ弾丸旅の旅行記は以下にて。

タイ弾丸旅①機内食コレクション　中国国際航空　羽田～北京
　https://4travel.jp/travelogue/11594181
タイ弾丸旅②機内食コレクション　中国国際航空　北京～スワンナプーム
　https://4travel.jp/travelogue/11595106
タイ国鉄で行く自動車博物館訪問とJR北海道で活躍した機関車に再会する旅
　https://4travel.jp/travelogue/11591663
タイ弾丸旅③機内食コレクション　中国国際航空　スワンナプーム～北京
　https://4travel.jp/travelogue/11606866
タイ弾丸旅④機内食コレクション　中国国際航空　北京～羽田
　https://4travel.jp/travelogue/11610132

エリア サムットソンクラーム(タイ)

２泊したホテルをチェックアウトして至近の地下鉄駅（MRTブルーライン Phra Ram 9 駅）へ。
と、ここで大きな計算間違いというか、認識不足でトラブル発生。トラブルというか....通勤ラッシュをなめていた。なんと乗車まで２列車を見送らなくてはならず大きくタイムロスしてしまう。

Si Lom 駅で下車し高架鉄道（BTSシーロムライン）の Sala Daeng 駅へ移動して乗換。ここは駅が隣接しているが縦の移動がけっこうキツイ。

BTSシーロムライン Wongwian Yai 駅 で下車。今度の乗り換えは約700m離れた国鉄 Wongwian Yai 駅。列車の出発時間も迫っていたので走っての移動で、延々とゴールがこない700mダッシュがどれだけきつかったことか。

チケットを購入できたのは出発の1分前。係員に早く乗れと促されて乗車するとすぐに出発となった。しばし顔を流れる汗を拭きつつ、呼吸を整える。やっぱり行動は余裕を持たないといけないな。

ウォンウェンヤイ駅 駅

列車は08:35定刻に出発。動き出すと全開の窓から風が入ってくるので幾分楽になる。本当なら窓から顔を出して涼みたいところだが、沿線に生えている木々が車体を擦るほど迫っているので危険。絶対に顔や手を出さないようにしたい。

落ち着いたところで車内をチェック。バンコクから超有名観光地のメークローン市場へ向かう列車ながら車内はガラガラ....。どうやらこの行程はあまり人気がないようだ。

Wat Sing 駅にて Wongwian Yai 行きの対向列車とすれ違い。

Rang Pho 駅 に停車中。まるで人の家の中に列車が停車しているよう。
でも、家の中（？）に駅の看板がある。

線路のメンテナンスがしっかりできていないようなので、車内は良く揺れる。これがまた心地よいのでウトウトとしそうに....。

車窓からはバナナが！これは日本で見ることのない風景だ。

小一時間乗車してまもなく終点の Maha Chai 駅へ。
長閑な風景の中を走ってきたが、終点に近づくと町が現れた。

え？ここはメークローン市場なの？。いえいえ Maha Chai 駅に到着するシーン。
なんだかこちらも同じような市場が開かれていた。

マハチャイ駅 駅

こちらの列車が到着すると、隣のホームで待機していた Wongwian Yai 行きが出発していった。

マハチャイ駅 駅

Maha Chai 駅に到着。乗降する客よりも駅にある商店などを利用する人たちの方が多く、活気にあふれている。

マハチャイ駅 駅

駅を出て右へ。まだまだ目的地への行程の半分ほどしか来ていない。
ここからターチーン川を渡って対岸のバーンレームへ。

マハチャイ駅 駅

ターチーン川を渡る方法は鉄道でも橋でもなく渡船。そう渡し船なのだ。
料金はわずか3THBで5分もあれば対岸に着く。

乗船前の桟橋で料金を支払い乗船。自転車やバイクもそのまま乗船できる。

マハチャイ 渡し船 船系

川を渡る風が心地よい。

マハチャイ 渡し船 船系

川の中ほどで僚船とすれ違う。かなりの頻度で運航しているようだ。

マハチャイ 渡し船 船系

着岸、下船してこのアーケードの中を歩く。アーケードを抜けた先を右手に進み Ban Laem 駅へ。

Ban Laem 駅に到着すると目的地である Mae Klong 行き列車が待っていた。

直ぐに Mae Klong 駅までのチケットを購入。そのついでにその隣にある屋台で串物を購入。そういえば朝食を食べていなかったのでこれで済ませる。

ソーセージ系のもの２串と練り物１串。オーダーしたら「ソースはどうする？」と聞いてきたのでお願いしたらスイートチリソースをつけてくれた。これで美味しさ倍増！。

Ban Laem 駅を定刻10:10に出発。距離の短い路線なのでほぼ定刻で運行されているようだ。

町中から出ると長閑な世界が。駅もこの通りで屋根だけの待合室？。Bangsikhot 駅。

田植え前の水田風景のようだ。

空いていた車内も終点に近づくと途中駅から観光客が続々と乗り込んでくる。
目的はみんな一緒、メークローン市場への到着シーンを列車から見ようとしているのだ。

そしていよいよメークローン市場へ。

線路脇に陣取ったさまざまな商店が所狭しと集まっている。そのなかを列車が進んでいく独特な世界が目の前に。

メークローン鉄道市場(タラード・ロム・フッブ) 市場

私は最後尾に陣取り、後ろに流れていく町の姿を眺める。
列車が通過すると地元の人も観光客も一斉に線路に出てきた。

メークローン鉄道市場(タラード・ロム・フッブ) 市場

Wongwian Yai 駅を出発して約2時間30分、目的地の Mae Klong 駅に到着。
遅れもなくスムースな行程だった。

最近有名になったメークローン市場の至近駅....というか、駅構内～線路脇に集まった商店群。できればその市場を散策してみたかったが....。

到着した列車で記念写真を撮る観光客。

私はすぐに帰りのチケットを購入して乗車する。
折り返しの列車が発車するまで20分しかないからだ。

プランとしては往復の行程どちらかを国鉄・列車で移動し、その逆行程をロットゥーで移動すれば市場内での時間をとることができる。できるのだが、この日は行程最終日で夕方の予定を組んでいたためこのような弾丸往復行程となった。

わずか20分の滞在でバンコクへ戻る行程へ。

帰りも最後尾の車両に。出発前になると運転席が開放されるのでそこを陣取る。

前方からの眺めは既に列車が来ることが分かっているので庇を畳み人々が避けているが、後方からの眺めは....

メークローン鉄道市場(タラード・ロム・フッブ) 市場

通過するとすぐに湧き出てくる観光客と....

メークローン鉄道市場(タラード・ロム・フッブ) 市場

記念写真を撮ろうとする観光客を妨害するがごとく拡がる庇に驚く。

メークローン鉄道市場(タラード・ロム・フッブ) 市場

線路脇の商店もぎりぎりまでせり出している。

なかなか楽しい車窓だ。

メークローン鉄道市場(タラード・ロム・フッブ) 市場

Mae Klong 駅を出発して2駅目の Lad Yai 駅で大半の乗客が降りる。
観光客による体験乗車のようなものか。

そういう私も観光乗車なのだが。

賑やかだった車内はこの通り。
車掌さんも警備さんもそれぞれボックス席を占有してのんびりと。
このゆるさがたまらない。

車窓が賑やかになり、まもなく Ban Laem 駅に到着する。

Ban Laem 駅に到着。ここまでちょうど1時間だ。

終点まで乗車した客はごく僅か。メークローン市場は有名だけど、その元となる鉄道はあくまでもローカル線。末永く運行しつづけてほしい。

さてこれから再び渡船に乗船しないと。

っと、駅から渡船の桟橋に向かう途中、空き地に居た野良....なんだろう？。

3THB、5分間の船旅。

マハチャイ 渡し船 船系

渡船の桟橋から正面の広場。ここを右に折れて駅へと向かう。

駅前商店街というところか。
さて昼食を取りたいが、どこにしようかちょっと町を歩いてみる。

結局駅中の食堂でガパオライスで昼食をとる。
タイ料理はどこで食べても美味しい。

マハチャイ駅 駅

Maha Chai 駅にて。
食後ににゃんこと戯れる。

マハチャイ駅 駅

Maha Chai 13:15 発の Wongwian Yai 行き。この列車には中間にエアコン付の２等車が連結していてびっくり。でもエアコン車よりも窓を開けて涼をとる３等の方が私は好きなのでそのままに。

14:13 に Wongwian Yai 駅到着。これでメークローン市場弾丸往復旅も終了。
４行程乗車した列車は遅れもなく定刻で走り切り無事に到着した。前日の1時間20分遅れが嘘のようだ。

ウォンウェンヤイ駅 駅

当日朝起きた時間で目的地を決定しての弾丸旅。
ただ列車に乗って移動しただけのものになってしまったところもあるが、地元で利用されているローカル線や渡船に乗り、その移動する時間を楽しんだ。
メークローン市場にも寄ってみたかったが次回、同行者を連れて是非とも寄ってみたい。
そんな気持ちを持って駅を立ち去る際に「必ずまた来いよ」との視線を背中に感じることに....。

この後はサイアム地区とクルンテープ駅を巡りスワンナプーム駅へ向かう。

ウォンウェンヤイ駅 駅