1986/07/09 - 1986/07/11
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milouchatさん
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7月 7日から 31日までユーレイル・パスで 3週間の鉄道旅行。
大まかな予定は立てたが予約なしの行き当たりばったりなので、
予定どおりには行かない。
今回は、一番の目的地だったルパンのエトルタと
エリック・サティのオンフルール中心。
ル・アーヴルからはバスでエトルタに向かう。
バスはガラ空きだったのに、エトルタに着くと
観光客がたくさんいて驚いた。
交通の便が悪いこともあり、
ツアー・バスで来る人が多いようだ。
オンフルールで泊まる予定なので荷物は
ル・アーヴル駅のコインロッカーに預けてある。
大小同じ値段で3フランだった。
テロ騒ぎ以後コインロッカーのない駅が多いが
当時は、ある程度の駅には必ずあり、しかも
大きすぎるほど大きいので大きなリュックも楽に入る。
写真はエトルタの地図で、見ての通り小さな街、
前に立っているのはジャン・レノ??
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
まずは、エトルタと言えばの絵はがき的アングル。
遠くに見えるのが Porte d'Aval で、
その向こうに奇巌城のモデルとされる
L'Aiguille がある。
ちなみに7月頭だが寒いぐらいで
水も冷たく泳げそうでもなかった。
浜辺で日光浴をする女性の多くは
トップレスだったが、こちらが恥ずかしくて
近寄れない (ウブなもので…) -
反対方向はアモンの断崖で
上に教会らしきものが見える -
上から見た市街。
いわば これだけの小さな街 -
断崖の上にあった教会は
Chapelle Notre-Dame de la Garde 。
マルセイユと同じく高い場所にあり
水夫たちを見守っている。
遠くに Porte d'Aval が見えている -
アモンの断崖には塔のようなものが立っていて、
航空写真で見ると全体が飛行機の形をしている。
l'Oiseau Blanc と言うモニュメントで
リンドバーグより 12日早く大西洋横断飛行に挑戦したが
そのまま消息を断ったナンジェセールとコリーの記念碑で
l'Oiseau Blanc とは彼らの飛行機の名前。
軽量化のため無線機も積んでいなかった…
ここに記念碑があるのは、最後に目撃された場所らしい… -
食べ物の写真を撮る習慣はないが、
海岸沿いのレストランで食べた
ムール貝の山。 30.40フランでした。
ちなみに、エトルタにはルブランの屋敷を博物館にした
le Clos Lupin があるが、まだ当時は存在せず
観光案内所で聞いても屋敷の場所は分からなかった -
さて昼食後、バスでル・アーヴルまで戻り、
再びバスでオンフルールに向かう。
料金は 40.70フラン。
よく見るオンフルールの景色、旧港です -
オンフルールはエトルタ以上の観光地だと思うが
意外に人は少なかった。
右手に見える尖塔は 元教会の église Saint-Etienne 、
現在は 海洋博物館になっている -
名前は不明だが、オンフルールで泊まった
カフェ・バーの上にあるホテルの屋根裏部屋 9号室。
朝食込みで 82フラン (1,886円)。
人気観光地だからかホテル探しに難航し
1時間ほどかかった。1軒など1つ星でも
シャワー付き 200フランもした!
(星はホテルの設備充実度で決められるので
1つ星が2つ星より高い場合もありうる) -
ホテル・リストが出てきた。
当然 (?) 下の方、1つ星より下の
H.F. (意味は不明、多分 Hors 何とかで規格外とか)
というランクの La Caravelle に
マークを付けているので、ここだった可能性が高い、
料金は 75-95フラン、朝食 16フランなので 82にも近い。
住所は 20 quai le Paumier とあり SVを見ると
現在の Cafe le Moderne だと思われる。
ここなら (当然昔と違うが) ホテル前にテント小屋が出ても
不思議ではない空間はある。
上に書いたがリストの1つ星で Hotel des cascades の場合
料金が 84-200フランとあり、これも納得できる -
ホテルの前に CATCH というテント掛けの小屋が出ている。
サーカスにしては小さく何の見世物か不明だが入ってみた。
客が大勢いるからマチネもあったのだろうが
僕が見たのは夜の 9時半からで終わったのは 12時前 -
入ると何とプロレスだった。
さすがにプロレスのことを
Catch と言うとは知らなかった。
料金はパンフ込みで 60フラン (1,400円)。
全部で 6試合ほどあったが… -
女子選手がトップレスなのが分かるだろうか?
もちろん最初は普通のウェアで試合をしているが
途中で相手が服を引っ張ると上だけ剥がれる。
レフリーがタオルを投げ胸を隠すが最初だけ、
つまり裸を見せることも目的のショー。
観客には小さな子供連れも多いがフランスですから??
そう言えば日本でも大昔の女子プロレスは
小人プロレスと一緒に興行し、裸は見せないものの、
お色気も売りの1つだったな… -
パンフレットが見つかった。
パンフレットと言っても
選手 (スーパースター?) の紹介や
格闘シーン、ルールなどの簡単な解説を載せた
わずか6ページ (A4) ほどだが…
写真の選手全員が出たわけではない -
チケットも出てきた。 入場料は 50フラン、
つまりパンフが 10フランか… 高い! -
さすがオンフルール、サティ関連の
コンサートがある (あった)。
6月 21日 9時から、会場は Grenier à sel -
監獄と言う名前の通り (Rue de la prison) 。
その突き当たりが Grenier à sel 。
言葉の意味は "塩の倉庫" だが… -
Impasse du Petit Casino にあった映画館
Petit Casino 。 恐らく昔はカジノだったのだろう。
時計の下の消えかかっている文字は
Casino Honfleurais ではないかと思われる。
表のポスターは『007/ドクター・ノー』(左)と
ポランスキーの 「Pirates」 だが2本立てではない。
それどころか週末3日間だけしか開かない映画館。
1990年に映画館は 27 cours des Fossés に移転、
市が運営する Henri Jeanson になっている。
この建物は解体され跡地にはモダンな Médiathèque ができ、
昔の姿が見られる貴重な写真になった。
ちなみに余計な情報だが市のHPに Médiathèque の
シネクラブ紹介があり 2020年1月7日 20:30から
ワイルダーの『お熱い夜をあなたに』を上映、
料金は 5.50ユーロだが3回券なら 12ユーロ、
わかりやすいコメディなので、興味があればどうぞ -
メディアテークと新映画館の間ぐらいにある
フォセ広場の奥に銅像が立っている。
第一次大戦の海戦犠牲者の記念碑で
奥に見えるのは Église Saint-Léonard 教会。
面白いことに写真では銅像は教会と平行で
左 (東) を向いている。 ところがSVを見ると
90度左に回り手前 (北) が正面になっている。
理由は分からないが、多分珍しい例だろう -
その Saint Léonard 教会で
サティは 10歳の頃にオルガンを習っていた -
田舎の教会にしては珍しく、無料ではなく
入場料が 3.50フラン必要だった -
こちらは有名な Sainte-Catherine 教会 (北面)。
奥に尖塔がちらっと見える -
Sainte-Catherine 教会の鐘楼は教会と少し離れている。
左隣の Hostelle (現 Hotel Les Maisons de Léa)
の右端にある煙突の上に動物の像がある。
SVで見ると黒猫のようだ。
そして少し左には白猫の姿も。
SV だけ見たら本物の猫だと思うかも… -
レストラン入口の上を歩く猫が見えるかな?
残念ながら本物ではなく Le chat という
レストラン (現 Restaurant de Charme) の飾り物。
猫がらみから考えて上のホテルの建物と
同じではないかと思われる (右端の台形屋根) -
見えにくいが猫つながりで
オンフルールの猫が屋根裏の窓にいる -
遠くに見えるのは
Chapelle de l'ancien hôpital 。
写真はないが撮っている場所の左手には
Le vieux phare de l'Hôpital と言う塔があり
灯台として使われていた。
チャペルの右の通りが Rue Haute で… -
その Rue Haute 88番地がサティの生家で
写真のプラークに
Ici est né Erik Satie Musicien Français 1866-1925
と書かれている。
現在は同じ一画の反対側 67 Bd. Charles V に
記念館 Maisons Satie がある。 ルパンの家同様、
僕が行った当時は まだ記念館ではなく当然 入れない。
ちなみにサティもルブランも家業は海運業だった。
セーヌ川は大西洋とパリを繋ぐ重要な水路だったからね…
サティは 1887年頃からモンマルトルの "黒猫" でピアノを弾いていた。
そしてルブランは 1890年頃から黒猫に通っているので、
面識があったと思われるが、サティの各種資料本に
ルブランは登場せず、ルブランの資料本は皆無に近く
証明 (?) できない -
今もあるレストラン Le Champlain は
アルフォンス・アレの生家。
サティ (黒猫) がらみでアレの名前は知っていたが、
ここを知っていて来たのではなく偶然見つけた。
2階の壁に Ici naquit Alphonce Alais
と書いたプラークがあるが、SVを見ると
3階に移動し窓の形も変わっている…
-
突き当たりに見えるのは Musée Eugène Boudin 。
ブーダンも名前しか知らなかったが、
何となく入った -
そして右手にあるポスターを買った。
ブーダンはモネの師匠 (?) でもあります -
そのチケット。 ポスターと合わせて 45フラン。
1枚のチケットで鐘楼にも入れたんだ… -
何となく山手の方に行ってみると
ボードレール通りがあった -
やはりボードレールのプラークがある。
調べると母親の別荘だったようだが空き家だった。
もちろん ここも見つけたのは偶然 -
オンフルールの次はリジューに行くが
まずバスでドーヴィルまで (14.80フラン)、
ドーヴィルには2時頃に着いた。
すぐ列車で移動はせず、荷物を預け少し街歩き。
ドーヴィル駅 (正確には Trouville-Deauville 駅)
構内に写真の展示がある。
ツール・ド・フランスの歴史だった。
(この年は 7月4日から7月27日まで) -
ドーヴィルも大きな街ではない。
ヨットハーバーの Quai des Yachts から
東方向だが左の建物の前に 10本ほどの
木が見える。
SVを見ると、当然だが 40年近くの間に
木は成長し建物より高くなっている -
ドーヴィルの警察署は、現在ドーヴィルと
隣町トゥルーヴィル合わせても
8 Rue Désiré le Hoc の1つしかない。
SVでは建て替えられモダンな建物だが
左下に見える白い家は同じようなので
同じ場所に間違いなく、そう思ってみれば
三角屋根上部など同じデザインのようだ。
なお 7月10日だが、半旗になっている理由は不明 -
ドーヴィルと言えば何と言っても
『男と女』で有名ですね。
パリから近い海でカジノが有名なので
フランス映画には、しばしば登場する -
7月頭なのに、寒いからか浜辺に人の姿はない
-
波の花が舞い散り寒々しい感じ
-
歩いていたら乗馬練習場があり、馬は好きなので
ビールを飲みながら眺めていたが雨が降り出し移動。
(ドーヴィルには競馬場もある) -
もう1つのドーヴィルの名所 (?) はカジノ。
『賭博師ボブ』や『サガン』などに登場する
Casino Barrière de Deauville が見える。
名前はドーヴィルだが実際は川を挟んで向いの
Trouville (sur-Mer) にある。 -
カジノに映画館もあったが上映は少ない。
さすがカジノと言うべきか、7月は真夜中に 7回… -
Deauville と Trouville を繋ぐ唯一 (?) の橋 Pont des Belges。
遠くに見える尖塔は Notre-Dame-des-Victoires 教会 -
カジノ近くに 2階建ての
立派なカルーセルが出ていた -
トゥルーヴィルの 68 Boulevard d'Hautpoul にあった
カフェ・バー Caves St.Hubert 壁面の矢印の上に
面白い文面があったので撮ったが、今では読めない。
SVでは、その後 Cave Saint Hubert から
2010年までは Bar La Goelette
2012年以後は空き家のようだ -
トゥルーヴィルにいたトラ猫。
あのう…
通行の邪魔なんですけど…
振り向いて一言、
それがどうした、文句あるか? -
★参考写真になるがトゥルーヴィルと言えば
今では (?) サヴィニャックかもしれないが、
プルーストやマルグリット・デュラスでも有名。
残念ながら僕ではなく友人が 2013年に
撮った写真だが 、デユラスやプルーストが
滞在していた Hôtel des Roches Noires -
ドーヴィル駅ホーム。
ドーヴィルからリジューには、もちろん列車で行くが
乗った 15:48分のパリ行きは
リジューに止まらないと分かった! -
そこで、あわてて Pont lévêque という
聞いたこともない小さな駅で降りる。
(あとで知ったがチーズで有名な街らしい)
次の列車まで1時間半以上あるので外に出たが
コインロッカーも荷物預かりもない。
駅員に頼むと快く無料で預かってくれた -
駅近くを歩いていたら
なぜかラクダを放牧している! -
Cirque Nancy という、
サーカス団のラクダでした -
駅の周辺には何もなかったが、
少し歩くと商店も並ぶ普通の田舎町 -
このあたりの中華の店で食事、
全部で 46フラン。
小さな街でも必ずと言えるほど
中華の店があるので日本人は助かる -
名前も建物も立派な映画館もあったが、
やはり開くのは週数日で夜のみ、
一般映画とポルノを上映していた。
上部に Thèâtre という文字が見えるから
元劇場だったと思われる 。
表のガラスに教会が映っている -
Église Saint-Michel という教会だった
-
中にも入ってみた。
ちょうどパイプオルガンを演奏していて
30分ほど座って聞いていた -
4トラベルで検索してもヒットしないほど
マイナーな場所なので買った絵ハガキを参考までに。
やはり Église Saint-Michel がトップに… -
こちらはリジューの Saint Jacques 教会
当たり前だが様式が同じだと建物も似ていて
後から探すのが大変。 この教会も
上部以外は先の教会とソックリの形をしている -
観光地としては一般的ではないリジューに
来ようと思ったのは『テレーズ (86)』と言う映画が
気に入ったから。 フランスではジャンヌ・ダルクに
並ぶほど有名な聖人らしいがクリスチャンではないし
映画で知った以外テレーズの知識はない。
駅のホームからも見えるのが
Basilique Sainte-Thérèse 。
小さな街だが『タイピスト (12)』の舞台でもある -
面倒だから駅前の、その名も Hôtel de la gare に泊まる。
4階の角部屋で2面がバルコニー。 見晴らしがよく
聖堂もよく見えた。 駅前なので列車の通過音がする以外は
静かで快適なホテル、朝食込み 91フラン。
(関係ないが、一番太っていた時期です) -
夜に聖堂で Paroles de lumiere と言う
スペクタルがある。 Lisieux と言う地名に
引きずられ (?) 勝手な思い込みで
レーザー・ショーだと勘違い!
実際には、確かロベール・オッセンの
語り (もちろんテープ) に光のショーで
多分宗教的な話だと思うが
退屈し寝てしまった (30フラン) -
立派な聖堂の正面
-
夜のスペクタルは満員に近かったが
昼間は訪れる人も稀のようだ -
高台にあるので街がよく見える
-
スペクタル中、と言っても意味のない写真
-
もちろんリジューには ほかの教会もある。
これは La cathédrale Saint-Pierre 。
現在のものは 1230年に建てられたが、
前身は 6世紀に遡る。
とにかく 7月のノルマンディは寒くて
気が滅入るので、明るい南に逃げようと
オランジュに行くことにした… -
最後に Lisieux の絵はがきも…
やはり聖テレーズが目玉
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