JR北鎌倉駅で途中下車して富士見－2019年初冬

2019/12/08 - 2019/12/08

　今日は横須賀に出掛けるのだが、余りに天気が良いので、JR北鎌倉駅で途中下車して富士見をすることにした。あるいは、先日（12/4）に天園の峠の茶屋跡に新しく立った看板を肴に油を売っていた時（https://4travel.jp/travelogue/11573538）に、ここの話を出したら、「そこは私だけの場所で、他の人には知られたくない。」と笑いながら返されたことも少し気になっていたのだ。
　日曜日のJR横須賀線は11両編成で、JR北鎌倉駅の臨時改札口は最後尾1つ前の10両目辺りである。ついつい随分と前の車両に乗ってしまった。臨時改札口までの間は私だけが逆流して移動している訳で、降りる人たちの顔が見える。外国人の2グループと日本人の1グループに富士山を見に行かないかと誘ったが断られ、全滅である。ここ北鎌倉で富士山より見たいものはちょっと思い当たるものがないのだが…。
　最後尾にカメラを構えている人がいるので、「富士山は撮りませんか？直ぐそこの2分も掛からない場所が富士山のビュースポットです。」と声を掛けると喜んでついて来る。2分もしないで富士山を望め、驚いている。驚くのは外国人であれ、日本人であれ誰もがだ。それもそのはず、驚くほど駅から近いのだ。
　分かれて駅に戻ると1本電車が出た後だ。横須賀線は等間隔で時間が空いているのだが、その間に湘南新宿ラインの電車が走っている。それだろう。するとホームを3人の外国人のグループがやって来た。先ほど誘って断られた人たちだ。円覚寺前の改札口を出たのだが、やはり、富士山が見たいと駅員に言って入れてもらったようだ。このうちの1人は日本語ができるのだが、先ほどは気が付かなかった。臨時改札口の警備員に理由を告げ、富士山のビュースポットに向かった。駅の円覚寺前の改札口も混んでおり、出るまでの時間で私は富士山を見て帰って来たことになる。
　警備員に尋ねると、ここの富士山のビュースポットは見たことがあるので知っているという。しかし、戻って来て再入場はできないのだという。臨時改札口には監視カメラが備えられ、2人の警備員を年間1,000万円も払って雇い、この臨時改札口からの再入場者などがいないように警備しているのだという。なるほど。
　また、ここJR北鎌倉駅はJR鎌倉駅が管轄し、駅長がいないのだという。こうしたJR北鎌倉駅から至近の富士山のビュースポットを駅看板で紹介するのにはJR鎌倉駅まで行かないと上手く頼むことはできないようだ。来年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて「おもてなし」の観光案内が必須ではある。富士山のビュースポットの案内は来日する外国人の一番の目的が富士見であり（、来年はオリンピック競技観戦が第一の目的であっても、次の第2の目的にはなるだろうが）、その最優先にあるのかも知れない。しかし、駅前とは言え、静寂を保っている各円覚寺塔頭のお寺も富士見の外国人や日本人観光客が大勢押し掛けたならば、いわゆる、オーバーツーリングになってしまおうか？
　JR北鎌倉駅横の隧道がもう4年もの長い間に亘って閉鎖されたままであり、ここ北鎌倉富士見道が北鎌倉第一の観光スポットになったならば、こうした観光面にも大きな悪影響が出て来ることになるのであろう。
（表紙写真は雲頂庵墓地前から見る富士山）

エリア 鎌倉(神奈川)

雲頂庵駐車場前から見る富士山。

雲頂庵駐車場前から見る富士山。

雲頂庵墓地前から見る富士山。