２０１７年１１月特典航空券で行った九州４泊５日の旅－３日目

2017/11/22 - 2017/11/26

２０１７年１１月に貯まったクレジットカードのポイントを元に特典航空券で行った旅の３日目です。
この日はＪＲ九州の「ぐるっと九州きっぷ」の最終日ということもあり、朝に川内へ夜に都城へと乗り鉄をした他鹿児島市内を市電を使って観光しています。
前日に続いて晴れて良い観光日よりになりました。鉄道メインの旅はこの日で最後になります。

エリア 鹿児島市(鹿児島)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• グルメ: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 新幹線 JR特急 JRローカル 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

３日間有効の「ぐるっと九州きっぷ」は本日が最終日。今日は鹿児島市内の観光もしたいので本格的な乗り鉄はしないですが、観光スポットが開く前に鹿児島本線の南部区間の乗りつぶしをしたいのもあり早朝に市電に乗って鹿児島中央駅を目指します。
もちろん市電の一日乗車券も購入しました。

高見馬場電停 駅

鹿児島中央から乗った伊集院行きです。ここで折り返して鹿児島中央へ向かうようです。後発の川内行きでも川内に着く時間は同じだったのですが、川内行きがかなり混んでいた事もありせっかくなら伊集院で下車してみようと思いこの列車に乗りました。

伊集院駅 駅

伊集院駅の駅舎は最近建築されたような新しい駅舎でした。後続の乗り換える列車との乗り換え時間はあまりないのですぐに駅に戻ります。

伊集院駅 駅

伊集院駅からは４１５系で川内駅まで来ました。途中神村学園前駅までは混雑がすごかったです。活気があって良いことだと思うのでむしろいいことだと思いますけどね。
４１５系は関東では引退してかなり経ちますが、九州ではまだまだ現役でした。

川内駅 (鹿児島県) 駅

４１５系と川内駅の駅舎。新幹線開業時に駅舎は新築されましたがホームは昔のままの様です。

川内駅 (鹿児島県) 駅

回送の引き上げか鹿児島本線への乗り入れかはわかりませんが、肥薩おれんじ鉄道の列車が鹿児島中央に向けて出発していきました。

川内駅 (鹿児島県) 駅

川内駅舎から見た西側の方角です。薩摩川内市は有る程度規模の大きな市ですが、駅前は中心地というわけじゃなくてそこまで賑わっている様子はなかったです。ホテルが賑わいのありに割とあったのが印象的です。

川内駅 (鹿児島県) 駅

川内大綱引きは日本一とのことで駅舎に展示されていました。

川内駅 (鹿児島県) 駅

大伴家持像が川内駅前にありました。歌人としてのが有名ですが奈良時代末期の政治家でもあります。ただ薩摩の守として薩摩国に赴任していた事は初めて知りました。

新幹線開通時に新駅舎になった川内駅。かなり大きな駅舎になっています。

元々この少し先にあった川内橋は戦災復興事業で埋め立てられていたのが、区画整理の際に親柱が４本とも見つかったので、川内駅の新幹線乗り入れを記念してここにモニュメントとしておかれたそうです。
なので親柱は当時の物を使い橋自体は復元になっており、案内板を見ると橋自体はこの様な構造ではなく、長さ９ｍ幅員７ｍだったと書かれていました。

能の「鳥追舟」の由来となったのが薩摩川内市なのをアピールする像のようです。
そっち方面本当に疎いのでまったくわかりませんが・・・。
上の大伴家持の像と同じく、このような薩摩川内市に由来のある像が市内に点在しているそうです。

川内駅から鹿児島中央へは時間節約の為新幹線で帰ります。
新幹線には２つの「せんだい」駅がありますが字も駅の規模も全然違いました。

川内駅 (鹿児島県) 駅

鹿児島中央から指宿枕崎線で谷山駅まで来ました。市電乗りつぶしのためにわざわざ遠回りをしているという・・・。
そしてこの旅行記を書いている２０１９年１１月現在、この地点が僕にとって列車で行った最南地点になっています。

谷山駅 (JR) 駅

観光とは関係ないですが面白い広告があったので(笑。
このキャラクター、横から見るとタイヤに挟まっていてお尻が後ろに出て居るんですね。
余談ですが僕が出た自動車学校のキャッチフレーズは「ぶーぶーには免許がいる」でした(笑

谷山駅 (JR) 駅

高架化によってずいぶんと大きな駅になっています。駅の規模考えるとかなりでかい駅ですね。

谷山駅 (JR) 駅

同じ駅名ですが少し離れているのでJRの谷山駅から歩いて５分くらいで市電の電停に着きました。
電停ですが可愛い建屋があります。。

谷山電停 (鹿児島市電) 駅

谷山電停は日本最南端の電停という事で碑が建っていました。

谷山電停 (鹿児島市電) 駅

建屋もあり雨もしのげる構造ですがホームが狭い・・・。
ここから市電で天文館方面へ向かいます。

谷山電停 (鹿児島市電) 駅

甲東中学校前という電停で降りて歩いてきたここは天文館公園という公園です。
天文館地区の一番南にあってステージやトイレも整っている公園でした。

そのまま北に歩き鹿児島一の繁華街、天文館周辺まで来ました。
なんで繁華街なのに天文館という博物館みたいな名前なのか気になっていましたが、元々江戸時代に天体観測所があったのが由来らしいです。
さすがに平日の１０時台なので賑わいはまだありませんでした。

天文館周辺の市街地を市電が走っていきます。交通量も結構多いですが、やはり景色にとけ込んでいますね。
安全の為にセンターポール化を全国に先駆けて実施したのは鹿児島市電だったそうです。

天文館通電停 駅

母と子の群像ということで高見橋に母親の像が建てられています。
この道路の反対側の歩道にはこの像と向かい合うように子どもの群像があったのですがそちらは撮影していません。

橋と路面電車の軌道敷は撮影しているんですがこの角度では反対側の子どもの群像は見えず・・・。
ちなみに奥に半分見えている観覧車が鹿児島中央駅のあるところになります。

大久保利通の銅像も立派に建っています。どうしても西郷隆盛に比べ人気がないんですよね。
道路の反対側からですが撮影しました。

大久保利通像 名所・史跡

甲突川左岸には「歴史ロード　維新ふるさとの道」として明治維新に関係する史跡の案内板なのが整備されています。平日だったので観光客よりも地元のウォーキングする人や社会科見学の人たちのが多かったですが。

歴史ロード 維新ふるさとの道 名所・史跡

ジョン万次郎や岩倉使節団、薩英戦争のイギリス海軍の航路などいくつかの航路が世界地図に描かれていました。

こちらは明治維新とは関係なく、鹿児島の戦災からの復興碑年碑です。
九州南部に飛行場が多かったことや、オリンピック作戦の準備と言うこともあり鹿児島はかなりの空襲を受けています。

戦災復興記念碑 名所・史跡

維新三傑の一人大久保利通の出身地の碑がありました。幕末や維新政府で活躍し初代内務卿を務めましたが西郷隆盛との晩年の対立もありあまり鹿児島では人気がないとか・・・。

大久保利通生い立ちの地 名所・史跡

維新ふるさとの道の中にはこのような施設がありますので入ってみました。
維新を鹿児島からの目線で紹介してくれるほか、人形を使ったドラマなども行っていました。

鹿児島市維新ふるさと館 美術館・博物館

維新ふるさと館は基本的に撮影禁止、一部許可の場所だけの撮影可能でした。

両サイドに大河ドラマ篤姫で篤姫役の宮崎あおいさんと和宮役の堀北真希さんが着用した着物が展示されています。

鹿児島市維新ふるさと館 美術館・博物館

薩英戦争で使われた８０ポンドカノン砲の様です。

鹿児島市維新ふるさと館 美術館・博物館

戦争で使われたそれぞれの砲弾の比較です。

鹿児島市維新ふるさと館 美術館・博物館

幕末当時一般的な下級武士が住んでいた家が２件復元で展示されていました。薩摩出身の多くの維新志士(萩藩出身もそうですが)は下級武士だったのでこのような家で暮らしをしていたようです。
たぶん地元の小学生の社会科見学で食事をしていたのでなかなか良い写真が撮れず・・・（´・ω・｀）。まあ仕方ないです。

この門は特に往時の誰かの家の門というわけではなく、維新ふるさとの道の門という事のようです。
奥の看板もこの周辺の加治屋町の説明でした。

高麗橋 名所・史跡

大久保利通と同じく維新三傑と評される西郷隆盛の生誕地という碑が建っていました。
大久保利通とかなり近いところで産まれたのですね。

西郷隆盛誕生の地碑 名所・史跡

この重厚感のある建物、今でも現役の鹿児島市役所です。
良い建物だよなあとはおもいつつ、ここで仕事をするとなると大変なのかな。オフィスビルのが仕事をする上では便利なのかも・・・。

市役所前電停 駅

南日本銀行本店の建物です。昭和１２年竣工で戦後増築した(後方の四角い部分？)そうで現在有形文化財に指定されています。このあたりは空襲を受けて被害がかなり出ているのですが、なんとか建物は残ったようです。

なんかすごい建物があると思ったら山形屋というデパートでした。調べてみたら江戸時代からあるお店のようで、鹿児島県では圧倒的な存在のデパートだそうです。

昭和初期の建物でしょうか？割と昭和初期の建物が残っている鹿児島でもこの存在感はすごいものがあります。

鹿児島最古のラーメン屋ののぼる屋というお店だそうです。
一旦閉店になりましたがファンの力で復活させたとか。

もちもち麺でスープも美味しく入って良かったなと思えるラーメン屋でした。
なんか報道？らしいカメラも来てましたし人気のお店のようです。

現在はこの山形屋前にはありませんが、少し離れたところで営業をしているようです。

明治維新の立役者の一人小松帯刀像です。萩もですけど鹿児島も維新関係者の像が数多く建てられていますね。
維新後すぐに病死してしまいましたが、もし長く維新政府に関係できたらどのような政策を行ったかと思うこともあります。
ちなみに日本で最初の新婚旅行を行ったのは坂本龍馬でなく小松帯刀らしいです。

小松帯刀像 名所・史跡

鹿児島公会堂として１９２４年に建てられ、現在は鹿児島市中央公民館として利用されている建物です。戦争で少し被害を受けたそうですがそれも復興し現在まで利用されているこの建物。これからもがんばって欲しいですね。

鹿児島市中央公民館 名所・史跡

よくTVなどで見ることが出来る西郷隆盛像ですね。鹿児島湾や桜島を見通す様に建っていました。
ちなみにこの像、手前の植樹と山の角度があるので道路反対側で撮るとこんな感じで良い感じに撮れます。というより像側の歩道歩いていると気付きにくい・・・。

西郷隆盛銅像 名所・史跡

アップで撮影。西郷隆盛の生前の姿はこんなではなかった。という話も根強く聞こえますし、逆にこの姿だったという証明も出来ないのですが・・・。もし違ったら上野やこの銅像はどうなるのかは気になります。

西郷隆盛銅像 名所・史跡

旧鹿児島県立博物館の建物です。博物館として利用されたのは昭和５６年から平成初期までで、元々は明治１６年に博覧会の会場として建設されその後は鹿児島県興業館として使われた建物です。桜島大噴火で一部崩れたり、鹿児島大空襲で外観だけ残し内部が焼けたりとしながらも現在まで姿を残しています。

なんか南国っぽさを感じるソテツが生えているなあくらいに思って看板を読むと、このソテツはただのソテツではない歴史があったようです(下の写真を見てね。)

１９３１年竣工の鹿児島県教育会館。施設の性質上一般には公開されていませんが、外観だけでも立派な造りを見ることができました。

この看板に解説がされていました。
よくわからないけど株をとって養殖に成功した・・・ということでいいのかな。

熊本城でもそうでしたが、青空に銀杏がよく映えます。

この左手は鶴丸城(鹿児島城)跡です。南側は堀がありますが、北側は天然の要塞である城山に守られていました。
城山は西南戦争で敗れた西郷隆盛が最後に籠もった場所で最終的には自決した場所になります。

鶴丸城跡という碑が建っています。
現在は博物館が建っているので、横の橋を渡って城内へ入っていきます。

鶴丸城のあとには歴史資料センター黎明館という博物館が建っていましたので見学に向かいます。

鹿児島県歴史 美術センター黎明館 美術館・博物館

昭和初期の天文館の繁華街を再現したコーナーでした。
すごい活気だったんですね。

鹿児島県歴史 美術センター黎明館 美術館・博物館

往時の鶴丸城の造りです。外様大名として徳川家に恭順を示すためとも言われますが天守閣はなかったそうです。裏を城山に守られている一方海から近く薩英戦争では砲撃にさらされたそうです。

鹿児島県歴史 美術センター黎明館 美術館・博物館

黎明館の入口付近には天昇院篤姫の像があります。１０年ほど前にNHKの大河ドラマで主役になった人物です。
島津家に産まれ徳川に嫁ぎ、明治維新後は苦しい生活を送るなど時代に翻弄された人生でした。

天璋院篤姫像 名所・史跡

黎明館の入口からは市街地の奥に桜島が見えます。
ここに鶴丸城があったころはしっかりと見えたのでしょうね。

鹿児島県歴史 美術センター黎明館 美術館・博物館

高木兼寛博士にウィリス博士が西洋医学について説いているところの像だそうです。鹿児島医学校の時の一場面なのでしょうか。これが脚気の予防に将来繋がってくるんですね。

時標7 「ウィリス、高木に西洋医学を説く」 名所・史跡

旧県庁舎のごく一部を移築して県政記念館として扱っているようです。
一部でこの建物ってすごいですよね。

県政記念館 （旧鹿児島県庁舎本館） 名所・史跡

なんとなく「路面電車の博物館の屋外展示」感がある鹿児島駅前電停。系統はそんなに多くないですが、鹿児島市電は活気がありますね。

鹿児島駅前電停 駅

鹿児島駅電停のすぐにはレインボーベルという巨大なベルがありました。
写真には写っていないですが、案内板があってそこのスイッチを押すと演奏してくれるそうです。

こちらは鹿児島駅。鹿児島市の中心駅の扱いではありますが、実質的なターミナル駅機能は鹿児島中央駅になっています。
鹿児島本線と日豊本線の接続駅ですが、日豊本線の列車は全て鹿児島中央駅まで行きますし、鹿児島本線の列車は鹿児島中央止まりが多いので中間駅の様相です。

鹿児島駅 駅

普通列車から見た桜島。
ちょうど社会科見学か何かの小学校高学年が乗り合わせていたのですが、女の子が「いるかがいる」って言ったので外を見てみましたが見あたらず。でも旅行から帰って調べてみたらこのあたり本当にいるか出てくるんですね。

日豊本線と肥薩線の分岐駅隼人駅です。
地方都市全般に言えることですが、駅付近は中心地ではないようで活気はあまりありませんでした。

隼人駅 駅

隼人駅から吉松駅経由で都城まで行く列車です。今では日豊本線は直線に近い距離で都城に向かいますが、建設当初はこのルートが日豊本線でした。

隼人駅 駅

乗っていた列車は吉都線に直通する列車ですが、吉松駅で長時間停車があるので降りてみました。

吉松駅 駅

前日に続きSLを眺めに来てみる・・・。
まあ列車の停車時間で行けるところなんてないですし・・・。

高原駅で列車交換の為の停車がありました。
既に宮崎県に入っています。

高原駅 駅

都城駅ついたあと近くのイオンモールで食事をすることにしました。
途中の教会？結婚式場？日中の様子をストリートビューを見ると綺麗なのですが、夜のライトアップでちょっと怖い雰囲気に。

イオン都城駅前店のフードコートで夕食を食べました。
ローストビーフ丼とアイスティーの組み合わせ。昨日に比べれば昼・夜としっかり食べれて良かったです。
味も美味しくて、ご当地の食事とはいかなかったですけどよかったです。

都城からは特急きりしま１９号で鹿児島中央に戻りました。そのままホテルに戻っても良かったのですが、せっかくなら南鹿児島駅に行ってそこから市電で帰ろうかなと回り道をして南鹿児島駅に来てしまいました。このあたりがフリーキップの良いところ。

南鹿児島駅 駅

郡元電停で降りて近くのイオンに向かい明日用の飲み物などを購入しました。
もうクリスマスが近いこともあってイルミネーションがここもされていました。

イオンの前には馬、牛、クマ？、山羊などの象がありました。馬には人が乗っているしなんだんだろこれ。

郡元電停は系統の分かれ道になっているので交差点ではこのような配線です。鹿児島中央駅方面(右手)と谷山駅方面(奥)を結ぶ系統はあまりないので、多くの場合は奥と手前、右手と手前の流れで運転されています。

郡元電停 (鹿児島市電) 駅