２０１７年１１月特典航空券で行った九州４泊５日の旅－５日目

2017/11/22 - 2017/11/26

２０１７年１１月に貯まったクレジットカードのポイントを元に特典航空券で行った旅の５日目・最終日です。

この日はレンタカーで鹿児島市内の観光を足早にすませていく形になりました。一カ所に時間を取ってしまう人なのでどうしても毎回旅行の度に最後の方は詰め込むか一部を諦める形になってしまいます。
鹿児島市内の石橋を移築してる石橋公園、尚古集成館、仙巌園、城山、交通局資料館を中心に観光をした５日目は天気がほぼ終日雨で霧も出るという視界は最悪でしたが、それでも鹿児島観光を楽しめました。

鹿児島空港から羽田空港へ戻ったところで旅行記は終了になります。

ここまで旅行記を読んでくださった皆様どうもありがとうございました。

エリア 鹿児島市(鹿児島)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: レンタカー ANAグループ 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

ホテルの部屋からみた景色です。中央の観覧車は鹿児島中央駅の場所になります。歩けない距離ではないけど市電を使うと楽という位置ですね。
この日は天気良くない予報ですが、この時点ではまあまあでした。

ホテルグランセレッソ鹿児島 宿・ホテル

ホテル最上階の絆というお店で朝のバイキングです。メニューが多彩でえらぶたのシミもありました。

ホテルグランセレッソ鹿児島 宿・ホテル

レストランからは鹿児島の象徴、桜島も見ることが出来ました。
天気良かったら最高の展望だと思います。

ホテルグランセレッソ鹿児島 宿・ホテル

甲突川にかかっていた５つの石橋のうち、８・６豪雨でも残った３つの石橋を移築した公園です。９３年の８・６豪雨の後、石橋をそのまま残しておくのはリスクがあり掛け替えを行うことになりましたが、市の象徴である石橋をなんとか残そうとこういう形になったようです。
移設に至る経緯や歴史を展示した石橋記念館と石橋そのものを展示している石橋公園があります。

石橋記念館 美術館・博物館

この西田橋は川を模した池の上に移築されています。ちなみに石橋公園は２つのエリアに分けられていて、その間には稲荷川という川があるのですが、ここを結ぶ橋は公園建設時に新設されています。

石橋記念公園 公園・植物園

以前西田橋の左岸にあり西南戦争の際に消失したと考えられるという西田橋御門が再建されて移築された西田橋の横に建っています。

石橋記念公園 公園・植物園

これは西南戦争の際の官軍の戦没者の慰霊碑です。
双方に多くの犠牲者が出た日本最後の内乱の犠牲者を追悼しています。

西南の役官軍戦没者慰霊之塔 名所・史跡

奥の橋は玉江橋。この川は水量はほとんどなかったですが、何もないところに移設するのではなく、橋として実際に川にかかっている形で移設したようですね。

祇園之洲公園 公園・植物園

鹿児島バイパスの下を通れる人道のトンネルをくぐって海側に行くとザビエル上陸記念碑がありました。
なんかザビエルの像も横のレリーフもみなさんかっこよくつくられていますね。

ザビエル上陸記念碑 名所・史跡

玉江橋を近くで見てみます。アーチが見事な石橋です。

玉江橋 名所・史跡

先ほどは玉江橋を見ることが出来る隣接する橋を渡ってきましたが、せっかくなので帰りは玉江橋を渡って帰ります。実際に渡ることが出来るのがここの良いところです。

玉江橋 名所・史跡

こちらは薩英戦争での慰霊碑です。
薩英戦争は実質的には痛み分けとは言われますが、薩摩に犠牲者は結構出ています・・・。

薩摩出身の提督東郷平八郎元帥の墓になります。東郷元帥の墓は多磨霊園にあるのですが、こちらには遺髪がおさめられているそうです。

ロシア第二・三太平洋艦隊との先頭前に「皇国の興廃この一戦にあり、各員一層奮励努力せよ」とZ旗を揚げたことやその後の日本海海戦での勝利など日本だけでなく海外でもAdmiral Togoとして有名で尊敬を受けた方です。それがオスマン帝国の崩壊・近代化やロシア帝国の崩壊・ロシア革命にも間接的に繋がっていくことになります。

東郷平八郎銅像 名所・史跡

東郷平八郎の像は桜島と錦江湾を見下ろすように建てられています。
やはり薩摩出身者の像を建てるのは桜島が綺麗に見える位置にということでしょう。

東郷平八郎銅像 名所・史跡

軍事と産業の近代化を図り富国強兵を目指した島津斉彬が磯地区にヨーロッパ式の近代工場群をたてました。斉彬の死後紆余曲折はありましたが薩英戦争もあり近代化が必要ということで１８６５年に集成館機械工場として建てられたのがこの建物です。
尚古集成館は博物館として薩摩の近代化の歴史やそこで使われた工具などを展示していました。

この建物は明治４２年に建設されたもので江戸時代からのものではありませんが、それでも歴史ある建物です。薩摩切子などの鹿児島の工芸品を売っているそうです。

磯工芸館 専門店

引きがあまりなくて良い写真が撮れなかったんですが、鹿児島紡績所技師館になります。最後の薩摩藩主である島津忠義が日本初の洋式紡績所を作った際に指導者として招いた技師の宿泊施設です。

旧鹿児島紡績所技師館(異人館) 名所・史跡

こちらの角度はよく撮れました。１８６７年建設、明治維新の１年前の事になります。
現在は世界遺産の構成資産の一つとして登録されています。

旧鹿児島紡績所技師館(異人館) 名所・史跡

紡績所で使われていたもののレプリカです。ちなみにこの建物は技師館なので、ここで使われたわけではなく尚古集成館で使われたもののようです。

旧鹿児島紡績所技師館(異人館) 名所・史跡

異人館からも桜島が見えます。建設された当時は家も架線も日豊本線もなく綺麗に桜島が見えたのだと思います。

旧鹿児島紡績所技師館(異人館) 名所・史跡

集成館や異人館からは少し離れて痛んだ紡績所跡の碑があります。

わかりにくいように上手く撮れましたが、後ろはセブンイレブンで、その横にはファミレスのジョイフルがありました(笑

尚古集成館 美術館・博物館

１８５７年に完成したと記録のある１５０ポンド砲のレプリカです。薩英戦争の際には薩摩軍の主力として活躍をしたそうです。
ちなみにアームストロング砲ではないです。

仙巌園(磯庭園) 公園・植物園

菊祭りの期間中だったので仙巌園の中は花で装飾されていことも多かったです。これは反射炉を模した装飾ですね。

仙巌園(磯庭園) 公園・植物園

反射炉の地下の様子がどうなっていたか見ることが出来ます。復元された反射炉は多いけど、逆にこうやって地下をしっかりと見ることはなかなか出来ないから貴重かもしれないですね。

仙巌園(磯庭園) 公園・植物園

反射炉があったことを示す碑です。反射炉は薩英戦争で集成館が消失された後に解体されて今はこの碑と上の写真にある基礎の部分だけになります。

仙巌園(磯庭園) 公園・植物園

菊祭りと言うことでいろいろな展示がされていたのですが、一番すごかったのがこれですかね。島津斉彬と西郷隆盛の衣装が花で彩られています。後ほど天昇院篤姫の同様な人形も出てくるのですが、男性二人というのがすごい・・・。

調べてみたらこの桜島小みかん、世界一小さいみかんとしてギネスブックに載っているんですね。糖度が高く甘くて美味しいミカンだそうです。

御殿へと繋がる門です。薩摩藩主の別邸の御殿に繋がる門にしては少し狭い気がしますが・・・。

御殿は１日何回かツアー形式で見学が出来るようでした。最終日で時間にあまり余裕がなかったこともありパスすることになりました。

仙巌園(磯庭園) 公園・植物園

花で着飾れた着物を着る篤姫の人形。どちらかというと史実より大河ドラマの篤姫の顔に近い気がします。

仙巌園(磯庭園) 公園・植物園

巨大な石灯籠がありました。桜島の噴火に伴う地震もあるだろうしよく落ちないなと感心しました。
庭園の木々も美しいです。

紅葉が綺麗に赤くなっているものと色づき始めているものとがあって、そのあたりも考えて庭園を造ったのですかね。
天気が悪くても紅葉があると綺麗に見えます。

雨が降っていて視界が非常に悪い・・・。本来は庭園からも桜島が見えるんですが・・・。

天気が良ければもっと美しく見えるんだろうけど、この霞んだ天気でもそれはそれで綺麗に見えます。

御殿の近くまで戻ってきました。ちょうど見学ツアーの待ちの列が出来ています。

１６５８年に島津家の別邸として築かれた仙厳園の御殿。歴史に名を残す薩摩藩主たちもここに来たんだなと思うと感慨深いです。

仙巌園(磯庭園) 公園・植物園

花で装飾された三十の塔のオブジェが展示されていました。菊祭りの期間だったので普段よりも展示が多く、この天気でも見るところが増えていてよかったです。

仙巌園菊まつり 祭り・イベント

駐車場に行く前に尚古集成館に来てみました。ソテツが南国らしい雰囲気出していますが、実際の所この日はめちゃくちゃ寒かったです。

桜島がうっすらと見えるなあ・・・。本当は雄大に見えるんだけどこの天気じゃあ・・・。

城山展望所 名所・史跡

市街地もほとんどよく見えません。ちょっと残念・・・。

城山展望所 名所・史跡

展望所の様子です。人は少なくてゆっくりできたけど、この天気じゃどうしようもありません。

城山展望所 名所・史跡

晴れているとこんな感じで見えるそうです・・・。
正直鹿児島滞在４日目で一番天気悪いもんなあ・・・。

城山展望所 名所・史跡

鴨池のイオンで昼食を取りました。かまたまうどん。
鹿児島名物とかではないけどもこれはこれで美味しい。

その後一旦鹿児島中央駅に行きお土産を選んだりして再度南の方向へ向かいます。

鹿児島中央駅前電停 駅

南に向かった理由はこれです。
神田電停を降りてすぐのところにある鹿児島市交通局には資料展示室があり受付で手続きすれば無料で入ることが出来るのです。３階の展示室からは見下ろす形でシャコが見えます。

昭和３０年代に導入された６００形が何両も見えます。標準塗装の他ラッピングも停車していますね。天気が良ければ最高なんだけども・・・。
ちなみに奥の林は鹿児島大学のキャンバスになります。

ブレーキとマスコンの解説ですね。この透明になってるブレーキ、マスコンは割とよく見る

パンタグラフと奥には方向幕が伸ばして展示されています。

昔の系統が多かった頃の系統版ですね。土地勘がないのでいまいちぴんと来ないのが残念・・・。

こちらはバスの方向幕だそうです。鶴丸高校は聞いたことがあるような気がしますけど・・・。
そういえば市電の１日券は市バスも乗れるのですが、この旅では乗りませんでしたね。

観光レトロ列車のモックアップです。横には子供用の制服があり、制服を着て記念撮影が出来るコーナーのようです。

中は最初期の市電の運転台をイメージしてつくられています。

この施設、無料ですが割と面白いところでした。

そしてこのあと止めてあった駐車場でレンタカーに乗り換え鹿児島空港へ向かいます。
思ったより鹿児島市街の出発が遅くなり大丈夫かなあと思いましたが、途中桜島サービスエリアで休憩しても時間的には余裕でした。

既に暗くなっているのもあり、レンタカー返却後はそのまま空港へ来ました。近くに巨大な西郷隆盛の像もあるそうなのですが、まあこの暗さではどうしようもないので。
その代わり展望デッキに来てみました。入口部分はエンジンカウルを模しています。

鹿児島空港 展望デッキ 名所・史跡

展望デッキはこんな感じです。撮影はしやすそうですね。
広くてゆったりできそうです。ただ真っ暗の為少しだけ見て建物の中へ入りました。

鹿児島空港 展望デッキ 名所・史跡

展望デッキの入口付近にはこんなものがおいてありました。日本エアコミューターのDHC8-Q400の胴体モックアップです。空港で見ると小さく見える機首ですが、こうやってみるとかなり大きく思います。

鹿児島空港 展望デッキ 名所・史跡

モックアップ機内の様子です。やはり頭上とか少し狭いですかね２－２ならそこまで横幅は狭くない感じですが。
この時点では僕はプロペラ機に乗ったことがなかったので、プロペラ機分を味わうことが出来て良かったです(２０１９年にヘルシンキ－タリンをNoRRAのATR72で往復したのが初プロペラ機)。

鹿児島空港 展望デッキ 名所・史跡

今じゃ貴重品になったパタパタ、フラップ式の案内板です。
２０１４年に行った宮崎もこのタイプでした。昔は羽田にもありましたね。

鹿児島空港 空港

もうクリスマスまで１ヶ月を切っていることもあり空港もクリスマスムードでした。

鹿児島空港 空港

A320とB735の座席案内が搭乗直前に出されていました。

鹿児島空港 空港

羽田到着後のA320機内の様子です。翌日の同便がA321NEOだったのですがこの日は在来型のA320でした。CAさんに聞いたら日によって違うらしく、CAさんも楽しみにしているとか・・・。

羽田空港 第2旅客ターミナル 空港

羽田空港からは京急で帰りました。２０００形の特急京急久里浜行き。この時は既に２０００形の引退が始まってはいたんですが、まだ時々見ることが出来ました。

これで２０１７年１１月特典航空券で行った九州４泊５日の旅の旅行記を終了いたします。皆様ここまで読んでいただきありがとうございました。

ちなみに１日目の最初のところで書いた、試験の結果発表の直前ということに関してはこの２日後結果発表があり無事に受かりました。仕事のスケジュール上このタイミングで旅行に行きましたが、どうしても試験結果が気になって時々考えてしまっていたので旅行を後に出来れば良かったなあとか思いますが、もし落ちていたら最悪な気分で行くことになっていたので、まあこれでよかったのかなと思っています。

羽田空港第1・第2ターミナル駅 (京浜急行電鉄空港線) 駅