2019/03/14 - 2019/03/17
327位(同エリア813件中)
ノーーウォリーズさん
- ノーーウォリーズさんTOP
- 旅行記230冊
- クチコミ16件
- Q&A回答114件
- 581,780アクセス
- フォロワー89人
冬のシベリアへの旅9は、いよいよ最後の旅行記になります。サハ共和国ネリュングリからウラジオストクまで3泊4日約2350kmのシベリア横断鉄道の旅です。シベリア横断鉄道は多くの人にとってシベリア旅行のハイライト。私にとっても当初の目的はこのシベリア鉄道に乗車することでした。しかし冬のシベリア・極東ロシアの個人旅行でも色々な未知の冒険ができることが分かり、計画は大幅変更。今までの旅行記のとおり、殆ど知られていないロシアの冬のお祭りや辺境地を体験できました。冬のシベリアに行く観光客は殆どいませんが、交通機関は動いており観光名所はオープンしているので、寒ささえ気にしなければ十分旅行可能です。2週間半の旅の最後を締めくくるのはシベリア横断鉄道です。冬の車窓からの景色と途中の街ハバロブスク・ウラジオストクでの市内観光をダイジェストでご紹介します。
- 旅行の満足度
- 3.5
-
サハ共和国南部のネリュングリ Neryungriの駅。ロシアの鉄道のチケットはすべてオンラインで事前予約していたので、予約済みのメールとパスポートを見せるだけで、ロシア語を話せなくても簡単にチケットは手に入ります。ロシア鉄道の予約サイト https://pass.rzd.ru
-
ネリュングリからハバロブスクまで鉄道で約1500kmの2泊3日の旅です。325号が毎日この路線を結んでいます。極東ロシアの陸路縦断のために、できる限り陸路を選びます。途中で見られる車窓も旅の楽しみです。鉄道は夜7時に定刻通り出発すると、まもなく空は暗くなります。疲れもあったのか、すぐに熟睡します。深夜にBAM鉄道の交差点ティンダ Tynda駅で90分の長時間停車していた様です。
-
2日目の早朝、日が昇る前に目が覚めるとSkovorodino駅に停車中。Litle BAMと呼ばれる支線を昨晩走りましたが平均速度はとても遅い様で、一晩12時間経ってもまだ400Kmしか進んでいません。結構南下してきましたが、まだ外はマイナス16度と極寒です。
-
東側から登る朝日。3月中旬でも地面に雪が残っていますが、それほど雪は積ってはいません。極東ロシアより北海道の方が雪深いのではないでしょうか。
-
典型的なロシアの村の様子。こんな辺境地でも人は結構住んでおり大体1時間に1回程は駅に停車します。サハ共和国と比べれば人口は多いです。
-
これが325号の時刻表。途中停車する駅や長時間停車する駅が細かく書かれています。英語表記もありがたい。なお、以前はロシア鉄道の時刻表はモスクワ時間で統一されていた様ですが、今は現地時間表記で分かりやすいです。
-
3等車の車内、2段ベッドが向かい合わせと通路を挟んでもうひとつの2段ベッドで6人一組。
-
2等車との違いは、個室となっておらずオープン構成です。なお、今では車内でアルコールを飲むのが禁止となり、以前の様なウォッカの酒盛りは今はやっていません。夜も静かに眠れます。ただ3等車ではロシア語が話せなければ他の乗客と仲良くなる機会もあまりありません。
-
Magdagachi駅。長時間停車する駅では、乗客は外に出る事ができます。外でタバコをすったり歩いたりしてリラックスできます。
-
ホームで簡単な食料の調達も可能。暖かいピロシキなど売っています。
-
荒んだ雰囲気の典型的な極東ロシアの工業都市。
-
この辺りに、2016年に建てられた新しいロシアのスペースシャトル発射基地 Vostochny Cosmodromeがあります。写真はそれらしき建物と思いましたが、後で調べると線路から発射基地までは15Kmは離れており遠過ぎて見えないでしょう。昔のシベリア鉄道では、軍事基地や国境に近い地域では窓にカーテンをかけて外が見えない様にしていたとか。
-
シベリア横断鉄道で2番目に長いZeya川の橋を横断中。
-
Belogorsk駅に到着、ここでは10分間の停車。多くの乗客が降りて新たな乗客が乗ってきます。ここからロシア・中国国境の町まで支線がでており、皆そちらに向かうのでしょうか。
-
日が沈んできます。この日の車窓から見えるハイライトは特にありません。シベリア横断鉄道では毎日がこんな感じで単調の様ですが、2泊3日なら飽きずに過ごせます。
-
3日日の早朝、まだ暗いながらアムール川の橋を渡っているのが分かります。シベリア横断鉄道で1番長い橋です。向こうに見えるのがハバロブスク Khabarovskの町。終点はもうすぐです。
-
定刻通りに325号は終点ハバロブスクに到着。この日夕方にロシア号に乗り継ぎます。ストップオーバーで時間があるので、荷物は駅で預けて、ハバロブスクを1日市内観光をします。
ハバロフスク駅 駅
-
中心街の ムラヴィヨフ アムールスキー通り。マイナス10度と寒いですが、通勤中の沢山の人たちが外を歩いています。
ムラヴィヨフ アムールスキー通り 散歩・街歩き
-
アムール川を望む丘の上に建てられたハバロブスクのシンボル ウスペンスキー教会 Assumption Cathedral。2002年の建築。社会主義のソビエトでは教会は抑圧されていました。
ウスペンスキー教会 寺院・教会
-
アムール川は固く凍り、冬の雰囲気が出ています。
アムール川 滝・河川・湖
-
ハバロブスクの博物館。この地域に関する様々な展示があり興味深いです。
郷土博物館 博物館・美術館・ギャラリー
-
マンモスが出迎えてくれます。牙が真っ白できれいすぎるので模型でしょう。他にもアムールタイガーやクマなどの剥製が並んでいます。
-
ハバロブスク州は縦に細長く、北極圏ではサハ共和国の様に少数民族が住んでいます。Even, Koryak, Itelmen, Chukchi族など、民族ごとに小さなコーナーで紹介されています。写真はKoryak族のコーナー、カムチャッカ半島の根元辺りが居住区で、道路もない辺境の地です。
-
歴史を展示するコーナー。写真は1915年にロシアと中国の国境線を確定した時の様子。その後もアムール川上の小さな島の帰属をめぐる争いはありましたが、現在は解決済みです。
-
一方でロシアと日本の国境線はいつ解決するのか、と思っているとロシアの地図を発見、そこには北方領土がないではありませんか。北方領土は日本に帰属して解決済み!?
-
外に出ると、天気は回復して晴れています。朝のアムール川は寒かったですが、数時間後には写真の様に晴れて雪も解けています。遠くの山の向こうは中国国境でしょうか。夏にはここから中国国境まで船が出ている様です。
-
それでもアムール川は凍っており、少しアイスウォークもできます。ただし溶けている箇所もあり危険なので3月中旬はもう遅すぎる様です。
-
もうひとつのハバロブスクのシンボル、高さ96mのスパソ プレオブラジェンスキー大聖堂 Transfiguration Cathedral。これも2000年代に建てられた最近の建築です。教会の内部はロシア西部にある昔の派手な壁画とは違いシンプルですが壮大な雰囲気は感じられます(撮影禁止です)。
スパソ プレオブラジェンスキー大聖堂 寺院・教会
-
夕方7時にハバロブスク駅に戻り、ウラジオストクへ向かう夜行鉄道ロシア号(2号)に乗り込みます。シベリア横断鉄道のシンボルである最上級のロシア号はどんな豪華なのか期待していましたが、普通の他の路線と違いがありません。むしろ6両編成と短く、短距離路線の様にも見えます。
-
車内の設備(3等車)も変わらず。食堂車に行きますが、メニューも同じ。ロシア号は他より所要時間が1時間ほど早く(約11.5時間)その分値段が高いだけで、他は全く違いがなく残念です。食堂車でビールを飲んで早めに寝ることにします。
-
4日目の朝、ロシア号は約780km走りウラジオストク Vladivostok駅に定刻通り到着。2週間半で約5000Kmを陸路移動したモンゴル・シベリア旅行の最終目的地です。色々な未知の世界もあったので、こうして予定通りウラジオストクに無事到着できて感無量です。
明日夜のフライトまで2日間の時間があります。ウラジオストクに長めに滞在するのは、連日の夜行での移動(この日まで夜行鉄道で3連泊、その後は飛行機内で2連泊)の疲れを取る為と、遅延が発生した時の予備日の為です。ここまで来れば、もう旅は無事に終えたも同然です。駅前広場 広場・公園
-
ウラジオストクに滞在する目的は特に決めていませんが、まず市内観光に出かけます。最近ではS7で日本からの直行便もあり、2020年にはJAL, ANAも直行便を飛ばします。日本から最も近いヨーロッパとして特に女性から人気がある町となっている様です。
スヴェトランスカヤ通り 散歩・街歩き
-
中央広場。ヨーロッパの雰囲気がします。ここが日本から僅か3時間の場所には見えません。シベリアや極東ロシアの町は工業都市の雰囲気が強く辺境旅行者向けですが、ハバロブスクとウラジオストクは文化の香りがします。バレイやオペラも楽しめます。エルミタージュ美術館の分館も近く開館予定です。
中央広場 広場・公園
-
市内を歩いている内に、ウラジオストクの定番の鷲の巣展望台に着きます。ケーブルカーで登るつもりが、道に迷ってしまい気が付いたら徒歩で丘を登ってしまいます。ウラジオストクにはもう雪は残っていない様です。ほぼ同じ緯度の北海道の都市と比べても雪は少ない様です。今までと比べるとかなり暖かく感じます。
鷲の巣展望台 建造物
-
ヨーロッパの雰囲気のするウラジオストクの最新のスポットの紹介、、と言いたいところですが、私の旅のスタイルと合いませんので、私らしく行きます。私のイメージではウラジオストクは軍事基地、1992年まではここはトップシークレットの閉鎖都市で、外国人は訪れる事ができませんでした。ウラジオストクとは「東を征服」という物騒な意味があります。今では開放都市となりましたが、まだ軍港としても機能しています。
-
ご覧の様な軍隊の写真も撮ることができます。10年前には考えられなかった事です。
-
S-56潜水艦が展示しています。
潜水艦C-56博物館 博物館・美術館・ギャラリー
-
中にはミサイルの模型も展示しており、かつてのロシア軍の機密もリアルに展示しています。この潜水艦が現役の頃の冷戦時代はトップシークレットだったのでしょうが、今はこうして誰でも見学する事ができます。
-
ここはスポーツ湾に近い元軍事基地が博物館として一般公開されています。そこには興味深いものが沢山。現役ではないですが、対空砲が町に向けられています。
ウラジオストック要塞博物館 博物館・美術館・ギャラリー
-
こんな兵器を目の前で見られます。左のコンクリートの建物は要塞です。ウラジオストク周辺には何十とあります。
-
ここの要塞の中は展示室で、銃を中心に沢山の武器などが見られます。これは唯一基地が実戦で使われた時の記録、そう第二次世界大戦の終戦時の日本侵攻です。北海道本土を避けて、サハリンと北方領土を狙い撃ちにしていたことが分かります。
-
スポーツ湾のビーチにあるI Love Vladivostokのロシア語版。3月中旬には海の氷はほぼ溶けていますが、僅かに残る氷の破片に乗って子供は遊んでいます。
スポーツ湾 自然・景勝地
-
氷が浮かぶ海で寒中水泳、普通の人にはまだ無理ですね。
-
ウラジオストク最終日(5日目)、この日はバス15番に乗り橋を渡ってルースキー島 Russky Islandへ行きます(写真は帰りのウラジオストク市内へ向かう途中です)。
-
15番バスの終点はプリモルスキー水族館 Primorsky Oceanarium。2016年に新規オープンし、海に関する様々な展示がある人気スポットです。昔の生物の展示とか、
プリモルスキー水族館 テーマパーク・動物園・水族館・植物園
-
バイカル湖のバイカルアザラシやアムール川に住む巨大魚が生きた状態で展示されています。3時間は楽しめます。詳しい説明は他の旅行記に譲ります。
-
水族館から歩いて5分の場所には要塞No12があります。ルースキー島は今では水族館や大学などがあり沢山の人で賑わっていますが、僅か10数年前までは軍事要塞しかない立ち入り禁止の場所でもありました。こんな要塞は島に10箇所以上あります。
-
中には不気味なトンネルが続いています。
-
ウラジオストク周辺の軍事関連の場所を中心に廻った2日間でした。最後はゆっくり滞在しました。写真はウラジオストク空港です。この日深夜にロシアを出国、北京経由で今回の旅を終えました。
最後にこの旅行をまとめます。
- 2週間半で約5000Kmを陸路移動して冬のモンゴル・ロシアを周遊しました。冬は極寒で観光どころではないと思われがちですが、むしろこの地域は冬の方が本来の姿を見ることができます。屋内はどこも暖かいです。
- ロシア語ができなくても何とかなりました。ホテルや鉄道はネットで英語で事前予約できますし、他は英語を話せる人に助けてもらえました。
- ロシアビザはWayToRussiaのウェブサイトで自由旅行を自ら組んで、大使館で申請して行き先に制限なしの観光ビザを入手しました。これは裏技の様に言われていますが、実際は何の問題ありませんでした。ホテルでのレジストレーションはロシア初日のウランウデでレシートをもらいましたが、一度も見せる事はありませんでした。昔の悪徳警官の話も過去になりつつあります。
- 3月の2週間半の旅行中に雪が降ったのは1日だけで、最高の天気に恵まれました。予想よりは寒くありませんでした(もちろん個人差はあります)。
- 3つの冬のフェスティバルに参加して、冬のモンゴル・ロシアの未知なる体験ができました。これが一番の思い出です。ウラジオストック国際空港 (VVO) 空港
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
旅行記グループ
2019 冬のモンゴル シベリアへの極寒旅
-
冬のモンゴル・シベリアへの旅1 北京からウランバートルまで 陸路最速1泊2日バスの旅 (Heading to...
2019/03/01~
ザミーン・ウード
-
冬のモンゴル・シベリアへの旅2 ウランバートル近郊で イーグルフェスティバル (Eagle festival...
2019/03/03~
ウランバートル
-
冬のモンゴル・シベリアへの旅3 テレルジで極寒の冬のゲル ホームステイ (Freezing Ger home...
2019/03/04~
テレルジ
-
冬のモンゴル・シベリアへの旅4 ロシアに入国 シベリア鉄道から眺める凍てつくバイカル湖 (Frozen La...
2019/03/06~
シベリア
-
冬のシベリアへの旅5 冬の終わりを祝うマースレニツァ とバイカル湖氷上ウォーク (Maslenitsa & ...
2019/03/08~
イルクーツク
-
冬のシベリアへの旅6 世界遺産レナ川の柱群への厳寒ツアー (Extreme tour to Lena Pil...
2019/03/10~
ヤクーツク
-
冬のシベリアへの旅7 世界一寒い都市ヤクーツクを歩く (Wandering in world's colde...
2019/03/11~
ヤクーツク
-
冬のシベリアへの旅8 伝説の悪路を縦断しエヴェンキ族の祭へ (Legendary road to join ...
2019/03/12~
その他の都市
-
冬のシベリアへの旅9 シベリア横断鉄道でウラジオストクへ (Trans-Siberian Railway t...
2019/03/14~
ウラジオストック
旅行記グループをもっと見る
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったスポット
もっと見る
ウラジオストック(ロシア) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ 2019 冬のモンゴル シベリアへの極寒旅
0
49