2018/07/05 - 2018/07/08
156位(同エリア827件中)
ユウジさん
アジアにあるヨーロッパ、不思議なところですね。
小さい頃から地図帳を見ると、自然と惹かれる地域でした。でも、当時のロシアは、ソ連でしたし、ソ連が崩壊しても軍港であるウラジオストクの危険な印象は変わらないものでした。
時代は移り、少しずつロシアも経済的に復興し、新潟から出ていたウラジオストク便の飛行機も成田から出るようになり、今年からはウラジオストクへ1日1便運行し、なんと電子ビザでも行くことができるようになりました。いつの間にか、身近な都市になりましたね、ウラジオストク。
さてさて、それでは短いウラジオストク旅行のはじまりです。
<日程>
7月5日
成田→ウラジオストク
北朝鮮直営レストラン「ピョンヤン」
7月6日
鷹の巣展望台など市内観光
7月7日
教会ミサ、トカレフスキー灯台(徒歩)
7月8日
ウラジオストク→成田
宿:ジェムチュジナ
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 5.0
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス
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-
7月5日(木)<成田~ウラジオストク>
大人の旅は成田エクスプレスで、悠々と成田空港に向かいます。成田空港に着くとまずは日本円からルーブルに両替です。成田空港で両替するなんて、レートも良くないみたいですし、何だか恥ずかしいのですが、安心料込みで、少し多めにルーブルに両替します。とりあえず準備も整ったので、ウラジオストクに出発です! -
15時半に離陸した小さな飛行機は、19時にウラジオストクに到着しました。緊張した入国審査は、電子ビザになったからでしょうか、思っていたより簡単なものでした。勝手にロシアを少し危険な国だと思っていたのもありますが、客引きもおらず、意外にも空港は落ち着いた様子でした。安心し心にも余裕ができたので、あたりを見渡してみると「TAXI」と大きく書かれたカウンターが目にとまりました。もうバスがある時間でもないですし、多分タクシーしか移動手段はありません。カウンターで行先を伝えると、タクシーのナンバーを手渡してくれました。どうやらこのナンバーを元に空港の建物の外でタクシーを探してほしいみたいですね。
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空港の外に出ると、すっかり雨模様です。濡れながら手渡されたナンバーを見てタクシーを探しだすと、ドライバーさんが、笑顔で迎えてくれました。笑顔は良いですね、当たり前なのですが、ロシア人でも良い人がいるものなんだなと何だか安心しました。
ロシアの旅行記を読むと、よくロシア人は笑顔がないとか書かれていますが、なぜこんなことが書かれているのか分からないくらい、ウラジオストクではみんな笑顔で迎えてくれました。もちろん色んな人がいるとは思いますが、こちらが笑顔なら基本的にはみんな笑顔で対応してくれると思います。
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ウラジオストクの中心部は少し渋滞していましたが、宿のジェムチュジナ(zhemuchuzina)には、20時30分頃に到着しました。
実はこのジェムチュジナは、ウラジオストク駅に近いこともあるのですが、ウラジオストクのディープスポットでもある北朝鮮直営レストラン「ピョンヤン」に比較的近いことが選んだ理由でもありました。チェックインをし、既に外は暗く雨も降っていたので、大事をとろうかとも悩みましたが、悩むぐらいなら行動しようと思いピョンヤンに向かいました。 -
初めての国で、いきなり夜出歩くのは少し緊張しますね。ピョンヤンは街の中心から離れる方向にあるので、通りは少しさみしいです。雨が降っていてパーカーのフードをかぶっていましたので、ひょっとしたら、こちらの方が怪しい外国人に見られていたかも知れませんね。
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15分ぐらい歩きまして到着、こちらが北朝鮮直営レストラン「ピョンヤン」です。分かりやすい入口なのはありがたいですが、国交がない国ですから日本人が入るにはやはり緊張してしまいます。というか、実は怖いですね。とはいえ、重い腰をあげてせっかくここまで来たのですから、「えーい」っと勇気を出して入ってみるしかないのです。
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店内に入ると、お客さんは韓国人なのか北朝鮮人なのかハングル語を話している人達だらけでしたので、目立たないように端の席につきました。
朝鮮と言えば冷麺はマストなところですが、これだけでも悪いので、適当に何品か頼みました。恐る恐る何枚か店内の写真も撮りましたが、ちょっと怖いので冷麺の写真だけ載せることにします。料理はさすが本場の直営店だけあって、とても美味しく、これが北朝鮮の味かと感慨深くなります。接客もこれまた丁寧で、料理が出てこなかった時もウエイトレスのお姉さんが「ソーリーソーリー」と、はにかみながら謝ってくれたのが印象的でしたね。 -
7月6日(金)<ウラジオストク>
この日は、8時ぐらいに噴水通りから有名どころを巡ってみることにしました。まず、外に出て思うことは涼しいということです。確かに小雨が降る天気でしたが、それでも日本の夏の暑さに比べればうんと涼しいです。長袖を持参してきて良かったです。
そして、街並みに目をむけると、ヨーロッパ風の街並みが広がります。白人国家というものは、アジア人にとっては少し恐怖感があるものですが、地方都市ということもあり、圧迫されるような緊張感はなく落ち着いた街でした。 -
噴水通りからは、スポーツ湾で潮風を浴びながら気持ち良く朝の散歩です。イゴリチェルニゴフスカバ教会に着くと、何やら若い女性の軍人さんがいっぱいいました。皆さんスタイルが良いですが、コスプレではないですよねぇと思いながら、その脇をそそくさと歩き、教会の入口に入ります。
中には、修道女の方がいまして、優しく迎えいれてくれました。日々の生活に感謝し、静かにお祈りをさせていただきました。
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次の目的地は、坂を少し上がっていきますが、ウラジオストクの一番の観光名所と言えばここ、鷹の巣展望台です。平日で天気も良くないので人はほとんどいませんが、その分ウラジオストクの海と街並みを独り占めできます。この景色は、雑誌や動画でウラジオストクが紹介される時によく見ていたので、なんだかウラジオストクに来たんだなぁという気分になります。
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帰りは、ケーブルカーで降りてみました。14ルーブル(30円ぐらい)でとても安く快適ですので、乗らない手はないです。それでもまだ坂の途中ですので、太平洋艦隊博物館に寄りつつ、そのまま海に向かって坂を下っていくと、なにやら怪しげな銅像に出くわしました。ここ、なんとロシア柔道発祥の地のようです。こういう場所に偶然たどり着いてしまうのが、一人旅の醍醐味です。けっして観光名所ではないですが、ロシアと日本の繋がりを感じることができて、何だかほほえましくも思えますよね。
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街の中心部に近づくとウスペーニア教会、ニコライ2世凱旋門、アンドレイ教会と見どころが多く、観光客も多くなってきます。中でも、ソ連軍が実際に使用していた潜水艦を博物館にした「潜水艦C-56博物館」は、ウラジオストクが軍港であることからも、興味を惹かれる施設です。
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せっかくなので、潜水艦C-56博物館の中に入ってみます。中は狭いですね。ハッチをくぐる時なんかリュックがつかえます。こんなところで沢山の男達が暗い海の中で死と隣り合わせに戦ってたのかと思うと、まともな精神でいられるわけがないと思います。少なくともウラジオストクに来られるような平和な時代になったことに感謝です。
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お腹が空いてきたので、お昼ご飯をたべようと、少し離れていますが、噴水通りのロシア料理レストラン「スヴォイフェーテ(svoyfete)」で、定番のボルシチ、ビーフストロガノフとパンの盛り合わせを食べました。ここは、どっちかというと、観光客用のレストランですので、安心してくつろげます。
まず出てきたのは、ボルシチ、少し酸味の効いたトマトスープのような味でしたね。ビーフストロガノフは白いクリームソースのようなものが肉や野菜にかかっている料理で日本で食べるビーフストロガノフとはだいぶ印象が違いました。どれも美味しかったですが、脇役のはずのパンの盛り合わせの黒いパンが今までにない味で美味しかったです。 -
昼ご飯を食べ終わると、もう3時ぐらいでしたので、行先は決めず、ゆっくりと街をさまよっていますと、海の男の銅像に出会いました。この銅像、親指に触れると幸せが訪れるそうです。恐らく僕にも幸せになる権利はあるかと思われますので、恥ずかしながら、しっかり握ってしまいました。
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海の男にも出会いましたし、海のベンチでしばらくゆっくり海をながめていました。ウラジオストクは日本海に面した街ですからこの景色の先には日本があります。そう思うと、近くて遠い国から近くて近い国になったのだなと感慨深くなります。
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海を見て気分も落ち着いたところで、また街を散策します。街の中央にある広場にいくとマーケットが開かれていました。魚介類、野菜、パンなど様々な食材がそろっており、賑わっていますね。
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ウラジオストクの日は長いです。暗くなってきたなぁと思っているともう20時を過ぎていました。昼もロシア料理でしたが、短い旅行です、まだまだ、ロシア料理を食べていきたいと思います。
宿に帰るまでに何かロシア料理屋はないかと見回していると、宿の近くにロシアの水餃子「ペリメニ」の店がありました。餃子の種類とソースの種類が選べるので色々と組み合わせると色んな味が楽しめます。これも美味しかったですよ。 -
7月7日(土)<ウラジオストク>
この日は、実は何をしようかと決めずに外にでてしまいました。土曜日なので、何かやっているだろうということで、まずは中央広場のマーケットに行きました。昨日にもマーケットには来ましたが、休日だからなのか、朝だからなのか、少し賑わっている気がします。朝ご飯に食べたピロシキがその場で温めてくれておいしかったです。こちらのピロシキはキャベツが基本なんですね。 -
またこの日は雨も降らず、昨日よりは天気が良かったので、また鷹の巣展望台に行こうを歩いていると、ウスペーニア教会からミサをしているのが聞こえました。
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中に入ろうかなとも思いましたが、神聖な空間に、異教徒がいたら嫌だろうなと思い、外で静かに聞いていましたら、ミサを終えたおばさま方がピロシキをくれました。外で聞いていた謙虚な心が通じたのでしょうか。
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なにはともあれ、またしても鷹の巣展望台に行きますと新郎新婦が見つめあっておりました。
僕は一人旅をしているような身分ですので、当然にように独身なのですが、他人の結婚式を見るのは好きなのです。ここでは、日本でもよく見かける光景ではありますが、南京錠をワイヤーにかけ、愛を誓う場所のようで、その儀式をしているようでした。これも、土曜日ならではの光景でしょうか。
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昼ごはんは、鷹の巣展望台の近くのレストラン「デルマール(del mar)」で食べました。客が他にいなく、薄暗いので、少し異様さを感じてしまうところですが、これがロシアっぽいといえば、ロシアっぽいところです。
高台から望む、街と海が織りなす素敵なパノラマビューを堪能し、美味しいお料理を頂きながら、優雅なひとときを過ごすことができました。 -
せっかくなので、海まで歩いてみます。ウラジオストクにも砂浜があるのですね。海に入るには、夏でも寒そうですが、家族や恋人、友人達とみんな楽しそうに過ごしています。
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そのまま海岸沿いを歩いていると、いつの間にか、街の反対側、初日に行ったレストラン「ピョンヤン」の近くまで来ていました。このあたりは岬になっていて、その先端にはトカレフスキー灯台があります。少し距離はありますが、まだ時間も体力もありますし、トカレフスキー灯台まで歩いてみることにしました。ウラジオストクは涼しく、夏に散策するには良い気候だと思います。道中には鐘楼が珍しいカザンスキー教会があり、ひとまずお祈りをして心と体の一休みです。
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歩いてみたはいいものの、結構遠いですね。どこにあるのでしょうトカレフスキー灯台。
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2時間ほど歩いて何とかたどり着きました。でも、苦労して行ったかいがあって、景色が急に開ける時は感動しますね。 砂州の先には、可愛らしい灯台がちょこんと立っていました。
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この灯台のすぐそばにはカニの食べれるお店があります。ずっとウラジオストクではタラバガニを食べたいと思っていたので、そこで食べようと思っていたのですが、注文の仕方が分からなかったので退散し、近くの高台にあるバー「オクトパスカフェ(octopus cafe)」でタラバガニを注文することにしました。店員さんがとても気さくでとても良い食事が食べれました。これで1,000ルーブル(2,000円ぐらい)。破格です。カニの旨みが逃げないようにうまく茹でてるところが嬉しいですね。さすがロシア人、普段から海鮮を食べているだけのことはありますね。
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7月8日(日)<ウラジオストク~成田>
あっという間に帰国の日が来てしまいました。行きはタクシーでウラジオストクの街に来ましたので、せっかくなので、帰りは、ウラジオストク駅から電車でウラジオストク空港に戻ることにしました。
朝9時に電車が出るので、8時30分には駅に着くようにしました。
空港行きの電車が出る駅舎は、ウラジオストク駅の中の建物でも小さい方なので、見逃さないように事前に場所を確認しておいた方が良いかも知れませんね。 -
せっかくなので、電車に乗るまでの手順の説明です。駅舎に扉を開くと、すぐに自動券売機のようなものもありました。しかし、使い方が全く分からず、駅の警備員のような人に聞いてみると中の窓口で買えばいいと教えてくれました。(全然、手順の説明になってないですね)駅の中に入るには簡単な持ち物検査があり、その奥に窓口がありました。
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空港までと伝え切符を買ったら、エスカレーターで下に降りて、自動改札を抜けてプラットホームまでいきます。自由席の場合は少し早めに出て席をとっておいた方が良いかもしれません。やはり電車の楽しみと言えば車窓からの景色ですからねぇ。お菓子でも食べながら旅の余韻にひたりたいものです。
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ウラジオストク市街では、お土産を買う時間を惜しみましたので、空港でお土産を買うことにしました。マトリョーシカやハチミツなどを買いましたが、会社の方に配るお土産には、小分けになっているものでなくてはならないのですが、これに関してはいくら探してもチョコレートしかなかったですね。夏なので溶けたら台無しなので、いつもは購入を控えているのですが、今回は選択肢がないので、ロシアっぽいイラストの書かれたチョコレートを買うことにしました。
成田空港に着いたらすぐにヒヤロンを買って上下に挟んで冷やしてから家に帰りました。
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これで、短いウラジオストク旅行は終了です。
ウラジオストクは成田から2時間半ですが、街並み、人々はヨーロッパそのもの。夏であれば涼しくて気候も良く、食事も美味しく、人々も優しく、良い旅でした。時間がない等でヨーロッパに行くのが難しい方には、身近にヨーロッパを感じられると思います。きっとこれからもっとメジャーな旅行先になっていのではないかと思います。
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