シニアの母と行く釜山・長崎クルーズ6日間　4日目

2019/10/02 - 2019/10/07

クルーズ4日目、長崎に寄港です。4日目にしてやっと観光らしい観光ができました。
路面電車、出島、26聖人殉教の地を訪問した後長崎駅で休憩してタクシーでグラバー園に向かう途中、めがね橋やオランダ坂に止まっていただきました。グラバー園もゆっくり散策できて、長崎はまた訪れたい街になりました。

10/2（火）13：30　乗船　17：00　横浜出港
10/3（木）終日航海日
10/4（金）14：00　釜山入港　22：00　釜山出港
10/5（土）8：00　長崎入港　17：00　長崎出港
10/6（日）終日航海日
10/7（月）6：00　横浜入港

エリア 長崎市(長崎)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

• 同行者: 家族旅行
• 一人あたり費用: 10万円 - 15万円
• 交通手段: タクシー
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行なし）

目が覚めて外を見ると長崎の島々。

昨夜何かのトラブルがあったので釜山出港が1時間遅れたため、長崎入港も30分ほど遅れるそうです。

8時の予定が8時半になったそう。

どこの港にも似たような橋がかかっているんですね。

ダイヤモンドプリンセスはここ、長崎の三菱重工が造船したので、Welcome back Diamond Princessの垂れ幕が。なんだか嬉しいですね。

松ヶ枝国際ターミナルという埠頭へ着岸するようです。

すぐに下船は混むので9時過ぎ、のんびりブッフェで遅めの朝食。

10時過ぎに下船しました。
それでも昨日ほどは空いておらず、行列に並びました。止まりはしないのですいすい進むのですぐに日本に帰国。

初めて船の全景を撮れるかとトライ！

ぎりぎり入りました。大きいな～。

母は20年ほど前に来たことがあり、私は初めて。
出島の中は入らなかったというので出島へ行くことに。
路面電車に乗りたい、というので歩いて8分くらいの大浦海岸通駅に向かいましたが、クルーズ客で大混雑。やっと乗り込みました。当然、母も立ち乗車です。

降りる時に130円現金で払い、新地中華街という駅で乗り換え。のりつぎ券をもらいます。

ひと駅先の出島という駅で下車。
入口は目の前でした。

クルーズ客も分散するのか、ここまで来るとガラガラです。

入ります。

入場料520円を支払い、

地図をチケットをもらいます。

すぐそこに町人の恰好をした方がいて写真を撮らせていただきました。こんな感じだったんでしょうね～。
出島、教科書で習ったことしかない場所に来れてちょっと感動。
60年前に復元が始まったそうです。

倉庫。

塀と松。

天井、高いです。

畳のお部屋。

2階へ。母は下のベンチで待っていました。

オランダ商館員のお部屋だそうなので

家具が西洋ですね。でも、床は畳。

一般船船長のお部屋だそうです。

さっきのお部屋の家具より豪華です。

毎年夏に来る船の船長さんが11月に出航するまで滞在したそうです。

下に行くとオリジナルの玄関先の土間のような跡。

お部屋だけでなく、資料を博物館のように展示している建物も多かったです。地球儀と天球儀。天球儀の星座の絵がリアル。

お人形で再現。

何の袋かと思ったら

お砂糖でした。インドネシアのものを輸入していたそうです。

カピタン部屋。
外観も異国情緒あふれて期待できそう！

2階に上がると思ったよりずっと広くてびっくりです。

お茶セットが何気に豪華。

壁にはカピタンの帽子。

天井の模様が日本らしくて素敵でした。

接客用のお部屋だっけ？
下はあくまでも畳なんですね。

隣にはダイニング。一日に2回ほどみんなで集まって食事をしていたとか。

これは当時のクリスマスの食事の再現だそうです。

窓から見える

出島の風景も雰囲気があります。

このカピタンの館に出島紹介ビデオを見るお部屋があってクーラーが効いていたので座って休憩。出島にはフリーwifiがあったので私はしばらくネットにつないで調べものしたり過ごしました。

長崎といえばシーボルトさん。

石の倉庫があったり

輸出品だったという陶磁器が展示されていたり

このお部屋の正面の襖の模様がまた可愛らしい。

銅を輸出していたんですね。知らないことばかり。

蔵の天井はおしなべて高いです。通気も良くなるからでしょうか。

この門柱、陶製だそうです。
触っても石みたいな触感でしたけど。

門をくぐると

キャピタン橋とぶどう棚、だそうです。

当時は橋の下に水路が流れていたそうです。

太鼓橋が風情があります。この古さはオリジナルでしょうか。

こんな変わった植物も。

現在のオランダ国王が皇太子のころいらして植樹したらしい。

奥に進むと出島全体の模型がありました。

当時は４９棟の建物があったそうです。

この、低い壁の上の瓦がいい感じ。

色々と興味深く、面白い場所でした。
１時間ほどでしたが、それほど混んでいなくてゆっくりできました。

学校があった建物らしいです。
ここからタクシーに乗って

西坂の丘に来ました。
タクシーで１０分足らず、９２０円でした。
長崎は坂や一方通行が多いそうです。

この階段を登って

２６聖人の殉教した丘を観に来ました。
３月にポルトガルのポルトのサンフランシスコ教会に行った際、（２６人の中にポルトガル宣教師もいたからでしょうが、）この２６聖人の殉教の図が教会内の壁にあり、いつか来たかった場所です。

記念碑に行く手前に目を引く教会。

ガウディっぽいと思ったらガウディ研究で著名な方で、ガウディを二本に紹介した今井兼次という方の設計だそうです。

サグラダファミリアの一部のようです。

その左手に記念碑があります。

１２歳の子もいて、４０００人の前で十字架に磔になり、槍で刺されて亡くなった方々。

１５９７年、秀吉が亡くなる前年だったそうです。

人はまばらで、観光タクシーでいらした方が数人いるだけでした。

１８６２年にローマ法王に聖人とされ、カトリックの巡礼地になりました。

１１月に広島長崎にいらっしゃるローマ法王さまも

必ずこちらを訪れるとのことでした。

記念館もあるようですが、ここから駅へ降りていきます。
１２時２５分から４０分までの滞在でした。

急な坂道だし、暑いしで８０過ぎの母は大変だったと思います。
坂を降りてすぐ駅が見えます。普通に歩いて１０分程度かな？

駅ビルで１３時から１３時半まで休憩。
抹茶パフェが４８０円、モカパフェが３８０円。安い！と思うのは私だけでしょうか。

１階に降りてタピオカミルクティーのお店を発見！
飲みたかったけど、お腹いっぱいで無理でした。

長崎三大カステラ、というのが福砂屋、文明堂、この松翁軒だそうで、東京にないこちらでカステラを購入。

試食もあり、小さな箱があるので買いやすいです。

ノーマルのものを自宅と息子に購入。二つで１１８８円でした。

駅前でタクシーに乗ってグラバー園へ、と言うと、眼鏡橋やオランダ坂は見ましたか？見ていなくて時間があるなら通っていきましょうか？と勧められ、お願いしました。
前の山が龍馬が亀山社中を開いた山だそうです。

眼鏡橋到着。
ゆっくり通り過ぎるくらいかと思ったら運転手さんも降りてガイドの始まり。

この川の向こうにお寺が沢山あって

そこへ渡るために橋が沢山かけられたそうですが、この眼鏡橋が一番古いそうです。

山にお寺が並んでいて、このお寺巡りに来る方も多いんだそうです。
この寺々、昔は全部教会だったのをお寺にしたそうです。

眼鏡橋、風情があります。

渡ってみたかったけどさすがにそんな時間はありませんでした。

向こうに亀山社中のあったという山が見えます。

５分くらいしてまたタクシーに乗って

丸山町にあるこの奥の料亭は龍馬がオランダ商人に会うために頻繁に通っていた場所だそうです。おりょうさんと結婚する前、ここの仲居さんが恋人だったとか。
今でも、夜、卓袱料理を食べると一人５万円くらいかかるそうです。

今でもこの辺りは飲み屋街だそうです。
見返り柳は、遊んだ男性が名残を惜しんでこの場所で振り返ったから、とのこと。

日本三大中華街のひとつ、長崎。
でも横浜を知っているのでここは通るだけ。

中華街近くの公園。
今でもこの辺りは中国の血を引いた方が多く、観光客などはいいけど、運転手さんのような地元の日本人が公園に入るとにらまれるそうです。

オランダ坂に来ました。
また下車。

西洋人のことは全てオランダさんと呼んでいて、

この奥に西洋の一般人が沢山住んでいて良くこの坂道を歩いていたのでこの名前がついたそうです。

今は奥に名門、活水女子大学があるそうです。

石畳はオリジナルだそう。

オランダ坂の右手には西洋人のうち、お金持ちの人の別宅などがあったそうです。グラバー邸もそのひとつ。

急坂を降りると下にも表示がありました。

大浦天主堂に到着。
１３時４５分から１４時１５分まで、３０分の観光タクシー利用になりました。２５２０円。母は、本当は３０００円渡したかったけど千円札が足りなかった、と２６００円支払い。
運転手さん、感じが良くて色々教えてくださって楽しい３０分でした。

おー、これが大浦天主堂。

色々教会を見ましたけど、日本らしくすっきりしたデザインの教会です。中も観たかったのですが、１０００円かかるとのことで止めました。

そして、グラバー園へ。

母は以前来たことあるし、疲れたというので入口下のベンチで座っていてもらいました。

１４時２０分から一人で観光開始です。

人は結構いましたけど、園内広いので混んでる、と感じるほどではありませんでした。

チケットとパンフレットと、世界遺産見学認定証の写真の無料券。

グラバー園は丘に建物が点在しているので、最初はエスカレーターでどんどん登っていきます。

大浦天主堂が見えます。

遠景。

このクルーズで

初めてゆっくり観光できるので浮かれて写真撮りまくり（笑）。

こんな感じでどんどん登って

一番上に到着。

先ほどの無料券でこんな写真を撮ってもらいました。
後ろの建物は移築された旧三菱第二ドックハウス。
船を修理する間の船員たちの宿舎だったそうです。

暖炉。

天井のシャンデリアが素敵だけど、オリジナルじゃなさそう。

階段の木が年季が入っています。

家具も重厚。

テラスからの景色。海まで見えていい感じです。

ダイヤモンドプリンセスは目の前です。
ここが一番高いところでここからどんどん階段や坂道を降りていきます。

着いたのは旧ウォーカー住宅、こちらも移築です。

元々は大浦天主堂の隣に建てられたそうです。

この、出窓風のお部屋、素敵ですね～。

テラスから見えるダイヤモンドプリンセスが少し近くなりました。

テラスもおしゃれです。

電燈がアールデコっぽいけど違うんだろうな・・・？

出ると前にレトロ写真館という名前のコスプレ屋さん。

旧長崎地方裁判所長の官舎だったらしい。
官舎にしてはしゃれていますね～。さすが長崎。

蝶々夫人を作曲したプッチーニの真っ白な像。

進むと並びにオペラ歌手、三浦環さんが蝶々夫人を演じている像。

こんなしゃれたベンチのカフェなどを通り過ぎて

おー、近い近い、と思いながら進むと

旧リンガー住宅。
ナガサキホテルというホテルを経営していた方だそうです。
これは移築ではなく、もともとこの場所に建てられた家。

バンガロー風な建物。

ナガサキホテルの写真の壁にある

衝立が展示されていました。

ホテルで使われていたカトラリーだそうです。高級ホテルだったのがわかります。

お部屋も瀟洒な雰囲気。

バンガロー風なのは何故なのだろう。

続いて旧オルト住宅。

リンガー邸と同じく、国の重要文化財に指定されています。

玄関からして、いかにも洋風建築！という感じです。

ここにはリンガー家も住んだことがあり、その当時の家具を飾ってあるそうです。

裕福な暮らしぶりが垣間見えますね～。

タクシーの運転手さんが、この当時の写真を見ると西洋人は立派な服装で、日本人はふんどし一枚とかひどい恰好ばかり、と話していましたけど、そんなだったんだろうなぁ。

次に向かう途中、変わった植物がありました。
すぐに名前がわかって解説できる教養がほしい。

一番奥までやってきました。

旧スチイル記念学校ですね。
明治２０年に建てられたミッション系の学校を移築したそうです。

逆光でなかなかうまく写らず。

中は当時の器具とかの展示をしていました。
あまり興味がなくさっと流して退出。

学校にしては小さいような。一部だけなのかもしれませんね。

降りてきた元の道に戻ったあたりに西洋料理発祥の碑が。

この草野丈吉という人が自由亭というレストランを開業したのが始まりらしいです。

先に進むと絶賛修復工事中のグラバー邸。

周りの遊歩道でぐるっと回るようになっていますが

ほぼ何も見えず( ;∀;)

ダイヤモンドプリンセスはすぐ目の前です。

次は修復後に来ようと決意。

グラバーさんにご挨拶して

展望台から船を見て出口へ向かいます。

途中日本庭園がありました。

ちゃんと手入れされています。もともとあったものなのかな？

最後、出口に行くには長崎伝統芸能館という場所を通らなければいけません。

展示より、可愛いシャンデリアが気になります。

ちょうど10/7から始まる長崎くんちで有名な龍が展示されていました。ゆっくり見ても面白そうでしたけど母を待たせているので駆け足で通り抜けました。
母のところに戻ったのは１５時８分、５０分ほどの見学でした。

坂を降りるとすぐに港だそうですが、母が疲れたそうなのでちょうどお客を降ろしたタクシーに乗ってターミナルへ。乗る時、「歩くとすぐですし、車だと遠回りになりますよ。」と言ってくれる良心的な運転手さん。それでもいいので、とお願いしました。６２０円。

ターミナルでwifiをつなごうとしたけど、うまく繋がらず、繋がっても遅いので、早々に切り上げて船内へ。
お昼を食べていないので休憩がてらブッフェへ。今日もケーキが美味しそう！

オレンジタピオカプディングが私が思っていたタピオカと違う（笑）。でも、普通に美味しかったです。

１６時過ぎ、部屋に戻ると岸壁に学生たちが。
１６時半、お見送りイベントらしきものが始まりました。

長崎大学の龍踊サークルの方たち。

じゃおどりっていうから蛇かと思っていたら龍なんですね。我ながら無知すぎる；；

我が家と同じく皆さん、ベランダに出て見ています。

続いて長崎のどこかの（名前聞き取れず）中学、高校の吹奏楽部の演奏です。

目を上げればさっきまでいたグラバー邸が目の前です。

クライマックスになると何やら衣装まで着て演奏。

一生懸命さに母は感動してうっすら涙を浮かべていました。
横浜や釜山が何もなかっただけに余計嬉しかったです。

最後、１７時に船が出航したら岸壁まで来て手をいつまでも振ってくれました。

See you again in Nagasaki.
うんうん、いつか、また来るよ！という気にさせる暖かいおもてなしでした。
船からも拍手が続いていました。

長崎、街も良かったし人もいい人ばかりでした。

この港でこの船は出来たんですね～。

橋を越えていきます。

穏やかな秋の夕暮れです。

西を見るとこんなでした。

やっぱり観光できると充実した一日を過ごせます。

そして、この日はツアーに組み込まれている、有料レストランで夕食の日でした。レストランと日時は阪急指定です。
私たちは10/5、１８時からスターリングステーキハウスでした。

窓側に案内されました。
明るいうちは海がきれいでしたけど、陽が落ちると真っ暗で鏡のように自分たちの姿が常に写ります（笑）。

パンとバターはセッティングされていました。

前菜はいくつでも頼めますが、メインとデザートは一品だそうです。
この、海老の前菜美味しかったです。海老は外れがないですね。

ビスクスープもちょうどいい塩加減でした。

メインは母は220ｇのヒレステーキ、私は400ｇのリブアイというものをチョイス。これは、あらかじめどなたかの旅行記でヒレより美味しかった、と書いてあったので注文してみました。

４００ｇは大きいですけど、３分の１が脂身なのでほとんど食べられました。確かに、ヒレはぱさぱさして固かったけど、こちらは柔らかくておいしかったです。頼むなら断然リブアイをお勧めします。

デザートはラズベリークリームブリュレ。
通常レストランにある定番メニューに少しラズベリー味が入った程度。コーヒーを頼んでみましたけど、有料レストランだけあって普通に美味しいコーヒーでした。
あらかじめ阪急の方に有料レストランはゆっくり召し上がっていただくので２時間ほどみてください、と言われていましたがお酒も飲まずさくさく食べる二人なのでいつも通り１時間１５分ほどで終了。
お食事も、海老の前菜は美味しかったけど、２９ドル払ってまで食べるほどでもないかな？という感想です。いつものレストランで十分です。

１９時４５分からプリンセスシアターでブラボーというショーを鑑賞しました。

皆さん、歌もダンスも上手です。

２０時半に終わり、部屋に戻ってシャワーを浴びた後、暇なので映画を観ました。「プーと大人になった僕」は、以前飛行機で観たのですが、船は英語だけだったので英語の勉強を兼ねて鑑賞。
終わると１２時近くになっていて、当然母は隣で熟睡していました。
今日は観光したのでさすがに11,999歩歩いていました。

この旅行記へのコメント （2）

• くろまめさん 2019/10/11 22:55:57

  同じ船に乗船してました♪

  初めまして！くろまめと申します。
  
  わ～同じ船に乗ってた方の旅行記だ！と楽しく拝見させていただきました。
  すでに完成されていて素晴らしいです。
  私のほうの旅行記はやっと船に乗ったばかり・・・(笑）
  いつかは完成するでしょうから、雪が降る頃にいらしてくださると嬉しいです。
  
  ところで・・・
  長崎の出航！イベントがあったなんて知りませんでした。
  反対側にいたのかなぁ～？何してたんでしょう？私たち・・・
  それと、同じ日にスターリングステーキハウスにおりました（！）
  予約は7時だったので、少しの時間ご一緒しましたね。
  
  釜山は何度も行っているので無料のバスで駅に行こうと言っていたのにバスがいなくて
  有料のバスに仕方なく乗ったり・・・
  同じスケジュールのはずなのに「えっ？」っと、思うことがいくつもあって楽しい発見の旅行記でした。私も、これから頑張ります。
  ありがとうございました。　　　　くろまめ
  
  

  アインスさん からの返信 2019/10/11 23:21:15

  Re: 同じ船に乗船してました♪

  くろまめさん、初めまして＾＾
  
  旅行記を読んでくださり、どうもありがとうございます♪
  同じ船に乗っていた方に読んでいただけるなんて恐縮です(*'ω'*)
  くろまめさんは何度もダイヤモンドプリンセスに乗っているベテランなんですね～　今後の参考のためにもくろまめさんの旅行記楽しみにしています＾＾
  これからもよろしくお願いします＾＾