初めてのポーランド　その5　アウシュビッツとヴィエリチカ

2019/09/08 - 2019/09/17

2019年9月8日から17日までポーランドに行ってきました！
なかなか情報の少ないポーランドの魅力をお伝えしたいと思います！！

クラクフ初日は近郊の世界遺産巡りをしました。負の世界遺産アウシュヴィッツと世界最初の世界遺産の一つヴィエリチカ岩塩坑。色々勉強になった1日でした。

エリア アウシュビッツ(ポーランド)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 旅行の手配内容: 個別手配

クラクフで最初の朝！
この日は1日エクスペディアから申し込んでいたツアーに参加します。
集合時間前にちょっと朝のお散歩。

なんだろこれ～？

旧市庁舎の塔 建造物

とにかくかわいかったグダニスクに比べ、クラクフは綺麗という印象の街です。
散策するのが楽しみだな！
朝は雲が多めですが、これから回復する予報です。

ツアーは8時にアパートメント前で集合。
なんと同じアパートメントに泊まっている参加者がいました。

同じミニバスに乗ったのはオージーご家族4人、オージーカップル、ニュージー女性1人、私、ガイドさんというメンバーです。
アパートメントの位置でのグループ分けだと思うんですが、なぜかとっても太平洋なメンバーでした笑
皆さんとってもいい人でした！

クラクフ歴史地区 旧市街・古い町並み

ミニバスに乗り込みのどかな車窓を進みますが、車内ではこれから向かうアウシュビッツに関するドキュメンタリー映像が流れていました。
多少の知識はありますが、やっぱ気軽に行く場所ではないですからね。

最初に立ち寄ったのは野外に展示されていたこの車両。
ここもアウシュヴィッツの施設の一部です。
これだけ見ると味のあるローカル線・・・みたいに見えますが・・・
これで運ばれてきたのです。

オシフィエンチム (アウシュヴィッツ第一強制収容所) / アウシュヴィッツ博物館 建造物

その後、博物館のオープン時間になったのでまずは第一強制収容所へ。
見てください、この人の多さ。
確かここは個人での見学はできず、ガイドさんと一緒じゃないといけなかったはず。なのでグループの人が多いんです。

ここで車を運転していたガイドさんからアウシュヴィッツのガイドさんに交代。私たちのグループは同じミニバス8名と、もう1台のミニバスに乗った8名の合計16人のグループでした。

オシフィエンチム (アウシュヴィッツ第一強制収容所) / アウシュヴィッツ博物館 建造物

アウシュビッツ博物館に入るためには荷物の大きさ制限があります。
この後に行くヴィエリチカも同様です。
大きな荷物は車に置いていくかロッカーに預けなくてはいけません。
私は事前知識で知っていたため、大きなバッグは避けて小さめのボディバッグを持っていたので大丈夫でした。

オシフィエンチム (アウシュヴィッツ第一強制収容所) / アウシュヴィッツ博物館 建造物

天気が良くなったこともあって、なんとものどかにも見えるんですけどね・・・

オシフィエンチム (アウシュヴィッツ第一強制収容所) / アウシュヴィッツ博物館 建造物

ここが入り口。

オシフィエンチム (アウシュヴィッツ第一強制収容所) / アウシュヴィッツ博物館 建造物

敷地のあちこちで見かけたこんな立て看板。
まあ、さすがに当時のものじゃないんじゃないかな・・・どうかな・・・

オシフィエンチム (アウシュヴィッツ第一強制収容所) / アウシュヴィッツ博物館 建造物

中は結構広く、いくつかの展示室を見学しました。
当時の生活空間、押収物、写真、ガス室・・・
直接的な生々しいものはありません。
ただ、布を編むために押収された髪の毛の束や収容された人の顔写真（収容日・死亡日が書いてある）などは特に見ていてしんどかったです。
ガス室跡に今も「火気厳禁」の看板があるのも、それだけここでガスが使われたのかと思うと辛かったです。

オシフィエンチム (アウシュヴィッツ第一強制収容所) / アウシュヴィッツ博物館 建造物

その後、再び車に乗って第二強制収容所へ。
ここは収容された人達が生活をしていた主な場所です。

ビルケナウ (アウシュヴィッツ第二強制収容所) 史跡・遺跡

ここにも人や物を運んできたレールと鉄道が残っています。
第一強制収容所には実際当時ここで撮られた写真も展示されていました。

ビルケナウ (アウシュヴィッツ第二強制収容所) 史跡・遺跡

この広さが恐ろしい。
どれだけの人がここで暮らすことを強要されたのでしょう。

ビルケナウ (アウシュヴィッツ第二強制収容所) 史跡・遺跡

中も見ましたが、本当に粗末な小屋でした。

もう二度と起こってはならない、まさに負の遺産です。
こういう場所を残して風化させないことも大切なんだと思いました。

絶対に行ったらしんどくなるのはわかってましたが、やっぱりしんどかったです。
でも行ってよかったです。

ビルケナウ (アウシュヴィッツ第二強制収容所) 史跡・遺跡

さて！
気を取り直してランチです！

運転手さんに配られたのはこちらのランチボックス。
みんな「ランチボックスか～」という反応だったのですが、食べてみたら結構美味しかったです笑

アウシュビッツを出て、次に向かったのは同じく世界遺産のヴィエリチカ岩塩坑です！

ここでもヴィエリチカ岩塩坑のガイドさんと交代。
入る前に運転していたガイドさんに「800段の階段を下りるよ！」と脅されました・・・

ヴィエリチカ岩塩坑 (ツーリストルート) 建造物

アウシュビッツでも散々歩きましたが、この日はそれは覚悟の上。
800段でもかかってらっしゃい！

ヴィエリチカ岩塩坑 (ツーリストルート) 建造物

まず狭い木の階段を延々と下りていきました。
たぶん、300段くらいかな？

ガイドさんについて行くとこんな人形が。
坑夫達の再現模型です。
中は結構暗いので、突然現れるとびっくりします。

ヴィエリチカ岩塩坑 (ツーリストルート) 建造物

こちらは塩で作られた像。
この岩塩坑、床も壁も塩なんです。なめるとしょっぱいらしいです。
その塩の塊を彫刻した像があちこちにありました。
これは、ここに伝わるおとぎ話を再現した像らしいです。
（お姫様に指輪の代わりに塩を送ったとかなんかそんな感じの）

ヴィエリチカ岩塩坑 (ツーリストルート) 建造物

馬の人形もいました。
実際、地下に馬を連れてきて働かせていたらしいです。

ヴィエリチカ岩塩坑 (ツーリストルート) 建造物

途中途中にも階段を下りるので、確かに全部で800段ありそう・・・
縦にも深いですが、横にも広い空間です。
現在見学できるのは全体の岩塩坑のごくごく一部だけだそう。
それでも十分広いので、全体は一体どれくらいの面積になることやら。

ヴィエリチカ岩塩坑 (ツーリストルート) 建造物

ヴィエリチカ岩塩坑で一番見たかったのはこの塩の聖堂！！
一段と開けた場所に壁一面に掘られた壁画や像、祭壇などがあります。
もちろん全部塩です。

ヴィエリチカ岩塩坑 (ツーリストルート) 建造物

このシャンデリアも全部塩！
そう言われても、近くで見ても全然わからなかったです。

ヴィエリチカ岩塩坑 (ツーリストルート) 建造物

なんと最後の晩餐もありました！

ヴィエリチカ岩塩坑 (ツーリストルート) 建造物

祭壇もすべて坑夫達が掘ったもの。
ここ、今は多少観光用に明るくされてますが、それでも結構暗いんです。
その中で、加工しにくいらしい塩でこの空間を作るとか・・・

たまたま帰国した後にヴィエリチカについてテレビでやっていて、この左のキリスト像を彫った人がインタビューしていました。
やっぱりこういうのが得意な人とそうでない人がいて、得意な人が率先して掘ってたらしいです。

ヴィエリチカ岩塩坑 (ツーリストルート) 建造物

このヴィエリチカ岩塩坑は世界で最初に世界遺産に認定された12箇所のうちのひとつです。

出口近くにはお土産やさんやレストランもありました。
帰りはエレベーターで上まで行けるんですが、それも軽くアトラクションみたいで面白かったです笑

ヴィエリチカ岩塩坑 (ツーリストルート) 建造物

1日中たくさん歩いてくたくたになりました！
でも、色々勉強になる一日で充実しました。

クラクフに帰ってきた頃には綺麗な夕日が～
いよいよ次の日は一日クラクフを散策しましょう！

クラクフ歴史地区 旧市街・古い町並み