すんごく良かった～クロアチア＆スロベニアの旅　＃６　世界遺産第３弾のスプリット。古代ローマ時代からいろいろあった深ーい歴史。

2019/07/30 - 2019/08/06

チャチャチャッ、チャラーン

どうも、ぬきじゅんです。

なんだか林家こん平さんを思い出すような書き出しですが、火サスのつもりです。分かりにくーい。




８月２日、この旅行も４日目となりました。
昨日はシベニクとトロギールという世界遺産の街を観光し、今日もまた世界遺産のスプリットへ。

古代ローマ時代の宮殿が残る街なんですけど、それが素直に残ってない。そう、きっとこれはサスペンス（大げさー）
でも、それもまたこの街のユニークなところになっていて面白い街でした。

何があったかは旅行記をご覧下さいませ。
現在まで残っていてくれて、本当に良かった良かった。


【スロベニア・クロアチア８日間（ルックJTB利用）】

７月30日（１日目）
　羽田からミュンヘンで乗り換えてトリエスタへ飛行機で。
　スロベニアの首都リュブリャナで一泊。

７月31日（２日目）
　ブレッド湖、ブレッド城を見学。
　バスで移動し、ポストイナ鍾乳洞を見学。
　リエカ（クロアチア）に宿泊。

８月１日（３日目）
　バスでシベニクへ。観光。
　トロギール観光。
　スプリットで宿泊。

８月２日（４日目）
　スプリット観光。
　バスで移動。
　ネウム（ボスニアヘルツェゴビナ）で休憩
　ドゥブロブニク近郊に宿泊。

８月３日（５日目）
　ドゥブロブニク観光。
　バスで移動。途中ネウム、クルカで休憩
　プリトビッツェで宿泊。

８月４日（６日目）
　プリトビッツェ自然公園を散策
　バスで移動しザグレブ観光
　ザグレブで宿泊

８月５、６日（７日目、８日目）
　朝、ザグレブ市内を散歩し、ザグレブ空港から飛行機で帰国

エリア スプリット(クロアチア)

• 旅行の満足度: 5.0

• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）

昨日はクロアチアの世界遺産の都市巡り。

まず第一弾はシベニクの聖ヤコブ大聖堂。
石灰岩のみで建てられたゴシック様式とルネッサンス様式の融合した教会を見学しました。

続いて第２弾、中世の町並みの残るトロギールへ。
こちらでは聖ロブロ大聖堂を見学し、もしかしたらライフワークかも知れない高いところ上り、、いやいや鐘楼へも上ってきました。

スロベニア＆クロアチア８日旅も今日で４日目。

スプリット郊外にあるホテルに宿泊し、まずはクロアチア世界遺産第３弾、スプリットへ向かいます。

クロアチアTシャツ、 買っちゃったー(笑)

今日も暑くなりそうです。

宿泊したKatrina Hotelの周りには何にもないんですけど、散歩してたらサッカーの練習場かな？を見つけました。

クロアチアってサッカーが強いですよね。

もしかしたらメジャーなチームの施設かも。

（ググってみたら、デゥコポリェっていうクロアチアリーグのチームのサッカースタジアムだそうです。クロアチアってサッカー強いからもっとスタジアムも大きいかと思ったら、意外とこじんまりなんですね。）

このホテルはサッカーチームと関係あるんだろうね。
スタジアムへのアクセスは抜群です。

カトリーナ ホテル ホテル

クロアチアの水色消火栓発見。

あっちの子の後ろ姿をずっと見つめてるような、切なさと愛しさと。

ここも朝食が美味しくて朝からしっかり食べちゃいます。

飲み物のサーバーが壊れてて、水しか出てこなかったのが残念。

バスに乗り込んで、出発です。

クロアチアはEUに加盟したので、このタイプの古いナンバープレートは減りつつあるんです。
何年後かにはもう見られないかもですよ。

このあたりのバスから見える風景はこんな感じの山が続きます。
山の雰囲気が日本とぜんぜん違うなー。
石灰岩の岩山っぽいので、植物も育ちにくそう。

ところどころに教会が建ってます。
これもまた日本とは違った風景ですねー。

しばらく走ると街っぽくなってきましたよ。
SPARだ。
クロアチアではSPARもあったけど、KONZUMってスーパーをよく見かけたかな。
地元のスーパー巡りも楽しいですよね。

程なくSPRITのバスターミナルに到着しました。

「SPRIT」の文字オブジェ
スプリットに来た記念に一枚。

意外と観光客が次々と絶えなくて、人の写ってない写真を撮ろうと粘ったけど諦める。

はい、こちらが世界遺産のディオクレティアヌス宮殿です。

ディオクレティアヌス、、、舌噛みそうな名前ですが、ローマ皇帝の名前。
これから見る世界遺産は1700年前のローマ時代の宮殿なんです。

すごくないですか！？

1700年前の宮殿というと、広かったりきれいだったりを想像しちゃいますけど、ずっと宮殿として使われたわけではないんです。

宮殿として使われたのは紀元305年からの6年程度で、その後ローマ帝国の衰退とともに放置され、廃墟となり、7世紀ごろサロナに住んでいた人々が街を追われてここに住み着くようになったと。

かつての宮殿が廃墟になり、そこに人が住み着いちゃったんですよ。
住み着いたあとはどうなったんでしょう。
これはなかなかの波乱万丈ですよ。

こちらの入口から宮殿に入ります。

さっきのパネルだとすごく立派な門でもあるのかと思いきや、意外と裏口的なところから入るんですね。

青銅の門 城・宮殿

宮殿の中に入ると地下のような空間が広がっています。

「今入ってきた門は、青銅の門。宮殿が建てられた当時は海に面した門だったんですよ」
ガイドさんが説明してくれます。

こんな感じの天井の高い回廊になっています。
宮殿ができた当時はどんなだったんだろう。

こちらの部屋に入ります。

ここは柱が何本もある空間。ずーーっと昔は倉庫として使われていたんだそうです。

この宮殿は上階と下階の2階層で作られて、上階はほとんど残っていないそうですが、下階はほぼ当時のままの姿で残っているんだとか。
なぜかというと、この空間はある時期からゴミ捨て場になっていたため。
そのゴミをきれいに掃除したらこんな遺跡が出てきたんですって。

ゴミが目一杯積もってた、、、ちょっと後ずさりしたりして。。

ある意味、世界最大のゴミ屋敷だったのかも。
ゴミを撤去したらこんな空間ができましたーみたいな。
ゴミ捨て場というとなんだか匂いそうですが、そういう感じはいっさいありませんでした。

住み着いた人々はこの上の上階に家を造って、穴を開けてこの下階にゴミを捨てたんだそうです。

地下の一室にあったこちらの像はスフィンクスだそうです。

ディオクレティアヌス皇帝は中東やアフリカ方面を担当することが多く、スプリットの宮殿にはいくつかスフィンクスが置かれています。こういうのが好きだったんですねー。

ただ、この皇帝はキリスト教を弾圧していました。
皇帝がなくなりキリスト教が広まってきたら、教徒たちはキリスト教を弾圧したディオクレティアヌス皇帝の好きだったものを壊したんだそうです。
そのひとつがこのスフィンクス。

顔がないんですー。サスペンスの予感がする。

この部屋はなんだったかな？（汗

天井の模様はどうやって作ってるんだろう。ちょっと緩んだら欠片が落ちてきそうだけど落ちてこない、絶妙なバランスなのかな。

この木は天井の梁で使われてたそうです。

ここの奥は昔から貯められたゴミがまだ充満してます。

調査したところ、この上には建物が建てられていて、このゴミが地盤の役割をして支えてる可能性があるんですって。
なので、このゴミを撤去すると、上の建物も崩壊する危険性があるとのこと。

しかし、建物の上の階のその上にまた建物建てちゃったってのにもビックリ。
どうなってるんだろ。大丈夫なのかな？

こちらがディオ様こと、ディオクレティアヌス帝。

五賢帝の一人と言われてますのでたぶん悪い人じゃなかったんだと思いますが、キリスト教に対しては厳しかったそうです。
なので、ディオ様に関わるものはとことん破壊されたと。
この像は最近になって飾られたものなので大丈夫。

ちなみにディオクレティアヌス帝って名前、聞き覚えがありますか？
ローマのテルミエ駅の近くにある浴場があるんですけど、そこがディオクレティアヌス浴場なんです。

地下には泉がありました。
この泉に後ろ向きにコインを投げ入れると、もう一度スプリットへ来ることができると、、、なんて言い伝えは無いそうです。

これは昔水道として使われていたそうです。

一通り地下の見学をして、上の階に行きます。
世界遺産の建物の中の空いているスペースにはお土産屋さんが並んでました。

おおー、でっかい塔が目の前に。

世界遺産っぽいです。

この辺が上の階で、かつて皇帝が生活していた場所だそうです。
もう屋根とかはなくなっちゃってるんですね。

あ、上の階に普通に家が建ってる。
地下に何があるか関係なく、本当にごくふつーに建ってますよ。

下の階の状況とかわかってるんだろうか？自分だったら落ち着かないだろうなー。
住んでる人はわかってて何もないからそのまま住んでるんですよね。

上の階に３階建ての家が建ってるなんて、なんかシュール・・・。

あっちの塔のところには大聖堂があります。
またその大聖堂ができた経緯もいろいろあったみたい。
それはまた後ほど。

では皇帝の居住跡から大聖堂へ向かいます。

大聖堂へ行くには、皇帝の私邸の前庭を通り、ペリスティル（中庭）へ抜けていきます。

前庭の到着。天井に円形の窓が空いています。

はい、ここはクラパを聞けることが多いです。
クラパとはクロアチアの伝統音楽で、男性アカペラ合唱です。

ここは音響が良いんでしょうね。
なかなか美しいハーモニーでした。
彼らは趣味でやってることがおおいとのこと。

歌い終わると、
「CD買いませんかー？」
ってな感じ。
もし気に入ったら旅の思い出に良いかもです。
あ、私は買いませんでした。だって歌詞とかなんて言ってるかわからないしー（汗

「ここから見ると塔が見えるんですよー」
ってガイドさんが教えてくれたので撮りターイって、CDよりもそっちに興味津々に。

いや、とっても素敵な歌声でしたよー。
ぜひ見かけたら聞いてみてください。

前庭を抜けてペリスティル（中庭）にきました。

ちょっと工事中な感じがあって足元注意ですが、柱列が並んで雰囲気がいい感じ。

これまた立派な鐘楼。
上れるそうですよ。

残念ながらその時間はなかったので私は上れませんでした。

これから大聖堂へ入ります。

ここが入口かと思ったら、これは出口みたい。
ちょっと脇道に抜けていったところから入った気がする。

ここにあるスフィンクスのみ顔が残っています。
それ以外のスフィンクスは全部破壊されたそうです。

大聖堂に入りました。

ここはもともとはディオクレティアヌス皇帝の霊廟だった場所。
皇帝に恨み節のキリスト教徒の皆さんは、皇帝の霊廟を壊して、さらに石櫃も壊されて、ここに大聖堂を建てちゃったんですねー。
ちなみに皇帝の遺体は行方不明とのこと。

８世紀ごろのお話だそうです。
人類みな仲良くしましょうね。

こうして宮殿は姿を変えていったわけです。

こちらは聖ドムニウスの祭壇です。
バロック調の見事な彫刻がひときわ目を引きます。

聖ドムニウスさん、この大聖堂に祀られている聖人ですが、あんまり聞いたことのない名前ですよね。
こちらの方、なんと皇帝のキリスト教弾圧で殉職したサロナの司教さんだそうです。
皇帝に対する恨み返しの徹底ぶり、すご。。

そんなドロドロした背景は置いといて、この大聖堂の主祭壇は本当に美しかったです。
窓から射す光が神々しくて、周りに飾られた彫刻は気品ある金色に輝いてました。

そしてこの聖堂は、昨日見た２か所の大聖堂のラテン十字と異なり、八角形なんですねー。珍しいようですよ。霊廟を壊して作ったからかな？

聖ドムニウス大聖堂 寺院・教会

この天使たちがすごくいい。

しばらく見ていると、救われる～って気持ちになっちゃいます。

これらの彫刻も説明してもらった気がするけど、なんだったけっかなー。

あとで調べたらわかるかなと思っていると、クロアチアの情報はまだまだ少ないので不明なことも多いです。
ガイドさんの話はしっかり聞きましょう(^^;

最後に大聖堂の扉から出ます。
この扉に刻まれた絵もまた素晴らしいです。
ロマネスク様式とのことですので、このころ聖書を読むことができない人々に聖書のお話をこのように絵にして伝えたらしいですよ。

なんとなく、フィレンツェのサンジョバンニ洗礼堂を思い出しました。

鐘楼上りたかったなーって気持ちに気づかないふりをしながら、大聖堂の次は洗礼堂へ向かいます。

こちらが洗礼堂。

入口が一箇所の建物なので、団体さんが来ると大混雑。
大陸系の方々は騒がしいので、先に入ったら出てくるとの待って。
フランス人はお墓とか遺跡とかじっくり見る人が多いので、待っててもなかなか出てこないんで、って、添乗員さんが長年の経験で教えてくれました。

こちらが洗礼室です。
シベニクの聖ヤコブ大聖堂の洗礼室も良かったけど、こちらの石の洗礼盤は立派です。
正面に彫られているのはクロアチア王だとか。

みなさん上を見ていますね。

見上げると天井には美しい彫刻が施されています。

洗礼盤の中はお賽銭箱状態になっていました。

コインで洗礼されたりして。

スプリットの主だったところの観光はだいたい終了かな。

この街も世界遺産の旧市街。ローマ時代の遺跡と融合しているなんて、他で類を見ない歴史ロマンですね。
あ、融合したというより上塗りした感じかな。

鉄の門から宮殿を出たところがナロドゥニ広場。

そこから金の門へ向かいます。

宮殿の外には緑があって、石造りの建物ばかりだったので少し癒される。
木陰の空気が気持ちよいですねー。
この日も日差しは強かった。

こちらが金の門。

立派。風格がある。

金の門 城・宮殿

金の門のところに大きな像があります。

こちら、Google先生？いやいいや、たしかグルグール先生。
グルグールって名前も目が回っちゃいそうでほんとに？って疑いたくなる気もしますが、これがまたホントの話です。

スラブ語を守るために活躍された司教さんとのこと。
この像の足の親指をなでると願いが叶うと言い伝えが。

もちろんなでておきました。

金の門は宮殿の北側に位置し、ここからディオクレティアヌス帝の故郷でもある大都市サロナに通じる道が伸びていました。

一番の賑わいがあり、表玄関だったそうです。

金の門から宮殿へ再入場。

入った感じも、最初に通った青銅の門とは全然違いますね。

宮殿の中心地、ペレスティルを集合場所ということにしまして、しばしフリータイムです。

スプリットはザグレブに次ぐクロアチア第２の都市。
かなりタイトなスケジュールになっているツアーだったので、このフリータイムを利用して買っておきたいお土産を探しに行きます。

それが、知る人ぞ知ると言われているヨーロッパでも評価の高いクロアチアの名ワイン、プラヴァッツ・マリ。

ガイドさんに教えてもらって、見つけましたよー。
この白いラベルにMマークのが、このお店では一番お値段が高い一品、２９０クーナでした。

いろいろ吟味して、これじゃないプラヴァッツ・マリを２本購入。あと、ポシップっていうクロアチアの白ワインも１本。

楽しみが増えたー↑↑

このワインを買ったお店で勧められたのがこれ、トリュフ入りオリーブオイル。
なんとクロアチアって、良質のトリュフが取れることでも有名なんですって。
もちろんアドリア海沿いですのでオリーブの栽培も盛んです。

これ、バゲットにちょっと浸して食べてみたらめちゃめちゃ美味しかった！
買います、買います、買いまーーーす。

いやー、良い買い物できました。

時間があればこんな素敵な雰囲気のカフェでお茶も良いかもですねー。

集合時間までにトイレ済ませておかないと。。

このEXCHANGEの奥に緑色のWC、ありますよー。
こちらのトイレ、使用料は３クーナです。
クロアチアではトイレが有料でも普通です。

時間があったらこんな素敵なカフェでお茶したーい。

集合場所に到着。

こちら、CROATAというお店。
ネクタイの発祥って、クロアチアなんですって。
そうです、このお店がそのネクタイで有名なお店。
日本ではほとんど知られていないと思いますが、なかなかおしゃれなネクタイが揃っていましたよ。

そしてこのお店の立地。
ショーウィンドウに大聖堂の鐘楼が映り込むなんて、クロアチアがギュッと詰まってる感じです。
そんなこと思いながら、「オォーすげー、クロアチアが凝縮されてるー」って、一人で感動して写真撮ってみた。
マニアックでわかりにくいっすよねー。

サロン クロアタ 専門店

無事にツアーのみなさん合流してバスターミナルに向かいます。
地下のお土産屋さん街を通って。

あ、ここのお土産屋さん見るの忘れてたー(Ｔ▽Ｔ)

シベニク、トロギールに続き、クロアチア世界遺産３連チャンのスプリット観光も終了ー。

次はクロアチアツアーのハイライト、ドブロブニク。
なんですけど、その前に、、、をお送りする予定でーす。
（長くてすいませんー）