神戸・元町　お洒落な海岸通り旧居留地と彩色・南京町　ぶらぶら歩き旅ー２

2019/06/12 - 2019/06/12

午前中は山手、”北野・異人館”界隈をぶらぶら歩いて、数十年ぶりにロシア料理のバラライカで昼食を頂けることが出来ました。

午後からは、開港以来日本の表玄関として発展してきた港町神戸・元町～、
その異国情緒が今も多く残るエキゾチックでハイカラな「海岸通り旧居地」と、華僑が住み着いて出来た街「南京町・中華街」、両界隈をぶらぶら歩きながらＪＲ神戸駅まで行ってみます～。

旧居留地とは三宮駅・フラワーロードを市役所方面に向かって右側から、大丸・神戸店前のメリケンロードをメリケン波止場へ向かう左側の囲まれた周辺一帯を海岸通り（国道２号線）に沿った界隈～。

地図で見ても、実際に歩いてみても判るのですが、意外に狭いエリアに集まっていて、殆どが昭和初期に建てられた旧財閥系関連企業のオフィスビルとして現在に至っています（テナントは変わっていますが）。
当時は外国への表玄関であった港町・神戸や横浜、長崎・小樽・函館には、近代建築のモダニズム思想を取り入れて、最先端の技術を駆使して建築し発展していったんでしょうね～。
で今回は１か所、”神戸税関”だけ見過ごしてしまいました！、すいません。

その港町とは切れない存在が”華僑の人々”、華僑とは世界中に移住した中国人やその子孫方々。
１９６８年開港以来、南京町辺りには住んで居たとされ～、商店や飲食店などを経営し、その商才とネットワークを活かしながら街を発展させていったようです。
戦後は歓楽街として復興したが売春などの悪評もあって、昭和５６年に復興環境整備事業計画に基づいて健全化を果たし、一気に観光客が押し寄せるように成ったと言われてます。
神戸・華僑の人々は、他の地区と違って日本人社会と良好な関係を築いて来た証しだと言えますね。

エリア 神戸(兵庫)

• 旅行の満足度: 3.5
• 観光: 3.5
• ホテル: 3.5
• グルメ: 3.5
• ショッピング: 3.0
• 交通: 3.5

• 同行者: 家族旅行
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 高速・路線バス JRローカル 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配
• 利用旅行会社: るるぶトラベル

６/１２（水）　午後からは三宮駅を挟んで海側～、

海岸通りの「旧居留地」界隈をぶらぶら歩きます。

三宮ターミナルホテルは３月で閉館の為に撤去工事中です…。

三ノ宮駅 (JR) 駅

駅から真直ぐ海岸に伸びている”フラワーロード”、
その市役所の前に在る「日本マラソン発祥の地　神戸」の石碑に、５人のランナーが彫られてます。

何と明治４２年３月にマラソン大競争がスタートしたんですね。

日本マラソン発祥の地碑 名所・史跡

東遊園地公園を通り越した先にひっそりと佇むオフィスビル？～、

渋い雰囲気ながらも直線を活かしたエッジが斬新で好いですね！、
「日本真珠会館」と在りました。

玄関もレトロながら無駄の無いところが素敵です！、

昭和２７年竣工された戦後復興期の最新設備のオフィスビルだったようですね、
まさにモダニズム建築として評価されるべきですね！。

館内に入ると「日本パールミュージアム」に成ってました～。

中央のパールツリーは一見の価値あり！、
意外ですが真珠の良い勉強に成りました。
無料なので、皆さんも是非どうぞ！！。

西へ３ブロック行った角に威風堂々たる重厚な造りは「神戸市立博物館」、

昭和１０年、旧横浜正金銀行神戸支店とし建てられ、戦後は旧東京銀行神戸支店と永年使用されたようです。

神戸市立博物館 美術館・博物館

姿の良い建物はどこから見ても美しいです！～、
近くの日銀神戸支店よりも随分と立派な社屋です。

左手に建つ高層ビルは”神戸オリエンタルホテル”、日本最古のホテルって知ってました？…。

京町筋を南へ海岸通り沿いに建つ重厚な「チャータードビル」、

昭和１３年、旧チャータード銀行神戸支店として竣工された英国らしい雰囲気を持つ近代建築ですね！。
先日のヤンゴンにも在りました～。

チャータードビル 名所・史跡

出入口の上には国旗掲揚ポールが残ってますね～、
出来れば”ユニオンジャック”を如何でしょうか？…、

世界的な名門、歴史あるチャータード銀行なので、敬意を表したいです。
現在はスタンダードチャータード銀行です。

通りを挟んだここも重厚な雰囲気を醸し出してますね～、
モダニズム建築の印象を受けます。

しかし、それ以上に随分と大きく立派な質実剛健なイメージ？。

東側玄関ですが？…、「新港ビルヂング」と在りました。

昭和１４年、川崎汽船本社ビルとして竣工し、今も現役のオフィスビルとはご立派です！。
やはり神戸を拠点にして来た基幹企業・川崎重工ですね！。

神港ビルヂング 名所・史跡

通りも休日なので人通りが全く無し～、

とても静かなオフイス街です。

北へ１ブロック進むとビルに囲まれてひっそりと建つ美しい洋館～、

「旧居留地１５番館」と在りますが、”旧米国領事館”として明治１３年に建てられ、その後は商館としての役目を負い、この界隈での居留地時代の現存する雄一の建築物だそうです。

旧居留地15番館 名所・史跡

海岸通りに建つアメリカルネサンス様式の「商船三井ビル」、
なんと工事中で全て覆われてここだけしか見えません？…。

大正１１年竣工、旧大阪商船神戸支店として当時は高層の７階建て、
大正期の大規模オフイスビルとしての現存はこのビルだけだそうです～。

商船三井ビル 名所・史跡

通りを挟んだ海岸通りに建つ威風堂たる重厚なビルは「ＮＯＦ神戸海岸ビル」、

大正７年、旧三井物産神戸支店として竣工した４階建てオフイスビル。
玄関の木製扉は当時のものを再生しているようです！、凄いなぁ！。

NOF神戸海岸ビル 名所・史跡

では、ドアを開けて館内に入ってみましょう！～、

これは凄い！、見上げると３階まで吹き抜けに成ってます。

そして、御影石の支柱が圧巻です！。

何故か自転車が街路灯に～、

絵に成りますね…、モダニズム建築と自転車ですね。

通りから見ると３階部分の軒蛇腹や、軒下の唐破風は珍しい意匠ですね？…、

更に見上げると同じ場所に新しい高層オフイスビルが建ち、４階部分までは再構築したようです。
旧財閥の凄さがよーく解りますね！～。

通りも人通り無し～、

街路樹と街路灯だけが吹く風を読んでいるようです。

こんなところにディオールの直営店でしょうか？、

ちょっとお洒落な女性が歩いてくれればなぁ？～。

旧居留地１９番地に建つ「あいおいニッセイ同和損保神戸ビル」、

昭和１０年、旧神戸海上火災保険会社の本社ビルとして竣工され、
現在にいたるまで入居企業が変わることなく同一用途で使用されるのは稀ですね。

他よりは簡素で地味な印象を受けますが～、
１～３階まで伸びる連続装窓のアーチが美しく、ロマネスク調と言われてます！。

街灯と花飾りがよく似あいます。

その先角に在る渋い色合いの石造りと４本の円柱が特徴の「旧居留地３８番館」、
アメリカン・ルネサンス様式を取り入れた居留地のイメージにぴったり！。

その後は老舗の旧大丸百貨店・神戸店として営業、１階にエルメスの名が有りました。

旧居留地38番館 名所・史跡

明石町筋通りを行くと～まさに外国ですね！、

石積み壁を背にガス灯、そして緑の木々のコントラストが良いです！。

昭和４年、近江兄弟社で知られているヴォ―リズが設計し竣工したオフイスビル。

１階に米国シテイバンク神戸支店、２階に独国バイエルン、３階に帝国酸素などが入居したようです。
”ザ・旧居留地”が似合います。

この先は”三宮神社”です～、周辺の地名の由来に成ったところ。

で後に神戸事件発祥の地でもあるんですね。

その後ろに聳えるは”セントモルガン教会”。

元町に出て来ましたが～、神戸のデパートと言えば老舗「大丸神戸店」、

旧居留地の一角に建つ神戸店は大正２年に開業し、昭和２年に現在地に移転開業し～、永年神戸市民に親しまれて来たようですね。

個人的には大阪なので心斎橋店が馴染みです。

大丸 (神戸店) 百貨店・デパート

大丸の斜め前辺り、鯉川筋に店を構える精肉店「森谷商店」、

随分前からですが、いつもこのような長蛇の列を成してます…、
客のお目当ては”コロッケ、１個￥８０ですが並ぶ価値はありますよ！。

＊詳細はクチコミでお願いします

森谷商店 元町本店 グルメ・レストラン

元町商店街を通り越してメリケンロード沿いに建つ東のゲート「長安門」、

この奥が一帯が「神戸・南京町」と呼ばれる日本三大中華街の一つです。
また、横浜・長崎は中華街と改名されてますが、唯一神戸だけは南京町のままなんですね。

南京町 長安門 名所・史跡

では～、中央路からぶらぶら歩きましょう！、

相変わらず色彩がド派手ですね！、華僑人の商売色の紅が際立ってます！。
横浜と違って路地がいいですね～、でもスナックも高いなぁ！？。

街の中央は十字路に成って南京北路と南京南路には”海栄門”が在ります。

右側の行列は「豚まんの老祥記」で修学旅行生でしょうか？…、
美味しい思い出をたくさん作ってほしいなぁ～！。

南京町 名所・史跡

その前の広場が「南京町広場」と言って中国風のあずまやが在ります。
ここで休憩する方が結構多いですよ～、

個人的ですがお薦めは”民生廣東料理店”と、洋食ですが”伊藤グリル”、
この２軒は好きでよく通いました。

南京町広場 公園・植物園

ではまた中央路を西へと向かいます～。

こちらは幾分か静かに思えますが、こうしてみると台湾の街中と似てますね？。
やはり路地だからそう感じるのかも知れませんが？…、物価が高い！！。

南京町の西のゲートは「西安門」、

ここまでが南京町で、実にコンパクトです。
華僑の方々はお店だけで、実際に住んでいるのは北野辺りと聞きますがね？。

南京町 西安門 名所・史跡

元町商店街を西へずーっと歩いて来ると端の「元町商店街６丁目」のゲート、
JR元町からJR神戸駅まで１.２Kmの長さに３００店舗と在りました。

老舗も多い商店街をぶらぶら歩くだけでも心はハイカラ気分です！。

途中、ＪＲ神戸駅へ向かう際にＳＬが展示されてました。

駅前広場でもないのに？…、利用は解りませんが、
綺麗に化粧直しされた「Ｄ５１１０７２」で静態保存されてます。

石碑によると～、
この場所は東海道本線・山陽本線の起終点近くの相生橋跡地、３０年余り活躍した
雄姿Ｄ５１型蒸気機関車の功績を労い、駅構内の線路に移設します～と明記されてました。
そう言えば神戸駅は両本線の起終点でしたね。

今夜の宿は「ホテルクラウンパレス神戸」～、

ＪＲ神戸駅前、”神戸ハーバーランド”に在り、利便性が最高のホテルです。
以前ははホテルニューオータニ神戸で開業してましたね。

＊詳細はクチコミでお願いします

ホテルクラウンパレス神戸 宿・ホテル

地下街からそのままフロントまで行けますが、

正面玄関は１階、ここだそうです、
意外に質素でコンパクトでした？…。

ロビーも同じく、意外にも質素でコンパクト？、

待ち合わせするにも椅子も無く、横のカフェに行くしかないですね？。

部屋はゆったりとしたシティホテル並み～、

流石に元ホテルニューオータニだけのことは有りますね。
でも、窓がコンパクトなのは意外でした。

調度品も落ち着いた色やデザインで好いですね！、

質感も上質で上品、ビジネスホテルとは違います。

バス＆トイレルームもゆったりとしてます～、

バスタブは足が伸ばせるほど広いです。
アメ二テャーやシャンプー類も質が良いです。

部屋からの眺望はマウントビューの六甲山系側～、
反対側は周辺のビルやマンションで神戸港はほとんど見えないです？…。
すぐ下がＪＲ神戸駅とバスターミナルが見えます。

では、新長田へのぶらぶら歩き暇つぶしの旅ー３に続きます！。