春のベネルクス３国９日間の旅（ベルギー編）

2019/04/27 - 2019/05/01

２０１９年のＧＷ、平成から令和にかけて１０連休となりましたが、連休が決定する前から混雑が予想されていましたので早めの旅行計画を立てていました。
ＧＷ付近がベストシーズンでまだ行ったことのない国。直前が南米の秘境系の旅でしたので、次は街歩きが良いということでヨーロッパ。その中でも数年前に行ったＧＷのクルーズで抜港になってしまったブリュージュへのリベンジをまずは果たしたく、ベルギーを。また、花のシーズンでもありますので、隣国のオランダとともに目指してみることにしました。
ということで、かなり早々でありましたが、とりあえずは飛行機のチケットを押さえて旅行内容は後から作っていくという個人旅行。ホテルも街歩きが目的なので、立地中心で厳選しました。
後は心配なのは天気でしたが、やはり春のベネルクス。旅先ではかなり振り回されました。そのあたりは旅行記の中で触れるとして、新たな絶景の旅、それでは早速行ってみましょう。

エリア ブルージュ(ベルギー)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 5.0
• グルメ: 4.5
• 交通: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 鉄道 船 徒歩 飛行機
• 航空会社: キャセイパシフィック航空
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行なし）
• 利用旅行会社: エアトリ

旅行の目的の一つは、冒頭にも書いた通りブルージュ訪問ですが、ブリュッセルのグランプラス広場も以前から行ってみたいと思っていた場所です。
特にグランプラスの夜景は絶景であると聞いていましたので、ブリュッセル２泊＋ブリュージュ１泊として、ベルギー各地を回ってみることにしました。

その他の都市では、ブリュッセルからブリュージュの往復の間にゲントとアントワープを観光することとし、ベルギープチ周遊のような形に仕立てて、ブリュッセル宿泊の間に鉄道を使い、ルクセンブルクまで足を延ばします。
これだけでもかなり野心的な計画ですが、調べてみると意外とベルギーは国土が狭いため、都市間の移動はそれほどかかならいことがわかりました。

まず往復の航空機ですが、旅行会社に問い合わせたところ、ＧＷ日程は既に混みあい、直行便だとエコノミーでも２０万円/人超え。さすがにそれは、ということで、エアトリを検索したところ、キャセイならばビジネスクラスでも同じくらいの値段で往復できそうだということがわかり早速予約しました。
しかし、その行程ですが、行きは(釧路)－千歳－香港－ブリュッセル、帰りはアムステルダム－香港－台北－成田－(釧路)という、往復とも全て空港が違うアクロバティックなものです。時間的にはトランジットは長くないため、片道20時間程度とそこそこですが、疲れそうな行程です。

座席は帰りの最終便の香港－成田間を除けば、1-2-1配列の逆ヘリボーン式のフルフラットシートですので、座席も広くよく休めました。
特に香港－欧州間は最新鋭のＡ350-1000型機で、座席はＢ777と同じ形式ですが、防音性が抜群で快適に過ごすことができました。

ブリュッセル空港 (BRU) 空港

ブリュッセル到着は朝の６時。そこからゲントへ移動します。
欧州への時差の調整はできるだけ我慢して、疲れたら寝るというところですので、座席が良いこともあり、かなり楽でした。
ただ、ゲントへ着くと無情にも大雨。旧市街を目指しますが、カメラにも水滴がついています。

聖ミヒエル橋 建造物

聖ミハエル橋です。奥にはバーフ教会、鐘楼、周囲にはグラスレイ、コーンレイが見渡せる観光スポットになっています。

グラスレイの通り沿いを歩いてみました。レイエ川の向こうには見事なギルドハウスが立ち並び、往年のゲントの力を物語ります。

グラスレイ 建造物

ゲントでも一番古いといわれる精肉ギルドハウスに入ってみました。
建物自体は１５世紀ごろに建てられたようで、内部はいろいろと変遷したようですが、現在はご覧のように精肉屋とレストランが入っており、往時の姿を彷彿とさせます。

大肉市場 建造物

そのまま歩いて旧魚市場の広場へ来ました。
ここもきれいなギルドハウスが立ち並んでいますが、悪天候のため誰一人外には人がいません。

旧魚市場 建造物

そこからコーレンマルクト広場方面に戻りました。
ゲントと言えば、聖バーフ大聖堂の祭壇画、神秘の子羊ですが、この日は日曜日。私が行った午前中はミサのため、残念ながら見学はできません。
なぜこうなったかというと、日-月でブリュージュへ往復途中に観光するため、ゲントとアントワープのどちらかは日曜日の午前中とならざるを得ず、アントワープのルーベンスの祭壇画を優先したためです。
まあ、これは仕方がありません。

聖バーフ大聖堂 寺院・教会

こちらはゲントの市庁舎です。
見る方向によって、ゴシック、バロック、アールヌーボー等全然違う様式で建てられている珍しい建築です。これは建築が長い時間にわたったため、流行が変わっていったせいでもありますが、その様式が調和しているわけではなく、単に途中から突然変わっていますので、ごちゃごちゃになっているというような感じです。そんなため、あまり観光的には人気はないようです。

市庁舎 建造物

天気もいまいちでしたので、ゲントを後にしてブルージュに向かいました。
ブリュージュはゲントから30分程度ですが、天気は相変わらずです。
とりあえずブルージュに着いた後、マルクト広場や風車など、簡単に観光しましたが、雨もパラパラしているため一度ホテルへ戻ることにしました。

聖ヤンハイス風車/ボンヌ シエール風車 建造物

ブリュージュでの宿泊はグランドホテル・カッセルブルクです。
旧市街にある４つ星ホテルですが、ブルク広場に隣接し、マルクト広場までも徒歩５分と市内を散策するには絶好の場所です。
折角なので、こちらのホテルのカナルビュールームにしました。４階なので眺望は申し分ありませんでしたがご覧のように屋根の傾斜が入っており、部屋は若干狭く感じました。
ただ、設備・立地的には十分なところです。

グランド ホテル カッセルバーグ ブルージュ ホテル

ホテルで休憩して再度マルクト広場にやってくると、まだ鐘楼のあたりは雲に隠れていますが、青空がのぞいてきました。既に午後３時頃になっていますが、この様子だと、じきに天気が回復してきそうです。

ヒストリアム 博物館・美術館・ギャラリー

そうこうしているうちにあっという間に雲がなくなっていき、晴れました。
マルクト広場の周囲のかわいいギルドハウスも青空の下で映えます。

マルクト広場 (ブルージュ) 広場・公園

マルクト広場に面して建つ鐘楼にも日がさしてきました。
ブルージュには歴史地区全体も世界遺産に指定されていますが、この鐘楼もフランスとフランドル地方の鐘楼群として別に世界遺産に指定されています。
私は鐘楼とは教会に付属しているものだと思っていましたが、実は全く別でその町の力の象徴として建てられたものだということです。
ということは、このブリルージュやアントワープの鐘楼の巨大さは往時の勢いを物語っているとも言えます。

天気も良くなったので、再度ブルージュの歴史地区の散策を開始しました。
ただ、この段階で妻は時差ボケもありホテルでダウン。一人での散策です。
ブリュージュの町中は観光地ということで人通りも多く、時折観光用の馬車も通りかかります。

ブルージュ歴史地区 旧市街・古い町並み

この有名な写真スポットもホテルから徒歩で10分程度のところです。
運河の向こうには世界遺産の鐘楼が見えています。

散策しながら、お土産用のチョコレートを探します。
マルクト広場沿いの一等地にはゴディバがありましたが、値段は高いしヨーロッパの空港ではどこでも買えますので珍しくなく、結局レオニダスで購入しました。

レオニダス (ステーン通り店) スイーツ

この日だけでもかなり歩いていますが、やはりヨーロッパの街歩きは楽しいです。
こんなちょっとした街角の広場も非常に絵になります。

運河通り沿いを歩くと、このような美しい景色が続いており、天井のない美術館との名に恥じない光景です。

こちらは聖母教会。マルクト広場から15分ほどのところになります。尖塔が青空と白い雲に映えます。

聖母教会 (ブルージュ) 寺院・教会

そのまま歩き続けて愛の湖公園までやってきました。
マルクト広場からは既に3～40分歩いています。
公園では多くの白鳥が羽を休めていました。

ミンネワーテル公園 広場・公園

愛の湖公園から橋を渡った先が、ブルージュにある世界遺産の一つ、ベギン会修道院です。
現在はベギン会の修道女はおらず、別の宗派の修道院となっているとのことですが、現役のため、建物内の撮影は禁止、敷地内では大声を出さないようにとの決まりがあり、厳粛な雰囲気に包まれています。

ベギン会修道院 寺院・教会

ベギン会の修道院はブリュージュだけではありませんが、ここが一番保存状態も良く、規模も大きいということで、同じく世界遺産の鐘楼と合わせての観光スポットになっています。

再びマルクト広場に向けて歩きます。
運河にはクルーズのボートが見えますが、当初はブリュージュに到着後に私たちも乗る予定でした。ただ、雨が降っていたので、ご覧のようなボートでは避け所がないため、明日に延期することにしました。
天気的には今でも良いですが、この時は自分一人でしたのでやはり明日にします。

再び聖母教会の横を通ります。
既に夕方の4時頃ですが、この時期のヨーロッパは日が長いので、まだまだ観光はできます。

聖母教会 (ブルージュ) 寺院・教会

ブルク広場まで戻ってきました。ブルク広場は、市庁舎、聖血礼拝堂などに囲まれた広場でマルクト広場ほどの賑わいはありませんが、ご覧のように美しい広場です。
ここからホテルまではすぐ隣。とりあえずまた一休みです。

市庁舎 建造物

夕方になりましたので、夕食を食べに再びマルクト広場にやってきました。
時間は午後７時頃。幾分夕日になってきてはいますが、まだまだ明るいです。

マルクト広場 (ブルージュ) 広場・公園

食事はマルクト広場に面するレストランでとりました。
とりあえず、ベルギーと言ったらムール貝のワイン蒸しですので、これを中心としたディナーを選びます。

Le Panier d'Or 地元の料理

夜8時過ぎ、夕焼けに照らされた鐘楼が美しいです。
この時期のベルギーの日没は夜９時頃。夜景を見るのはもう少し後の時間です。

ベルギーとフランスの鐘楼群(ベルギー) 史跡・遺跡

日も暮れましたので再度街歩き開始です。
日没から30分。これが一番夜景が美しい時間ですので、先ほどの運河の撮影スポットに急いでいきました。
この時間の運河の景色も趣深いです。

続いてマルクト広場の夜景を見に来ました。
昼に比べて人通りも減り、身軽に歩き回れます。
治安の面でも特に問題のあるようなところは感じませんでした。

マルクト広場 (ブルージュ) 広場・公園

マルクト広場を取り囲むお店にも灯がともされています。

ブルージュの象徴である鐘楼も美しくライトアップされています。
いつまで見ていても飽きませんが、今日は旅行初日。後も長いので、これくらいでホテルへ戻ることにします。

翌朝、ホテルからの眺めです。
向こうに昨日行った聖母教会が見えます。眼下には運河とこの上ない立地です。
天気も良好。ボートクルーズも期待できそうです。

グランド ホテル カッセルバーグ ブルージュ ホテル

朝食までの時間に付近をぶらついてみることにしました。
こちらはブルク広場と、聖血礼拝堂です。
ご覧の通り朝の時間帯ですが、誰一人いません。

聖血礼拝堂 (聖血博物館) 寺院・教会

そのまま運河沿いを散策です。
まだ朝日ですので、影の部分が多いですが、遠くに聖母教会が見えています。

ホテル裏の運河です。昼には押し寄せる観光客も全くおらず、静かに散策できます。

運河の水面には、青空と礼拝堂の影が見事に反射しています。

朝食後、昨日パスしたボートに乗りに来ました。
ボート乗り場は運河のいたるところにあり、人数が集まると出発しますので、マルクト広場近くのボート乗り場は混雑します。
ただ、この時は朝でしたので、客を待ってからの出発でした。

天気も良く、1日延期したのは正解でした。
もし昨日無理に乗っていたら、雨の中屋根のないボートですので、難民船のようになってしまっていたかもしれません。
このあたりフレキシブルに行けることが個人旅行の良いところです。

観光用には多くのボートが出ていますが、コースはほぼ同じで、まずは南下して昨日も訪れた愛の湖公園のところでＵターンし、市街に戻ります。

ボートの高さは低いですが、周囲に建てられている建物もご覧のように同じような目線となり、また新鮮な視点で楽しめます。

何回も訪れているこの鐘楼裏のあたりで行程は約半分です。

そこからは新市街の運河を進み、周囲の建物も若干新しくなります。
また、このあたりになると観光用ではなくて、普通の人が暮らしている家になります。
ボートはこの先、ファン・エイク広場のあたりまで行き、再びＵターン。旧市街に戻ります。

聖母教会が見える地点で一周。約３0分のクルーズです。
逆光の場所は別の場所の写真を使いましたが、朝の時間帯の静かなブリュージュの運河を体感できました。

こちらは一番外にある運河にかかる跳ね橋です。
ブルージュの町と外部を分ける十字の門を見に行った際にちょうど開閉していたので、撮ってみました。かなり大きな橋で、珍しかったため撮影しましたが、オランダやベルギーにはこのような跳ね橋がたくさんあります。

十字の門 建造物

ブルージュを離れて次に向かったのはアントワープの町です。
アントワープ大聖堂の前には画家のルーベンスの像が立っていました。
天気はここも晴天です。

ルーベンスの像 モニュメント・記念碑

既に昼近い時間でしたので、昼食をとることにしました。
アントワープで妻がぜひとも行きたいと言っていた店がこちら、デジレ・ド・リールです。

デジレ ド リール カフェ

ガイドブックにも載っている世界的なワッフルの有名店で、私はご覧のフルーツたっぷりのワッフルとランチでしたので、パンケーキを注文しました。
ここのワッフルはサクサクで食べやすかったですが、さすがに量が多く、ランチに甘いものばかりというのはきつかったです。

デジレ ド リール カフェ

再び聖母教会前に戻ってきました。
尖塔は修復中ですが中の観光には問題がありません。

グルン広場 広場・公園

アントワープの聖母教会と言えば、フランダースの犬で有名なルーベンスの祭壇画です。
大聖堂に入ると正面に聖母昇天、向かって左側にキリストの昇架、右側に降架と３連作が並んでいます。

聖母大聖堂 寺院・教会

中央にある聖母被昇天画です。周囲の２作に比べ明るい感じです。

こちらはキリストの昇架。非常に迫力のある絵となっています。
非常に有名な絵ですが、普通に祭壇にかかっていて簡単に見ることが出来ます。
こちらは教会というより美術館と言った感じです。

聖母教会を出た後、アントワープのマルクト広場まで足を延ばしました。
ベルギー、オランダにはマルクト広場という広場がたくさんありますが、マルクト＝マーケットですので、市場が開かれる場所。ということで、ほとんどの場所が、旧市街でも中心になる広場です。
こちらも立ち並ぶギルドハウスが美しく、青空に映えています。

マルクト広場 (アントワープ) 広場・公園

アントワープ中央駅にやってきました。
こちらも重厚な造りで、まるで教会の大聖堂のようです。

アントワープ中央駅 駅

アントワープを後にして、次に向かったのはブリュッセルです。
こちらはＥＵの本部です。ＥＵの省庁があるところから、ブリュッセルは過去多くのテロ事件があり、ここＥＵ本部前の地下鉄駅でも過去に大規模テロがありました。そんなことから、駅には自動小銃を持った警官が多く歩いていました。

EU本部 建造物

軽い観光をしながらブリュッセルを回ります。
こちらは王宮です。高台にあるため、見晴らしは良いですが少し遠いです。

ブリュッセル王宮 城・宮殿

最後にグランプラスにやってきましたが、すごい人出です。
まずはホテルへ入りチェックインをします。

ブリュッセルでの宿泊は、ホテルアミーゴに２泊です。
グランプラスの市庁舎の裏手にあるベルギーでも最高級のホテルです。
折角の旅行、こうしたホテルにも泊まりたいと思い、張ってみました。

ロッコ フォルテ ホテル アミーゴ ホテル

ホテルに荷物を置き、観光を再開です。
まずはベルギー名物、小便小僧です。
ホテルからは徒歩で約３分。窓から顔を出せば見えそうなくらい近い場所にあります。
さて、小便小僧と言えば、世界３大がっかりの一つ。以前、コペンハーゲンの人魚姫を見ましたが、そちらは結構雰囲気もあり良かったですが、小便小僧は本当にがっかりでした。
何しろ小さい。本体は30㎝程度。世界中に小便小僧のレプリカがあると思いますが、多分そうした中でも一番小さいくらいだと思います。
しかも周囲には観光客がたくさん。写真を撮るだけでも大変でした。
ということで、ホテルから３分程度ですが、２度目は行きませんでした。自分にしてはこれは珍しいです(笑)。

小便小僧 建造物

その後も街の散策を続け、こちらはサンミッシェル大聖堂です。
グランプラスからギャラリーサンチュベールを抜けてすぐですが、ステンドグラスが美しかったです。

サンミッシェル大聖堂 寺院・教会

続いてギャラリーサンチュベール。ヨーロッパでも最古のアーケードです。

ギャルリ サンチュベール 散歩・街歩き

こちらはギャラリーサンチュベールとホテルアミーゴの前にある、世界的にも有名なワッフル店、ダンドワです。こちらも楽しみにしていましたが、ちょっと混雑が激しすぎ、入るのは断念しました。30分以上はかかる行列が続いていて、限られた時間の中では厳しかったです。

メゾンダンドワ ティールーム&ワッフル スイーツ

グランプラスまで戻ってきました。
こちらはグランプラスを取り巻く建物の一つ王の家です。テラスの装飾のきめ細かさが見事です。

王の家（ブリュッセル市立博物館） 現代・近代建築

そしてこちらはブラバン公の館。後程、夕食を食べにくる際に戻ってきます。

ブラバン公爵の館 建造物

そしてホテルで一休みした後戻ってきたのが、こちら、ブラバン公の館の地階にあるレストラン、ケルデルクです。
ご覧のようにテラス席もありますが、4月末のブリュッセルはまだ肌寒かったので、地階の席で食べました。

ケルデルク 地元の料理

こちらでお勧めなのが、ご覧の牛肉のビール煮。柔らかくてとてもおいしかったです。
値段もグランプラスという一等地にある割にはリーズナブルでおいしく、おすすめです。
とはいえ、毎日このように名物ディナーを食べていると食事だけで大幅に予算オーバーになりそうだったので、この日以降軽めの夕食になってしまいました。

ケルデルク 地元の料理

日が暮れると、グランプラスが徐々にライドアップされていきます。
市庁舎の尖塔がライトアップされるのは最後です。

グランプラス 広場・公園

完全に日も暮れるとご覧の通り、市庁舎も、周囲の建物も美しくライトアップされます。

ブリュッセル市庁舎 建造物

周囲のギルドハウスもライトアップされて装飾が黄金のように見えます。

グランプラス 広場・公園

市庁舎の反対側、王の家の部分だけそれほどライトアップされていないため、陰影が良く目立ちます。

最後にグランプラスの夜景を一望できる場所からです。
やはり世界で一番美しい広場の名前に偽りはありませんでした。

グランプラス 広場・公園

ホテルに戻ってきました。
グランプラスまでは徒歩1分。まさに裏ですので、いつでも見に行こうと思えば行くことが出来ました。

ロッコ フォルテ ホテル アミーゴ ホテル

翌朝、出発前にグランプラスを散策です。
昨晩の喧騒が嘘のように静まり返っています。

グランプラス 広場・公園

今日も市庁舎も青空に映え、見事な天気です。

ブリュッセル市庁舎 建造物

朝の散策は少し足を延ばし旧証券取引所のあたりまで行ってみました。
静かですが、お店も全く開いていません。
この日は5月1日、メーデーですので、ヨーロッパの主だった店は休業ということです。

ブリュッセル証券取引所 建造物

最終日はブリュッセルの郊外を観光しました。
まずは最高裁判所。修復用の足場が組まれていますが、ここ何年も全然進んでいないそうです。

最高裁判所 建造物

続いてサンカントネール公園です。遠くに凱旋門が見えます。

サンカントネール公園 広場・公園

続いて、こちらがブリュッセルの世界遺産の一つ、オルタ邸です。
ブリュッセルにはアールヌーボーの著名な建築家、オルタの建築した建物のうち、４件が世界遺産に登録されています。

建築家ヴィクトール・オルタによる主な邸宅群（ブリュッセル） 現代・近代建築

こちらオルタ邸はオルタの事務所でしたが、現在は博物館となっています。
ただ、残念ながらこちらも今日は休館日です。

オルタ美術館 （オルタ邸） 博物館・美術館・ギャラリー

そしてこちが同じく世界遺産に登録されているソルヴェイ邸です。
こちらは一般公開されていないため、通常でも外観しか見ることが出来ません。

ソルヴェイ邸 城・宮殿

ということで、４日間でゲント、ブルージュ、アントワープ、ブリュッセルと、ベルギーの主要都市をぐるっと回りました。
かなり駆け足でしたが、主な所はおおむね見ることができました。
その中でもブリュージュの光景は屋根のない美術館の名前に負けない美しいものでした。

また、グランプラスの夜景も美しく、こちらも世界一美しい広場という名前に偽りなしです。
ベルギーの滞在中はゲントを除けばおおむね好天に恵まれましたが、実は途中でかなり天候が悪い時間帯も多く、天気の良い時間帯だけ観光していたということがあります。このあたりはフレキシブルな日程がかなり役に立ちました。
この後、旅はルクセンブルク、オランダと続きます。天気も気になりますが、いかなる光景が見れるかはなた、続編で。

この旅行記へのコメント （13）

• sapaiaさん 2020/09/02 07:22:07

  ブルージュはやっぱり素敵でしたか。

  「いいね」をいただきましたご縁で辿りつきました。
  ブルージュは今年のゴールデンウィークに訪れる予定でしたが…。
  来年9月頃に再挑戦の予定です。行けると良いのですが。
  ただ、クルーズで訪問お予定ですので、残念ながら「どっと観光客が訪れる」昼頃の訪問になるのが残念です。できれば朝早く、また日が落ちてからの滞在が良いですよね。
  鐘楼から聞こえるカリヨンの音色も憧れます。

• 機乗の空論さん 2020/07/03 20:01:46

  懐かしいな！

  とても懐かしく拝見させて頂きました～、若い頃に歩いた同ルートでブルージュは相変わらず綺麗な街です。街角で撮ったものをある雑誌で何枚か使って頂きデビューしたのを懐かしく思い出しました…、今から３０年以上も前の事ですが。
  他の旅行記も少しずつですが拝見させて頂きます、有難うございました。

  massiさん からの返信 2020/07/04 09:11:15

  Re: 懐かしいな！

  こんにちは。
  ブルージュは企画から数回。やっと訪れることができましたが、天気も良く、最高の景色を堪能できました。やはりヨーロッパの町歩きはたのしいです。
  当面海外旅行は厳しそうなので、国内旅行ばかりになると思いますが、こちらこそよろしくお願いします。
  

• タイニィさん 2019/08/30 21:57:40

  はじめまして！

  massiさん、はじめまして！
  タイニィの旅行記に　いいね！有り難うございます。
  
  massiさんの旅行記の美しすぎる写真に感動しています。
  写真を見ているだけで、ワクワクして、本当に行きたくなってしまいます。
  
  ベネルクスも行きたい所の一つなのですが、なかなか思うようには出掛けられません。
  暫くは、旅行記拝見して楽しもうと思います。
  
  また訪問させて下さい！
  　　　　　　　　　　　　　　　　　　タイニィ
  

  massiさん からの返信 2019/08/31 09:35:33

  RE: はじめまして！

  こんにちは。はじめまして。
  
  最近またヨーロッパの街歩きの楽しさに目覚めまして、いろいろ次に行く場所を探して旅行記を拝見させていただいています。
  
  写真は天気次第ですので、私が旅行に行った際は運よく晴れることが多いですが、冬に中欧に行ったときはほとんど晴れ間がなく残念でした。特にスロバキアでは電車には遅れるは、バスは乗り間違えるはでほとんど観光できませんでしたので、そんなことも思い出しながら旅行記を拝見させていただいていました。
  
  ベネルクスも天気が良いと最高ですが、やはりこの季節の欧州は天気が変わりやすくて難しいですね。
  
  こちらこそまた訪問させていただきますので、よろしくお願いします。

• みりさん 2019/06/24 22:16:49

  とても綺麗な写真の数々

  はじめまして！
  massiさんの旅行記読ませていただきました。
  写真が絵はがきのように綺麗で感動しました。
  
  同じようなルートを巡った私も続きの旅行記を書こうかと思いましたが、
  あまりにも下手な写真で恥ずかしいです(^0^;)
  
  それからホテルアミーゴに宿泊なさったのですね。うらやましい♪
  私たちは写真を撮っただけです（笑）
  

  massiさん からの返信 2019/06/24 23:10:18

  Re: とても綺麗な写真の数々

  こんにちは～。
  初めまして。
  
  私も同じような時期に同じようなコースを通っているなと思いながら拝見させていただいていました。
  自分はダンドワは混みすぎてて入れませんでしたし、食事はシェ・レオンかケルデルクか迷いました。ムール貝ならシェ・レオンにしようと思っていましたが、前日２回も食べたので、この日は別のものにしようと。でも、ベルギー１のムール貝の店も引かれていました。
  
  ホテルは場所からするとイビス・ノボテルあたりでしょうか。アミーゴも良いホテルでしたが、中央駅からの移動が多かったので、利便性を考えるとそちらでも良かったかなと後で思っていました。
  
  私も続編執筆中ですが、急な引っ越しが入って続編は先になりそうです。先に拝見させていただきますので、またよろしくお願いします。

• イタリア大好きさん 2019/06/11 09:29:26

  ブルージュ、アントワープ、グランプラス懐かしいです

  　massiさん、初めて書き込みさせていただきます。イタリア大好きです。ロマンチック街道への投票ありがとうございました。
  　ベルギーは２０１１年の年末からお正月の休みで「ブリュッセル」に３泊して、「ブルージュ」「ゲント」「アントワープ」と日帰りで通いました。懐かしいです。でもmassiさんはＧＷなので気候も良く、花も咲き、日も長くて年末より楽しめたのではないかと思います。「神秘の子羊」見られました？
  　あれは「食い入るように」１時間くらい祭壇画を見ていましたよ。ジョージクルーニー主演の映画で「ナチス」から美術品を取り戻すシーンがあって祭壇画が見つかるシーンが印象的でした。ベネルクスはやはり花の咲くシーズンがいいですね。ドイツはまだ寒かったです。
  　これから、ロマンチック街道から離れて、「ライン川クルーズ」「ケルン大聖堂」とアップしますのでまた来てください。
  
  イタリア大好き。

  massiさん からの返信 2019/06/12 08:32:21

  RE: ブルージュ、アントワープ、グランプラス懐かしいです

  こんにちは。
  
  残念ながら神秘の子羊は日曜日のミサにあたってしまったので見ることが出来ませんでした。時間的にアントワープのルーベンスの祭壇画との２択だったので、仕方がなかったところですが。。
  
  自分ですが、これだけヨーロッパを巡りながら実はまだドイツは訪れていません。行きたくないのではなく、逆に最後に残している感じで、中途半端なトランジット観光も避けています。
  
  そろそろ次当たりは行くことになると思いますので、参考にさせてください。

• ニコニコさん 2019/05/29 11:41:07

  お天気が快復して

  massiさん　こんにちは！
  
  ブルージュではお天気が快復してよかったですね。
  雨だと石畳は綺麗かもしれないけれど、
  傘をさしての観光はテンション下がりますものね。
  
  ベルギーはもう10年ほど前に行ったのですが、
  また行きたくなってしまいました。
  
  ぺギン会修道院は今では修道女はいらっしゃらないのですね。
  私は修道院の前で修道女にお会いすることが出来たんですよ。
  とてもやさしく声をかけてくださいました。
  
  ゴディバよりレオニダス＾＾
  私もスーパーに売っているレオニダスで十分＾＾
  美味しいですものね！
  
  懐かしい旅行記を楽しませていただきました。
  
  ニコニコ

  massiさん からの返信 2019/05/29 18:01:05

  RE: お天気が快復して

  こんにちは〜。
  
  ブリ―ジュでは天気が回復して良かったですが、この後の行程では昼間は雨で朝と夕方だけ晴れという極端な天気が連続しました。この地方の特有のきまぐれな天気だと言えばそれまでですが、オランダでの昼の観光地はほぼ全滅でその点は残念でしたが、朝方と夜の街歩きは楽しめました。
  
  しかしベルギー・オランダは物価が高かったです。ゴディバのチョコレートどころか、後半はスーパーで買ったハンバーガーがディナーになってしまいました。。
  
  先ほど訪問させていただいたところ、いろいろと行かれるようで、また参考にさせてください。
  当面、ニュージーランドが行きたいところの上に上がってきました。
  
  よろしくお願いします。
  
  
  

• ラクパグさん 2019/05/26 12:02:09

  massiさん　こんにちは～

  
  　ベルギー　ブリュージュへの街　川沿いの写真　
  　美しく　ステキですね！
  　各国　いろいろと行かれていて　楽しまれているのが
  　旅行記から　伝わってきます・・・
  　建物などは　やはり　ヨーロッパですね！
  　私は　自然も　好きなので　今回　北海道だったのですが。
  　やはり　行ってみて　１人では　現地に　たどり着くことが
  　できないと　認識しました。
  　夏の　知床などは　レンタカーでした。まだ　２回目
  　ですが　北海道の　冬景色が　好きに　なりました。
  　いつもありがとうございます。
  　又　旅行記　楽しみにしています！　　ラクパグ　

  massiさん からの返信 2019/05/26 17:50:29

  Re: massiさん　こんにちは～

  こんにちは。
  
  いつもありがとうございます。
  久しぶりのヨーロッパの街歩き、堪能しました。直前の南米旅行が個人旅行とはいえ、過密なスケジュールや治安の懸念でほぼガチガチの行程だったので、今回はかなり楽しく回ることができました。
  
  北海道はちょうどこれから一番良い季節を迎えます。まだ予定は全く白紙ですが、今年も色々と回っていきたいと思います。
  
  こちらこそ、またよろしくお願いします。