2019/04/01 - 2019/04/30
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ほわほわわかな。さん
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久大本線の豊後森駅にはかつて機関区が設けられていました。
廃止から約50年。その痕跡を辿ります。
どちらかといえば、歴史調査。探究心旺盛に攻めちゃうです。
何かとツッコミどころ満載なのは、ご寛恕くださりませ。
▽使用機材:CANON IXY 150
- 旅行の満足度
- 5.0
-
久大本線の豊後森駅の東側にある鉄道公園。
今では綺麗に芝生が張られ、広々した風景に。
かつてここには機関区がありました。
昭和9年。ココに豊後森機関区がデビューしました。 -
当時は久大本線を走るSLでごった返していて、それはそれは賑やかだったそう。
今は芝生広場の中央に静態保存のSLが一台のみ。 -
残念ながら、この機関区に在籍していた車両ではなく。
福岡県の志免町にて屋外展示されていたものを、新たに譲り受けたもの。 -
現役時代は主に長崎や佐賀方面で活躍していたそうで。
-
志免町では中の坪公園に静態保存。とは建前でね。
実際は40年近く雨ざらしになっていたようで。 -
そんな中、公園拡張工事の話が持ち上がり、SLの置いてある場所が邪魔になり。新たな保管場所を探すものの、その費用はざっと1300万円。町議会が出した答えと言えば・・・
『お金かかりすぎ。このSL、ウチじゃもぅ無理ぽ』\(^o^)/ -
かくして解体・廃棄は時間の問題。
SLくんの進退、ここに極まれり~!・゚゚(⊃ω⊂)゚゚・ -
ココで救世主現る。玖珠町の有志たちの登場です。
『捨てるぐらいなら、ウチにちょーだいな♪』(*'∀'人 -
かくして『9600形29612号』は玖珠町に引き取られて来たのです。
よかったね♪(*´ω`*)ちゃんちゃん。 -
お話は機関庫に戻りまして。
この公園にはSL時代から使われていた転車台が今もしっかり残ります。 -
ちょこんとトロッコが乗っけられていました。
心憎い演出です(*´ω`*) -
リペイントしたのかな?
橋桁(土木工学っぽくゆーと鈑桁?)が妙にキレイ。 -
サビサビタンク。経年を感じさせますねー。
てゆっか、何のために水タンクとかあるのかしら?
詳しい方、なにとぞご教示を(≧人≦) -
転車台もいい雰囲気だけど、やっぱり機関庫の威容が素晴らしい。
もっとじっくり見たい。間近で見たい。 -
ロープのつなぎ目に微妙な空間を発見した!
わざわざ『乗り越える』なんてゆー暴挙を冒さなくても普通に入れるぞ(;・ω・)
付近を確認したところ、立入禁止の札も看板もございません。
これは入っていいのか!悪いのかー!(*´Д`*) -
入っちゃった・・・(〃▽〃)
-
とりあえず、関係者の方に注意されたら、素直に撤収する心構え。
立入禁止の札が無かったので、入っちゃいました。ゴメンなさい的な。 -
ある意味、確信犯的ではある(≧m≦)
-
何やら、意味深い・・・
安全第一の遠い遠い言い回しなのでせうか。 -
ワタクシ、鉄子であって廃墟ファンではないのですがー。
彼らの好むノスタルジーさがちょびっとわかった気が致します。 -
放置されたジェネレーター。わりかし新しめ。
なぜだ。なぜ国鉄と書いてないんだ(≧m≦)
JR化されてからは物置として使われてた?
てかDQN!落書きするな!ヽ(*`Д´)ノ -
旧機関庫の右端は後付けっぽい小屋が見えます。
修繕小屋として使われていたらしい・・・
って、修繕小屋って何?工房みたいなカンジ? -
室内はこれまた見事に天井が落ちていて。
落ち葉がどっさり。 -
往年のヤマハのメイトが置き去りに!(;・ω・)
※カブじゃないよ(笑 -
機関庫の壁もダイナミックに壊れていて。
(経年劣化か意図的に開削したものかは不明) -
天井は一見、シーリング剤で雨漏り補修したのかなとも。
黒いのはコールタールによる防水処理で、隙間はシーリング剤でひび割れた目地を埋めたんだとも思ったのですが・・・ -
2009年に行われた現地調査の写真を見る限り。
天井は昔のまま。手を入れられた様子はありません。
天井が黒いのはSL時代の煤煙によるもので、目地補修に見えたものはクラックからの雨水によるモルタル成分の染み出しと思われます。 -
これはレールではなく、庫内メンテナンス用の部材?
恐らくローリングタワー的なものだと思われ。 -
こっちはちゃんとしたレール。
この機関庫は玖珠町が歴史的文化遺産として引き取ったといわれていますが、このレールの所有者が今でもJRなのかどうかは不明。 -
どう見ても補修してるようにしか見えないんだよなぁ・・・
気になってしょうがない(-ω-;)ウーン -
電気系統も今は生きてないと思いますがー。
なんだろ、この重厚感。 -
外は明るくて、のんびりした春の雰囲気なのに。
なぜか、ココだけは『つわもの共が』的なノスタルジーさ。 -
やっぱりお日様の下が気持ちいい。
外から見るのが一番楽しいな♪ -
転車台を運転室アングルから。
-
さびさび。スクラップ状態。
-
配線系統も断ち切られたまんま。
-
動いていたものが動かなくなっても。
それはそれで浪漫を感じるのであります(*´ω`*) -
あ、ちなみに。機関庫の左側の2レーン。
改築で後から継ぎ足したものだそうですよ。 -
窓ガラス。いつ落ちてくるともわからない・・・
-
機関庫廃止直前。しきり壁の左側3レーンは旧国鉄宮原線を走る気動車、キハ07形が保管されておりました。
-
もともとはSL用に造られた機関庫だったのですが・・・
時代の流れですね。 -
床下にスペースが開いてるのは、車体下部のメンテナンスを行うため。
いろいろ考えられて造られていたのです(〃'▽'〃) -
今は北九州の鉄道博物館に展示されているキハ07形。
かつてはこの機関庫所属だったのですよ。 -
そういえばサボにもこんなカンジで、豊後森ってしっかり書いてあった!(*´ω`*)
-
この辺りだけがマトモにレールが残っています。
-
鉄道に興味ない人、歴史に興味ない人。
そんな人が見れば何とも感じないかも知れない。 -
でも、古いものが好きな人には美味しすぎる空間。
-
けど、この窓の直下は普通に危険だ( *´艸`)
-
ところで、気になったコトがあるのです。
この機関庫の脇道。ココも昔の構内線の跡なのですが。 -
グーグルマップには載っていないけれど。
国土地理院の地図を見ると、側線の跡が今でも残っています。 -
この取り払われた側線跡の小脇に残る何かの土台。
-
奥はホームらしきもの。その手前のモノは・・・?
てか、境界標がホームのなぜ真ん中に!? -
JRだから割と新しい時期に立てたとは思うんだけど・・・
なぜこんな中途半端なトコロに?
普通は敷地のはじっこに立てたりしない? -
真四角の基礎コン。
恐らくフタとして使っていたであろう朽ち果てた鉄板。
ココには給水塔か井戸、ポンプがあったのではと推察。 -
40年以上前の空撮写真にもこの辺りになんらかの構造物があったことは確認できますが、それがなんであるかは写真からは判別不能。
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ホームらしき跡のさらに後ろにも謎のコンクリート建造物。
ここら辺りは謎の構造物の山。 -
高さは2mぐらい?ホームにしては高すぎ。
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先ほどの場所に給水塔があったとすれば、こちらは恐らくSL時代に使われた給炭台かなーとも思ったのですが。
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昭和40年に撮影された同機関区の構内写真を見ると、給炭台の構造といい、配置といい全然違ってる!><
-
すると、この構造物は一体何・・・?
だれか知ってる人いますかー!謎、多すぎやん!>< -
深まる疑問は胸にたたみ、再び機関庫ヤードへ。
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昔、機関庫の母屋だった建物跡はキレイに取り払われ、今ではミニSLの周回コースとなっています。
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ミニSL用の車庫です。
-
たぶんビジュアル的な何かを期待して造ったのでしょう。
-
ある意味、無駄に機関庫ちっくで(笑)
-
この辺りなんかもそうです(*´ω`*)
や、模型ファンなら喜ぶかな? -
プチミュージアムも新たに設営されました。
ミュージアムあるある。お約束の月曜休み( *´艸`) -
とと!なんだアレ!普通にトラクターが公園内を走ってる!?
※公園は玖珠町の所有なので、近所の畑からひょっこり現れるそう。
一般道へのアクセス道としても使われてるってことね。 -
ココにも昔の遺構を発見!保線小屋?作業員詰所?
はたまた休憩所が作業小屋かー(-ω-;)ウーン -
今では物置状態。でもわりとキレイなほう。
-
この外観を残しつつ、何かに使えないかなぁと。
このまま朽ち果てさせるには惜しい。 -
結構、雰囲気はいいのよねー♪
-
ココ先は駅の構内。フェンスで遮られてるけど、無駄に広い(笑)
とゆーわけで、旧豊後森機関区の探索でした。
※後に玖珠町のHPで確認したところ、機関庫構内は立入遠慮願うとのこと。よって内部の見学はお勧め致しかねます。(ガラスの落下の危険もございます)
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この旅行記へのコメント (4)
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- salsaladyさん 2019/05/30 09:08:11
- 廃墟の機関庫チック?
- ☆「豊後森」に懐かしさを感じ。。。この機関庫10年以上も放置されたまま?
☆北朝鮮でも無いのに、この現状維持は何のためだろう?と不可解です。
☆その昔、久大線や豊肥線の名の下に走り続けたSL車庫がこんな感じで捨て置かれるのは哀しい物が~
☆ガラスの割れ具合も何故かわざとらしさを感じてしまう。危険を承知でかな?
- ほわほわわかな。さん からの返信 2019/06/12 22:08:04
- RE: 廃墟の機関庫チック?
- こんにちわ。ご訪問ありがとうございます。
廃墟としては、手を全く入れない事が廃墟美の極みであり。
鉄道遺産としては、あんまり放置気味なのも寂しくもあり。
本来なら、不要のものは消えてなくなってしまうのが当たり前のことと思えば。
まだこうして実際に姿を見れるだけマシなのかなぁとも(*´ω`*)
わかな。
-
- 横浜臨海公園さん 2019/05/29 15:04:33
- コンクリート基礎
- わかなさま、こんにちは。
旅行記を拝見させて頂きました。
さて、旅行記で、大分方にコンクリート基礎の残骸が見られますが、あれは、当時の城内信号機基盤跡と推定し、某所に確認した処、それに間違いないとの事です。
横浜臨海公園
- ほわほわわかな。さん からの返信 2019/06/12 22:00:51
- RE: コンクリート基礎
- こんにちわ。いつもお世話になっております(*´ω`*)
信号機の跡だったのですね。
井戸だの給水塔だのちょっと深読みしすぎたようですね(笑)
ご教示、ありがとうございます。
わかな。
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