紅葉で黄金に輝く秋のポーランド堪能旅行 【12】ビナロバ（世界遺産 マウォポルスカ南部の木造聖堂群）

2018/10/22 - 2018/10/22

朝にクラクフで借りたレンタカーの回送が遅延して約1時間半遅れで始まった日帰りドライブ旅行。次の目的地は世界遺産の「マウォポルスカ南部の木造聖堂群」に登録されているビナロバの木造教会へ向かいます。

ザリピエ村を出発して次第に晴れ間が覗き、濃霧から晴天へ。天候が一転したように旅運も一転、思わぬチャンスが巡ってくるのでした。

・旅程・
10/17(水)関空→ヘルシンキ→グダンスク
【1】https://4travel.jp/travelogue/11416929
【2】https://4travel.jp/travelogue/11417764

10/18(木)グダンスク→ポズナン
【3】https://4travel.jp/travelogue/11419283
【4】https://4travel.jp/travelogue/11428753

10/19(金)ポズナン→ヴロツワフ
【5】https://4travel.jp/travelogue/11431089
【6】https://4travel.jp/travelogue/11444560

10/20(土)ヴロツワフ→シフィドニツァ→ヤヴォル→ボレスワヴィエツ→ヴロツワフ
【7】https://4travel.jp/travelogue/11447804
【8】https://4travel.jp/travelogue/11450135

10/21(日)ヴロツワフ→クラクフ
【9】https://4travel.jp/travelogue/11458505
【10】https://4travel.jp/travelogue/11468024

10/22(月)クラクフ→ザリピエ→ビナロバ→クラクフ
【11】https://4travel.jp/travelogue/11478744　　←ザリピエ
【12】https://4travel.jp/travelogue/11484480　　←ビナロバ　←ここ
【13】https://4travel.jp/travelogue/11485961　　←クラクフ

10/23(火)クラクフ→ワルシャワ
【14】https://4travel.jp/travelogue/11487109
【15】https://4travel.jp/travelogue/11488469
【16】https://4travel.jp/travelogue/11488639

10/24(水)ワルシャワ
【17】https://4travel.jp/travelogue/11503981
【18】https://4travel.jp/travelogue/11510888

10/25(木)ワルシャワ→ヘルシンキ→関空
【18】https://4travel.jp/travelogue/11510888

【重要情報】マウォポルスカの木造建築を紹介するサイト
ここで、252のマウォポルスカ地方の木造建築が紹介され、所在地や開館時間等を調べることができます。
http://drewniana.malopolska.pl/

エリア その他の都市(ポーランド)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 5.0
• 交通: 2.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 20万円 - 25万円
• 交通手段: レンタカー 徒歩
• 航空会社: フィンランド航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

ザリピエから移動し始めてタルヌフに近づくにつれて晴れ間が覗くようになりました。

先にザリピエ村に行くことだけは決めていたのですが、レンタカー移動だと時間が余ると分かったので、どうせならレンタカーでなければ観に行けない場所へ行きたい！ということで、世界遺産の「マウォポルスカ南部の木造教会群」に決めました。

「マウォポルスカ南部の木造教会群」は全てで8箇所あり、かなり広範囲に点在しているのですが、教会内部の装飾とザリピエからのルート・距離などを踏まえてビナロバを選びました。ビナロバ以外にクラクフへの帰り道にあるリプニツァ・ムナロバにも寄る予定でしたが、時間の都合でパスすることに。

ビナロバを選んだものの予定を考えると休館日の日しか行くことができず、詳しく調べると事前予約すれば中を見せてもらえるとのことだったので、2ヶ月ほど前に直接コンタクトをとってアポを取っていました。

が、まさかのトラブルで到着予定時刻は1時間ほどずれ込むことに・・・
追い越し車線のあるところではしっかり追い越して急ぎます。

途中、時間があれば寄ろうと思っていた小さな街も横目に通過・・涙

Googleマップに案内されるがままに農業地帯の細い道を走っていると、突然丘のうえに木造教会が現れました。

写真は木造教会の前にある駐車場から撮影。

後から調べたところ、「Kościół Rzymskokatolicki Pw. św. Jana Chrzciciela w Rzepienniku Biskupim」という教会だそう。Googleマップから調べたので正式な英名・和名は不明。。

ローマカトリック教会 ジェピエンニク・ビスクピの洗礼ヨハネ教会ってところかなぁ。。んー。

残念ながら、中は見ることができませんでしたが、外観だけでも観られたのがラッキーでした。

この案内板によれば、16世紀初頭に建設され、17世紀に尖塔が増築されたようです。

このプレートに記載されているURLを知っていればもっと効率的に回れたのに...（泣）

丘の上の教会とそこからの景色を少し観たあと、再び幹線道路にでてビナロバに向かいます。

普通に走っている馬車は2度見してしまいました。笑

そして、また木造教会が現れます。

こちらは、Kościół Rzymskokatolicki pw. Św. Anny w Rożnowicach。英名は
Saint Andrew church in Rożnowiceと書かれているので、ロジノビツェの聖アンドリュー教会といった感じかな。

こちらも閉まっていて中は見ることができませんでしたが、前の丘の上の教会よりも大きな建物で圧巻でした。

世界遺産には登録されていないようですが、この地域に点在する歴史的な木造教会のひとつ。

オリジナルは1756～1764年に建設されたようですが、途中雷で焼けたり中に置かれたものが盗難にあってしまったそう。。

ロジノビツェの木造教会から車で5分ほどでビナロバの木造教会へ到着。
遅れるとは連絡していたものの1時間少し遅れてしまいました。。

開いてるよ。と言われたものの、鍵がかけられ入ることができません。

ザリピエ村からは1時間半の道のりでしたが、まさかの中も見ることができないのか！？と途方にくれていましたが、諦めることができずドアの前で呆然としていたのですが、中から少し物音が聞こえたので、「中には入れませんか？」と言ってみると、中から「入れないよ！」と女性の声が！！！！！！！！

突然の出来事に驚愕！！
ホラーかと思いつつ、訳が分からないので、もう一度「入れませんか？」と聞いてみるも無反応・・汗

周辺に誰か居ないか教会の周辺を周っていると老人が現れ、挨拶すると微笑んでくれポーランド語で話しかけられたのですが、わからず・・・Google翻訳で神父さんはどこ？と聞いて見ると、後ろを指差し、やっと連絡を取っていた神父さんと会えました。

神父さんに案内され裏口から教会内部に入ると、そこには大人2人が簡易的な足場を立てて何かしているのです・・・汗

教会内部から聞こえた声はホラーではなく、クラクフ大学の歴史遺産の保全をするチームの方たちで、2週間ほどかけて修復作業や調査を行なっていたそう。そして、「たまに入れてとか言われるけど、作業してるし無視してたんだよね。今日が作業の最終日だったし、よかったね！」と。。。汗

内部は写真で見るよりも素晴らしい装飾。細かな部分まで装飾が施されていて温かい雰囲気です。

神父さんと話していて、「ところで、今日ここに来るって連絡してたけど、、」と言うと、「ん？えーっと..あ！そうだった！！」っと。。。苦笑

神父さんは英語が得意でないようだったので、あとはクラクフ大のチームの人たちにバトンタッチ・・と去っていかれました。ということで、その方たちから詳しい解説を聞けるという・・願ってもないチャンスだったのです。

建物を建てられたのは1500年ごろで、1655年に装飾が施されたそう。

祭事に使われる

この祭壇はオリジナルが建設された後に増築された部分にあり、メインの建物の装飾の様式などは異なるそうです。確かに少し違った雰囲気。

壁面、天井、梁まで全部装飾されていて、圧巻でした。

途中、普段は観光客が入ることのできない部分にも入れてもらい、そこには祭事の時に使う衣装を入れる家具や、鋼鉄製に見せかけた木製の貴重品入れなど歴史的価値が非常に高いレアなものを紹介・解説してもらえました（だいぶラッキー）。ただ、そこには掃除用具が入っていたり...と自由な使い方にクラクフ大の方とともに苦笑い。

写真左側の波の様な絵が描かれている部分は20世紀頃修復されたそうですが、他のオリジナルの部分の立体感が再現しきれていないため、20世紀に修復された部分の塗料を剥がし今後オリジナルに戻す作業をするそうです。。。

修復・調査用の足場も片付けられると（片付けは手伝ったけど）表の出入り口が開けられました。

本当はここから入るはずだったのになぁ。。笑

もう、陽が傾きいい時間になってきました。

都市部にある教会とは違って周りには木々が植えられ自然と調和しているのが印象的でした。

存分に見ることができたし、神父さんにもお礼を行って帰ることに。

ビナロバからクラクフへの帰り道に教会を出てから20分ほど走ったところで、あまりにも草原と青空が綺麗だったので、一時停車して撮影することに。

辺りには家が遠くに見えるだけで、草原や農地が広がっていました。

朝から色々あったけど、レンタカー借りて遠出できてよかったー！と思える瞬間でした。

今回はポーランドのローカル線は使わなかったけれど、ローカル線での移動も楽しそうです。

クラクフ本駅周辺では帰宅ラッシュで少し渋滞しましたが、比較的入り組んだ道路もなく安全に着くことができました。

夜はシャトーブリアンを食べに行きます(*´ω｀*)

つづく

この旅行記へのコメント （2）

• マズウェルさん 2019/05/07 22:31:47

  木造教会

  Takashi さま
  
  こんにちは。ポーランドの続きを拝見しております。ドイツから無事戻ってきました(・∀・)。
  
  こういう木造の教会って、たしかフィンランドにもありますよね？以前フィンランドに行った時にちょっと調べたんですが、１０月はすでにオフシーズンで入れない？ようだったので行かなかったように記憶しています。こうして見ると温かみがあっていいですね。
  
  中に入れてもらえて、美しい装飾を見学できて良かったですね。１時間半かけて来たのに見れないとなったら、怒りをどこにぶつけていいかわかりません(笑)。
  
  Takashi さんの旅行記で、かなりポーランドに心惹かれているのですが、なかなか手強そうで躊躇しています(´∀｀; )。
  
  
  マズウェル

  Takashiさん からの返信 2019/05/07 23:11:34

  Re: 木造教会

  マズウェルさん
  
  こんにちは。お帰りなさい！
  コメントありがとうございます！励みになります＼(^o^)／
  ドイツとオーストリア？でしたっけ？？
  旅行は楽しめましたか？
  
  フィンランドにも同じような木造教会があるんですね！知らなくて今調べました。10月のフィンランドは寒いでしょうし、オフシーズンで閉館になるのですね。。
  教会といえば石造りのイメージがありますが、木造は温かみがありますね。日本の古い寺社仏閣の木造建築に通ずる温かみみたいなものも感じました^_^
  
  そうなんです！一時は本当にどうしようかと思って頭が真っ白になりました。笑 大げさかもしれませんが…笑
  
  ポーランドの文化や情報があまり入ってこないからか旅行した時の新鮮さもあって、とても楽しかったです。また行ってみたい国です^ ^
  
  仰る通り、なかなか手強い部分もあると思います。笑 なんせ、ガイドブックも中途半端で結局、洋書一冊を含む4冊も買っちゃいましたし。。笑（ベタな地球の歩き方とロンリープラネット がおすすめ）ただ、地方に行かなければ他のヨーロッパの観光地と変わらない、、かもしれません笑
  
  Takashi