鎌倉寸松堂－2019年春

2019/03/09 - 2019/03/26

　鎌倉市笹目町にある寸松堂（https://4travel.jp/travelogue/10477954）はひときは目立つ寺院建築風の二階建て塔屋付きの建物で、鎌倉長谷界隈のランドマークである。今日は塔屋の相輪が見えない角度から眺めると、三層の建物がお城の天守か三層櫓であるかに見えるスポットがある。しかし、それにしてもこの寸松堂全体をカメラに収めようとすると、電柱、電線が邪魔になる。明月院の住職がいうように、「鎌倉が世界遺産になれないのは町が汚いから。」というのは納得できることだ。
　寸松堂の辺りから長谷寺参道まではこうした関東大震災（大正12年（1923年）以降に建てられた和風の日本建築が並んでいるのだが、電線を地中に埋めたらこの由比ガ浜通りもどんなにか景観が良くなることだろうか。
　寸松堂の建物（主屋と蔵）は、平成18年に国の登録有形文化財に登録されているが、裏門脇にもう1棟の小さ目の土蔵がある。しかし、これまでは気が付かないでいた。鎌倉の中心街に土蔵は少なく、それも商家に2棟もの土蔵があったとは驚きである。
　なお、店頭角にある「是より　東海道」の道標は中庭にあったもので、「塔の辻」も裏手にあった。現在は昭和4年（1929年）3月に鎌倉町青年団が建てた「塔之辻」石碑が建っている辺りだ。走水から房総に渡った古東海道もその時々で付け替えられて来ているのだ。
（表紙写真は寸松堂）

エリア 鎌倉(神奈川)

寸松堂。鎌倉の景観は電柱、電線で損なわれている。

寸松堂。

寸松堂。

寸松堂。

寸松堂。

向かいに石廟？

寸松堂。

「是より　東海道」道標。

城郭風に見える寸松堂の建物と裏に土蔵。

三層の寸松堂。

寸松堂入口。

寸松堂の出窓風のショーウィンド。

鎌倉の景観重要建築物「寸松堂」プレート。

こちら側には板塀。

1、2階部分。格子窓が城郭風だ。

もう1棟の小さ目め土蔵。

勝手門と寸松堂の建物。住居部分は普通の日本家屋のようだ。