香港ミャンマー陸路旅A8■ヴィンからラクサーオへ乗り継ぎ越境

2018/12/09 - 2018/12/10

ベトナムからラオスへ抜けるルートはいくつかあるが、複数の異なるバス情報があったり出発が早朝とか、国際バスにまともに乗ると割高だったりして迷っていた。
そこでなるべくローカルバスで行ける所まで行って乗り継げそうなヴィンからラクサーオのルートを選んだ。

【交通】
12/9 Ninh Binh11:20 ⇒ Vinh(15:27)　SE5 HardSeat　93000ドン
12/10 Vinh8:01 ⇒ Trung Tam9:45 22番バス　33000ドン
12/10 Trung Tamの先11:28 ⇒ Lak Xao13:42　ミニバス　100000ドン
【宿泊】
12/9 Hotel Tokyo 1 ダブル 135000ドン(Booking.comで予約)
12/10 Phouthavang　Hotel ダブル 60000キープ(飛び込み)　
【為替】1000ドン≒5円、1000キープ≒13円

エリア その他の都市(ベトナム)

• 旅行の満足度: 3.5
• 観光: 3.5
• ホテル: 3.5
• グルメ: 4.0
• 交通: 3.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス タクシー 徒歩

今朝も予報どおりの雨。大降りではないので7:40にタムコックのホテルから歩き始める。
駅までの道は恐ろしくつまらなかった。

途中で三軒目に覗いた店でブンチャーヌオを食べた(15000ドン)。付け合わせの野菜はレタスが主だったので完食。

駅の窓口でヴィン行きを購入。ハードシートが93000ドン。

以前と同じ時間で運行していてよかった。窓口にほとんど並ばなくても買える点も中国と違ってありがたい。待合室では外国人を数組みかけた。

ベトナム統一鉄道SE5 ホーチミン行きで南進。

二等車は窓にプラスチックの覆いがかけられて写真を撮るには不都合。

隣の一等車は大きな窓なので、景色を撮る目的だけでそちらの選択もありうる。

反対隣は食堂車で機関車の次に連結されていた。

連結部から撮った一枚。

15:27　ヴィン駅に到着。

駅前は大通りがあるが人通りは少ない。

予約済のトーキョーホテルは飛び込みだと160000ドンと言われた。ブッキングコム価格は5.78ドルと中途半端だったがドンに変換しても134800前後で割り切れず。交渉の末135000ドンで折り合った。

部屋は広くてベッドも申し分ない。

ホットシャワーは印象がないので普通だったのだろう。ウォーターサーバーは無いのでお湯を貰った。問題は中心部から遠いこと。

雨の中を食事に出かけたが食堂がそんなに安くない。とりあえずビアホイ。

一杯5000ドン。

今回初のバインミー10000ドン。お味はまあまあ。

ある食堂で初めてのメニューを発見。ブンチャーヌオン。30000ドン。

ブンチャーとは違ってゴマだれと酢につけた瓜が付いてくる。豚肉は注文を受けてからじっくり網で焼いてくれる。未体験細胞を刺激する。

ほぼ完食。ニガウリは生で食べてもあまり苦くない。最後に干からびた胡瓜のようなものだけ残った。これは渋さだけが際立ち味はしない。

部屋に扇風機があると助かる。濡れた靴を強制乾燥(しなさい)
この日の歩数＝17324歩

12月10日
今日はこの旅で一番の冒険日。
窓の外のトタン屋根のへこみの水たまりに雨の波紋ができていないか何度も窓の外を見る。
洗濯物の乾燥に気を取られて、朝シャワーする間にスマホ充電しておくのを忘れた。出掛けに100%になるまで暇なので爪切りをする。
国境という単語をベトナム語とラオス語で調べておく。ビェンゾイとサラエドゥンだった。結局使わなかったが。

チェックアウトは鍵を返して完了。カッパは着ずに歩き始める。
国境から30kmにあるTrung Tamの町までは22番の路線バスで行ける。バスが通るはずのNguyen Sy Sach通りを発見。

その交差点近くに22番のバス停を見つけて小さく｢よし！｣ポーズ。まだ500mしか歩いていない。

すぐ側に喫茶店の出っ張り屋根があり雨にも濡れない。椅子に荷物を置いて待つ。

5分ほどでバスが着た。かなり頻発しているようだ。

行き先を車掌に告げたが｢はっ？｣と言われたので車内の路線図で終点を指差す。

運賃は33000ドン。これで65kmの移動はうれしい。

バスは市内を巡回して10ヶ所前後のバス停に停まった。

郊外でも頻繁にバス停があった。バス停以外でも店の前で荷物の積み降ろしで停車。

川をいくつか越えて田園を走る。遠くを並走する河に貨物船が見えた。

アジアハイウェイ15号線を西へ。

9:45　｢終点だぞ、降りろ！｣と運転手に驚かれて降りる。バスはUターンして反対車線で停車。

後続の22番もすぐ来た。

Ty Son(Trung Tam)の町は想像より賑やかで、地図には無い大きな道が交差点から南北に延びていた。

朝食を求めて目の前の市場の中へ。

バナナのつぼみを売っていた。

ミニバナナを5000ドン分買ったらほぼ一房くれた。14本もある。ニンビンの4分の1の値段だ。

食堂でベトナム最後の食事。

20000ドンの麺にはチャーシューがのってきた。春雨麺はそのまんまMIENと呼んでいた。揚げ春巻きは肉汁がうまい。甘酢に漬けて食べる。

えぅ？くれるの？よく分からない。

10:27　町外れの橋から歩き始め。

通行の8割はバイク。たまに来る車に親指を立ててヒッチを試みるも停まってくれない。

一台やっと停まったが国境まで10万ドンと言う。こちらの希望は5万なので折り合わず。

近くで見ていた男達が｢バイクで25000だ｣と言ったが冷やかしだった。

欧米人のサイクリストが追い越していった。

11:01　前から来たワゴン車が国境まで10万ドンで行くと言っているが断る。方向が違うのでいつ出発するのかも分からないし、いままで歩いた距離も無駄になる。

国境まで28km

11:28　さっきのワゴン車が意外に早く戻ってきた。行き先にLAKXAOとあるのでそこまで通しで10万ドンなら乗ってもいい。だが後部座席はすし詰めだったので｢やっぱり止める｣と歩き始めたら｢それならこっちに乗って｣と車掌の赤い服の女性が助手席を空けたので乗ることにした。

助手席の隣には3才位の男の子を抱いたお父さんが乗っているのだが、男の子が吐いているのでトイレットペーパーを切って横から渡す係になった。

12:14　ベトナム出国審査所に到着。さっきとは別の欧米人サイクリスト。霧雨の中を頑張るなあ。
審査所のトイレになんとなく誘導されて出てきたところを5000ドン取られた。表示してあれば我慢したものを。
乗客がパスポートを出す様子が無いので｢パスポート？｣と聞くと指差す方向に入口があった。ラオス人客のパスポートは車掌の女性が一括して提出するので客は悠々としていたのだ。僕だけが遅れると置いていかれる恐れがある。窓口の男はから1ドル賄賂を要求されたが2万ドンで勘弁してもらう。最初から素直に1ドル払ったほうがいい。
走って車に戻りセーフ。ラオス側までは車で5分もかからなかったと思う。

ふと左のポケットを探るとスマホが無い！さっき走ったからベトナム側に落としたかもしれない。こうなると車に乗り遅れるどころではない。戻って探すべきだろう。乗客が｢どうかしたのか？｣と聞くので電話の仕草をするとダッシュボードを指差した。そこにスマホがあった！車内で落としたのを乗せてのいてくれたのだ。
ラオス側の建屋前で暫く停車していたが、すでに女性だけが降りて手続き中なのに気付かずにいた。慌てて降りて窓口へパスポートを提出。係官の女性がベトナム側の出国印を探しきれずにいると分かりパスポートの最後のページを開いて見せる。こんなんで2分もロスされてはかなわん。早くしてくれ！15000キープだというのでホイホイ渡す。これはワイロではなく正式な料金ぽかったが領収書など請求しなかった。
車に乗り込み一安心。出入国に要した時間はトータル40分ほど。

国境の峠を越えた途端に天気が良くなった。山ひとつ越えるだけで乾季のラオスなのだ。

13:42 無事にラクサーオの手前1kmで降ろされた。本当は中心部まで乗せてほしかったが、車掌もラクサーオで一人でも多く拾いたいのだろう。

最後に隣の席の親子を撮影。子供は酔いも収まりすやすや眠っていた。

ヴィンからラクサーオへのルート。