2018/11/08 - 2018/11/12
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tangentさん
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2018年秋にオーストリア、ドイツとイタリアを旅行してきました。中でもフィレンツェは特に行ってみたかった都市のひとつ。小さいころにカレンダーでドゥオーモの写真を見てとても印象に残った記憶があります。そんな念願のフィレンツェに、とうとう行くことができました。
【全体の旅程】
日本→ウィーン→インスブルック→ミュンヘン→ヴェネツィア【→フィレンツェ】→チンクエテッレ→ミラノ→日本
※【】内が今回扱う箇所です。
振り返ってみると、フィレンツェは一言で言い表すと職人技の都市でした。ウフィツィ美術館をはじめとする美術作品の数々や中世からの歴史が息づく建造物群、そして美味しいトスカーナ料理をはじめとして、職人的なこだわり、作りこみが感じられて、とても楽しい滞在だったなと思い出します。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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フィレンツェの玄関口、サンタ・マリア・ノヴェッラ駅です。私はヴェネツィアからfrecciarossa(イタリアの高速鉄道で最速達タイプ:「赤い矢」ですね)で到着。芸術の都を感じさせる駅舎に出迎えられてわくわくします。
フィレンツェ サンタ マリア ノヴェッラ駅 駅
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今回滞在したホテル、Residenza Johanna 1の部屋です。この、屋根のあるベッドで寝てみたいって、夢だったんですよ笑
19世紀のタウンハウスを改装したという伝統的な雰囲気の宿は、ホスピタリティーのあふれる、滞在してとても良いところでした。レジデンツァ ジョアンナ ホテル
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フィレンツェは中心部に名所が集まっているので、徒歩で散策するにぴったりです。
フィレンツェのドゥオーモ、やっぱり大きくて壮麗です!大きすぎてカメラに収まりきらないほど。実物を見ることができて感無量です。 -
定番のアングルから。この日は快晴だったので、青空にそびえるドゥオーモが一層映えて見えます。
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ドゥオーモを反対側から見上げると、こんな感じです。丸々としたドームの雰囲気とはまた違った威容を感じます。
右となりに建っているのはジョットの鐘楼。端正な直方体が美しいタワーで、かなりお気に入りな建物のひとつです。
やっぱり、ドゥオーモとジョットの鐘楼については、それぞれ巨大な建物自体がひとつの壮大な美術作品って感じがします。 -
また、ドゥオーモは壁の装飾も非常に凝っています。あまりの雄大さに最初はつい建物全体に目がいってしまいましたが、落ち着いて細部を観察すると、これまた色んな発見があるというものです。
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さあ、いよいよドゥオーモの中へ!天井の壁画、きれいなステンドグラスの窓などのハーモニーが作り上げる堂内の雰囲気はただただ素晴らしく、退出するのが惜しくなるほど。じっくり見学させていただきました。
ドゥオーモに入るためには周辺施設と合わせた入場券を購入する必要があります。(数日間有効期限があるので、日を跨いで種々の施設を見学することも可。また、事前にネットで購入して、チケットを紙に印刷して持っていけば便利です)
ドゥオーモはやはり一番人気のようで、いつも入場者の列ができていました。これは避けられません。ただ、並びながら壁の装飾を眺めたりしていられるので、退屈することもありません。 -
天井を見上げると、円くて点対称なドームの壁いっぱいに描かれた絵画に、なんだか吸い込まれてしまいそうな気がします。
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事前に予約をしておくことで、ドゥオーモの展望台に上ることができます。階段はご覧の通りとても狭いので、人とすれ違うとき等ひと苦労ですが、これを登りきると素晴らしい展望が待っています!
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さあ、てっぺんからの眺望です。ジョットの鐘楼、そしてフィレンツェのオレンジ屋根の街並みが広がります。遠くにはトスカーナの山々も。
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ドゥオーモを後にして、今度はジョットの鐘楼に登ります。こちらは共通券を使って、予約なしで登ることができます。
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今度は、先ほど登ったドゥオーモが目の前に広がります。こうして眺めると、ドゥオーモのてっぺんの造りがよく見られますね。
ドゥオーモとジョットの鐘楼は、それぞれ眺望の雰囲気の違いも楽しめますし、時間等が許せばぜひ両方登り比べてみることをお勧めします! -
こちらはドゥオーモに隣接したサンジョバンニ洗礼堂の様子。窓から差し込む光が堂内を照らして荘厳な雰囲気を生み出しています。
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ドゥオーモ周辺からもう少し南に足を伸ばして、ウフィツィ美術館にも行きました。この、ボッティチェリのプリマヴェーラはかつて高校の世界史資料集で見て以来非常に印象に残っている絵で、実物をついに見られて感激!
なお、有名・人気な作品はこの通りすぐ人だかりになってしまいますので、目当ての作品がある場合は開館直後に優先的に見に行ったほうが落ち着いて鑑賞できますよ。(同趣旨のネット情報があり、私も朝一番にウフィツィに向かったのですが、正解でした)
また、ひとつ注意しなければならないのが、ウフィッツィ美術館は飲み物等の持ち込みが完全禁止(入館時に厳しい手荷物検査があり、ペットボトル等をバッグのなかに持っていると放棄を求められる)ということです。私はまさに1日分の町歩きのためにとさっき買ったばかりのミネラルウォーターを、泣く泣く捨てる羽目になりました( ノД`)…
feeding bottleは例外的に持ち込めると書かれていたので、「水分補給用の水筒」の意味だと解してこれに該当するのではないかと主張してみましたが、駄目でした。帰って調べてみると、feeding bottleは「哺乳瓶」の意味なんですね。そりゃあ、ダメなはずです。 -
ウフィツィ美術館のそばのピッティ宮です。トスカーナ大公の宮殿だった場所ですが、とっても大きいです!
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ピッティ宮がおもしろいのは、まるで美術館のようにたくさんの絵画等が展示されていることです。歴史博物館と美術館を融合したコンセプトはなかなか印象深かった一方、宮殿全体としての統一感という観点から見ると、作品がわりと雑多に並べられてもったいないという気分もないではありません。まあ、この辺りはどういう心づもりで見学するか次第というところでありましょう。
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ラファエロの大公の聖母です。これ、ピッティ宮所蔵だったんですね。私は数年前上野の国立西洋美術館で見た覚えがあった作品でしたので、「遠い場所で、また会えたねっ!」って感じで、勝手にテンション上がってました笑
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絵画ももちろんですが、宮殿とだけあって、豪華絢爛な部屋や調度品の数々も素晴らしかったです。
周囲のデコレーションが壮大で、椅子が小さく見えてきます笑 -
宝物館みたいなところで、展示品は色々ありますが、特にこのかぼちゃみたいなオブジェが何だか可愛らしくて好きでした(^_^)
さて、夕方近くになり、フィレンツェ市街地が一望できるミケランジェロ広場に移動します。当初は翌日に行こうと思っていたのですが、天気予報を見て、晴れているうち行けるように予定を入れ換えました。
バスもあるみたいですが、歩くのが苦でなければ、アルノ川を渡って散歩していくのも十分アリです。 -
まだ明るいうちの、ミケランジェロ広場からの眺めです。煉瓦色の屋根の街の向こうに、トスカーナの丘陵がのんびりと広がっています。
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陽が傾き始め、空もだんだん色付いてきました。町並みの色合いに呼応するような感じで、なかなか趣深いです。
ドゥオーモ周辺の一群の建造物は、やはり抜群に大きいですね!
広場には観光客がたくさんですが、ここに来たら皆することは同じ。写真を頼まれたり撮ってもらったり、楽しくやっていました。 -
ミケランジェロ広場に来るときに渡ってきたヴェッキオ橋。アルノ川もほんのり夕日色に染まりつつあります。
ヴェッキオ橋はこの三重アーチが特徴的だと有名ですが、橋上には色んなブランド品ショップ等があり、渡ると賑やかな雰囲気を感じられますよ。 -
さあ、運命の時が!笑
ちょっと雲が出ちゃったので、ベストなコンディションではなかったかな。それでも、ヴェッキオ宮のタワーに見事に夕陽があたり、フィレンツェの街はマジックアワーを感じさせる素敵な情景となりました。 -
ホテルへの帰りがけに、夜のドゥオーモを。夜だと、真っ白な壁面が浮き上がってきて、これもまた美しかったです。
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日を改めて、ボーボリ庭園へ。メディチ家関連の広大な庭園で、世界遺産にもなっています。
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穏やかな日和のなかで、池に映り込んだ木々と空が優雅な雰囲気を醸し出します。
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正直、はじめはただの庭でしょ?って、思っていました。でも、庭園を歩いていると分かったような気がします。ただの庭ーーそれが良いのです。
広大な土地を贅沢に使いつつ、わちゃわちゃとうるさくなく、ただ悠久の時間が流れてる、そんな空間。 -
フィレンツェの町並み、遥かトスカーナの空ーーこの良い意味でマイペースな庭園に心を解放すれば、とてもリラックスした気分になれました。
また、フィレンツェは料理もとても素晴らしかったです。いくつかハイライト的に紹介したいと思います。
全部美味しい美味しいと言っている気がしますが(笑)、これはほんとうで、さすがフィレンツェは美食の都だと思います。 -
フィレンツェに来たらぜひ食べたいと思っていた、ビステッカ・アッラ・キアニーナ(キアーラ牛のTボーンステーキ)です。リベルタ広場近くの、PERSEUSというレストランでいただきました。
かなり量が多いので、おひとりさまの場合はお腹を空かせて行った方が良いです。もっとも、赤身肉なので脂がきつくて食べきれないということはなく、お肉の美味しさを堪能するにはバッチリ!
日本で美味しい肉というと、霜降りなど脂の美味しさをウリにするものも少なくないですが、全体的な印象として、ヨーロッパでは、脂の美味しさよりもタンパク質の美味しさで勝負する料理に多く出会ったように思います。
それから、キャンティのワインは良いですよ!
(今回いただいたのはレストランオリジナルのボトルで、ビステッカによく合うはずです)
今回の旅行で、トスカーナワインのファンになってしまいました。 -
こちらは別の日の夕食、ドゥオーモからは少し南東側にあるトスカーナ料理店、トラットリア チブレオへ。この地の伝統的な家庭料理など味わってみたいと思い、プリーモからデザートまで美味しく楽しみました。これはアンティパストのトリッパのサラダです。
トラットリア チブレオ イタリアン
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続いてリボリータを。トスカーナの伝統的な家庭料理で、野菜がじっくり煮込まれており美味しかった!
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メインは鶏肉のトマト煮のような料理をいただきました。ひよこ豆の付け合わせはトスカーナ料理の特色でもあります。
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デザートも美味しかったです(*^^*)
ガトーショコラを注文したところ、パンナコッタまでサービスしてくださいました。ほんとうにありがとうございました! -
こちらは宿のご主人に教えてもらったオステリア ペポというレストランで、ポルチーニ茸のパスタを。食べ応えのある麺(タリアテッレでしょうか)に、濃厚でクリーミーなきのこのソースが絡まり、とっても幸せ!
オステリア ペポ イタリアン
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それから、フィレンツェの伝統的なお菓子のビスコッティ。リキュールに浸して頬張ると、お酒の芳醇な風味のなかにビスケットが溶けていく感触が何とも言えません。もちろん、そのまま食べても美味しいですよ。
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グルメの紹介が続きましたが、フィレンツェは革製品などの工芸品でも有名。こちらはヴェッキオ橋近くの有名な革手袋店・ルチアーノです。フィレンツェの思い出の品をと思い入店したところ、店員さんが英語で丁寧に相談に乗ってくださり、とても素敵なお店でした。
ルチアーノ 専門店
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どれにしようか色々と考えた末、オレンジのアクセントが入ったデザインに惹かれて、この手袋を買って帰ることに決めました。内面はカシミアであったかです(^_^*)
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この旅行記へのコメント (4)
-
- 風神さん 2021/02/07 05:50:32
- おはようございます
- いいね投票ありがとうございます。
フィレンツェ夕景の写真素晴らしいですね!
- tangentさん からの返信 2021/02/08 16:53:57
- Re: おはようございます
- 風神さん
こんにちは。こちらこそ、ご投票ありがとうございました。
はい、ドゥオーモが夕陽に照らされる瞬間は感無量でしたね!この旅は初めての一人海外旅行だったのですが、夕景を眺めながら「遠くフィレンツェまで来て、本当によかった」としみじみ感じました。
tangent
-
- じゃが♪さん 2019/10/14 20:51:41
- ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ
- tangentさん、こんにちは。
先日は、ご訪問&書き込みをありがとうございます。
フィレンツェのキアナ牛のステーキに見入りました。
肉厚で美味しそうですね。
ワインも進みそうです。
自分も今年のイタリア旅行で、フィレンツェではありませんが、
他の場所(バニョレージョ)でキアナ牛のステーキを食べました。
また食べたいです。
じゃが♪
- tangentさん からの返信 2019/10/16 20:17:48
- Re: ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ
- こんにちは。こちらこそご訪問、またコメントをくださり、ありがとうございます。
じゃが♪さんもキアナ牛を召し上がったのですね。
ええ、ビステッカの柔らかいお肉と赤ワインの組み合わせは素晴らしくて。このときは本当に幸せなディナーでした。
美味しい名物料理を堪能するのは、旅先での外せない楽しみです!
tangent
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