2019/01/05 - 2019/01/05
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たびたびさん
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今回もいわば、鎌倉マイナー街歩きシリーズ。京都と比べるとちょっと格が違うんですが、こういう古都は街歩きに先だってあんまり自分のテーマを絞らない方がいい。むしろ、何かよく分からないけど行ってみるくらいがちょうどいい。そうすると往々にして、知らなかった大事な歴史に触れることができたりするものなんですよね。
鎌倉駅からスタートして、北へ南へ。東へ西へ。あ~、こうだったよねというところから、まったく知らなかった場所まで。いろいろ混じっているんですが、思っていた通りの旅にはなったかなと思います。
その後は、湘南の宝石。こちらは、江ノ島を会場とする冬のイルミネーション。サミュエルコッキング苑は有料ですが、中津宮広場、亀ヶ岡広場などそれ以外は自由に散策可。江島神社の参道を進むにしたがって、次次と会場が現れてくるし、展望所からは対岸の夜景も見渡せる。江ノ島全体を使ったとてもスケールの大きなイルミネーションです。
特に、サムエル コッキング苑内の江の島ウィンターチューリップも秀逸。真冬にこれでもかというほど満開の色とりどりのチューリップがイルミネーションに照らされて、本当に見事。さすがに苑いっぱいというわけにはいきませんが、一角を埋め尽くして、これなら十分。夜のチューリップもそれはそれで雰囲気があることを初めて知りました。
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早朝、鎌倉駅に到着して。
ラングドン ウォーナーの碑は、鎌倉駅西口を出てすぐの小さな広場。時計台の傍らにあります。
氏は東洋美術研究家で、太平洋戦争時、古都の歴史遺産に戦禍が及ばぬよう訴え、鎌倉を救った人物。碑文には「文化は戦争に優先する」。この文だけを見ても何を言っているのか意味が分かりませんが、そういうことであれば、鎌倉の恩人の一人でしょう。 -
今小路は、鎌倉駅西口を出て扇ガ谷の方に向かう道。途中には、巽神社、八坂大神といった小さな神社があったりしますが、この道自体には特に観光地らしい雰囲気はないかも。鎌倉によくある普通の住宅地といった感じです。
町名に近い感覚ではないかと思います。 -
歩き始めて、英勝寺を過ぎてすぐ。阿仏尼の墓は、十六夜日記の作者で、冷泉家の祖、冷泉為相の実母でもある阿仏尼の墓と伝わる供養塔。崖の下をくりぬいたやぐらの中に六重の石塔と石灯籠が並んで建っていました。
ちなみに、十六夜日記は、所領紛争を幕府に訴えるため京都から鎌倉へと下るその道中を記したもの。鎌倉と大いに縁のある人物です。 -
岩船地蔵堂は、さらに少し行った先を右手に折れたところ。
通りの脇に突然、この形の良いお堂が現れます。まだ新しい感じの堂ですが、内には白顔の地蔵。源頼朝の息女、大姫の念持仏と伝えられている地蔵様です。 -
相馬師常墓やぐらは、浄光明寺の西側丘陵部にある13基のやぐらの一つ。石の柵で囲まれていて、ちょっとした構えです。相馬師常というのは、鎌倉時代草創期の有力御家人のよう。住宅地のどん詰まりにあって、ちょっと陰気な場所なんですが、すぐそばまで住宅が建っているので、その陰気さはかなり緩和されています。
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雪の下の川喜多映画記念館の通りまで出てきて、これは石島邸。個人の住宅なので門の外から窺うしかありませんが、洒落た洋館。川喜多長政夫妻の別邸として利用されていた建物ということで、川喜多映画記念館とセットで考えると楽しく感じられると思います。
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そこから、今度は海蔵寺へ。
海蔵寺は、建長5年(1253年)に宗尊親王の命により藤原仲能が創建。 -
鎌倉幕府滅亡時に焼失しますが、応永元年(1394年)に上杉氏定の開基、心昭空外を開山として再興されました。
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今では、紅葉が有名ですよね。
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で、今日のお目当ては、まず底脱の井。海蔵寺の山門そばにある小さな井戸です。ここで水を汲んだところ、桶の底が抜けたので、底脱の井というのですが、ただ、その出来事は井戸の性質とは関係ないような気もします。小さな井戸ですが水面は鏡のように周囲の景色を映していて、澄んだ水の感じがしました。
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もうひとつの十六ノ井も、海蔵寺の境内かと思ったのですが、道案内を進むと境内から少し出る感じ。岩をくりぬいたやぐらの中に
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イチオシ
これもまあるく掘った井戸がいくつか。薄暗い中に浮かび上がるように見えるので、ちょっと迫力あり。不思議なものを見たような気持ちになりました。
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海蔵寺から化粧坂切通しを通って、
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源氏山公園の先の葛原岡神社の方へ向かいます。
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日野俊基の墓は、その途中。小高い土手の上です。
日野俊基は、後醍醐天皇の側近。倒幕計画を進めますが、これが発覚。この元弘の変で、後醍醐天皇は隠岐へ流され、俊基はここ葛原岡で処刑されました。
罪人としての処刑だったと思いますが、この墓は日当たりのいい場所あるし、周囲を石の柵が囲んで立派な構え。後に名誉回復が行われたものと思います。 -
そして、葛原岡神社は、後醍醐天皇の側近、その日野俊基を祀る神社。武家の政治を開いた地、鎌倉にあってはちょっと微妙な立場かもしれません。
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鎌倉山の頂上付近にあって、少し不便な場所ですが、初詣の時期とあって、名物の玉こんにゃくの店が出たりして、そこそこ賑わっていました。
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最近は、縁結びの神様としても浸透してきているせいか、若い女性もちらほら見かけました。
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源氏山公園から下って、銭洗弁財の方へ。
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洞窟を抜けた先に境内があるというシチュエーション。ちょっとドラマチックな演出も悪くないですよね。
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こうやってお金を洗っている姿は、テレビでもよく見る光景。かごにお金を入れて、ひしゃくで水を掛けるようにして洗います。硬貨だけでなく、お札を洗う人も多いです。
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味噌屋 鎌倉 Inoueは、さらに鎌倉駅の方に戻ったところ。
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イチオシ
味噌練乳のソフトクリームは白と赤があって、白の方をいただきましたが、これがめちゃくちゃうまい。香りはラクトアイスのような感じなんですが、当然、もっと濃厚。味噌の味は微かですが、それにあまりこだわらないことで、このうまさを実現しているような気もします。
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市街に戻ってきて、ここから少しグルメチェック。
キビヤベーカリーの一番人気、 -
チョコパンをいただきました。ハード系のパンにたっぷりのチョコを仕込んだもの。少し酸味のある天然酵母パンとチョコの甘さのハーモニーがウリなんですが、私は一日置いてしまったせいかなあ。期待したほどのインパクトはなかったかもしれません。
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グランディール アンサンブルは、由比ヶ浜駅すぐの小さな洋菓子店。
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シューアラクレームというシュークリームをいただきました。
上にかかった真っ白な砂糖がまぶしいくらい美しいですね。一方で、クリームはカスタードクリーム。ちょっと地味な味わいになってしまいますが、これもお店の自信の表れ。正統派のシュークリームだと思います。 -
今度は、鎌倉中央食品市場です。
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規模はさほどでもないですが、野菜を取り扱うがらんとしたスペースはやっぱり市場の雰囲気そのもの。
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大きなはくさいとか、
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イチオシ
レインボーみたいないろんな色彩のニンジンなんかは、鎌倉野菜なんでしょうか。見たことがないような珍しいものを扱っていて、見ているだけでもとっても楽しいです。
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鎌倉中央食品市場の中には、粒揃いのお店が入っていて、鎌倉しふぉんもその一つ。シフォンケーキの専門店です。
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プレーンのタイプをいただきましたが、まるで上質な玉子焼きを食べているような感覚。どうしたらこんな味わいになるんでしょうねえ。技の凄さを感じました。
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稲村ケ崎のヨリドコロは、テイクアウト専門のお店を出していました。
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見事なさつま揚げの天ぷらがあって、450円とちょっとお高めですが、それを買ってみました。プリプリ感を期待したんですが、ちょっとゴワゴワ。有名蒲鉾屋さんの技まではまだ行っていないかなと思いました。
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パラダイス アレイは、パン屋さん。
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ショーケースに並んでいるパンは、見ただけでこだわり抜いた感が伝わってきます。
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イチオシ
餡パンを買ってみましたが、ハード系のパンの味わいの深さが抜群。そして、たっぷり入った餡子のちょっとヘビーなんですが、これもかなりのレベル。ここまでやれるって、このご主人。ただものではありません。
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鎌倉中央食品市場を出て、これもすぐ近くのmbs 46.7。
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天然酵母パンの小さなお店です。
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イチオシ
変わったところで、チョコスグリのハード系パンをいただきました。
少し酸味を感じるモチモチ食感は、酵母はぶどうから採った酵母だそうですが、やっぱり手間がかかっているんでしょうねえ。本物志向、鎌倉のパン屋さんです。 -
ここから、再び散策開始。
辻の薬師堂は、鎌倉市内大町にある小さな仏堂。お堂の中には薬師三尊像、十二神将像等が安置されているということですが、扉は固く締まっていて観ることはできません。 -
もともとは、源頼朝が二階堂に建立した医王山東光寺の境内にあったもの。東光寺は、南北朝時代には関東十刹の一とされた寺ですが、少なくともこの建物にはそのような威厳は感じることはできない。むしろ、それでもよくこんな建物が大事にされているなという感じです。
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元鶴岡八幡宮は、前九年の役に臨んだ源頼義が源氏の氏神である京都の石清水八幡宮に戦勝祈願。その後、勝利したお礼としてここに石清水八幡宮を分霊して祀ったもの。
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ただ、ごちゃごちゃした住宅地の中にあって、入口とかもちょっと分かり辛いかも。境内の一角に芥川龍之介旧居跡というのもありまして、それらしい建物が建っていました。こちらも見どころの一つでしょう。
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名越大黒堂は、山すその高台に小さな公園のような場所があって、その中。石造りの大黒様が小さなお堂に安置されているのですが、そのお堂はしっかりした唐様の屋根が付いてかなり勿体がありますね。
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そして、その中を覗いて拝見した大黒様もなんかふくよかでおめでたい面持ち。あまり期待はしていなかったのですが、なかなか見応えあり。よくできた大黒様です。
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少し歩いて。
来迎寺は、鎌倉三十三所観音霊場第14番札所。本堂の建物は一部赤塗されていて、ちょっと気になります。 -
いずれにしても、この寺は、源頼朝が鎌倉幕府成立に力を尽くした良文流平氏の流れをくむ三浦大介義明の霊を弔うため建立したもの。といっても、義明は石橋山の戦いに呼応して挙兵したのですが、畠山重忠と衣笠城合戦を戦い討ち死。鎌倉幕府の成立をその目で見ることはありませんでした。
境内、本堂の脇には三浦大介義明の墓。裏手には 三浦大介の家来の墓も多数。ちょっと生々しさも感じます。 -
その並びの五所神社は、材木座の氏神。明治になってから、町内にあった八雲、三島、諏訪、金比羅、視女八坂の五つの神社を一つにしたという神社です。
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鳥居から参道を進むと意外に奥が深い。
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イチオシ
参道突き当りの左手にけっこう手の込んだ意匠の本殿が建っていました。
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傍らには金ぴかの神輿を置いた蔵があって、確かに地元に根付いた氏神様の感じです。
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少し離れて。
実相寺は、材木座にある日蓮宗の寺。 -
境内は、曾我兄弟の仇討ちで曾我兄弟に討たれた工藤祐経の屋敷跡だそう。山門には、日蓮の弟子、日昭の開いた濱土法華堂の看板。日蓮が佐渡に流されている間、ここを拠点として守っていたものなのですが、何の説明もないので、ふらっと訪れても何の意味か全然分からないと思います。
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向福寺は、時宗の寺。住宅地の中にあるのですが、入口がどこにあるか分からない。結局、バス通りに入口があって、これは分かりにくいかもしれません。
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本堂は赤いトタン屋根。周囲に墓地が広がっていて、ちょっと貧乏寺っぽい感じ。うーん、見どころは特にないと思います。
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音松稲荷大明神も、材木座の住宅地の中。人と自転車しか通れないくらいの細い路地の先。こんもりした木の下に小さな祠がありました。
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伏見稲荷の分霊を勧請したものだと思いますが、それらしい説明板。しかし、内容はそもそも稲荷とはみたいなことになっていて、ちょっとこの小さな稲荷にしては大仰過ぎると思います。
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啓運寺も、材木座にある日蓮宗の寺。ちょっと荒れた境内にお堂のような本堂が建っていますが、ひと気もなくて寂れた感じ。洋画家の黒田清輝が本堂を一時アトリエとしたということですが、そんな感じは全くしない。
無住かなと思ったら、隣りに住職の家がありましたが、どっちにしてもほとんど手は入れていないように感じます。 -
妙長寺は、材木座の表通りに面する日蓮宗の寺。門前に立派な日蓮上人の像が立っていて、けっこう目立っています。
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こちらは、日蓮の法難を助けた漁師、舟守弥三郎の子が僧侶となって開山したといわれる寺。
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境内の拝観は珍しく有料となっていましたが、意味不明。山門のきれいに掃き清められている本堂前の庭を外から覗くだけになりました。
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九品寺は、材木座にある浄土宗の寺。
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鎌倉攻めの総大将であった新田義貞が鎌倉幕府滅亡後、敵方の北条方の犠牲者の菩提を弔うために創建したのが始まり。山門を入って本堂までは、まっすぐな参道が続く清らかな雰囲気。
本堂の正面に掲げられた「九品寺」の文字は義貞の筆を写したものということです。 -
さて、この辺りで昼飯にしましょうか。
そば処土手は、材木座の商店街の中ほど。街のそば屋さんといった感じですが、この日も地元の人で大賑わい。人気のお店のようですね。 -
いただいたのは、あたたかいきつねそば。出汁がすきっとして沁みるようなうまさ。ただ、それを全部飲んでしまうには味が濃いかな。そこがちょっとマイナスかなと思います。
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引き続き、材木座の界隈。
補陀洛寺は、真言宗大覚寺派の寺。源頼朝が文覚上人を開山として創建し、源頼朝公の祈願所ともなりました。源頼朝の祈願所として建立された。 -
しかし、本堂は屋根が低い一般住宅に近い印象。重々しさはありません。本堂の中も覗いていましたが、仏像とかも見えませんでした。意外に軽い感じのお寺です。
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さて、材木座の古刹を代表する光明寺に到着。ここは、浄土宗の寺。ちょっと珍しいかな。
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規模はこの辺りではダントツに大きくて、いくつかの大寺を除けば、鎌倉市街ではちょっとない広々感ですよね。山門は、江戸後期の作。和洋と唐様の折衷様式で、桁組が見事です。
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山門を抜けるとその先に本堂。本堂を上がらせてもらうと、ぐるりの縁を歩けまして、
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イチオシ
回廊からは写真の庭と奥の大聖閣。これは金閣みたいにピカピカです。今は、蓮が枯れていましたが、季節には素晴しい眺めになること請け合いです。
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本堂を挟んで反対側にあるのが三尊五祖の石庭。枯山水庭園で、三尊というのは、阿弥陀如来、観音菩薩、勢至菩薩。五祖というのは、釈迦、善導、法然、鎮西、記主。石の配置が見どころでしょうが、一方の苔の部分と平たい石を敷いた部分に囲まれた白砂の三層構造ももう一つの特徴かなと思います。
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蓮乗院は、光明寺の境内から入口があって、光明寺の塔頭といった感じのお寺。
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周囲を墓地に囲まれて、本堂も低い建物。この寺自体はあまり見応えはありませんが、
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ここから見る光明寺の鐘楼や楼門はいいアングル。迫力があると思います。
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千手院は、光明寺に隣接する赤い山門のお寺。光明寺が大檀林であった時、集まった学僧たちの修行道場である僧坊の一つだったということです。
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境内には松尾芭蕉の俳句もあったりしますが、いずれにしても掃き清められた清々しい雰囲気。光明寺のついでに覗いてみても悪くはないでしょう。
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光明寺を出て、今度は材木座海水浴場へ。
こちらは、市街からのアクセスも良くて鎌倉を代表するビーチの一つ。冬場だし、海に入っている人はサーファーだけでしたが、浜辺は多くの一般客で賑わう遊び場になっていて、これは楽しげ。これなら思い切り自然を感じながら安全に楽しめます。 -
材木座海水浴場から海沿いに進んで、これは鎌倉海浜公園。海岸を臨む丘のような地形を整備した公園で芝生の青が美しい。近所の人が犬を連れて散歩したり、思い思いに寛いでいる姿がちょっと優雅に見えました。この気持ちの良さは意外な穴場になっているような気がします。
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若宮大路の方に戻ってきて。
一の鳥居近くの歩道脇。茂みの中に建つ石造宝篋印塔ですが、高さ3.4mの大型の宝篋印塔は明徳4年(1393年)の建立です。
ただ、鎌倉幕府御家人畠山六郎重保墓塔とのことなので、そういう意味だと眺めて楽しむものでもないような気はします。 -
続いては、和田塚。
和田塚と聞くと地名のイメージが強いのですが、そもそもこれは鎌倉幕府の内部抗争により、北条義時に敗れ滅びた和田義盛以下、和田一族の遺体を埋葬した塚。北条氏が権力を握るために数多くの闘争があったのですが、そうした北条政権の暗いイメージの象徴といったところ。 -
寂しげな一角にある傾きかけた石碑の感じとかも、まだおどろおどろしさを醸し出しているような気がします。
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由比ガ浜大通りに出て、これは六地蔵。交差点のところで、赤い帽子とよだれ掛けをまとったお地蔵さんが六つきれいに並んでいます。
ここは、かつて刑場があった場所。刑場で処刑された人たちの霊を慰めるためにこの地蔵が置かれたようです。本当に悪いことをして処刑された人もいれば、権力闘争に敗れて処刑された人もあるでしょう。いろんな背景がある処刑を考えれば、それらの霊を慰める気持ちは自然なことかと思います。 -
まちの駅鎌倉は、江ノ電の脇に整備された本当に小さなスペース。ベンチが置いてありましたが、それだけなのでとてもまちの駅というほどの意味はないかも。隣りにAWキッチンガーデンという喫茶店があって、その前庭と繋がっているのがせめてもの救いです。
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岡埜榮泉總本舗は、由比ヶ浜大通り沿いのお菓子屋さん。岡埜榮泉は、都内でもいくつか店舗があるので、それと同系列でしょう。店内の雰囲気は老舗というより、もうすこしカジュアルな感じ。みたらし団子があって、それをいただきました。あんまり特別感はなくて気軽に使えるお店です。
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引き続き、由比ヶ浜大通り。
パティスリーMIWAは、小さな洋菓子屋さんですが、こだわりのクロワッサンという看板が出ていて、それにしてみました。 -
カリッとしたクロワッサンですが、それ以上の特徴はあまりないかも。まあまあのお味かなと思います。
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井上蒲鉾店の本店は、看板からして老舗の風格が漂います。食べ歩きに小判の蒲鉾をいただきました。
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女将さんに鎌倉の蒲鉾は小田原の蒲鉾とどこが違うんですかと聞いたら、「水が違います」と即答。そこまでの味の違いは分かりませんが、それだけ自信があるってことなんでしょう。プリプリ感がさすがです。
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寸松堂は、鎌倉彫のお店。長谷の白日堂とは親戚なんだそうです。
ただ、白日堂の女将さんはお嫁さんですが、ここの女将さんは娘さん。気さくな感じがあって、鎌倉彫のあれこれを話してくれました。なんでもないようなことでも、知識が広がるのは嬉しいこと。大変お世話になりました。 -
ここらで晩飯にしましょうか。
鎌倉 松原庵はそば屋さんなんですが、 -
広い敷地の中に町家風の立派な建物。
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むしろ、料亭といった構えの立派なお店ですね。
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イチオシ
すだち鬼おろしそばをいただきましたが、表面に並べられたスダチの輪切りが目にも鮮やか。種は取りますが、それ以外はそばと一緒に皮まで食べるんですね。少し固めのそばとぶっかけにしては濃いめの出汁、スダチの酸味とちょっとした苦みが口の中で混じります。それがちょうどいい味わいになるためには出汁をどれだけ口に含むかが問題。そのストライクゾーンはかなり狭くて、どうでしょう。食べ方がなかなか難しいそばのように感じました。
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もう日が暮れかかっていますが、せっかくなのでもうちょっと粘りますよ~
御嶽大神は、由比ガ浜の海水浴場の近くの住宅地の中。石段を上がった高い場所に鳥居があって、 -
その先に「御嶽大神」「八海山大神」「三笠山大神」と彫った三つの石碑が並んでいました。山岳信仰に関係するもののようですが、それ以上は不明。よくわかりません。
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星月の井は、さらに極楽寺に向かったところ。黒い石碑が建っていて、史跡であることを示しています。これは、鎌倉十井の一つ。昼間でも井戸を覗くと水面に星が映って見えるというので星月の井。ただ、井戸には覆いがしっかりしてあって、それを確かめることはできません。
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虚空蔵堂は、星月の井を過ぎてすぐに通りから上って行く石段があります。
ここは行基の霊跡で、星月の井の中に三つの明星が輝き、夜も付近を照らすという現象を感得した行基が聖武天皇の命を受け、虚空蔵菩薩の像を彫って祀ったのだということ。本殿前の阿吽の獅子みたいな狛犬がちょっと見応えがあると思います。 -
極楽寺切通しに差しかかってきました。これは、鎌倉七口のひとつ。由比ヶ浜からあじさいで知られる極楽寺の方に向かって抜ける道。昼間はどうということはないのですが、今回は日が暮れてから。車が普通に通る道なのですが、街灯はあっても寂しげな雰囲気。観光地という感じにはなりません。
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極楽坂の途中にあるのが日限六地蔵。説明書きがあって、この地蔵は道行く人をお守りくださる地蔵。期日を決めておすがりするとその期日までに功徳があるので日限という名前だということ。一方で、悪ふざけで像が破壊されることがあったため、前面がガレージみたいな鉄の柵で覆われていました。ちょっと心が痛みます。
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由比ヶ浜からだと極楽寺切通しを上りきった辺りには、上杉憲方の墓。
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アパートに入っていくような脇道を山手に少し進んだところ。崖下のようなちょっとしたスペースにありました。
ちなみに、上杉憲方は三代鎌倉公方の足利氏満の下で関東管領を務めた人物。室町幕府との関係に苦労した頃の関東管領だったと思います。 -
導地蔵は、江ノ電極楽寺駅からすぐ。極楽洞を眺める橋を渡って右手の赤い屋根のお堂。
創建は1267年。鎌倉二十四地蔵の一つという地蔵が安置されています。一方で、縁側のところで寛いでいる人がいたりして、ちょっと気軽な存在になっているのもいいと思います。 -
そこから江ノ島電鉄のトンネルが見えるんですが、それが極楽洞。極楽寺駅と長谷駅の間にあって、極楽寺駅側からだと雰囲気のある煉瓦造りの坑門がしっかり眺められます。もう日が暮れていましたが、赤いライトを付けた電車が通るとトンネル内もぼーっと赤く照らされる。日が暮れてからでも、それなりに見応えがありました。
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極楽寺の市街から奥の方へ。熊野新宮は、極楽寺の鎮守。文永6年(1269年)極楽寺の忍性が熊野本宮を勧請して創建したのが始まり。
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極楽寺の集落をどんどん進んだ先にあって、それなりに余裕のある敷地。ちゃんと地元の人に大切にされているなという感じを受けました。
さて、ここまでが計画通りなんですが、ここまで来たら、勢いです。江の島の「湘南の宝石」まで足を延ばしてみましょうか。 -
江の島までやってきましたよ~
やっぱり「湘南の宝石」をやっているので、大勢の観光客で賑やかですね。 -
江島神社への参道も予想以上にごった返しています。
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紀の国屋本店では、名物の女夫饅頭をいただきました。
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こし餡の白饅頭と粒餡の茶饅頭。湯気がもうもうと上がって、寒い夜にはこういうのが一番いいですね。ふっくらした蒸したてのおいしさがたまりませんでした。
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江島神社の瑞心門です。賑やかな仲見世通りを抜けて、鳥居から石段を上って行く先に建つ竜宮城のような楼門。見上げた時の圧倒的な存在感もいいですが、門を抜けるとその先の壁に優しい不動様と子供たちの彫刻も。ちょっと心を洗われるような感じがします。
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手を清めてっと
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江島神社の辺津宮は、田寸津比賣命(たぎつひめのみこと)を祀る社。三つの主要な社では一番下手にあるので、別名は下之宮。なので、まずはここでお札を求めたり、参拝する人が多くてかなりの賑わい。私もここを終わるとちょっとほっとした気持ちになります。
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奉安殿は、辺津宮を過ぎてすぐ。八角形の屋根に極彩色の配色が施された華やかな意匠のお堂です。ここには、八臂弁財天と妙音弁財天が安置されているのですが、この日はもう扉が閉まっていて、そっちの方は外から想像するしかありませんでした。
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八坂神社は、奉安殿の隣にある小さな社。建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)を祀ります。このスサノオノミコトは元々は腰越に祀られていたもの。それが大波で流されて、江の島の方に沈んでいたのを漁師が救い上げて、ここに祀ったのだそうです。しかし、小さな社。気が付かない人も多いかもしれません。
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稲荷社、秋葉社も、八坂神社の隣りに建つ、これまた小さな社。赤い鳥居が目印です。
豊受気毘賣命(とようけひめのみこと)と火之迦具土神(ほのかぐつちのかみ)を祀り、防火の神様ということで祀られたようです。 -
亀ヶ岡広場は、さらに上っていって、サムエル・コッキング苑に向かう途中。ここも「湘南の宝石」の会場の一つにもなっていて、イルミネーションで美しくデコレートされていました。
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広場の先には展望所もあって、美しく輝いていたのは江の島ヨットハーバー。江の島側からだと、ちょうど対岸の海水浴場を臨む位置。海岸線の光とのコラボのバランスがとてもいいと思いました。
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さらに進んで、中津宮。こちらも、江島神社の主要な三つの社の一つで、市寸島比賣命(いちきしまひめのみこと)を祀ります。ここは、何んといってもその鮮やかな朱色の社殿が目を引く。女の神様のあでやかさも表現しているのだと思います。なお、恋愛成就の神様でもあるようです。
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さて、ここからは、「湘南の宝石」のメイン会場、サムエルコッキング苑に入ります。
ほー、これは見事なチューリップ。 -
イチオシ
江の島ウィンターチューリップですね。
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太陽の光の中で輝くイメージのチューリップですが、夜のチューリップもなかなか華やか。
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艶やかといった方がいいかなあ。
これだけのものをちゃんと見せるって、大変なことだと思いますね。 -
さて、イルニネーションの方も、当然手抜きはなし。
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ブルーライトのトンネルも
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とっても幻想的じゃないですか。
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ちなみに、サムエルコッキング苑は、横浜に住んでいたアイルランド人貿易商のサムエル・コッキング氏が菜園として購入したのが始まり。その後は、明治期に植物園として開園されたりしたのですが、今では、藤沢市立の有料観光施設となりました。
なお、この灯台は、別料金。この灯台は江ノ島電鉄の経営するもので、江ノ島電鉄開業100周年記念事業といして建設されました。高さは、60mです。 -
イチオシ
周辺には、宝石の輝きを模したイルミ。
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キラキラ輝く宝石の感覚をしっかり表現しています。
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うーん。美しいです。
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サムエルコッキング苑から出て、こんな景色も。冬のゲレンデみたいで、ロマンチックですね。
さて、以上。今回も朝早くから、盛りだくさんで、もうヘトヘト。
これから東京に帰ります。お疲れ様でした。
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この旅行記へのコメント (4)
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- たらよろさん 2019/08/03 14:01:38
- 自分の足で歩く…
- こんにちは、たびたびさん
自分の足で歩くって本当に大事なことですよね。
普段よく行っている場所、
すぐ近くの場所でも、歩いてみると発見することありますよねー
ところで、鎌倉しふぉんに興味ありあり♪
今度機会があればぜひ食べてみますー
いつも、美味しいもの教えてくださってありがとう。
毎日暑い日が傾きますが、お体ご自愛ください♪
たらよろ
- たびたびさん からの返信 2019/08/28 15:43:38
- RE: 自分の足で歩く…
- 8月は東北の祭りをもう一度見直していたんですが、意外に手こずりまして。。なんだかずっと余裕がありませんでした。返事が遅れて失礼いたしました。
ところで、鎌倉のB級グルメで、目に停めていただいたのは鎌倉しふぉんですか。いつもながら、なんか鋭いですね。これは確かに絶品だと思います。
たびたび
-
- ruby2014さん 2019/08/01 19:16:40
- はじめまして
- 旅行記を見ていただきありがとうございました。
美味しそうなグルメがいっぱいですね。
味噌練乳のソフトクリーム食べてみたいです。
- たびたびさん からの返信 2019/08/28 15:36:38
- RE: はじめまして
- まあ、B級グルメ中心です。
ちょい食いしながらの旅が私のスタイルになってます。
たびたび
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