鎌倉・巽神社－2019年元旦

2019/01/01 - 2019/01/01

　鎌倉市扇ガ谷1に鎮座する巽神社（https://4travel.jp/travelogue/10477335）は鎌倉の古社である。巽神社は、延暦20年（801年）に坂上田村麻呂が蝦夷征伐に奥州へ向う途中、葛原岡に勧請し、永承4年（1049年）に源頼義が改築したと伝えられている。その後、八坂神社の旧地だった現在地に遷座し、壽福寺の南東（巽）に位置することから巽神社と呼ばれ、かつては壽福寺の鎮守として崇められ、巽荒神と呼ばれていた。線路に背を向けて建っているが、向かいの山の山頂には観音堂があったのだという。そこに祀られていた観音さまは本堂に迎えられ、現在は鎌倉三十三観音霊場の第24番になっている。壽福寺の話によれば、お勤めが大変だったのだという。
　巽神社社殿屋根に上がっていた浪の飾り瓦は見ごたえがある大型のものであったが、その後に片方が落ち、平成24年（2012年）4月には浪の飾り瓦が今までよりも小さな、おそらくは京都。壬生寺（https://4travel.jp/travelogue/10507563）と同様の既製品に取り替えられていた（https://4travel.jp/travelogue/10559588）。そのために黒瓦に灰色の飾り瓦が上がる格好となっており、違和感があろうか？
　今年(2019年）の元旦は社殿には注連縄が張られているだけで、裳層（もこし）の下の囲いも取り払われていてすっきりとしている。
（表紙写真は巽神社社殿）

エリア 鎌倉(神奈川)

巽神社。石鳥居は鉄板で補強されている。

「巽神社「巽荒神由来」」。

巽神社社殿。

巽神社社殿の屋根に上がる浪の飾り瓦。

巽神社社殿の屋根に上がる浪の飾り瓦。

巽神社社殿の龍の彫刻と張られた注連縄。

諏訪神社。市庁舎向かいにも諏訪神社がある。

巽神社社殿。拝殿と本殿には分かれてはいない。