チンクエ・テッレ旅行記(ブログ) 一覧に戻る
北イタリアの対象的な2つの絶景を巡る旅。<br />最初に訪れたのはリグーリア海に面した5つの村、チンクエ・テッレ。海沿いの崖にへばりつくようにカラフルな家が立ち並びます。シーズンオフで列車が1時間に1本と少なくて遊覧船も運航しておらず、営業している店も少なくて不便でしたが、その分観光客が少なくてゆっくりと街を巡り景色を眺めることができました。<br />次に訪れたのはアルプスの麓の街、アオスタ。古代ローマがガリアに通じる街道の要衝に築いた街で、街中や街道沿いに遺跡が多く残っています。当時の街の中心の通りが今もそのまま使われていて、往時の人々の息吹を感じられる街です。アオスタ・バレーに残る古代ローマ遺跡を訪れたほか、東にある谷を遡って誰もが知っている名峰の別の姿も楽しみました。<br /><br />☆?★?☆?★?☆?★?☆?★?☆?★?<br />【6】チンクエ・テッレの絶景ドライブ<br /> チンクエ・テッレ最後の日の続き。<br /> 絶景カフェで充実感に浸った後、ラ・スペツィアとモンテロッソ・アル・マーレを結ぶ道をドライブします。斜面の上の方からチンクエ・テッレを見下ろす眺めは写真でも見たことがなく、新鮮です。海が青とも緑とも言い難い色で、陽光と雲の影で斑になった様子は絶景です。<br /> 夕方太陽は雲の後ろに隠れてしまいましたが、日没間際に雲の下に顔を出し、夕日の名所マナローラの家並みを赤く染めるところを見ることができました。<br /> そしてその後アオスタまで370kmの移動。<br /> 盛り沢山な一日でした。<br /><br />☆?★?☆?★?☆?★?☆?★?☆?★?<br /><br /> 1 天気予報は8日間ずっと雨・・・<br /> 2 チンクエ・テッレを味わい尽くす・その1<br /> 3 チンクエ・テッレを味わい尽くす・その2<br /> 4 雨のち晴れ<br /> 5 リオマッジョーレ最後の散歩と絶景カフェ<br />>6 チンクエ・テッレの絶景ドライブ<br /> 7 モンテ・チェルビーノ 誰もが知ってる名峰の別の顔<br /> 8 古代ローマ都市アオスタのローマ遺跡巡り<br /> 9 イタリアとガリアを結ぶアオスタ・バレーのローマ遺跡三昧<br />10 雨に煙る古城

チンクエテッレとアオスタ~北イタリアの海と山の絶景巡り 【6】チンクエ・テッレの絶景ドライブ(2018/3/7)

4いいね!

2018/03/02 - 2018/03/11

308位(同エリア328件中)

Tatsuoさん

この旅行記のスケジュール

2018/03/07

  • モンテロッソ・アル・マーレまで絶景道路をドライブ。

  • 370km先のアオスタに向けて18:32に出発。

この旅行記スケジュールを元に

北イタリアの対象的な2つの絶景を巡る旅。
最初に訪れたのはリグーリア海に面した5つの村、チンクエ・テッレ。海沿いの崖にへばりつくようにカラフルな家が立ち並びます。シーズンオフで列車が1時間に1本と少なくて遊覧船も運航しておらず、営業している店も少なくて不便でしたが、その分観光客が少なくてゆっくりと街を巡り景色を眺めることができました。
次に訪れたのはアルプスの麓の街、アオスタ。古代ローマがガリアに通じる街道の要衝に築いた街で、街中や街道沿いに遺跡が多く残っています。当時の街の中心の通りが今もそのまま使われていて、往時の人々の息吹を感じられる街です。アオスタ・バレーに残る古代ローマ遺跡を訪れたほか、東にある谷を遡って誰もが知っている名峰の別の姿も楽しみました。

☆?★?☆?★?☆?★?☆?★?☆?★?
【6】チンクエ・テッレの絶景ドライブ
 チンクエ・テッレ最後の日の続き。
 絶景カフェで充実感に浸った後、ラ・スペツィアとモンテロッソ・アル・マーレを結ぶ道をドライブします。斜面の上の方からチンクエ・テッレを見下ろす眺めは写真でも見たことがなく、新鮮です。海が青とも緑とも言い難い色で、陽光と雲の影で斑になった様子は絶景です。
 夕方太陽は雲の後ろに隠れてしまいましたが、日没間際に雲の下に顔を出し、夕日の名所マナローラの家並みを赤く染めるところを見ることができました。
 そしてその後アオスタまで370kmの移動。
 盛り沢山な一日でした。

☆?★?☆?★?☆?★?☆?★?☆?★?

1 天気予報は8日間ずっと雨・・・
2 チンクエ・テッレを味わい尽くす・その1
3 チンクエ・テッレを味わい尽くす・その2
4 雨のち晴れ
5 リオマッジョーレ最後の散歩と絶景カフェ
>6 チンクエ・テッレの絶景ドライブ
7 モンテ・チェルビーノ 誰もが知ってる名峰の別の顔
8 古代ローマ都市アオスタのローマ遺跡巡り
9 イタリアとガリアを結ぶアオスタ・バレーのローマ遺跡三昧
10 雨に煙る古城

旅行の満足度
5.0
観光
5.0
ホテル
4.5
グルメ
4.0
交通
4.5
交通手段
レンタカー
航空会社
エールフランス
旅行の手配内容
個別手配
利用旅行会社
ブッキングドットコム

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  • リオマッジョーレの絶景カフェ Bar Il Sole a 180 Gradi を堪能した後は、レンタカーでモンテロッソ・アル・マーレまで続く道を走って、上からチンクエ・テッレを見てみることにしました。<br />12:30にカフェを出発。<br />リオマッジョーレから登ってくる道との分岐を過ぎて少し行くと谷筋に架かった橋があります。橋の先には広い駐車場があり、ここに車を止めて景色を眺められます。駐車場は有料のようですが、シーズンオフのためか料金所は閉まっていて無料で止められました。

    リオマッジョーレの絶景カフェ Bar Il Sole a 180 Gradi を堪能した後は、レンタカーでモンテロッソ・アル・マーレまで続く道を走って、上からチンクエ・テッレを見てみることにしました。
    12:30にカフェを出発。
    リオマッジョーレから登ってくる道との分岐を過ぎて少し行くと谷筋に架かった橋があります。橋の先には広い駐車場があり、ここに車を止めて景色を眺められます。駐車場は有料のようですが、シーズンオフのためか料金所は閉まっていて無料で止められました。

  • ここはリオマッジョーレのメインストリートにつながる谷で、眼下にリオマッジョーレの家並みが見下ろせます。<br />鮮やかな海と家並みが陽光に輝いています。<br />左手の斜面には先程通ってきた墓地が見えます。

    ここはリオマッジョーレのメインストリートにつながる谷で、眼下にリオマッジョーレの家並みが見下ろせます。
    鮮やかな海と家並みが陽光に輝いています。
    左手の斜面には先程通ってきた墓地が見えます。

  • 写真でも見たことのないアングルで、とても美しい眺めです。

    写真でも見たことのないアングルで、とても美しい眺めです。

  • チンクエ・テッレは人里離れた村というイメージでしたが、実は斜面を登ったこの道沿いにも点々と集落があります。<br />ここはグロッポ。マナローラの上に当たります。

    チンクエ・テッレは人里離れた村というイメージでしたが、実は斜面を登ったこの道沿いにも点々と集落があります。
    ここはグロッポ。マナローラの上に当たります。

  • すぐ先にはヴォラストラ。少し大きめの集落です。<br />先程カフェから山の上に見えたのはこの集落かもしれません。

    すぐ先にはヴォラストラ。少し大きめの集落です。
    先程カフェから山の上に見えたのはこの集落かもしれません。

  • 道は山肌に沿ってくねくねとカーブが多く、センターラインのないところもありますが、楽にすれ違える道幅なので運転は難しくありません。

    道は山肌に沿ってくねくねとカーブが多く、センターラインのないところもありますが、楽にすれ違える道幅なので運転は難しくありません。

  • 海に突き出した小山の上にあるのはコルニリアの村です。<br />海がなんとも言えない色合いです。

    海に突き出した小山の上にあるのはコルニリアの村です。
    海がなんとも言えない色合いです。

  • 一昨日下った駅と村をつなぐジグザグの階段が見えています。

    一昨日下った駅と村をつなぐジグザグの階段が見えています。

  • 道路沿いにぶどう畑を上り下りするためのモノレールがありました。

    道路沿いにぶどう畑を上り下りするためのモノレールがありました。

  • 勾配がものすごく急です。レールは細いしかなり怖そう。<br />でもホテルに飾ってあった絵のような人力の収穫と比べたら、これで格段に楽になったでしょうね。

    勾配がものすごく急です。レールは細いしかなり怖そう。
    でもホテルに飾ってあった絵のような人力の収穫と比べたら、これで格段に楽になったでしょうね。

  • 少し走って振り返るとコルニリアの反対側が見えました。

    少し走って振り返るとコルニリアの反対側が見えました。

  • 斜面にはぶどう畑が広がります。<br />よく見るとその中を歩く人がいます。見ている間に3組も通りました。そこがトレイルになっているようです。

    斜面にはぶどう畑が広がります。
    よく見るとその中を歩く人がいます。見ている間に3組も通りました。そこがトレイルになっているようです。

  • フォルナッキという集落の先にヴェルナッツァへの分岐がありました。ヴェルナッツァは村まで車が来ていたし、道も広そうなので下りてみることにします。

    フォルナッキという集落の先にヴェルナッツァへの分岐がありました。ヴェルナッツァは村まで車が来ていたし、道も広そうなので下りてみることにします。

  • でもしばらく下っていくと道が細くなりすれ違えない道幅になってしまいました。対向車が来たら嫌なので引き返すことにします。<br />交差点は広々しているのですが、入ってみると途端に道が狭くなることがあるので、気をつけなければなりません。

    でもしばらく下っていくと道が細くなりすれ違えない道幅になってしまいました。対向車が来たら嫌なので引き返すことにします。
    交差点は広々しているのですが、入ってみると途端に道が狭くなることがあるので、気をつけなければなりません。

  • 再び元の道をモンテロッソ・アル・マーレ方面に向かいます。<br />ヴェルナッツァの真上に当たるドリリャナの集落の辺りで左右に分岐する道がありました。ここも交差点は広々しています。<br />地図を見ると、この辺りは山の中に集落が点在しているようで、そこに通じる道です。

    再び元の道をモンテロッソ・アル・マーレ方面に向かいます。
    ヴェルナッツァの真上に当たるドリリャナの集落の辺りで左右に分岐する道がありました。ここも交差点は広々しています。
    地図を見ると、この辺りは山の中に集落が点在しているようで、そこに通じる道です。

  • 先程の分岐から先は道が細くなり、路面も少しでこぼこしています。

    先程の分岐から先は道が細くなり、路面も少しでこぼこしています。

  • 分岐から10分ほど走ると眼下にモンテロッソ・アル・マーレが見えてきました。

    分岐から10分ほど走ると眼下にモンテロッソ・アル・マーレが見えてきました。

  • 海面が陽光と雲の影でまだら模様になっている面白い光景です。

    海面が陽光と雲の影でまだら模様になっている面白い光景です。

  • 振り返ると斜面は一面ぶどう畑が広がり、その間をくねくねと道が通っています。<br />先程の分岐の先はあんな細い道なのですね。

    振り返ると斜面は一面ぶどう畑が広がり、その間をくねくねと道が通っています。
    先程の分岐の先はあんな細い道なのですね。

  • さらに5分ほど行くと、内陸との間を結ぶSP38に突き当たりました。<br />標識には右がラ・スペツィア、左がジェノバ、モンテロッソとなっています。でも地図を見るとこの道がジェノバに通じているわけではなくて、そちら方面に行く高速道路に乗れるだけです。<br />この先は2車線の広い道です。

    さらに5分ほど行くと、内陸との間を結ぶSP38に突き当たりました。
    標識には右がラ・スペツィア、左がジェノバ、モンテロッソとなっています。でも地図を見るとこの道がジェノバに通じているわけではなくて、そちら方面に行く高速道路に乗れるだけです。
    この先は2車線の広い道です。

  • SP38を5分ほど走るとモンテロッソ・アル・マーレに下る道との分岐点がありました。下る道は一般車進入禁止です。<br />14:09、この先は道が海から離れてしまうので、ここで引き返します。

    SP38を5分ほど走るとモンテロッソ・アル・マーレに下る道との分岐点がありました。下る道は一般車進入禁止です。
    14:09、この先は道が海から離れてしまうので、ここで引き返します。

  • 今度は右手に海を見下ろしながらのドライブ。<br />右下の海っぷちに見えているのはコルニリアです。

    今度は右手に海を見下ろしながらのドライブ。
    右下の海っぷちに見えているのはコルニリアです。

  • きらきら輝く海がきれい。

    きらきら輝く海がきれい。

  • 15:09,マナローラに下る道との分岐点まで戻ってきました。<br />ここはロータリー(ランアバウト)です。<br />もしかしたらまた夕日が見られるかもしれないと思い、見ていくことにしました。マナローラは夕日を浴びた景色の定番スポットです。<br />ちょうど気になるレストランもあるのでできたらそこで食事もしていこうと思います。<br />ロータリー(ランアバウト)を右手に進みます。

    15:09,マナローラに下る道との分岐点まで戻ってきました。
    ここはロータリー(ランアバウト)です。
    もしかしたらまた夕日が見られるかもしれないと思い、見ていくことにしました。マナローラは夕日を浴びた景色の定番スポットです。
    ちょうど気になるレストランもあるのでできたらそこで食事もしていこうと思います。
    ロータリー(ランアバウト)を右手に進みます。

  • マナローラに下る道はすれ違える道幅が充分あるのですが、路上駐車が多くて何度か止まって対向車が通り過ぎるのを待ちました。<br />15:12,村の入口、ゲートの手前の駐車場に車を止めます。

    マナローラに下る道はすれ違える道幅が充分あるのですが、路上駐車が多くて何度か止まって対向車が通り過ぎるのを待ちました。
    15:12,村の入口、ゲートの手前の駐車場に車を止めます。

  • 駐車場料金を自動販売機で買います。<br />ちょうどチケットを買う人がいたので真似しようと見ていたら、親切に教えてくれました。

    駐車場料金を自動販売機で買います。
    ちょうどチケットを買う人がいたので真似しようと見ていたら、親切に教えてくれました。

  • チケットは外から見えるようダッシュボードの上に置いておきます。<br />雨がぱらついています。夕日は無理かも。

    チケットは外から見えるようダッシュボードの上に置いておきます。
    雨がぱらついています。夕日は無理かも。

  • 街まで急坂を歩いて下ります。<br />海沿いまで続く家並みが始まる辺りにサン・ロレンツォ教会があります。<br />意外と遠くてここまでで4分ほど。

    街まで急坂を歩いて下ります。
    海沿いまで続く家並みが始まる辺りにサン・ロレンツォ教会があります。
    意外と遠くてここまでで4分ほど。

  • 教会の脇の階段の壁に&quot;BILLY&quot;という看板が出ています。<br />これは一昨日行った崖の上のレストランの看板。<br />この階段の上の道がレストランの入り口のある崖上の道なのです。海の方からだとここまで坂道を登り、この短い階段を登ればあとは水平に進みだけですから、下からまっすぐ急な長い階段を登るより楽かもしれません。

    教会の脇の階段の壁に"BILLY"という看板が出ています。
    これは一昨日行った崖の上のレストランの看板。
    この階段の上の道がレストランの入り口のある崖上の道なのです。海の方からだとここまで坂道を登り、この短い階段を登ればあとは水平に進みだけですから、下からまっすぐ急な長い階段を登るより楽かもしれません。

  • 工事の人でしょうか、この階段を重機に乗って登る人を見かけました。<br />いいなぁ、楽そうで。

    工事の人でしょうか、この階段を重機に乗って登る人を見かけました。
    いいなぁ、楽そうで。

  • お目当てはトリップアドバイザーで評判のよいCappun Magruというシーフードのレストラン。以前はマナローラの山の上にある、昼に車で通ったグロッポにあり、数年前にマナローラのメインストリートに移転したようです。<br />教会の先にその店はすぐ見つかりました。でも人気が全くなく、開いている気配はありません。<br />入り口に張り紙があって、休暇で休みだそうです。残念。

    お目当てはトリップアドバイザーで評判のよいCappun Magruというシーフードのレストラン。以前はマナローラの山の上にある、昼に車で通ったグロッポにあり、数年前にマナローラのメインストリートに移転したようです。
    教会の先にその店はすぐ見つかりました。でも人気が全くなく、開いている気配はありません。
    入り口に張り紙があって、休暇で休みだそうです。残念。

  • 仕方がないのでそのまま海まで下っていきます。<br />日が照ってきました。

    仕方がないのでそのまま海まで下っていきます。
    日が照ってきました。

  • もうおなじみのプレセピオ。

    もうおなじみのプレセピオ。

  • 駅からのトンネルを過ぎると通りに船が並びます。海はもうすぐそこ。

    駅からのトンネルを過ぎると通りに船が並びます。海はもうすぐそこ。

  • 海まで降りて来ました。<br />ひっきりなしに防波堤に波がぶつかって高く跳ね上がります。

    海まで降りて来ました。
    ひっきりなしに防波堤に波がぶつかって高く跳ね上がります。

  • 西の空は雲に覆われています。<br />ときどき集落の向かいの岬のまで波が跳ね上がっています。道は濡れていて水溜りもできていました。

    西の空は雲に覆われています。
    ときどき集落の向かいの岬のまで波が跳ね上がっています。道は濡れていて水溜りもできていました。

  • 天気予報では夕方晴れと出ているのでもう少し様子をみることにしました。<br />海沿いのレストランで遅い昼食にします。

    天気予報では夕方晴れと出ているのでもう少し様子をみることにしました。
    海沿いのレストランで遅い昼食にします。

  • 目の前が海です。波が防波堤に砕ける音がひっきりなしに聞こえます。

    目の前が海です。波が防波堤に砕ける音がひっきりなしに聞こえます。

  • シーフードの盛り合わせ。

    シーフードの盛り合わせ。

  • ムール貝のパスタ。<br />味はまずまずといったところ。

    ムール貝のパスタ。
    味はまずまずといったところ。

  • まだ太陽は雲の中です。<br />ただ西の空を見ると下の方に雲の切れ間がありそうにも見えます。雲の切れ目から日が覗くのを期待して待つことにしました。<br />集落の向かいの岬の上でカメラを持って待ちます。他にもカメラを構えて待つ人がいますが、待っているのはなぜか中国人が多数です。まあこのときに限らず中国人はいつでもたくさんいましたが。

    まだ太陽は雲の中です。
    ただ西の空を見ると下の方に雲の切れ間がありそうにも見えます。雲の切れ目から日が覗くのを期待して待つことにしました。
    集落の向かいの岬の上でカメラを持って待ちます。他にもカメラを構えて待つ人がいますが、待っているのはなぜか中国人が多数です。まあこのときに限らず中国人はいつでもたくさんいましたが。

  • 18:03,日が射しました。<br />薄雲があるのかやや弱めですが、それでも家々を鮮やかに染めています。

    18:03,日が射しました。
    薄雲があるのかやや弱めですが、それでも家々を鮮やかに染めています。

  • 天気予報がずっと雨だったので諦めかけていましたが、結局3回も夕日に照らされたチンクエ・テッレを見ることができました。

    天気予報がずっと雨だったので諦めかけていましたが、結局3回も夕日に照らされたチンクエ・テッレを見ることができました。

  • 雲の隙間はわずか。

    雲の隙間はわずか。

  • 5分程で日は沈んでしまいました。<br />でも思い切って待った甲斐がありました。<br />チンクエ・テッレともこれでお別れです。

    5分程で日は沈んでしまいました。
    でも思い切って待った甲斐がありました。
    チンクエ・テッレともこれでお別れです。

  • 夕日は無理の可能性が高いと思い、あとで追加で払えばいいやと思って駐車場の料金は2時間しか払っていませんでした。もう時間を過ぎています。<br />駐車違反の罰金を取られたら大変なので大急ぎで急坂を登り駐車場まで戻ります。

    夕日は無理の可能性が高いと思い、あとで追加で払えばいいやと思って駐車場の料金は2時間しか払っていませんでした。もう時間を過ぎています。
    駐車違反の罰金を取られたら大変なので大急ぎで急坂を登り駐車場まで戻ります。

  • 小走りで来ましたが思ったよりはるかに遠く感じ、途中何度か立ち止まって息を整えながら10分ほどで登ってきました。<br />もう息も絶え絶え。<br />幸い違反は取られませんでした。

    小走りで来ましたが思ったよりはるかに遠く感じ、途中何度か立ち止まって息を整えながら10分ほどで登ってきました。
    もう息も絶え絶え。
    幸い違反は取られませんでした。

  • さて、今日はここからが大変。<br />宿泊池アオスタまではここから370kmもあるのです。ずっと高速道路で行けますが、4~5時間はかかります。<br />18:34、アオスタに向けて慌ただしく出発します。

    さて、今日はここからが大変。
    宿泊池アオスタまではここから370kmもあるのです。ずっと高速道路で行けますが、4~5時間はかかります。
    18:34、アオスタに向けて慌ただしく出発します。

  • 暮れていく中をラ・スペツィア方面に向かいます。<br />ホテルには予約したBooking.comを通じて到着時間を25時と伝えてあるので、普通に行けば少し余裕があるはずです。遅く着くときは伝えておかないとキャンセルされてしまうこともあるので要注意です。<br />でも何しろ370kmの道のりなので何があるかわかりません。初日の雪のことも頭をよぎります。<br />とても別れを惜しむ心の余裕はなく、ひたすら先を急ぎます。

    暮れていく中をラ・スペツィア方面に向かいます。
    ホテルには予約したBooking.comを通じて到着時間を25時と伝えてあるので、普通に行けば少し余裕があるはずです。遅く着くときは伝えておかないとキャンセルされてしまうこともあるので要注意です。
    でも何しろ370kmの道のりなので何があるかわかりません。初日の雪のことも頭をよぎります。
    とても別れを惜しむ心の余裕はなく、ひたすら先を急ぎます。

  • ラ・スペツィアの街の明かりを見ながら下っていきます。<br />ちょっと緊張が解けて、チンクエ・テッレとお別れなんだなぁ、という感傷が不意に湧いてきました。

    ラ・スペツィアの街の明かりを見ながら下っていきます。
    ちょっと緊張が解けて、チンクエ・テッレとお別れなんだなぁ、という感傷が不意に湧いてきました。

  • 暗くなったラ・スペツィアの街を通り抜け、19:07,無事高速道路に乗りました。後はアオスタまで高速道路だけで行けるので一安心です。<br />先が長いので、高速道路に入ってすぐのところにあるサービスエリア Melara Est で休憩していきます。

    暗くなったラ・スペツィアの街を通り抜け、19:07,無事高速道路に乗りました。後はアオスタまで高速道路だけで行けるので一安心です。
    先が長いので、高速道路に入ってすぐのところにあるサービスエリア Melara Est で休憩していきます。

  • 食べ物はパンしかないのでパス。

    食べ物はパンしかないのでパス。

  • ポッキーを売っていました。<br />ミカドって言うんですね。

    ポッキーを売っていました。
    ミカドって言うんですね。

  • まずE80でジェノバを目指します。<br />海岸沿いのルートですが、意外なことにトンネルや勾配が続きます。チンクエ・テッレもそうですが、イタリアからフランスにかけての地中海沿いは山が海に迫ってとても険しい地形です。

    まずE80でジェノバを目指します。
    海岸沿いのルートですが、意外なことにトンネルや勾配が続きます。チンクエ・テッレもそうですが、イタリアからフランスにかけての地中海沿いは山が海に迫ってとても険しい地形です。

  • ずっと暗闇の中を走ってきましたが、ジェノバに入ると辺りは街灯や窓の光が溢れていました。さすがは大都会ですね。<br />でも交通量がぐんと多くなり、カーブに合流分岐、トンネルが連続して、首都高を走るのに近い緊張を強いられます。

    ずっと暗闇の中を走ってきましたが、ジェノバに入ると辺りは街灯や窓の光が溢れていました。さすがは大都会ですね。
    でも交通量がぐんと多くなり、カーブに合流分岐、トンネルが連続して、首都高を走るのに近い緊張を強いられます。

  • ミラノに向かうA7が分岐した後、カーブとトンネルが連続する下り坂の途中で右に分岐しなければなりません。Googleマップのルート案内をよく見ながら慎重に進みます。<br />20:32に分岐を無事通過。

    ミラノに向かうA7が分岐した後、カーブとトンネルが連続する下り坂の途中で右に分岐しなければなりません。Googleマップのルート案内をよく見ながら慎重に進みます。
    20:32に分岐を無事通過。

  • そして右に大きく90度カーブすると橋に差し掛かります。だいぶ高いところを走っていて眼下に街の明かりが広がります。<br />実はこの橋、旅行から5ヶ月後の2018年8月14日に崩落した橋なのです。ニュースを見たときもしかして、と思い調べてみたら、落ちたのはまさにこのとき通ったこの橋。<br />今この路面は存在しないのです。<br />背筋が凍ります。

    そして右に大きく90度カーブすると橋に差し掛かります。だいぶ高いところを走っていて眼下に街の明かりが広がります。
    実はこの橋、旅行から5ヶ月後の2018年8月14日に崩落した橋なのです。ニュースを見たときもしかして、と思い調べてみたら、落ちたのはまさにこのとき通ったこの橋。
    今この路面は存在しないのです。
    背筋が凍ります。

  • 20:42,アレッサンドリア・トリノ・ミラノの表示に従いA26に分岐。北に向かいます。<br />アレッサンドリアというのはポー平原にある大きな都市のようですが初耳です。ローマ教皇アレクサンデル3世にちなんだ名前だそうです。最初アレクサンダー大王にちなんで各地に作られた「アレキサンドリア」と関係があるのかと思ったら、全然関係ありませんでした。

    20:42,アレッサンドリア・トリノ・ミラノの表示に従いA26に分岐。北に向かいます。
    アレッサンドリアというのはポー平原にある大きな都市のようですが初耳です。ローマ教皇アレクサンデル3世にちなんだ名前だそうです。最初アレクサンダー大王にちなんで各地に作られた「アレキサンドリア」と関係があるのかと思ったら、全然関係ありませんでした。

  • A26に入って間もなく20:47、予めGoogle mapのストリート・ビューで当たりをつけていた大きめのサービスエリア、Turchino Est に入ります。<br />Autogrill というのはヨーロッパ中に展開しているサービスエリアのブランドで、スイスやフランス、スペインでも見かけました。

    A26に入って間もなく20:47、予めGoogle mapのストリート・ビューで当たりをつけていた大きめのサービスエリア、Turchino Est に入ります。
    Autogrill というのはヨーロッパ中に展開しているサービスエリアのブランドで、スイスやフランス、スペインでも見かけました。

  • ここはカフェテリアがあって食事ができます。<br />リゾットを頼んでいる人がいて、見ていたら無性に食べたくなってました。<br />鍋の中は残り少なくなっていたので売り切れかと不安になりましたが、注文してみたらすぐに新しく作ってくれました。

    ここはカフェテリアがあって食事ができます。
    リゾットを頼んでいる人がいて、見ていたら無性に食べたくなってました。
    鍋の中は残り少なくなっていたので売り切れかと不安になりましたが、注文してみたらすぐに新しく作ってくれました。

  • 単純だけどおいしいです。お腹にも優しくて、こんなときに食べるにはいいですね。

    単純だけどおいしいです。お腹にも優しくて、こんなときに食べるにはいいですね。

  • 北への山越えが初日のように雪だったらどうしようかと不安だったのですが、幸い雪はありませんでした。工事の車線規制があったり、霧が出てきたりしてちょっと緊張します。<br />なんてことに気を取られていたら、このアオスタ方面への分岐を見落としてしまいました。22:09頃のことです。<br />夜遅いのでかなり焦ります。サービスエリアもないので速度を緩めてGoogleマップを必死で見ましたが、幸いこの先で交差するミラノとトリノを結ぶA4でアオスタ方面への道に戻れます。引き返してもいいのですが、この暗い中で一旦高速から降りて反対方面に乗るのは不安なので、少し遠回りですがそのルートを取ることにします。

    北への山越えが初日のように雪だったらどうしようかと不安だったのですが、幸い雪はありませんでした。工事の車線規制があったり、霧が出てきたりしてちょっと緊張します。
    なんてことに気を取られていたら、このアオスタ方面への分岐を見落としてしまいました。22:09頃のことです。
    夜遅いのでかなり焦ります。サービスエリアもないので速度を緩めてGoogleマップを必死で見ましたが、幸いこの先で交差するミラノとトリノを結ぶA4でアオスタ方面への道に戻れます。引き返してもいいのですが、この暗い中で一旦高速から降りて反対方面に乗るのは不安なので、少し遠回りですがそのルートを取ることにします。

  • 間違えたところから約30kmほどでA4に入り、トリノ方面行に向かいます。<br />そして更に30kmほど走り、22:43にアオスタ方面への道に復帰しました。やれやれ。<br />ちょうど正三角形の2辺を遠回りしたようなものですが、約30km、20分位のロスで済みました。

    間違えたところから約30kmほどでA4に入り、トリノ方面行に向かいます。
    そして更に30kmほど走り、22:43にアオスタ方面への道に復帰しました。やれやれ。
    ちょうど正三角形の2辺を遠回りしたようなものですが、約30km、20分位のロスで済みました。

  • イブレアでアオスタに通じるA5に入れば、後はアオスタ渓谷を行く一本道。<br />工事で車線規制をしているところが何か所もありましたが、交通量が少ないので渋滞はなく、あまり時間をロスすることなく済みました。

    イブレアでアオスタに通じるA5に入れば、後はアオスタ渓谷を行く一本道。
    工事で車線規制をしているところが何か所もありましたが、交通量が少ないので渋滞はなく、あまり時間をロスすることなく済みました。

  • 再び霧も出てきてヒヤヒヤさせられます。霧はところどころ濃いところもあるものの幸い運転に支障が出るほどにはなりませんでした。<br />ほとんど暗黒で周りの様子は全くわかりませんが、山腹に淡くライトアップされた城塞らしきものが見えました。

    再び霧も出てきてヒヤヒヤさせられます。霧はところどころ濃いところもあるものの幸い運転に支障が出るほどにはなりませんでした。
    ほとんど暗黒で周りの様子は全くわかりませんが、山腹に淡くライトアップされた城塞らしきものが見えました。

  • 23:16,アオスタ出口に着きました。

    23:16,アオスタ出口に着きました。

  • 後は最後の関門、街中の運転です。<br />でも夜遅いので車が少ないのが幸いです。

    後は最後の関門、街中の運転です。
    でも夜遅いので車が少ないのが幸いです。

  • Googleマップのストリートビューでホテルまでの道のりを予習してあった甲斐があり、ホテル近くのロムルス・レムスと狼の像(写真では見えませんが右手の柱の上にあります)がすんなり見つかりました。

    Googleマップのストリートビューでホテルまでの道のりを予習してあった甲斐があり、ホテル近くのロムルス・レムスと狼の像(写真では見えませんが右手の柱の上にあります)がすんなり見つかりました。

  • ロムルス・レムスの像のところを右折するとプッブリカ広場で、ホテルはその奥。<br />広場の先はアオスタのメインストリートで自動車進入禁止なのですが、ホテルのホームページによると宿泊者は入れます。<br />車止めを迂回して通りを少し進み、左の壁にホテルの看板があるところを左折して路地に入ります。

    ロムルス・レムスの像のところを右折するとプッブリカ広場で、ホテルはその奥。
    広場の先はアオスタのメインストリートで自動車進入禁止なのですが、ホテルのホームページによると宿泊者は入れます。
    車止めを迂回して通りを少し進み、左の壁にホテルの看板があるところを左折して路地に入ります。

  • 路地を進むと道は右に折れます。

    路地を進むと道は右に折れます。

  • 右に曲がったすぐ先が今日泊まるHBホテル。<br />日が変わって3月8日の0:02に到着です。<br />ホテルのホームページとGoogleマップのストリートビューで予習していなかったら99%迷っていたでしょうね。

    右に曲がったすぐ先が今日泊まるHBホテル。
    日が変わって3月8日の0:02に到着です。
    ホテルのホームページとGoogleマップのストリートビューで予習していなかったら99%迷っていたでしょうね。

    HB Aosta Hotel & Balcony SPA ホテル

    アオスタのメインストリートのすぐ近くにある便利なホテル by Tatsuoさん
  • 駐車場のゲートをフロントに言って開けてもらいます。<br />無事駐車場に車を止めました。<br />ハードな一日でした。

    駐車場のゲートをフロントに言って開けてもらいます。
    無事駐車場に車を止めました。
    ハードな一日でした。

    HB Aosta Hotel & Balcony SPA ホテル

    アオスタのメインストリートのすぐ近くにある便利なホテル by Tatsuoさん
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