
2018/03/02 - 2018/03/11
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Tatsuoさん
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北イタリアの対象的な2つの絶景を巡る旅。
最初に訪れたのはリグーリア海に面した5つの村、チンクエ・テッレ。海沿いの崖にへばりつくようにカラフルな家が立ち並びます。シーズンオフで列車が1時間に1本と少なくて遊覧船も運航しておらず、営業している店も少なくて不便でしたが、その分観光客が少なくてゆっくりと街を巡り景色を眺めることができました。
次に訪れたのはアルプスの麓の街、アオスタ。古代ローマがガリアに通じる街道の要衝に築いた街で、街中や街道沿いに遺跡が多く残っています。当時の街の中心の通りが今もそのまま使われていて、往時の人々の息吹を感じられる街です。アオスタ・バレーに残る古代ローマ遺跡を訪れたほか、東にある谷を遡って誰もが知っている名峰の別の姿も楽しみました。
☆?★?☆?★?☆?★?☆?★?☆?★?
【1】天気予報は8日間ずっと雨・・・
これから始まる8日間の滞在。天気予報はなんと8日間ずっと雨。
天気予報なんてあてにならないさ、と言い聞かせてテンションをなんとか保ち、降り立ったミラノ。ほうらね、やっぱりはずれてる。雨じゃなくて雪だもんね(涙)。
はたしてチンクエ・テッレにたどり着けるのか?
☆?★?☆?★?☆?★?☆?★?☆?★?
> 1 天気予報は8日間ずっと雨・・・
2 チンクエ・テッレを味わい尽くす・その1
3 チンクエ・テッレを味わい尽くす・その2
4 雨のち晴れ
5 リオマッジョーレ最後の散歩と絶景カフェ
6 チンクエ・テッレの絶景ドライブ
7 モンテ・チェルビーノ 誰もが知ってる名峰の別の顔
8 古代ローマ都市アオスタのローマ遺跡巡り
9 イタリアとガリアを結ぶアオスタ・バレーのローマ遺跡三昧
10 雨に煙る古城
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 4.5
- 交通
- 5.0
- 交通手段
- 鉄道 レンタカー
- 航空会社
- エールフランス
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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羽田を深夜23:50分発のエールフランスAF293便パリ行きで出発です。パリで乗り継いでミラノまで行きます。
この深夜発のエールフランスの便、以前は成田を10時前に出発していましたが、羽田発に変わりました。
仕事を終えてから空港に行っても余裕があります。シャワーを浴びて着替えるつもりでしたが、50分待ちだったので面倒くさくなり、トイレで着替えました。
予定より早く23:40に出発。パリまで13時間の旅です。羽田空港 第3旅客ターミナル 空港
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早朝4:45着予定のところやや早く4:30頃、パリ、シャルル・ド・ゴール空港のターミナル2Eに到着しました。
飛行機の中ではいつも爆睡します。パリでは早朝ですが日本時間では昼になっているので眠くはありません。シャルルドゴール空港 (CDG) 空港
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何度も来ているので見慣れた光景です。
乗継先の便が出るのはヨーロッパ内の便が多く出るターミナル2Fで、すぐ向かい側です。シャルルドゴール空港 (CDG) 空港
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これも見慣れたターミナル2Fの楕円形の出発便案内板。
7:20発のAF1212便、ミラノ・リナーテ空港行きに乗り継ぎます。シャルルドゴール空港 (CDG) 空港
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朝早いのでまだ閑散としています。
店も開店前のところが多いのですが、セキュリティの外に1ヶ所だけ開いているカフェがあったので、マカロンを食べながらお茶をして時間をつぶします。
6時を過ぎるとセキュリティが激混みになるので要注意です。シャルルドゴール空港 (CDG) 空港
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おなじみの丸いガラス屋根のターミナルFのゲート。
7:10過ぎ、F51番ゲートからAF1212便に乗り込みます。シャルルドゴール空港 (CDG) 空港
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パリを7:20、定刻に出発。
通路を挟んで両側に3席ずつのエアバスA320という機体です。これもヨーロッパ内の移動ではおなじみの機種。
クロワッサンの朝食がいかにもエールフランスらしい。パンは苦手だけれど、クロワッサンは好きです。 -
フランスからイタリアまで、アルプスを飛び越えて行きます。
アルプスの辺りは雲がなくて連なる山並みが見えましたが、アルプスを過ぎると一面雲に覆われてしまいました。 -
雲の下に出たと思ったらもう地面がすぐそこにありました。AF1212便は予定通り8:55着に到着です。
降り立ったのはミラノ第二の空港、リナーテ空港。ミラノの一番大きな国際空港はマルペンサ空港ですが、この時間帯は2番目に大きな空港であるリナーテ空港行きしかありませんでした。ミラノの街には寄らずレンタカーを借りたらすぐ離れてしまうので、どちらでも変わりありません。ミラノ リナーテ空港 (LIN) 空港
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コンパクトな空港なので歩き回らずに済むのがいいですね。
今回のレンタカーは、セゾンカードの割引が一番安かったのでハーツを利用。
レンタカーカウンターの方はとても親切。最後にどこに行くのか訊かれたので「チンクエ・テッレ」と答えると、ポルトヴェーネはいいところだからぜひ行くといい、と言って地名を紙に書いてくれました。ミラノ リナーテ空港 (LIN) 空港
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外に出ると雪が舞っていました。積もってはいないのでひと安心。
ミラノ リナーテ空港 (LIN) 空港
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レンタカーは外の2階建の駐車場に置いてあります。
今回は狭いところを走るのでコンパクト、オートマチックのCDARクラスを予約していました。車種はフォルクスワーゲン・ゴルフ。ちょうどいい大きさです。ミラノ リナーテ空港 (LIN) 空港
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10:25、リナーテ空港を出発。
帰りはマルペンサ空港を利用します。もしかしたらリナーテ空港はこれが最初で最後かもしれません。
雪が結構降ってます。ミラノ リナーテ空港 (LIN) 空港
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空港からまっすぐ8kmほど西に行って高速道路に乗れば、あとはチンクエ・テッレ間近のラ・スペツィアまで高速道路で行けます。
高速E35でポー平原を進み、パルマの手前でE33に入ってアペニン山脈を超えるとラ・スペツィアです。
辺りは雪景色ですが、車が頻繁に通る路面には積もっていません。 -
40分ほど走ったところで、サービスエリア Autogrill Territorio Somaglia Ovest に入り一休みします。
Autogrillはイタリアの会社ですが、ヨーロッパ中の高速道路で見かけます。
このサービスエリアはソマーリア Somaglia という町にありますが、ここはポー川のそばで、近くにはピアチェンツァという古代ローマ時代から交通の要衝として栄えた都市があります。 -
ジュースを買おうかと思ったのですが2.7ユーロ、約350円と高額。
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一方でコーヒーは1~2ユーロくらい。
ミディアムサイズで1.9ユーロのカプチーノにしました。 -
イタリアってコーヒーが安いんですね。
こうして店員さんが一杯々々入れてくれる美味しいコービーが至る所で安く飲めるのだから、スタバが進出できないわけです。 -
パルマの手前でE33に入ります。アペニン山脈を越えて地中海側に抜ける道路です。
E33に行く車は非常に少なくて、車が通らない間に路面に雪が積もってしまっています。
だんだん標高が上がり、辺りは一面まっ白。次第に路面の雪が多くなっていきます。 -
ますます雪が深くなってきました。不安になってきます。
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先の方でトラックが立ち往生しているらしく渋滞して車が止まってしましました。その間に路面が雪で覆われていきます。
ようやく動き始めましたが、冬タイヤではないのでスリップしてしまい、進めなくなってしまいました。チェーンが積んであるので巻こうとしますがやり方がよくわかりません。
除雪した後は轍がシャーベット状になって通れるのですが、いったん雪の上にスタックしてしまったのでそこを脱することができません。手と足で雪かきして通り道を作り脱出を試みていると、道路警備の車が通りかかり、押してくれてなんとか脱しました。お礼を言いたいけれど止まったらまた動けなくなるので、クラクションでお礼の合図をしてそのまま先を急ぎます。 -
まもなく下りになり、雪も減ってきて一安心。
雪がなくなったところにあったサービスエリア Sarni Montaio Ovest でようやく一息つきました。
14:20です。立ち往生していた時間はずいぶん長く感じましたが、実際には40分位でした。 -
ピザやパンしかないので食べ物はパス。パンは好きじゃないんです。
パンやピザが好きな人にはたまらないんだろうな。 -
ここにもキティーちゃん。ヨーロッパのいたるところで見かけます。
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前方にも雪山が見えます。もうラ・スペツィアは近いのですが、海の近くまで山深いのですね。
古代ローマの街道が当初、地中海沿いには敷かれていなかった理由がよくわかりました。 -
ジェノバやピサに行く道が分岐し、15時過ぎ、ラ・スペツィアの町に入りました。
案内板にチンクエ・テッレの文字が見えます。もう一息。 -
ラ・スペツィアの町を通り過ぎ、町の南側で海沿いの道と、山を越えてチンクエ・テッレに至る道に分岐します。
左側の道は海沿いにポルトヴェーネレに通じています。 -
道は一気に斜面を登っていきます。
途中、高台からラ・スペツィアの町並みが一望できました。大都会です。軍港と聞いていましたが、その通り灰色の軍艦がたくさん停泊していました。 -
トンネルで海側に抜けます。
途中道端には雪が残っていました。降っていなくてよかった。 -
トンネルを抜けるとリグーリア海が広がります。
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分岐して海沿いまで下っていくと、今日の宿泊地リオマッジョーレです。
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15:50、チンクエ・テッレの5つの村のひとつ、宿泊地のリオマッジョーレに到着しました。
チンクエ・テッレは秘境のイメージがありますが、大都市ラ・スペツィアから車で30分ほど。ラ・スペツィアからリオマッジョーレまでの道は広く、車で行くのに何の問題もありません。
街中は許可車以外進入禁止で、町の入口にゲートがあります。ホテルはゲートの中なので、予め入り方をbooking.comのホテルへの問い合わせ欄から聞いておきました。すぐに回答があって、ホテルに電話するか、インフォメーションに開けてもらうかとのこと。Googleマップでゲートの横にインフォメーションがあるのを確認しておいたので、インフォメーションに入って「ゲートを開けて」と言うとすぐにリモコンで開けてくれました。電話しないで済んでよかった。英会話は苦手なんです。 -
ホテル・ヴィラ・アルジェンティーナ(Hotel Villa Argentina)はゲートから150mほど。車で行くには便利なホテルです。道沿いがずっと駐車スペースになっているので、そこに車を停めて荷物を降ろします。
雪かきをしているときはどうなることかと思いましたが、こうして無事に着けて本当に良かった。あいにくの天気ですが、たどり着けただけで幸せという気分です。 -
予め駐車場をリクエストしてあります。
荷物を部屋に運び込んだらフロントで駐車場の場所を教えてもらいます。鍵を3個渡され、印刷した地図で丁寧に説明してくれました。
まず戻って先程のゲートを出ます。3個のうち1個はここの鍵ですが、出る時はゲートは自動で開きます。すぐ右後ろに街の下の方に向かう道があり、ここにもゲートがあるのでこれを2番目の鍵で開けて通ります。ゲートのすぐ左に3番の駐車場の入口があり、この入口のゲートを3番目の鍵で開けて入ります。
駐車場の入り口は勾配があって入りにくく、鍵もなかなか開きませんでしたが、ガチャガチャやっているうちに開きました。駐車スペースは19番。室内駐車場で、通路も駐車スペースも狭く、入れるのはちょっと神経を使います。
ちなみに町の入口のゲートの手前に、許可車以外が入れる駐車場の上階への入り口があります。 -
駐車場からそのまま街の散策にでかけます。
正面の建物が駐車場。下から見ると斜面に建てられているのがわかります。
3番というのは3階ということでした。人の出入り口は手前の坂下側の側面についた階段です。 -
道が濡れています。雨が上がったばかりのようです。
勾配が急で、本当に海岸の崖に造られた街なのだということを実感します。後で登るのが思いやられます。 -
閑散期とあって歩いているのは散歩をする地元の人くらい。観光客の姿は全く見当たりません。
右の方にほぼ水平に伸びる路地があったので、そちらを進んでみます。 -
中心の通りを除くと全て狭い路地か階段ばかりです。
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路地の向こうから鐘の音が聞こえてきました。
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そちらの方向に行くと急に開けたところに出ました。
そこには大きな教会がありました。サン・ジョヴァンニ・バッティスタ教会 Chiesa di San Giovanni Battista di Riomaggiore です。サン ジョヴァンニ バッティスタ教会 寺院・教会
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街の中心の通りを取り囲む家々を見下ろします。斜面を埋め尽くすように家が建っています。
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海の方も同じように家がぎっしり。
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家に行くには狭い路地や階段を昇り降りしなければなりません。暮らすのは大変そうです。
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教会の横にエレベータがありました。ホテルの前を通る道まで登れるようです。
エレベーターは駅とここしかありません。 -
海の方に向かうと、壁にたくましい漁師の姿が描かれた建物がありました。
市庁舎です。 -
更に進むと崖を巻いて隣の谷筋にある駅の上の方に出ます。
崖っぷちのホームに人が立っているのが見えます。ちょうどモンテロッソ方面行きの列車がやって来ました。リオマッジョーレ駅 駅
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雲の間から夕日がリグーリア海を照らしています。
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狭い階段がありました。行っていいのかどうかわからなかったのですが、散歩らしき人が降りていったので行ってみたら、下の遊歩道まで降りることができました。
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海沿いの遊歩道も濡れています。雨のせいなのか、それとも海が荒れて波をかぶったのでしょうか。
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遊歩道はリオマッジョーレ駅のホームにつながっていました。ホームとの境に金網があって扉がついていましたが、鍵などはかかっていませんでした。
ラ・スペツィア方面への列車が通過していきました。ここはラ・スペツィアとジェノバを結ぶ幹線なのです。リオマッジョーレ駅 駅
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街の中心部に行くために引き返して狭い階段を登り、崖の上の方につけられた道を街の方に向かいます。
翌日気付きましたが、線路を渡って街側に行けば中心部に通じるトンネルがあって、実はそちらの方がはるかに楽なのでした。 -
街側の谷筋に向けて狭い階段を降りていきます。
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その時、夕陽が雲の間から顔を出しました。
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リオマッジョーレの海辺の町並みを夕陽が染めます。
厚い雲が垂れ込めていたので予想もしていませんでした。 -
少し前まで雪の高速道路でもがいていたのが嘘みたいです。
ここにたどり着けただけでも幸せなのに、夕日に染まった絶景を見ることができるなんて、夢のようです。 -
リグーリア海に夕陽が沈んでいきます。
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暗くなった街に明かりが灯ります。
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温かい光です。
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オフシーズンなので営業していない店が多く、街は閑散としています。数ヶ所営業しているバーはどこも満員。私はお酒が飲めないので酔っぱらいで賑やかなバーは敬遠したいところ。通りを登っていくと、少し上の方に7時開店のカジュアルなレストランがあったので、開店を待ってそこに入りました。Veciu Muinというレストランです。
通りにせり出した透明シート張りの席でシーフードのパスタとフリットを食べましたが、これがなかなか良い味。店の人も親切で、思いがけず当たりを引いた気分です。
主人と思われる年配の男性は忙しそうに注文を取っているのですが、なんとタブレット端末に入力しています。でもその手付きはかなりゆっくりで、タブレットの意味はあまりなさそう、というよりむしろ効率悪いのでは? -
こちらはシーフードのフリット。軽くてサクサクしています。
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ホテルまではきつい登りです。メインストリートの途中からホテルのある上の道まで続く狭い階段を登りましたが、上に着いたときはヘトヘトでした。
夜バルコニーに出てみると、空は晴れ渡り、満点の星空が広がっていました。
こうして旅ができる幸せを噛み締めます。
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