
2018/09/03 - 2018/09/11
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norisaさん
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アテネは歴史地区を中心にほとんどを徒歩で、そして一部地下鉄で回りました。
最初に訪れた考古学博物館ではその数々の宝物に圧倒されました。
その後は再度古代アゴラに向かいアタロスの柱廊、テセウス神殿をじっくり見学し、紀元前のギリシャ文明の高さに感銘を受けました。
ヨーロッパ文明の源だったアテネ、紀元前の最盛期に思いを馳せた一日になりましたーーー。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 鉄道 徒歩 飛行機
- 航空会社
- オリンピック航空 ターキッシュ エアラインズ
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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エルメスホテル(ヘルメスホテル)の朝食はかなりバラエティーに富んでいます。
特にメロンが美味で海外で頂いたメロンではNO1でした!エルメス ホテル ホテル
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エネルギー補給後は元気に西に進みます。
と!道端にこんなワンちゃんが熟睡しています。
まあ、ここは歩道のようなので車に轢かれる心配はないのでしょうが、自転車や露天商の荷車は大丈夫なのでしょうかーー?
犬にも猫にも天国のような国ですね(笑) -
昨晩通ったミトロポレオス大聖堂とそのミニ版ミトロポレオス大聖堂脇を通ります。
今日も快晴!
心がけは最高とはいいがたいのですが、神の祝福があるのかもしれません(笑) -
ミトロポレオス大聖堂は昨晩は入れなかったので、今朝はご挨拶かたがた中に入らせて頂きます。
拝観料のようなケチなものはありませんが、脱帽と礼拝は常識でしょうーー。ミトロポレオス大聖堂 寺院・教会
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さすがに堂々たる内部。
大統領の宣誓式が行われる理由も分かります。
ただ、恐ろしく巨大というわけではなく、ほど良いこじんまり感があります。 -
そこからさらに西に歩くとこぶりなギリシャ正教会があります。
デザインが他のヨーロッパの教会よりもステキな気がします。 -
そして、モナスティラキ広場にやってきました。
ここからもアクロポリスが望めます。
ブドウ、バナナ売りのおじさん機嫌悪そうです(笑)モナスティラキ駅 (地下鉄) 駅
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そうそう、昨日通ったアドリアノスの図書館跡に近いのだと悟ります。
でも我々の目的はモナスティラキ広場にあるモナスティラキ駅から地下鉄に乗ってビクトリア駅に行くことです。
この地下鉄の切符として地下鉄共通チケットを購入しますが、このチケットも乗車前に刻印というか改札を通します。
普通のチケット(1.4ユーロ)で90分有効という乗り放題チケットですが、購入に少々手間取ると物乞いがやってきたので何とか振り切ります(汗)
(アテネはイスタンブールと違って物乞いがそこそこいます。経済状況を反映しているのでしょうか)アドリアノスの図書館 博物館・美術館・ギャラリー
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地下鉄、なかなか危険!という話ですので緊張して待ちます。
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地下鉄もこのとおり落書きだらけ!
落書きは経済状況の鏡?とも思いましたが、経済状況の良いオランダやベルギーでも見ましたので平均的な経済状況ではなく、困窮、あるいは不満を持つ国民比率が高い阿か否かでしょうか?? -
乗り心地、東京メトロの比ではありません。
騒音はひどく、冷房はありません、というかあるようには思えませんーー。
おまけに入れ墨のおにーさん、おねーさんが多くて軟弱善良非貧困層のnorisa夫妻、じっと固まっていました(苦笑)
(ま、富裕層ではないので持ってるお金もわずかですが(笑)) -
で、ビクトリア駅から無事国立考古学博物館に到着!
と言いたいところですが、最初に道を聞いたお爺さんの勘違い(あとでわかったのですが、彼はアテネの芸大を教えてくれたようです)で30分もうろついた末にたどり着いた次第です。
(ホントは徒歩5分くらいです。これ以後道を聞くのは20-30代のインテリ風の青年か娘さんにします、ハイ!)国立考古学博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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国立考古学博物館は共通チケットとは別料金です。
この博物館はクレタ島以外のギリシャの遺跡の出土品が収められている国内最大の博物館で有名な「黄金のマスク」や「ボクシングをする子供たち」などが収蔵されています。
ホテルからは離れているので地下鉄を使用したわけです。 -
いきなりその黄金のマスクを拝みます。
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中学、高校の教科書には必ずや登場する黄金のマスク。
トロイの遺跡発掘者のシュリーマンがアガメムノンのマスクと主張しましたが、実際はさらに古いミケーネ文明の出土品です。
今から3500年昔の文明、日本の縄文時代ですから驚きです! -
これ以後も貴重な出土品が続きます。
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さて、この他多くの貴重な遺産に富むギリシャは人口約1000万人で国土は日本の約三分の一です。
気候は地中海式気候で温暖ですから早くから文明が栄えたのでしょうかーー? -
しかし、現在はEU加盟国の中でもマイナーな存在でPIIGS(ポルトガル、イタリア、アイルランド、ギリシャ、スペイン)とひとくくりにされている債務過多の国々のひとつです。
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特にギリシャは国家公務員の比率が多く財政が厳しく、ドイツなどの冷徹な国々の非難の的です。
近年はアジア、アフリカの難民の通過国として注目され、主要な港であるピレウスの権益を中国に売却するなど苦境が続きます。 -
しかし、ギリシャはヨーロッパ文明はもちろん、世界の文化、文明の源流として未だに強い影響を与えています。
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それらを箇条書きにすると以下のようになります。
①全世界で最も使用される文字、アルファベットの基礎を造る
実際アルファベットがなかったらーーーぞっとします。 -
②全世界の祭典、オリンピック発祥の地である
③西欧文明に強い影響を与えた哲学、科学、芸術、建築発祥の地である
現代文明は西欧文明の流れを汲みますが、その水源地ともいうべき国です! -
④西欧文化の底流を造ったギリシャ神話発祥の地である
⑤現代民主主義の基礎ともなったポリス民主政治発祥の地である
⑥アレクサンダー大王の遠征により西側文明と東側文明の交流が加速した -
特にポリス民主主義は19世紀ころまでは空前絶後の政治体制。
今の民主主義、ギリシャ無くして語れません!
こうしてみるとギリシャなくしてドイツ、イギリス、スウェーデン、スイスなどの経済大国はなかったわけですが、今やその恩義?も忘れてギリシャを半後進国並みに非難しているのが現状です(泣) -
そうした偉大な歴史、今やEUという統一体制、特にユーロという共通通貨により揺らいでいます。
異なる国々の事情に共通通貨。
最も甘い汁を吸っているのはドイツですが、それを声高に叫べない国が多くありますーー。 -
ま、このEU,ユーロという壮大な実験がどうなるのか、世界は固唾をのんで見守っているしかありませんーー。
ギリシャという国、タダでさえ複雑な歴史を持ちます。
ギリシャは全盛期だったポリス国家時代とアレクサンダー大王時代以後はローマ帝国に飲み込まれ、近世ではオスマントルコの支配にありましたがその後独立し、内戦や被占領を経て第二次大戦後は民主国家となっています。
景気は慢性的に芳しくなく、若年層の失業率は非常に高いのが現状です。 -
さて、そんな背景はさておき、これは弓の両端の弦を止める金具です。
優雅な形状ですね。
これは紀元前7-8世紀のものだとか。 -
これは宝冠?
重そうです! -
もっと重そうなのがこの兜。
青銅製ですから首が変になりそうな(笑) -
このあたりはエジプトの香りが。
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沖縄のシーサーにも似たカワイイ?石。
カバだそうです。 -
これもまさにエジプトのもののようですが、古代ギリシャ、当然エジプトとの交渉が多々ありましたから当然です。
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そしてーーおきまりのミイラの入った棺。
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こちらの部屋では巨大な水差しがあります。
水差しというよりも巨大な花瓶でしょうか。 -
神話の神々も登場します。
アフロディテやポセイドン、アポロンなどが多いようです。
もちろんゼウスやヘルメスなども鎮座しています。 -
これも巨大な花器?のようなものです。
解説がギリシャ語と英語ですが英語も常用単語ではないので電子辞書が必須でした。 -
賢人たちの集い、それとも政治家の論争?
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女神も多く展示されています。
古くはヘラから始まり、アテナ、アフロディテ、アルテミスなどオリンポス12神の中でも女神は半分近くいます。 -
こちらはオリンポス12神ではなく、現実の方。
ローマ皇帝アウグスティヌスです。
そして広大な考古学博物館の二階にはーー。 -
どうしても見たかった「ボクシングをする子供たち」があります。
解説によるとこの子供たち、その辺の悪ガキではなく、それなりに身分の高い家の子息同志とのことです。
結構イケメン同士の争いまたはお遊びのようです(笑) -
展示品が多くて見切れません。
一つ一つ見たら丸二日は必要でしょう! -
こうして先史時代、即ち4000年以上前からヘレニズム期、紀元31年までの数多くの考古学博物の宝を見てきました。
何時間も見学していたので疲れました。 -
考古学博物館の中庭。
ここで遅い昼食を摂ろうかと思いましたが、地下鉄に乗ってモナスティラキ広場付近に移動します。 -
そこで冷房の良く効いたお店に入ります。
久しぶりに室内でする食事です(笑) -
ここ、モナスティラキ広場の街角からはアクロポリスがまるで一幅の絵のように窓越しに望めます。
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ビールとジュースで乾杯。
ミネラルウォーターはいつも持参していますが、ビールの味は最高。
美味しいビールというよりも30℃くらいの高温と低い相対湿度で喉が渇望していました(笑) -
ほうれん草サラダ。
そしてクラブサンド。
これらを二人でシェアしますが十分な量です。 -
大理石のステキなレストランでした。
(店名は4トラに候補がなく選択できませんが、毎度のことです(苦笑)) -
モナスティラキ広場の教会の屋根。
無数のハトが! -
こうして賑わっているモナスティラキ広場を後にします。
全くどこに移動してもアクロポリスの丘が見えるのがアテネという街です。 -
これから昨日見逃した名所を歩きます。
昨日は夕方がせまり少々駆け足でしたのでーー。 -
まずは昨日立ち寄ったアタロスの柱廊。
その建物の中に小規模な博物館があります。 -
これはお墓の副葬品の甕など。
自立できないのは縄文土器にも似ています。アッタロスの柱廊 (古代アゴラ博物館) 博物館・美術館・ギャラリー
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こちらは盾のようですが重そうです!
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いろいろな時代の数々のコイン。
日本が硬貨を使いだす何百年以上も前のもの。 -
当時の柱が大切に保存されています。
ついでながらこの階段、全てが大理石なので滑ることおびただしいです。
窓にはガラスが嵌っていませんので、冬の雨季には階段も濡れ、さらに滑りやすくなること必定です。
日本では考えられない危機管理の悪さです(苦笑) -
アタロスの柱廊には二階もあり、ここにも多くの展示物があります。
風が吹き抜けるとても心地よい空間です。
ギリシャ人以外の観光客ばかりです。
(アジア人が少ないのが今回の旅行全般の印象です) -
この二階は高台になっているので昨日もちら見したテセウス神殿がほぼ水平に見えます。
ヘファイストス (テセウス)神殿 史跡・遺跡
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これは古代アゴラの模型。
当時は何万人という方々が音楽を聴いたり文化的な会話を楽しんだりしたことでしょうーーー。 -
さて、テセウス神殿に近づきます。
テセウス神殿と言ってきましたが、実は違うようです。
この神殿のレリーフにアテネ王テセウスのものが多いため、以前はテセウス神殿だと思われていましたが後の発掘調査により、ヘファイストスにまつわるものが多く発見されたことで、現在はヘファイストスの神殿だったと言われています。 -
ヘファイストスとは、ギリシャ神話ではゼウスと正妻ヘラとの間の息子で、火にまつわる鍛治の神です。
小説や舞台などで「パンドラの箱」として知られる、最初の人間パンドラを作った神です。 -
実在の王ではなく、ギリシャ神話の神の神殿のほうが自然に思えます。
保存状態はパルテノン神殿よりもはるかに良い神殿です。
この神殿は2500年以上前のものなのにギリシャ国内の中では、最も良い状態で残されていると言われているそうです。
この神殿の保存状態が良い理由は7世紀から19世紀までの1200年以上もこの建物がギリシャ正教会として使われ、普段のメンテナンスを受けていたからだそうです。 -
ここからは修復中のパルテノン神殿が望めます。
パルテノン神殿はオスマントルコ時代には何と火薬庫となりベネチア軍の砲撃で大破したことは触れましたが、それにしてもあんまりな話。
奈良、京都に原爆を落とすようなものかもしれませんーーー。 -
リカヴィトスの丘を眺めながらホテルに戻ります。
-
ホテルのラウンジでお茶などを頂いて一服した後はーー。
エルメス ホテル ホテル
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夕食に出かけます。
さすがにギリシャ料理、西欧料理にも飽きたので、今回は東方明珠という中華料理店に入ります。
日本料理は異国では高くてまずいのが定番なので隣にあるお店はスルーです(笑) -
このお店、入って正解でした。
というのは後から少なくとも4組くらいの客が訪れましたが、満席で座れないため渋々あきらめたり、あるいは外で待ったりしていましたから、人気も高そうです。 -
サラダに春巻き。
どちらもたっぷりです。 -
酢豚にチャーハン。
定番のおいしさに舌鼓を打ち、またお値段の安さに驚きます。
といっても同じものを日本で食べたらさらに安いでしょうがーー。 -
このお店、人気があるので外で待つ方も結構いました。
ホテルから100mくらいのところでしょうか。
(このお店も4トラのスポット検索に候補がありませんーー)
ごちそうさまでした! -
そして屋上テラスに登り夕暮れのアクロポリスやパルテノン神殿を眺めます。
今日は20000歩以上歩きました。
(ま、この旅行では毎日15000歩以上、平均18000歩ほど歩きました(笑))
いろいろな感動を与えてくれたアテネとも明日はお別れ。
次なる目的地はーーー飛んでイスタンブールです!(笑)
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